July 21, 2008

フライパン1本でできるお手軽フレンチ


フライパン1本でできるお手軽フレンチ

キーワード:
 ダニエル・マルタン、フレンチ、お手軽、フライパン、カジュアル
三ツ星シェフによるお手軽フレンチのレシピ本。以下のような目次となっている。
  1. 「一品」がきわ立つオードブル
  2. 「食感」を楽しむ肉料理
  3. 「盛りつけ」で魅せる魚料理
  4. 「お手軽感No.1」のデザート
(目次から抜粋)
連休特集ということで、普段は読まないレシピ本を。

著者は、日本に来てから20年以上も経つ三ツ星レストラン(フレンチレストラン「レスパドン」)のシェフであるが、「日本のフランス料理は高級すぎる!」と思っていたようだ。そのため、もっとカジュアルにスーパーにで売っているような食材を使い、さらにフライパン1本でお手軽にできるフレンチを広めたいという思いからこの本が書かれたようだ。

フランス料理の真髄は、手ごろな食材を使用し、簡単に家庭で食べられるものらしい。また、料理に大切なものは、レシピに忠実に作るのではなく、タイミングを間違えずに材料を加えていくということらしい。なるほどと思った。そのため、全レシピのステップごとにカラー写真付となっている。

示されているレシピは、オードブルが11品、肉料理が10品、魚料理が11品、デザートが8品という構成になっている。それぞれ3品ずつ自分がおいしそうだと思った料理名を列挙。まずは、オードブル。
  • たらの白子 グルノーブル風
    (Laitance de morue à la Grenobloise)
  • 田舎風フラット・オムレツ
    (Omelette plate à la paysanne)
  • じゃがいものガレット スモークサーモン添え
    (Galatte de pommes de terre au saumon fumé)
次は、肉料理。
  • 鶏肉のピカタ コルドン・ブルー
    (Piccata de volaille cordon bleu)
  • 牛肉のミートボール トマト風味
    (Boulettes de boeuf à la tomate)
  • フランス風豚肉のしょうが焼きはちみつとごま風味
    (Porc au gingembre miel et sésame)
魚料理。
  • カジキのミニッツステーキ ツナソース
    (Minute d’espadon au thon)
  • 鯛のポワレ しょうが風味
    (Dorade poêlée au gingembre)
  • ほたてのしいたけ添え
    (Coquilles Saint-Jacques aux shiitakes)
最後はデザート。
  • さくらんぼのロワイヤル風
    (Cerise à la royale)
  • バナナのオムレット
    (Omelette frambée aux bananaes)
  • いちごのポワレ バルサミコ酢風味
    (Poêlée de fraises au vinaigre balsamique)
どのレシピも5〜8ステップで完成できるものとなっている。何よりも全頁カラー写真つきなのがわかりやすい。1レシピに2ページという構成で、左ページにレシピ、右ページに料理の完成イメージ写真が載っている。この完成イメージ写真がとてもおいしそうに見える。

さて、レシピ本ということもあり、読んだだけでは本当の真価は判断できない。読みっぱなしにするのではなく、内容を実践するべし!!という基本スタンスから、実際に作ってみた。

作ったのは、『バナナのオムレット(Omelette frambée aux bananaes)』。材料をそろえるのが一番楽だったことと、ステップ数も少ないという点から、この料理を実践。レシピは以下のようになっている。
  1. recette1 ボウルに卵と砂糖を入れてよく混ぜる。
  2. recette2 バナナを2cm角くらいに切る。
  3. recette3 熱したフライパンにバターを入れてとかし、1を入れる。
  4. recette4 すぐに2入れ、生クリームを加える。
  5. recette5 4をフライパンの端に寄せてひっくり返し、形を整える。
  6. recette6 仕上げ 5を皿にのせ、粉砂糖をふる。熱した金属棒(焼き串)を表面に軽くあてて、焼き目をつける。
(pp.92)
このレシピどおりに作ったのが、以下のものとなる。

バナナのオムレット『バナナのスクランブルエッグ!?』のできあがり。  .............. Orz 
どうみても、recette5でしくじりました。ありがとうございました・・・・・。

バナナが多すぎた。レシピには1本と書いてあるが、目次の端っこを見ると、レシピの分量は2人分と書いてあるし・・・。完全に見逃し・・・。そんな重要なことは、もっと大きく書いて目立つようにしてしかったなぁ。まぁ、1人分の材料でも、自分のヘタさはカバーしきれなかっただろう。

普通にオムレツを作る技術がないと完成写真のようにはいかないということで。自分は料理などめったにせず、今回の実践のためにコンロに火をつけたのは2年ぶりくらいだし・・・。手順自体は問題なく簡単だった。20分くらいでできたし。デザートだったけど、昼食として食べた。2人分だからちょうどいい量かな。

肝心の味は、見た目は悪いが、自画自賛ではなく、本当においしかった。まぁ、材料がそこまで間違えようのないほど少なく、簡単だからという側面が大きい。甘くて熱々のバナナと卵が良い感じに合っている。ポイントは、オムレツを作るときに、丁寧にひっくり返していくということだろう。そいうワンポイントも示してほしかったなと思う。たぶん、この本の想定読者は、それなりに料理に関心がある人向けだろう。自分のような、1年に1回自炊するかしないかの読者には、高等すぎたかも。特にオムレツに関しては。しかし、『田舎風フラット・オムレツ(Omelette plate à la paysanne)』は、ヘラで平らにするタイプのものなので、これなら簡単そうだ。材料もそんなにいらないし。次はこれに挑戦しよう。

著者の趣味は釣りで、フランス料理で使わない生魚を出したりするような、伝統にとらわれない人のようだ。そこには、「自分が食べたいものを多くの人に食べてもらいたい」という思いがあるかららしい。なるほどと思った。また、最後のあとがきに印象に残った部分があるので、その部分を抜粋。
冒頭でも述べたように、料理をつくるコツは「タイミング」です。そして「シーズン(季節)」を大切にしてほしいと思います。もちろん食べるときはテーブルマナーを気にするより、自分がいちばんおいしく食べられる食べ方をしてください。それでいいのです。そして一緒に食べた人とあなたが、料理という空間の中で同じしあわせを共有してくれることを、私は心から願ってやみません。
(pp.111)
なるほどと思った。料理は一人で食べるよりも、誰かと同じ時間と空間を共有したほうがよいということでもあるのかなと思った。

基本的に全てフライパン1本で簡単につくれるレシピとなっている。レシピは、そっけないのではないかと思えるほど簡潔に示されている。細かいところは、あまり気にするなということだろうし、何度も作っていくうちに分かるのだろうと思う。

フライパン以外に必要なものは、あわ立て、セルクル、ヘラなどが料理によって必要になる。セルクルなんて持ってない。また、著者の愛用のフライパンは、フランスの老舗メーカー、T-falのものらしい。Amazonだと定価の半額というかなりの割引率。ついでのフライパンもお買い得で。

初めてフランス料理を作ってみたが、良い経験になった。もっと他のレシピも作ってみようと思った。料理が得意じゃなくても実践できそうな内容なので、良いと思う。

フランス料理を手軽に作りたい人はぜひ読んでみたほうがよい。

読むべき人:
  • フランス料理を作ってみたい人
  • フライパンだけて料理を作りたい人
  • 好きな人に気取った料理を作ってあげたい人
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