October 12, 2008

コスプレ

コスプレ-なぜ日本人は制服が好きなのか (祥伝社新書128) (祥伝社新書 128)
コスプレ-なぜ日本人は制服が好きなのか

キーワード:
 三田村蕗子、コスプレ、制服、思考停止、日本論
ジャーナリストによって、制服を取り巻くに本論が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 制服界のクイーン、それがスチュワーデスの制服
  2. 第2章 OLの制服は、なぜ日本で流行るのか
  3. 第3章 ナースは「白衣の天使」じゃない
  4. 第4章 セーラー服は、究極のコスプレである
  5. 第5章 強制されない擬似制服
  6. 第6章 思考停止力を逆手に取る制服パワー
  7. 第7章 制服ニッポンよ、どこへ行く
(目次から抜粋)
日本は学生時代から制服があり、スチュワーデス、OL、ナースなどの特定の職業にも制服というものがある。そして、その制服というのは、その仕事の役割を演じるためのコスプレであると示されている。また、その制服を着ることで、着る服を自分で考えなくてもよいという思考停止状態にも陥らせるものであるとある。そして、その制服とコスプレを取り巻く日本論、日本企業論が示されている。

自分のようにタイトルに惹かれた人、残念ながら怪しい話は載ってないよ。若干怪しい話を期待しつつ読んでみたが、そういうものはなくかった。女性視点で女性の制服、コスプレ感が多く示されている。

以下、気になった部分を列挙しておく。
  • ステイタスや世間の注目度の高さ、女の子に「あの服を着たいから志望する」と本末転倒な動機づけをさせてしまうパワーを加味したトータルでの評価となると、スチュワーデスの制服に勝るものはない
  • 初期のスチュワーデスは、恵まれた環境、恵まれた資質を育んだ女性のみが就ける職業だった
  • スチュワーデスは「ばりばり働くお姉さん」、ではなく「てきぱきと働くお姉さん」に見せなくてはいけない
  • スチュワーデスに求められているサービスは「優しくさりげない気遣い」であり、そのための有効なコスプレツールがエプロンである
  • 制服は若いOLを「よく気がつき、にっこりと明るく働く職場の花(もしくはアシスタント)風」に演出する力がある
  • 学生の制服は、3年間着用可能な耐久性を確保するために、高額になっている
スチュワーデスネタばかりにぴんときたのは、たぶん自分が一番好きな女性の格好がスチュワーデスだから・・・?かもしれない。でもこれは、実際に飛行機を乗ったときに実感する。スチュワーデスの制服がパンツではダメで、あくまでスカートでかつ首にスカーフを巻いて華やかさを演出されていると、機内が華やかになる感じがする。そして、機内での飲み物や新聞を配っているときは、上着を脱いでエプロンであるというのがやはり重要なんだと思う。飛行機という乗り物は、電車や船よりもハイクラスなものなので、そのようなホテルのサービスのように、さりげない気配りが求められるのではないかと思う。

まぁ、スチュワーデス幻想がある人は、この1章を読むだけでもいいと思う。自分は別にスッチー(死語!?)と合コンしたいとか思うほうではないが、それでも機内でのスチュワーデスの立ち振る舞いには惹かれるものがあるのは確か。

また、ナース服に関しては、スカートからスクラブ(白衣ナース用【チェロキー】の医療スクラブ)に変わってきているようだ。それはより機能的なものを求められているからのようだ。

著者によると、制服には、『楽しい』、『悲しい』、『情けない』の三種類あるようだ。以下その部分を抜粋。
 楽しし制服は、「いやいや強制された服」ではない。帰属する組織だけでなく、個人にも力を与える。見ているほうまで楽しくなる制服だ。
 悲しい制服は、これとは対極に位置している。着用者にいやな思い出、悲しい記憶しかもたらさない、プラスの感情につながらない制服だ。
 情けない制服は、制服自体が情けないのではなく、制服を選ぶプロセスが情けないことからこう呼んでいる。自分の頭を働かせず、安易にお墨付きを求め、楽チンだから、たくさんの選択肢の中から選ぶのが大変だからという理由で選ばれる思考停止型制服だ。
 いい大人がそれで情けなくない?と問いかけたくなる制服が氾濫する光景は、どう考えても変である。
(pp.210)
この本では主に女性の制服がメインに示されていたが、男はスーツがあるので、制服は不要であるということが示されている。しかし、そのスーツ選びも没個性的でみなと同じようなネイビーや黒のものばかりだと、『情けない制服』に成り下がってしまうとあった。これは気をつけようと思った。スーツ選びも人目を気にしすぎず、自分の着たいものを選ぶようにしている。

日本人という国民性は、制服との親和性が高く、その意味は、与えられた役になりきろうとする傾向が強いといことらしい。なるほどと思った。

自分自身に関しては、制服に対する思い入れはほとんどない。高校生まで普通に学ランだったし。着るものを選ばなくていいというのは確かにあった。逆に社会人になって、スーツを着るときは、自己演出するためにかなり熟考して選ぶようにしている。制服が、与えられた役を演じるためのものならば、ビジネス用のスーツも制服ということになるのかもしれない。スーツを着ないと仕事をしている気がしないし。

自分はこの本に客観的な分析を求めていたが、これはどちらかというと著者の主観が多い気がする。

制服やコスプレから日本人の国民性がわかる本となっている。服に興味がある人、コスプレが好きな人には面白く読めるかもしれない。

読むべき人:
  • 社会人になっても制服を着ている人
  • スッチー、ナースなどのコスプレが好きな人
  • 日本人とコスプレの関係を知りたい人
Amazon.co.jpで『三田村蕗子』の他の本を見る

bana1 面白かったらクリック☆  にほんブログ村 本ブログへ



トラックバックURL

トラックバック一覧

1. ナースDayイベント  [ 歌舞伎町ポイントエックス ]   October 30, 2008 11:07

11/4(火)、5(水)ナースDay、オールタイム45分5,000円(税、サ込)看護婦ですよ〜ポイントエックス

コメント一覧

1. Posted by hiro@平凡会社員の「多読」成功術   October 13, 2008 19:37

こんばんは。

コスプレ本ですね。面白そう。
あの独特の魔力は人間の先入観を巧妙につかったトリックなのかもしれないですね。

男の制服だって結構威圧したり
するものありますよね。特に警察とか…
悪いことしていないのにびくびくするのは私だけではないはず…

2. Posted by Master@ブログの中の人   October 13, 2008 22:36

hiroさん

コメントありがとうございます。

警察の制服は確かに、びくびくしますねwww

この本は、なかなか面白かったです。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星