July 17, 2008

幸せになる力


幸せになる力

キーワード:
 清水義範、幸せ、力、方法、大人
小説家によって、幸せになる方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 勉強ができれば幸せなのか
  2. 第2章 勝ち組になろうと考えるな
  3. 第3章 みには値打ちがちゃんとある
  4. 第4章 必要なのは幸せになる力だ
  5. 第5章 人は自信が持てた時に優しくなれる
  6. 第6章 世の中はきみの敵ではない
  7. 第7章 親をすてるために成長するのだ
(目次から抜粋)
この本の第1の想定読者は小学6年生くらいか中学生くらいで、その次に高校生、大学生、さらにそれらの親となっている。そしてこの本では、全てのことに勝っていて何不自由しない状態を目指すのではなく、まあそれなりにおもしろい人生だなと思えるようになるための方法が示されている。

著者の考えによれば、幸せになるには幸せになる力を持っていなくていけないとある。その力が以下の5つとして示されている。
  1. 自己肯定感から持てる自信。
  2. 人の役に立つよろこびから出てくる意欲。
  3. 自分を正確に理解してこそ持てる希望。
  4. 社会を理解していってみがく想像力。
  5. 苦境から自分を守るための回避力。
    (pp.115)
こういう力を身につけていれば、まず間違いなく幸せになれるようだ。この全部を持つことはなかなか大変だけど、このうちの1つか2つでも持っていれば、人生はかなり生きやすくなるようだ。

特に印象に残った部分を2つだけ引用。1つは、社会のとの関係についての部分。
 そして、こういう力をきみがちゃんと持っているならば、世の中で出てたじろぐことは何もないはずだ。もう、きみにとって世の中は敵ではなくなっているはずだ。
 幸せになる、ということは、実は社会との関係をうまくつける、ということなんだよ。
 社会、つまりの世の中と言っても同じだけれど、その中で個人のきみが生きていって、生きにくくない、というのが幸せってものなんだ。
 だから、幸せになる力を持っていたら、世の中は少しもこわくないところなのさ。
(pp.117)
そのため、幸せになるための5つの力は、社会人になる前に身につけておく必要があると思う。社会に出ることがとても恐ろしいことのように思えて仕方なかった大学生時代の自分に読ませてやりたい。

もう1ヶ所は、幸せになる方法っていうのが、結局のところちゃんと大人になるってことだと示されている部分。
 大人には子どもにはない力がある。人生を切りひらいていく力だ。そういう力を、ちゃんと持っていれば、人生にはこわいものはないってことなんだよ。何があったって、うまく生きていける。
 うん、そうなんだ。そういう力をちゃんと持って、能力のある大人になってみせること。時間を後ろへはさかのぼれない人間には、それしか幸せになる力はないんだよ。
 成長することをおそれてはいけない。
 成長することは実は、ものすごい人生のお楽しみにつながっているんだから。
 私がきみたちに伝えたいことは、結局はそれなんだよ。
 もうきみは、幸せを半分くらい手に入れたようなもんだよ。すごいことじゃないか。
(pp.138-139)
前は成長することに何の意味があるのか!?と自問自答していたが、今ならこの意味がよくわかる気がする。成長すると、自分ができること、行動範囲が広がってお楽しみが増えるということだと思う。RPGでいうと、レベルが上がって、特殊スキルを身につけられたり、金も入ってきて高い装備を買えたり、様々な人脈から船や飛空挺を手に入れて違う世界に行けるというようなことだと思う。成長を実感できれば、幸せだと思えるのは確かかなと思った。ただ、それを実感できるまで苦しいときもあるけどね。

小学生から読めるような内容となっているので、漢字は少なく、1ページの文字数も多くない。ところどころにイラストも入っており、著者が語りかけるような文体なので、かなり分かりやすい内容となっている。ページ数も多くないので、普通の速度で読んでも、60分前後で読めると思われる。

幸せってなんだっけ?と考えたい人にはヒントがたくさん詰まっていると思われる。対象読者は小学生からだが、誰が読んでも得られるものはあると思う。

やはりちくまプリマー新書は良書が多い。こうなったらすべて読んでみるか!?

読むべき人:
  • 幸せになりたい小学6年生の人
  • 勉強ができないと悩む中学生の人
  • 自分の進路を考えたい高校生、大学生の人
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