July 08, 2008

人の心をギュッとつかむ好感度UPの法則


人の心をギュッとつかむ好感度UPの法則

キーワード:
 齋藤孝、好感度、信用度、好感度支配社会、オープン
好感度の社会的背景や好感度を上げる技術が示されている本。以下のような目次となっている。

  1. 第1章 ニセモノの好感度に振り回されない
    1. 1 人を評価する基準とは?
    2. 2 悪口に支配されない社会へ
  2. 第2章 「ホンモノの好感度」を身につける
    1. 1 「ハラと情と知性」がホンモノの人間関係を作る
    2. 2 「好感度が低い人」にならないために
  3. 第3章 いい人間関係は身体で作られる
    1. 1 知力のある身体を作る
    2. 2 魅力ある表情を身につける
    3. 3 人をひきつける自然な身体
  4. 第4章 なぜあの人は魅力があるのか?
    1. 1 人に好かれる人の秘密
    2. 2 日本人が好むキャラクターを探る
    3. 3 “いいギャップ”が魅力の源)
(目次から抜粋)
現代の日本では、政治や芸能だけではなく、日常生活のファッションから言動に関してまで好感度が最大の関心ごとになっている。そのような社会は好感度が支配する空気があり、他者からの視線で自分を確認するというシステムになっている。そういう好感度支配社会では、生きづらさを感じていまいがちになる。そこで、この本では、そのような社会ではどうすれば生きやすくなるかということが示されている。

生きやすくなるための方法は、主に以下の二つが示されている。
  • 好感度に対するディフェンス能力を磨くこと
  • 好感度の成り立ちを理解し、どのようなときに、どんなふうに活用すればいいかを学ぶこと
そして、好感度を上げる技術として、呼吸法などの身体の技法が示されている。最終的には、「信用度ある好感度」を目指すとあった。

前半は、主に世の中の好感度に対する状況や問題点が多く示されている。後半は好感度を上げるための具体的な方法や過去の偉人、現在の有名人から好感度の具体例を学ぶというような構成となっている。どちらかというと、ビジネス書系の自己啓発本というよりは、学術的な側面が多く示されている。著者は、身体論が専門であるので、呼吸法などが示されており、また著者の見識の広さも多くの引用によって知ることができる。

では、自分が勉強になった部分を列挙しておく。
  • 現代社会では、結果として好感度を持たれるのではなく、目的として好感度が設定されており、それが「人物即断社会」であり、「好感度支配社会」になる
  • 他者からどう見られているかという、他者の視線に反射する形で自分を作ることに慣れすぎてしまうと、自分の内面をきちんと作り上げていくことがおろそろかになってしまう
  • 本を読むのは、自分の内面をじっくりと豊かに耕す作業である
  • 日本人の評価の基準が、外見から見る好感度を優先することによって、中身の濃さやバリエーションがなくなり、均質化してしまっている
  • 悪口と好感度の両方についてディフェンスをする知性が必要となっている
  • 器量とは、一度決めたことを守るということと、いろいろな方面での利害を、自分の肚で調整できるということ
  • その時々の都合のよさで決めるのではなく、原理原則を持って動いている人は信用できる
  • 勉強量や学識が、人格的な信用につながっていき、この人の言うことは信用できるという言説の確かさを保証する
  • 人から好印象、好感を持たれたいと思ったら、相手のことをほめるのが基本技だ
  • 好感度を上げる身体とは、自分自身の中に振り返る軸を意識していること、つまり自己内対話ができる身体だ
  • 自分は人に対して、何を贈ることができるのかをいつも考える習慣が、最終的に好感度を上げるいちばん大きなファクターになる
  • 人は自らさらけ出していく人に好感を持つので、謙虚に堪え忍ぶ身体性よりは、オープンにしていく方が好感度が高い
  • きちんとした知性や教育を身につけた人のほうが、経験則上、人に対して優しいし、好感度は高いはず
一箇所だけ特に気になった部分を引用。知性に対する著者の考えの部分。
 人間には知性・教養がとても大切であって、そうしたものを身につけると、むだに威張ることが恥ずかしいと気づく。知性や教養がない人が社長をやっている会社は、いまどんなにもうかっていても、私には行先が危険だと思えてならない。
 その意味では、勉強を一生懸命して大学に入り、知性や教養を身につけることは大事だと思う。もちろんレベルの高い大学を出ても、威張る人はいるので、大学のレベルが高いからといって、人間の保証にはならない。それでも比較した場合、きちんとした知性や教養を身につけている人の方が人格的にバランスが取れていることが多く、最終的には好感度が高いはずだ。
(pp.88-89)
自分の目指すものは、この知性と教養を身につけた好感度を持つ存在かなと思った。

好感度を持つ過去の偉人、現在の有名人の具体例として、長嶋茂雄、アインシュタイン、ケネディ、羽生名人、北野武、イチロー、宮本武蔵など幅広く紹介されている。やはりここでもイチローが出てくる。大人気なイチロー。

著者の意見や考え方がとても勉強になった。しかし、他の自己啓発本のような単純な分かりやすさや即効性があるようなものが示されているわけではない。教養としての好感度とは何か?ということが示されている気がする。

読むべき人:
  • 好感度をアップさせたい人
  • 好感度とは何かを知りたい人
  • 古今東西の有名人、偉人の解説が好きな人
Amazon.co.jpで『齋藤孝』の他の本を見る

にほんブログ村 本ブログへ bana1 ランキングが停滞中。。。



トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星