July 11, 2008

だれも教えてくれない「仕事の作法」「職場のルール」


だれも教えてくれない「仕事の作法」「職場のルール」

キーワード:
 弘兼憲史、仕事、作法、ルール、自己愛
課長島耕作の作者による、仕事の基本的な心構えが示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 残念!こんな人が職場の「鼻つまみ」
  2. 第2章 電話口でわかる「人物」の完成度
  3. 第3章 「ホウレンソウ」の達人は大きなミスを犯さない
  4. 第4章 年上社員を軽視する人は出世しない
  5. 第5章 壁を突き破るのは、つねに「情熱」である
  6. 第6章 「自己愛」社員という困った人びと
  7. 第7章 「自己愛」社員はなぜセコイのか
  8. 第8章 得意先とのつきあい・ものの借り方でスマートさがわかる
  9. 終章 仕事をよくするものだけが、よく遊べる
(目次から抜粋)
昨今は新人といえども即戦力が求められる時代であり、仕事の基本的なマナーや作法を教えてくれる先輩も少なくなっている。そのため、この本では、そういう事情を鑑みて基本から応用までのビジネスマンの「仕事の作法」や「職場のマナー」をわかりやすく解説している。

自分が参考になった節タイトルを以下に列挙。
  • 持ち込まれた私物で、大人げなさが見抜かれる
  • 連絡メモを要領よくまとめる人は信頼される
  • 「報告が必要かどうか」を自分ひとりで判断しない
  • 「早めの報告」が不安を一掃する
  • 「報告、連絡、相談」ができない男は、仕事がわかっていない
  • ときには「すでに答えのわかっていること」でも相談する
  • 仕事に、スマートさは必要ではない
  • 「転職」とは自分で育てるものではないだろうか
  • 熱意を持てないなら早めに転職をしたほうがよい
  • いつもどこかで自分を賭ける気持ちを忘れない
  • 周囲に流されずに自分を見つめる時間を持つ
  • 自分の能力を過信しない
  • 身銭を切ることを当然と考えよう
  • 自分の年代でできることをまずやろう
一箇所だけ特に気になった部分があるので、その部分を抜粋。『自分の年代でできることをまずやろう』から。
 ビジネスマンの間に、「仕事と趣味の世界を同等に見ても、どちらもバランスよくこなしていこう」とする考え方が広がっているように見える。これにはやや異を唱えたい。
 ビジネスマンは、仕事をしているときが活き活きとしている。その輝いている時間を大切にすればいい。極端に趣味の世界にのめり込んでいって、せっかくの輝きを薄れさせる必要はないように思う。
(中略)
 仕事が先か遊びが先かと言えば、間違いなく仕事が先立つ。
 二十代のビジネスマンは、言ってみれば修行時代だ。たった十年ほどのことだ。だから趣味の教室で土をこねたり、小麦粉をこねてケーキを作るよりも、その時間をもっと仕事にまみれてみればいい。失敗を恐れずにチャレンジできるのはこの世代なのだ。
(pp.180-181)
若いうちから激しく働いたほうが、仕事で活き活きできるようになるということか。でも長時間労働は、はっきり言ってごめんだ。体がもたないし、精神的にもまいってくる。とはいえ、若いうちに誰よりも働いたほうが、大きく成長できるという側面もあうので、ジレンマだなと思った。自分は、どちらかというと、趣味やプライベートの充実がないと、仕事を続けられないと思うほうだから、これには完全に同意はできないなと思った。

あと参考になったのは、著者は1日の終わりにワインを飲みながら映画を見るという儀式のようなものをしているらしい。この儀式でひとりになれる時間を過ごし、磨り減ったものを取り戻すことができるようだ。そしてこの儀式があるからこそ、仕事の情熱を長続きさせることができるのではないかとあって、なるほどと思った。自分の場合は、この書評ブログの更新ということになるか。読書をして一人の時間に没頭できるのは、自分も大切だなと思う。

仕事の基本的なことやマナーがエピソードとともに示されている。どちらかというと、新入社員向けかなと思った。読む上で注意しなければならないことは、たぶん著者の実体験はそこまで書かれていないということだろう。なぜなら、著者は漫画家になる前は松下電器に3年ほどしかいなかったはずだから、エピソードのほとんどは誰かから聞いた話を紹介しているということになる。そのため、示されていることの一部には、現状とは違うのではないかなと思うような部分もあったりする。

仕事の考えや基本を身につけたい人にはいいかもしれない。

読むべき人:
  • 仕事の作法を身につけたい人
  • ホウレンソウの基本ができない人
  • 弘兼憲史が好きな人
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