July 22, 2008

グーグル・アマゾン化する社会


グーグル・アマゾン化する社会
jjkk

キーワード:
 森健、グーグル、アマゾン、一極集中、Web2.0
世の中の一極集中化について示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 多様化が引き起こす一極集中現象―巨大な一極とフラット化した世界
  2. 第2章 Web2.0の世界―「ユーザー参加型」「膨大なデータベース」
  3. 第3章 Amazon―参加のアーキテクチャー
  4. 第4章 Google―半強制的な参加のアーキテクチャー
  5. 第5章 スケールフリー・ネットワーク―金持ちほどますます金持ちになる理由
  6. 第6章 個人への一極集中―タグとパーソナライゼーション
  7. 第7章 「民主主義」によってつくられる“主体性ある思考”
(目次から抜粋)
検索エンジンのグーグル、オンラインショッピングのアマゾンを筆頭とするウェブサービスが出現したことにより、社会は多様化を目指しているように見えて、実際は本やCD、映画、金融などの経済、政治の動きといったさまざまな分野でひとつのところに情報やお金が集中する結果となっている。そしてそれには、それにはインターネットなどの情報の多様化が関係しているようで、その疑問をグーグルとアマゾンのアーキテクチャを参照しながら、世界に訪れている一極集中的なありようを考察してみるという本らしい。

この本が出版されたのが、2006年の9月なので、今から2年前の出来事が多く示されている。そのため、どうしてもWeb2.0の現象やグーグル、アマゾン、Wikipedia、Youtubeなどの解説などの真新しさはない。それなりに似たような本を読んでいるからというのもあるし、どうしてもそれらの現象を表面的に解説しているだけのような気がして、いまいち得るものがなかった。きっと出版当時にすぐに読んでいたら、もう少し得るものがあったのかもしれない。

Web2.0の技術的な特徴として、API、Ajax、マッシュアップの3つのキーワードで説明されている。Ajaxの説明には『Javaスクリプトというプログラミング言語を使ったAjax(pp.84)』と『Javaスクリプト』と表記されていることに違和感を覚える。正確にはJavaScriptだと思う。『Javaスクリプト』と書くと、Sunが提供しているJavaの派生言語のような印象を与えてしまう。もともとJavaとJavaScriptは名前意外に互換性はないのだから、このような書き方はよろしくないなと思う。

1つへーと思ったのは、Amazonアフィリエイトの始まりについて。それは、創業者のベゾスが開業から1年経ったときにパーティである女性から、『あなたのショップで出されている本、私のサイトでも売りたいのだけど、どうにかできないかしら』と言われたことから始まったらしい。また、アフィリエイトの仕組みを最初に開発したのは、1995年からCD販売サイトのCDNowという企業が最初らしい。CDNow自体はすでにアマゾンに取り込まれているようだ。

2006年の一極集中化の現象を振り返るという点では良いかもしれないが、技術的な側面やもう少し突っ込んだ内容が欲しい場合は、この本には期待できないと思う。

読むべき人:
  • Web2.0を復習したい人
  • アマゾン、グーグルに関心がある人
  • みんなの意見は正しいと思う人
Amazon.co.jpで『森健』の他の本を見る

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1. グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書)  [ 書評リンク ]   August 11, 2008 22:17

書評リンク - グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書)

2. 森健『グーグル・アマゾン化する社会』  [ itchy1976の日記 ]   February 21, 2009 03:47

グーグル・アマゾン化する社会光文社このアイテムの詳細を見る 今回は、森健『グーグル・アマゾン化する社会』を紹介します。現在の社会は、情報のチャネルなどどんどん多様化しているにもかかわらず、一極集現象が見られるという。その原因にインターネットか深くかかわっ...

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