August 09, 2008

人間関係が10倍よくなる「聞く技術」


人間関係が10倍よくなる「聞く技術」

キーワード:
 福田健、聞く技術、コミュニケーション、聞き上手、会話
コミュニケーションの本質は聞くことにあるということが示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 聞くことからコミュニケーションは始まる
  2. 第2章 伸びる新入社員は聞き上手
  3. 第3章 できる営業担当の秘密
  4. 第4章 有能な上司ほど、聞き方がうまい
  5. 第5章 聞き方ひとつで男女の関係は変わる
  6. 第6章 家族との会話を弾ませるには
  7. 第7章 ご近所とのコミュニケーション
(目次から抜粋)
この本では、以下の事柄について指摘を試みて、聞くことの認識を深めることにページをさいている。
  • 世の中では、話べたよりも、聞きべたの人のほうが多い
  • 聞き上手になると、自分も、さらに相手も話し上手になれる
  • 聞くことは、表現であり、受信であると同時に、発信である
  • 聞きっぱなしにせず、聞いてどう返していくかが、聞き手の重要な役割である
  • 発信の気配を察知し、発言を促していけるかどうかに、聞き手の実力が問われる
    (pp.4)
目次の通り、どちらかというとビジネスシーンで役立つことが多く示されている。営業で自分のことを話しすぎてお客さんに疎まれてしまったという失敗談や、接客では、自分の意見を押し付けるのではなく、相手の反応を伺いつつ、さりげなくお薦めを語ると良いとか勉強になることが多い。

1章から4章は、結構なるほどなと思うことが多かった。自分のビジネスシーンと対応させながら読んだ。ビジネスシーンでは聞くということがそれなりにできているほうかなと思った。

しかし、5章を読むと、まだダメだなと思った。『黙って聞く一方は、聞く内に入らない』という節が特に印象に残った。
 聞く一方の典型は、自分は何も喋らず、相手の話を聞くのみ、というケースだ。自分からは何の話題も持ち出さないで、ただ話を聞いているだけ。相手に意見を求められても、
「さあ、そう言われても」
 なにもなし、聞く一方ではフェアではないことに気付くべきである。もらうばかりで、こちらから何の情報も提供しないのは、どう考えても不公平だ。意見はなくても、感じたことはある筈だ。それを言わないのは、隠しているとしか思われない。
 自分について語らず、「あなたのことを教えてほしい」では虫がよすぎる。自分を正直に見せてこそ、相手の話も、正直なところが聞けるのである。
(pp.114)
この通り、自分は聞く一方の典型だなと気付かされた。何と言うか、自分の特性を言い訳にするわけではないが、タイプ5みたいな秘密主義者は、どうしても自分語りが苦手でしょうがない。だから、普通に会話するときは相手の話を聞くことばかりに専念して、どうしても自分のほんの些細なこともあまり語りたくないと思ってしまう。詮索されるのが極端に嫌なんだろうな。でも、それでは最近ダメなんだろうなと思うので、このような本を読んで自分を改善している状況。自分自身をPrivate ClassではなくPublic Classにして誰からでもアクセス可能にするべきなんだろうなと思う。これは最近の課題のひとつだ。

また、話を返すときの2つのポイントは、以下になる。
  1. 相手の話を良く聞き、相槌を先走らないこと
  2. 相手の話から、オウム返しではなくちょっと角度を変えて返すこと
そうすれば、些細なことでケンカにもならなかったり、会話が盛り上がったりするようだ。

相手の発する言葉には、辞書的な文字通りの意味と、その都度話し手が付与する言外の意味があるようだ。なので、女性から「嫌いよ。あなたなんか」といわれたら、文字通りにそれ受け止めるのではなく、「本当は好きなのに」の言外の意味が含まれつつ、相手の行動や態度の一部が気に入らないから言っていることを理解すると良いようだ。なるほどと思った。もちろん、言外の意味は、言葉の表面の奥に隠れているので、聞き取るのは簡単ではないので、以下のことに注意すると良いようだ。
  • まず、言葉の表面に反応しない
  • 表情・目線・素振りなどが、言葉と一致しているか、ズレがないか、観察する
  • 「嫌い」「だめ」「NO」などの断定的表現は、その理由を問いかけてみる
(pp.128)
常に相手を観察することが重要なようだ。

自分は会話そのものがあまりうまいほうではない。なので、この本はとても役に立ったと思う。また、自分はそれなりに聞き上手なほうだと思っていたが、実際はそうでもないことに気付かされた。聞き上手、会話上手になるにはまだまだ修行が足りないようだ。

コミュニケーション能力を磨いて能力アップをしたい人、良好な人間関係を築きたい人はぜひ読んだほうがよいと思う。

読むべき人:
  • コミュニケーション能力を磨きたい人
  • 聞き上手になりたい人
  • 人との会話でいまいち盛り上がれない人
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1. 人間関係が10倍よくなる「聞く技術」 (角川SSC新書 22)  [ 書評リンク ]   August 09, 2008 09:27

書評リンク - 人間関係が10倍よくなる「聞く技術」 (角川SSC新書 22)

コメント一覧

1. Posted by chample   August 09, 2008 22:46

コミュニケーションでは聞くことって大事なんですよね。

相手の話を聞いてあげないことには、こちらの話は浸透していかないですものね。

自分もしゃべりたくなるのを我慢するのが私は苦手です。(もう少しの我慢なのはわかっているのですが...)

良い人脈を保つためにも大切な技術ですよね。

ではでは

ちなみに大阪は雷雨が頻発しております。

2. Posted by Master@ブログの中の人   August 10, 2008 12:38

champleさん

コメントありがとうございます。
聞くが価値セミナーで千葉さんもおっしゃっていたように、コミュニケーション能力はとても重要だと思って、このような本を読んでいるしだいです。

もっと聞き上手になることを目指したいと思います。

大阪は雷雨ですか。。
先日東京では都内で雷が落ちたようです。。

3. Posted by DQN吏員   August 31, 2008 12:46

5 福田先生には大臣表彰式終了後のイベントで講演をしていただいたことがありますが、「聞くこと」についてのわかりやすいお話だったのを覚えています。
役所には(私も含めて)人の話など聞かない者が多いので、公務サービスに携わっているという自覚をもって、努力していきたいと思っているところです。

4. Posted by Master@ブログの中の人   August 31, 2008 13:05

DQN吏員さん

コメントありがとうございます。
『聞くこと』は仕事をする上でも、日々の人間関係でもとても重要だなと思います。

自分も聞くことに磨きをかけて努力していきたいと思います。

5. Posted by 話し方研究所   January 22, 2012 08:50

書評ありがとうございます。

6. Posted by Master@ブログの中の人   January 22, 2012 09:34

>>話し方研究所さん

コメントありがとうございます!!
とてもためになる本でした

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