July 16, 2008

3時間で「専門家」になる私の方法


3時間で「専門家」になる私の方法

キーワード:
 佐々木俊尚、情報収集、ネット、クオリア、セレンディピティ
インターネット時代の情報収集術が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 激変した「情報をめぐる環境」
  2. 第2章 新聞記者は無意識に「マトリックス」を描く
  3. 第3章 クオリアを身につけよう
  4. 第4章 実践・3時間で専門家になる
  5. 第5章 ニューロン型情報収集のノウハウ
  6. 第6章 セレンディピティを実現する
(目次から抜粋)
インターネットを駆使して、3時間で専門家並の知識を手に入れる方法が示されている。本書が目的としているのは、インターネットの情報の海から膨大な情報をうまく拾い上げ、自分の知らなかった分野のことであっても専門家に匹敵するほどの知見を取り込み、立派な企画書や資料、論文を作成できるようにするというものらしい。情報収集術自体は、自分も既にある程度やっていることが示されていて、新規性はあまりなかったかなと思う。しかし、著者の新聞記者時代のマトリックスを使用して、常に俯瞰図を作って仕事を進める点などはなるほどと思った。

以下、簡単に自分が参考になった部分を列挙。
  • 情報がインフレしている状態でわれわれがやるべきことは「膨大な量の情報の中から、いかに的確に情報を選別し、他を捨て去るか」
  • マトリックスを描くということは、その分野の全体像を把握するということ
  • 検索結果の見出しを並べ、その本文も拾い読みし、その行間にある雰囲気をすくい上げることがインターネット時代のクオリアの本質になる
  • 情報収集時には、「どんどディープに、しかし領域も少しづつ狭めて」を意識する
  • ブログは「人々が特定の分野のことについて、どのように感じたり、考えたりしているのか」をダイレクトに知ることができる貴重なツール
  • 2ちゃんねるは人々の心情の吐露や業界の濃い事情が分かるので、非常に貴重な情報源
  • 検索エンジンで情報収集をしていると、偶然思いもよらなかった有用ページに出会ったりするということがあり、それこそがセレンディピティとなる
  • はてなブックマークはセレンディピティを実現するサービスとしてきわめて有用
  • ブログのエントリーは、ステレオタイプから脱却し、思いもよらなかった新たな視点を獲得し、その視点によって世界の見方が突如変わってくるというセレンディピティを体現している
  • セレンディピティによって、わたしたちは「情報のタコツボ」に陥ることなく知見の幅を広げていくことができる
  • クオリアによって世界の成り立ちを常に自分自身の中に感性的に受容していくことができる
また、情報収集時には以下の4つのインターネットのソースを順番に当たればよいらしい。
  1. 新聞記事・雑誌記事などオフィシャルなデータベース
  2. 一般のウェブサイト
  3. 個人や企業のブログ
  4. 2ちゃんねるなどネット掲示板の書き込み
この順番である理由は、自分のまったく知らない分野であれば、情報に対する真贋を見きわめるリテラシーが身についていないからとある。また、リテラシーが身についていないうちからディープな情報を仕入れてもその有用性が分からないからとあった。なるほどなと思った。

特に『少子高齢化』をキーワードに、実際に情報収集の手順が示されているのが参考になると思う。

インターネット時代の情報収集は、慣れると便利だけど、慣れないうちは情報の海におぼれることになるなと思った。自分は、ストレングスファインダーの強みで、『収集』と『分析』があるので、ネット上の情報収集もかなり得意なほうかなと思う。特に2ちゃんねるを有効活用しているほうかなと思う。2ちゃんにいけば、自分の知りたい情報がかならずまとめサイトや初心者スレにまとまっているから、最初にそのスレに当たることが多い。

情報収集能力を身につけたい人はぜひ読んだほうがよいと思われる。

読むべき人:
  • ビジネス企画を考えたい人
  • 論文やレポートの材料をうまく見つけたい人
  • 2ちゃんねるはゴミ情報しかないと思っている人
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1. 3時間で「専門家」になる私の方法  [ 書評リンク ]   August 10, 2008 08:49

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