June 27, 2008

2次会は出るな!


2次会は出るな!~20人で340億! カリスマ商社マンが教える!ビジネスマンのための「稼ぐ力」をつける13のレッスン~

キーワード:
 中村繁夫、稼ぐ力、商社マン、レアメタル、失敗談
カリスマ商社マンによってビジネスマンに必要な稼ぐ力の鍛え方が示さされている本。以下のような目次となっている。
  1. Prologue たった4年、たった20人で売上340億にした私の考え方
  2. Lesson 1 2次会は出るな!―生き金を使え!死に金は使うな!
  3. Lesson 2 稼ぎたければ損を出せ!―できる奴ほど損を出す!損切りできる!
  4. Lesson 3 クレームは買え!―難しいビジネスにこそチャンスがある!
  5. Lesson 4 洞察力で勝負しろ!―分析力、判断力、決断力を基礎とした「洞察力」の鍛え方
  6. Lesson 5 半島型ビジネスが成功する!―ビジネスは離島型ではなく半島型が安全かつ効果的
  7. Lesson 6 「したたかさ」を身につけろ!―勝負をモノにする戦略思考を身につける!
  8. Lesson 7 新聞は信じるな!―情報とは半歩先の世界。使わなければ腐るだけ
  9. Lesson 8 悟性を磨け!ケンカはするな!―商人道を極める方法
  10. Lesson 9 ストレスこそ栄養剤だ!―ストレスは人を強くする栄養。ストレス解消は寿命を延ばす万能薬
  11. Lesson 10 ドーパミンを出せ!―モチベーションを維持し、発想力を鍛える
  12. Lesson 11 「人間関係学」を学べ!―人間関係は「鏡の法則」に基づいている!
  13. Lesson 12 20人で340億!最強チームの作り方1―「有言実行」「目的絶対、手段は自由」「異質の協力」
  14. Lesson 13 20人で340億!最強チームの作り方2―「ウミヘビ効果」で組織は活性化する!
(目次から抜粋)
この本は明らかにタイトルと内容が乖離しすぎている。今日は花の金曜日だから、飲み会の話などに絡めて軽いエッセイ調の内容を期待して読むと、見事に裏切られた。かといって、ダメ本ではない。面白いビジネス書だと思った。

著者は蝶理という中堅商社に入社し、レアメタル資源を追い求め、世界中を飛び回って現代の山師とまで呼ばれるようになる。しかし、55歳のときにレアメタル部門の部長だったころ、業績悪化を理由に会社をクビになり、そこから独立してレアメタルを専門に扱う商社を立ち上げたようだ。このように、著者の成功談、失敗体験がかなり豊富に示されている。単純なハウツー本よりも濃い内容となっている。

タイトルにある2次会は出るな、という内容に関しては、2次会には金を出さないということで、会社の交際費を1次会分しか認めないようだ。それは、2次会以降は社員が自腹を切ることで、真剣に費用対効果を考えて、正しい採算意識が身に付くかららしい。『2次会は出るな』は、1章のタイトルとしても使われているが、実際に詳細が示されているのは1ページ分だけである。だから、本のタイトルと内容が乖離しすぎている。

以下、自分が勉強になった部分を列挙。
  • 自己投資こそ「生き金」になり、「生き金」は最大限に効果を発揮してくれるような使い方を工夫することが大切
  • 事故を恐れて、「このビジネスは危ない。あのビジネスも危ない」と石橋ばかり叩いていたら、いい仕事はできない
  • 日頃から「岐路に立ったときに困難な道を選べ」と意識することこそ、洞察力の鍛錬にはとても大切
  • どんなピンチな状況にあっても紙一重でチャンスに変わる
  • 新聞に出た情報はもうすでに過去の情報であり、まったく価値はない
  • 社員は能力と情熱と哲学(考え方)の積で評価が定まる
  • 自分自身を暇にさせないことで、不平不満をいったりつまらない考え方を起こしたりせず、積極的な人生が始まる
  • 人間関係は遊びといえども誠実に付き合うことが重要で、人間性、人間関係を重要視することが肝要
  • 人から刺激を受けるなかで、自分の行動の基盤となる考え方を確立すること、それに基いて行動すること、そして人間的な魅力を構築することが、人間関係学の究極の目標
  • 人間を構成しているのは環境が4割、DNAが3割、努力が2割、運が1割
重要な部分のみを示すとこのような感じだが、あとはそれらを導出するための著者のビジネスエピソードが満載となっている。それらが単純に読み物としても面白いし、勉強になる。例えば、著者が中国から仕入れたドラム缶に入ったタングステンというものをある工場に売ったら、それにはレンガがたくさん入っていて、あとで強持ての工場長にみっちりと絞られて思わず泣いたとか、先物取引で毎日何千万損をしたということ続いて血尿が出たとか、北京の高級レストランの池に誤ってダイブしてしまい、顎が半分はずれて、その後のスピーチ時に大喝采が起きたとか。必ず何か自分にとって面白いと思えるエピソードが示されていると思う。

この本は良い意味で、タイトルにだまされた。本屋で内容をよく確認せず買うことがあるので、これもそのとき買ったものだった。本を冒険して買うと、このような面白い本に出会えることもあるのだなと思った。ただ、タイトルと表紙のデザインが書かれていることの内容と違いすぎるので、Amazon経由ではそんなに売れないだろうなと思う。『2次会は出るな!』とキャッチャーなタイトルにしたいのは分からなくもないが、乖離しすぎているので、『カリスマ商社マンの面白ビジネスエピソード』とかにすればよかったんじゃないかと思う。自分のタイトルセンスも微妙だが・・・・。

この本は著者の成功体験と失敗体験が豊富に載っているので、学ぶことが多い。特に失敗体験が勉強になると思った。また、商社の仕事がどんなことをしているのかを知るにもよいと思う。

読むべき人:
  • 稼ぐ力を身につけたい人
  • 商社マンになりたい人
  • レアメタル業界に関心がある人
Amazon.co.jpで『中村繁夫』の他の本を見る

にほんブログ村 本ブログへ クリックどうもです☆  bana1



トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星