August 27, 2008

会社を利用してプロフェッショナルになる


会社を利用してプロフェッショナルになる Excellent System of Human Resources Development

キーワード:
 溝上憲文、人材育成、トップ企業、キャリア論、プロ論
プロフェッショナルにしてくれる企業が紹介されている本。以下のような目次となっている。
  1. Chapter1 かつての「基準」はなぜ陳腐化したのか
  2. Chapter2 プロになれる会社かどうかの見極め方
  3. Chapter3 超優良企業のこの人材教育に注目せよ!
  4. Chapter4 3年で「プロの専門職」に育てる会社
  5. Chapter5 10年で「プロのマネジメント」に育てる会社
  6. Chapter6 気になるプロフェッショナルの市場価値
(目次から抜粋)
昨今の日本のビジネス状況は変わってきてしまっているので、就職や転職時に企業を選ぶ基準として、大手企業である、安定している、給料が高いといったことを重視していては、もはや通用しなくなってしまっている。世の中の企業が求めているのは、プロフェッショナルな人材であり、この本では、プロフェッショナルな人材になれる企業が主に7つ示されている。

7つの企業の内訳としては、『3年で「プロの専門職」に育てる会社』4つと、『10年でプロのマネジメントに育てる会社』3つが示されている。まずは、3年でプロの専門職に育てる会社は以下の4つとなる。括弧内は企業HP。また、10年でプロのマネジメントに育てる会社は以下の4つとなる。これらの7社は、『短期的な育成プログラムを見ても、中・長期的な育成プログラムを見ても、いまの日本における最高レベルの人材教育制度を有するといっても過言ではない企業』、と示さされている。へーと思った。

時間がないので、気になった部分だけの感想を少し。まずは、外資金融の代表格、ゴールドマン・サックス。この企業は、外資特有のカルチャーがあると思っていたら、意外に日本企業独自の新卒一括採用から、新人の真っ白なキャンバスに独自の企業文化・風土を仕込むというものらしい。そして、個人プレーは非難されるほど徹底的にチームワーク意識が浸透しているようだ。

他にも資生堂なんかは、企業内大学を有していて、「エコール資生堂」というものがあるらしい。実際に神奈川県の湘南にホテルのようなキャンパスを持っていて、そこで手厚い研修が受けられるようだ。すごいなぁと思った。料理も専属シェフつきのビュッフェスタイルらしい。単純に羨ましい。

各企業の研修制度や評価制度、キャリア観、企業文化などが示されており、その企業内の社員のインタビューや著者の視点も含めて企業を分析している。サラリーマンになると、自分の会社のカルチャーが当たり前みたいな感じになりがちなので、他の企業はどうかということを知るには良いと思った。

各企業の特性を知ることも重要だが、この本で特に重要なのは、6章のキャリア論に関する部分。これは常に世の中の市場で自分がどう生き残っていくか?ということが示されていて、なるほどなと思った。自分のキャリアを考える上で重要な点として、以下の3つが示されていた。
  • 自分は何ができるかという「Can」
  • 自分が何をしたいのかという「Will」
  • 社会的に価値のある役割を担うために自分が何をしなければならないのかという「Must」
この3つを同心円状に置きながら考え抜くことが重要なようだ。

また、人材会社社長曰く、ほしい人材とは、以下の4つの能力を持っている人らしい。
  1. コミュニケーション能力の高い人
  2. ピープルマネジメントとタイムマネジメント。つまり人と時間の両方をマネージできる人
  3. 情熱。仕事にかかわるパッションをどれだけ持っているのか
  4. 柔軟性
プロフェッショナルで、かつこの4つが求められているようだ。

さらに、入社後の20代で徹底して専門的技能やキャリアを磨き、さらに30歳ぐらいで経営の現場で修行を重ねた人材は、転職市場でも高く評価されることは間違いないようだ。自分も頑張ろうと思った。

最終的には、非正規雇用では生き残れないし、単に正社員になったとしてもいつ不要な存在になるか分からないので、プロを目指せということが書いてある。そういう観点から、最初に入った企業である程度人生の方向性が決まってしまうのかなと思った。いくら転職でやり直せるといったところで、最初の会社でその企業文化を叩き込まれてしまうので、そこで市場で売れる存在になれるかどうかが決まってしまうのではないかと思った。大学時代の就職セミナーで初職の重要性ということを勉強したが、その通りなのかなと思った。

この本は特にこれから就職活動をしようとする大学生なら、ぜひ読んでおいたほうがよいと思った。もちろん、これから転職したりして自分の市場価値を高めようと思っている人も必読。

それにしても、読み始め時間が遅く、かつ読みすぎ、書きすぎでタイムスケジュールからかなりビハインドしすぎた・・・。遅刻しそうになるので、明日からもっと徹底しよう。

読むべき人:
  • 就職活動を控えている大学生
  • 転職市場で売れる存在になりたい人
  • プロフェッショナルとは何かを知りたい人
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