September 11, 2008

フォーカス・リーディング


フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術

キーワード:
 寺田昌嗣、読書論、フォーカス、成長、本質
要領のよい読書の方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 理論編 第1講 あなたがはまりがちな“読書のワナ”
  2. 理論編 第2講 読書に何を求めるのかをはっきりさせる
  3. 鍛錬編 第1講 速読は体育会系のノリで身につける
  4. 鍛錬編 第2講 「体」を極める
  5. 鍛錬編 第3講 「技」を極める
  6. 鍛錬編 第4講 「心」を極める
  7. 実践編 最終講義 フォーカスの力を最大限引き出す読書術
(目次から抜粋)
この本は、ただ多くの本を普通に読んでいただけでは、成長できるとは限らないので、読んだ本のリターンを意識し、しっかり成長できるような本の読み方をしましょうということが示されている。そのためには、読書にかけるコストとなる時間を圧縮させ、読んだ本の成果・効果を低下させないような本の読み方が示されている。

以下なるほどと思った部分の列挙。
  • 読書の投資効果 = 著者の力 × あなたの経験値 / 読書にかけたコスト × あなたのビジネス力
  • 本を読んで「成長する」というのは、著者の語る視点で世の中を見ることができるようになった、行動できるようになったということ
  • 多読をすること自体が目的になると、本来読後のフォローにあてられるべき時間が、次の一冊のために奪われていく
  • 読む本はあなたが主体的に選ばないとダメ
  • 何を読んで、何を世阿須に済ませるかということも、フォーカス・リーディングの重要なテーマ
  • 再読すべき本だと思ったものは、再度積読へ
  • 読書プランは短期で具体的に立てる
  • 読書の時間を天引きしておく
  • アウトプットに難儀して時間がかかるようなら、「力量不足」と考えて、ひたすら読み込む作業に徹してもいい
  • ある本をしっかり理解しようと思ったら、最低三回は読み直さないとダメ
  • 本当の意味で、投資の元が取れるのは、三回目の読書から
  • メモすべきことは、読み解く過程で自分が考えたこと、自分の意見を書け
コスト意識を持って読書をせよというのはなるほどなと思った。特に、ただ多読してしまうと、読後のフィードバックの時間が少なくなって、そこから得られるものがなくなってしまうとあった。これは自分自身も何となく実感している。何度も読み返したり、きちんと考えたことをメモする必要があるなと最近思い始めた。また、本当に読む価値のある本は何度も読み返す必要があるとも思った。

逆に示されていることの根拠がないと思った部分は以下。
  • 「売れているから」は買う理由にはならない
  • 切り出された言葉には賞味期限がある
ベストセラーは、みんなが買っているからという理由で売れているので、自分が成長したいと思ったら、そのような本は積極的に読む理由にはならないとあった。確かにそうかなと一見思うが、ベストセラーにはベストセラーになるべくしてなる理由があると思う。著者はそれを文字数が少なくわかりやすいものだと指摘し、ベストセラーを軽視しているが、売れる本はそれだけが理由ではないと思う。売れる本には売れるだけの理由、例えば時代背景、話題性、大衆の望んでいることが示されているなどもあると思う。そしてなぜベストセラーになったのかを考えるためにも、ベストセラーを読むというのもありだと思うので、自分は『「売れているから」は買う理由にはならないが、買わない理由にもならない』と言う立場を取ることにしている。かといって、ベストセラーをそこまで読むかといったら、そうでもないが。

もう一つは、本から抜き出した言葉の賞味期限は本の内容を鮮明に記憶している期間だけで、それほど長くないとあり、さらに記憶が薄れる以前に、言葉を書き出せば書き出すほど、一つ一つの言葉の価値が薄まるというようなことが示されているが、これはまったく根拠が示されていない。統計データや記憶に関する科学的データが示されているわけではない。完全に著者の主観でしかない。自分は良いところの部分を切り出す派なので、ここがとても気になった。自分が言葉を切り出すのは、忘れないようにするため。むしろ外部記憶装置としてこのブログに切り出しているので、賞味期限を延ばす意図がある。それに、重要だと思った言葉を自分でタイピングすることで自分の記憶に定着させるということができるので、言葉を切り出すほどに価値が上がると自分は思う。しかも、次の節で『名文の筆写で言葉を磨こう』とあるので、あきらかに矛盾しているような気もする。

読書論の部分はかなり参考になった。速読術の実践方法は、正直自分はどうでも良かった。得るものが結構多いが、自分には合わないなと思う部分もあった。

自分なりの読書スタイルが固まっていると、なかなか新しい読書論を受け入れられないなと思った。結局、本は目的と用途に合わせて自分の好きなように読むべきかなと思う。

読むべき人:
  • 効率的な読書がしたい人
  • 要領よく成長していきたい人
  • 多読しすぎていてこれでいいのかと迷っている人
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