October 11, 2008

なぜルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか?

なぜルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか? ペンだけで30日後にブランディングするすごい裏ワザ
なぜルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか? ペンだけで30日後にブランディングするすごい裏ワザ

キーワード:
 山岸二郎、ブランディング、マーケティング、言葉、ヒーロー
ペンだけで売上をあげるマーケッターによる、ブランディング、マーケティングについて示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 序章 脱「ダイレクト・レスポンス・マーケティング至上主義」宣言
  2. 第1章 ドラえもんを誘拐して成功する方法
  3. 第2章 ガンダムを盗んで成功する方法
  4. 第3章 ルパン三世を捕まえて成功する方法
  5. 第4章 ニュータイプになって成功する方法
  6. 第5章 ロッキーを倒して成功する方法
(目次から抜粋)
この本のタイトル、そして目次を見ると、一見アニメ論やサブカル系の本ではないかと思うが、これはれっきとしたビジネス書で、主にマーケティング、ブランディングについてわかりやすく示されている。キャッチャーなタイトルに惹かれて書店で買ってみたが、この本はかなりきてる!!結論から言えば、書評ブロガーなど自分のブログを差別化していきたいと思う人は必読だと思った。

では、この本の導入分を示しておこう。

著者は20年前の合コンで、理想の男性像を女性に聞いたら、1人だけ「ルパン三世」と答えた人がいたようだ。そして著者はそのとき「泥棒じゃん!」と思ったようだ。その当時、著者はまじめで誠実な人だったが、39人連続で振られ続けていて、どうしてまじめで誠実なオレがモテないのか!!となげいていたらしい。そこから「なぜ、ルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか?」ということをヒントに、「正直」で「まじめ」に仕事をしてきた人や企業が儲けていない現実がある状況を打開しようと思ったらしい。そのためには、「言葉」の力を駆使してブランドを確立し、最後は「正直」、「まじめ」に仕事をしてきた人のように、正義が勝つということを証明し、まじめな人を軽く見積もっていた人たちを見返すために書いた本ということになる。

目次とこの導入からも、とても読みたさをそそる内容となっていて、さすがマーケティングのプロだけはあると思った。まさに今の自分にぴったりの本だとも思った。

タイトルのルパンの話は3章だけのことなので、タイトルの網羅感はない。『スタバではグランデを買え! 』と同じようなキャッチャーなタイトルだと思う。ルパンの核の話は、ここでは取り上げないので、各章のまとめページから、特になるほどと思った主張を列挙しておく。
  • 「まじめ」「正直」「地道」「正々堂々」「誠実」が、支持されるキーワード
  • お客さんは、信用できる人からしか買わない
  • 「自己開示」することで、市場の中での「正直者」として支持される
  • ブランディングとは、固有名詞化することである
  • お客さんは、あなたが成長していく姿に共感する
  • あなたには、ビジネスを通して果たさなければならないミッションがある
  • 自己開示をして自分自身を売ることで、究極の差別化をはかることができる
  • 人々に愛されている人物は、私的な「ミッション」を揚げるのではなく、公的な「ミッション」を揚げている
  • ライバルとの戦いは、お客さんの心の中の位置取り合戦である
  • 「私はあなたと取引すると、どうなりますか?」の問いがUSPを明確化する
  • 言葉を大切にしない人は、現実に嫌われる
  • マーケティングとは、お客さんと費用対効果よく、そして効率的に信頼関係を築くスキルのことである
  • ビジネスとは、「自己の証明」の戦いである
細かい内容は、読んでからのお楽しみとしか言いようがない。本当にどれもなるほどと思うことばかりだったので。

この本に示されていることを、そのままこの書評ブログに当てはめることができる。まず、差別化するためのブランディングを確立するには、「自己開示」を行う必要がある。これは、顔写真をさらしたり、英雄神話の構造を基に自己開示の文書を載せることが重要だと思う。英雄神話の構造というのは、「ガンダム」も「ハリポタ」も「スター・ウォーズ」も以下のような段階の物語構造を持つようだ。
  1. 未熟な主人公
  2. 自らは望んでいない何かに巻き込まれる
  3. メンターと出会う
  4. 試練を乗り越え、英雄として成長する
  5. 問題を解決して報酬を手にする
これを当てはめたこのブログのコンセプトやガイドラインを作れば、訪問者の共感を得ることができ、より信頼してこのブログを見てくれるということになる。なので、このような自己開示のガイドラインを載せようと思う。

このブログは、自己開示どころか、感情や自分という存在を一切出さずに淡々とやってきていたので、それではアクセス数も稼げないし、アフィリエイトも儲けられないということがよくわかった。そして、この本に示されているように、自己開示をし、ブランドを確立していい段階にきているのかなと思った。

最近の自分のキーワードは『ブランディング』だったので、書店をふらふらしているだけでしっかりそのアンテナに引っかかってこの本と出合えた。そういう感覚はやはりあるんだなぁと思った。

また、この本の装丁がかなり美しいものになっている。光沢のあるルージュの色で高級感を出しており、このキャッチャーな「ルパン三世」というタイトルとあいまって、手にとって見たくなるようにできている。最近読んだ本の中で、ダントツで装丁が美しい。もちろん内容も良かったよ。さすがはマーケッターだけあり、書店に本を並べたときの差別化をしっかり意識されているようだ。ただ、この豪華な装丁のおかげで、本の値段が300円ほど高くなっているのではないかなと思う。

書評ブログや自分のブランドを確立しようと思っている人には、得るものがかなりある良書だと思う。自信を持ってお薦めする。アニメ、映画ネタも豊富に出てくるので、単純な読み物としても面白いし。

ちなみに、ルパン三世は自分の中ではロールモデルの1人。どうでもいいことだが。

読むべき人:
  • ブランディングについて知りたい人
  • ルパン三世、ガンダムなどのアニメが好きな人
  • 正直で、誠実だがモテなくて嘆いている人
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コメント一覧

1. Posted by 苅谷高宏   October 11, 2008 16:59

Masterさん

どうも。

自分はある意味タイトルに釣られてしまい、
本書を購入しましたが、10月に読んだ本の中では、
現在No.1に位置しています。
売れてる本や人気のある本が自分には合わないと
証明している1冊とも言えますね。
本当に本との出会いも一期一会と実感させられます。

「自己開示」の章は特に秀逸。
自分はこの本に照らし合わせながら、
現在プロフィールを作成しております。

「個人ブランド化」を考えている人には、
必読の1冊でしょう。

2. Posted by Master@ブログの中の人   October 11, 2008 17:14

苅谷高宏さん

コメントありがとうございます。

>>「自己開示」の章は特に秀逸。

これは確かに自分も感じました。また本との出合いも一期一会というのは自分もそのとおりだと思います。

自分もこの本は殿堂入りになりました。

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