July 01, 2008

時間の教科書


時間の教科書 ポケット判―おちまさとプロデュース

キーワード:
 おちまさと、時間、教科書、時間の達人、寿命
おちまさとプロデュースの時間について書かれている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 時間を正しく捉える
    1. 1 時間とは何か、を考える前に
    2. 2 時間とは何か
  2. 第2章 時間を上手に操る
    1. 1 時間を操るとは
    2. 2 時間を操る三種の神器1「タイム・プライオリティ」
    3. 3 時間を操る三種の神器2「ポジティブ・プランニング(PP)、ネガティブ・シュミレーション(NS)」
    4. 4 時間を操る三種の神器3「スマート」
    5. 5 時間のコントロールをさらに考える
  3. 第3章 人生の時間割を考える
    1. 1 時間を長い目で見る
    2. 2 自分の夢を追うために
  4. 第4章 時間使いの実践技術
    1. 1 技術編
    2. 2 道具編
    3. 3 シチュエーション編
  5. 第5章 まだまだ知っておきたい時間の話
    1. 1 男女の時間を考える
    2. 2 時間の自分カスタマイズ
    3. 3 さらに高度な時間コンとロール
(目次から抜粋)
時間の使い方や考え方が、おちまさと氏の独特の文体とレトロ調なイラストとともに示されている。教科書らしく、ところどころに練習問題、応用問題が載っている。

著者によれば、時間は著者が永遠に追いかけているテーマであるらしい。なぜなら時間=”死”ととらえているからのようだ。この本は、時間をうまく使っていないのではないかと考えている人にとっての教科書であるようだ。しかし、手軽に成功を約束したり、こんなツールを使えば毎日充実しますよという内容の本ではなく、時間を自由に自在に操れる人になる、「時間の達人」を目指している本と示されている。なので、結構観念的なことが多く示されている。それらがとてもなるほどと思って読めた。

以下、なるほどと思った部分を抜粋。
  • 時間の平等性とは、平等なのは与えられているということだけであって、使い方は平等ではない
  • あなたの年齢 − 寿命 = あなたの持ち時間 = 時間 ≠ 宇宙誕生や恐竜の盛衰
  • 今これからの人生が「目的達成までを埋めるための時間」である、ということを意識する
  • 時間の貸し借りは不可能
  • いつでもどこでも、あなたの意志と才覚で時間を操作できる人が「時間の達人」
  • 時間という切り口で物事にプライオリティをつける(タイム・プライオリティ)
  • よそ見は高度な情報処理能力
  • 時間の計画を立てるときは、最初はポジティブに楽観的に計画を立てるのがよい(ポジティブ・プランニング(PP))
  • ネガティブ・シミュレーション(NS)で、否定的な状況を考えて、不測の事態を想定する
  • PPでできると!言っちゃったことを、今度は思い切りネガティブに、つまりハプニング満載の状況を設定して緻密に精査するとよい
  • 普段はそうでもないのに、何かしら事が起きると前述のようにダメダメになってしまう人を「テンパリスト」と呼ぶ
  • 「普通の若者」であるあなたは、目安として3年は頑張ってみる
  • 就寝する時間は「何となく」でかまわない
  • 女性にとって「今」が最も大切で、ちょっとした過去や少し未来などは、「今」の重要性の足元にも及ばない
また、特になるほどと思ったのは、「今」の捉え方についての部分。以下抜粋
 今、今、今と頑張っていれば、それは必ず未来の姿に直結します。20歳で死んでしまった人と108歳で死んでしまった人にとって、時間はやはり平等ではありません。しかし、「今」という瞬間だけは、どうしようもなく平等なのです。時間の流れは不平等、平等なのは「今」だけ、です。
 時間の流れを俯瞰して見るとき、このことを認識しておくとよいでしょう。
(pp.136)
これは自分も普段何となく考えていたことと同じだと思った。過去でも未来を生きるのではなく、今を大切にするべきなのだということだろう。

この本はおちまさと氏のテレビプロデューサーのセンスがふんだんに発揮されている。読んでいて面白い。本当に。本文中のキーワードについて、脚注が多く載っているが、それらが面白すぎて、読み飛ばすことがもったいないくらい。例えば、『自然体』については以下のように示されている。
スーパーサイヤ人もステージを上げるときついように、ただただ普通にいられるほうが、結局は時間を巻く。
(pp.109)
これはどう考えても、セルゲーム直前の悟空と悟飯のイメージ。 他にも、『ないがしろ』というものにつて。
そこが男女の違いなのだ、分かってくれ!というか、ごめん。ごめんなさい。
(pp211.)
何か過去にあったんだろうか?と想像をかきたてられる。

面白くて時間の観念を考えられるような良書だと思った。お薦め。これは後でゆっくり味わって読もう。

読むべき人:
  • 時間貧乏性の人
  • 時間の達人になりたい人
  • 面白い教科書を読みたい人
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