June 17, 2008

大人も知らない「本当の友だち」のつくり方


大人も知らない「本当の友だち」のつくり方

キーワード:
 松本啓子 / かなしろにゃんこ、友だち、漫画、コミュニケーション、きりかえ
友だちと心を通わせるために役立つコミュニケーションの方法が漫画とともに示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 序章 本当のことを言ったらきらわれる?
  2. 第1章 自分のことをわかってもらおう―宣言のわたしメッセージ
  3. 第2章 「イヤ」と言いたいときの伝え方―返事のわたしメッセージ
  4. 第3章 したいことをするのはわがままなこと?―予防のわたしメッセージ
  5. 第4章 友だちのイヤなところを変えてもらう―対決のわたしメッセージ
  6. 第5章 意見対立!うまく話し合うには―勝負なし法
  7. 第6章 タイプが違う子ともなかよくなれる―価値観の対立をとく方法
  8. 第7章 大切な友だちが悩んでいたら―援助的な聞き方
(目次から抜粋)
なんとなく期待せずに買って読んでみたら、これは当たり本!!目からうろこ。これをもっと早く読んでおけば・・・・。

簡単に内容を説明。著者は親業訓練インストラクターとして、親子関係や周りの人との関係を、もっと心が通うものにするにはどうしたらよいかということを伝える活動をしてきたらしい。そして、わが子を通して中高生がとても生きにくい状況であることを知って、彼らをサポートしたいと思われたようだ。そして、「話す」と「聞く」ということについてどうしたらよいかと悩む中高生の事例を漫画で示し、それについての解説と解決策が文章で示されている。

考えてみようという著者のコラムがあり、その部分にいいことが多く示されている。内容紹介はそっちのけで、以下は完全に自分専用のメモ。まずは「わたしらしさ」ということについて。
 心が成長していくと、「これがわたしらしさかな」と思えるようになり、「この自分でいい」と自分を認める気持ちが大きくなります。さらに「この自分でこれからもやっていけるぞ」と自信もわいてきます。これがアイデンティティの確立なのです。
(pp.30)
自分はまだ、アイデンティティの確立に至っていないようだ。

能動的な聞き方について。
 能動的な聞き方とは、「相手はいま、どんな気持ちなのかな」と相手の気持ちを考えながら話を聞き、自分が理解したことをことばにして相手に返しながら聞く、という聞き方です。カウンセリングなどで悩みを抱えた人の話を聞くときによく使われる技法です。特別な聞き方なのですが、相手の反発を受け止めるのにとても効果的です。
 こうした能動的な聞き方で対応されると、相手は自分の気持ちをわかってくれたんだ、と理解することができます。自分が尊重されていることがわかるので、安心してあなたと話をする気持ちになるのです。
(pp.40)
この本では特にこの能動的な聞き方がポイントとして示されている。これがうまく使えると、対人関係がずいぶんよくなるのではないかと思う。

「友だち」というタイトルの考えてみようのコラムから。
 あなたがありのままの自分を見せても平気な人は誰でしょうか。お互いにありのままでいることができ、「この子はわたしのことをわかっている、わたしを信じてくれる」と思うことができる友だちが親友です。そしてお互いに相手を思いやり、相手を尊重する心が友情です。だから、自分の心の内を知られることを恐れていたら、友情は生まれません。ひしひとりでも親しくしたいと願う友だちがいたら、率直に話してみましょう。率直に思いを伝えあうことから、信頼関係づくりは始まります。まずあなたが率直になることで、友だちの心に一歩近づくことができるのです。
(pp.48)
この本でここが一番自分にとって重要だった。

「思いこみ」から。
 たしかに「断ったらきらわれる」場合もあります。でも「断ったらきらわれるとは限らない」のです。何か迷うときには、自分のこの考えは「思いこみ」かも?と考えてみましょう。
(pp.68)
ひっこみ型の自分にとっては、断るということがなかなかできない。ついつい相手との関係を気にしすぎて。それは、思いこみにすぎない、と思いこもう。

最後の抜粋は、「本当の欲求」から。
 前にも欲求を知ることの大切さについてお話しました。欲求は「自分らしさ」なのであり、自分らしく生きていくためには、大切にしたいものなのです。対立を恐れて、自分の欲求を封じ込めてしまっては、かけがえのない存在である自分を大切にして生きているとはいえません。自分の欲求に気づいたら、顔をあげて、率直に伝えてみませんか?勝負なし法が、それを手伝ってくれるでしょう。
(pp.132)
なるほどなと思った。自分らしく生きていなかったのかなと思った。

他にも、いつも自分の感情をあらわさないようにおさえ込んでいると、だんだん自分の気持ちがわからなくなってしまうようだ。だから、自分の感情を正直に話すことも重要なようだ。

漫画は、かなしろにゃんこという人のもので、少女漫画風の絵柄である。少女漫画にありがちな絵の線が細すぎて読みにくかったりせず、うけつけない絵柄ではない。割と万人受けする絵柄で、事例のほとんどが女子高生や女子中学生の視点で描かれている。

漫画カテゴリに設定したが、どちらかというと自己啓発や心理学的な側面が強い。

中高生向けに漫画で示されており、文章も2段組で著者が語りかけるようになっており、さらに漢字も少ないのでかなりわかりやすい内容となっている。

この本は、中高生向けに書かれたものだが、示されていることを大人が完全に知っているはずがないと思った。大人でも中高生でも、精神的な成熟度の違いはあるが、対人コミュニケーションの本質が変わるわけではないので、大人も同じように悩むと思う。その具体的な解決策が示されており、大人が読んでも十分役に立てられると思う。特に、孤立しがちで自己主張があまりできず、感情に乏しい傍観者で、『準ひきこもり』の特性を持つ自分にとっては、これは本当に目からうろこだった。本当に。高校生時代の自分に読ませてやりたいと思ったが、初版出版が2005年7月15日なので、そうもいかず。

この本を中高生のうちから読んでおけば、対人関係での悩みをかなり軽減できるのではないかなと思う。そして、人間関係も円滑になり、周りに人が集まってくるような魅力を得ることができると思う。

対人関係や他者とのコミュニケーションで悩んでいる人は、絶対読むべし m9(・∀・)ビシッ

読むべき人:
  • 対人関係で悩む中高生の人
  • コミュニケーション能力に自信がない人
  • 準引きこもりの人
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1. 人間関係  [ 人間関係 ]   June 22, 2008 19:32

人間関係

Playing Alone / naydeeyah 「ホントの友だちっています?」  この有吉の問いに、マツコは絶句していたが、マツコと同じ想いを抱いた人は、少なくなかったのではないだろうか。いや、ドキリとした人は多かったはずだ。  人間関係の希薄さが広がって、深みを目立たせてしま

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