September 29, 2008

ブランド再生工場


ブランド再生工場―間違いだらけのブランディングを正す

キーワード:
 関橋英作、ブランド、再生工場、マーケティング、心
クリエイティブ・コンサルタントによってブランドの本質がわかりやすく示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1工程 ブランド組み立て室
  2. 第2工程 ブランディング・アイディアの創造
  3. 第3工程 ブランド再生のための、コミュニケーション法
  4. 第4工程 事例展示室「キットカット」
  5. 第5工程 ブランド再生実験工房
  6. 第6工程 ブランドサロン―自分をブランディングしてみよう
(目次から抜粋)
著者によれば、一般的に『ブランド』と呼ばれるものは、「余裕のある企業が時間をかけて作るもの」という思い込みが蔓延しているようだ。しかし、実際は、ブランドに重要なのは、情緒的な付加価値を持つことによって、人に好感を呼びよこすことであり、すべての製品がこのような価値を潜在的に持っているので、この「情緒的な価値」を付加できるかどうかにかかっているようだ。そして、この本は、消費者が忘れてしまったブランド、無関心なブランド、価格競争に巻き込まれたブランドを再生する工場と見たたてブランドの本質が示されている。

ブランドを再生する工場として話が進むので、目次は、『章』ではなく『工程』となっている。これは他の本では見かけない特徴だと思った。

この本で特に重要だと思ったのは、第1工程と、第2工程、さらには第6工程。よって、主にその部分を取り上げることにする。
  • ブランドに大切なのは、商品という「モノ」にとどまっているのではなく、「心」を感じられるような感情とつながっていること
  • 好きになるということは、その人のことを考える時間が長くなるということで、ブランドも同じように人が心の中で育てる
  • ブランドは出世魚のようなもので、成長するに従って、人の心を動かす
  • ブランドに大切なのは情緒ベネフィットを感じさせることができるかどうか
  • 情緒ベネフィットとは、そのブランドが「どんないい気持ちにさせてくれるのか」、人の感情をどう動かすことができるかということ
  • ブランドのゴールを設定するときは、2,3年後に消費者にそのブランドのことをなんと言ってほしいかを想定する
ここまで第1工程で特になるほどと思った部分。単純に機能的な部分だけでなく、人の心に訴えかけるような特徴や哲学が求められているようだ。なるほどなぁと思った。

そして第2工程では、ブランディングについて示されている部分がある。ブランドの再生とは、問題解決のプロセスであり、そのプロセスがブランディングということらしい。以下ブランディングにの説明部分を抜粋。
 それで、ブランディングとは何かといえば、「消費者の心の中に、そのブランドに対する好感を作ること」。平たく言えば、「好きになってもらうこと」。これしかありません。簡単すぎて、肩透かしを食らったように感じる方もいらっしゃるかと思いますが、それ以上のことはないのです。
(pp.48)
これはなるほど!!と思った。好きになってもらえなければ、ブランドとして認められないということのようだ。なので、これを自分の書評ブログに当てはめてみると、自分を客観視できていなかったり、独善的なものだと嫌われてしまい、ファンが付かなくなってしまう。逆に言えば、好感が持てるようなものを常にアップし続けることで、ブランドとして確立でき、ファンも増えるということだと思う。これはアクセス数が高い書評ブログなどを見てみると、いろんな人に好かれているんだなぁということがよくわかる。

この『好きになってもらうこと』というのは、パーソナルブランディングを築く上でのとても重要な概念だと思った。嫌われているやつにブランディングはありえないということなので、なるべく周りの人に好感を持ってもらえるように振舞ったり、自分の内面を磨き上げることが重要なようだ。もちろん見た目も気を使ってね。

また、ブランドのことを大好きになるプロセスが以下のように示されている。
  1. 気づく
  2. 興味がわく
  3. 欲しくなる
  4. 経験する
  5. 大好きになる
  6. 人に薦める
これは、人が人を好きになるプロセスと同じであると示されていて、なるほどなぁと思った。確かにそうかもしれない。

第3,4,5工程は、ブランドの再生の具体的な手順や考え方が示されている。ここら辺は実際に読んでみたらいいと思う。ブランドを確立しようと思っているときは、この部分はかなり実践的で役に立つ。

第6工程は、自分をブランディングするということが示されている。以下その部分を抜粋。
 前述しましたように、ブランドは人に置き換えるとわかりやすい。ブランドには、性格や得意技があり、そして人の役に立とうという心がある。それらのことが、ちゃんとわかってもらえれば、人に好きになってもらえるのです。
 ブランドは、人の心のなかに絆を作る「個性」。そう考えると、ブランドは他人事ではありません。まさに、「自分」のこと。「自分」が「他人」の心のなかにどれだけ「好き」という感情をもたらすことができるか。
(pp.178)
これはなるほどなぁと思った。このような考え方は自分にはなかったなぁと思った。もっと他人に好かれるということを意識して生活していこうと思った。自分の場合は、そういう部分にあまりにも無自覚なので・・・。

ブランドの本質がよくわかって面白かった。動物占いライオン属性の自分は、かなりブランド大好きなほうなので、これは興味深く読めた。かなりわかりやすかったし、これから自分のブランドを築いていこうと思う人は絶対読んだほうがいいと思う。

ブランドに関しては、他にも以下の本がお薦め。書きすぎた・・・。遅刻する・・・。

読むべき人:
  • ブランドが大好きな人
  • パーソナルブランディングを築こうと思っている人
  • 好かれるということに無自覚な人
Amazon.co.jpで『関橋英作』の他の本を見る

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