October 25, 2008

カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 世界経済編

カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 世界経済編
カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 世界経済編

キーワード:
 細野真宏、世界経済、通貨危機、ヘッジファンド、本質
数学のカリスマ受験講師によって世界経済の基本が分かりやすく示されている本。以下のような目次となっている。
  1. Section1 これまでの円の動きについて
  2. Section2 「ヘッジファンド」と「ポンド危機」について
  3. Section3 「アジア通貨危機」について
  4. Section4 「ロシア危機」と「ヘッジファンドの危機」について
  5. Section5 これからの「世界の通貨体制」の行方について
(目次から抜粋)
数学が専門のカリスマ受験講師である著者は、若い人にもっと分かりやすく経済を知ってほしいという思いから、前著、『カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 日本経済編』を書き、そして、これは経済本の第2弾である世界経済編となっている。

この本こそが、著者が最も書きたかった内容だと示されている。曰く、日本経済だけを見ていたのでは、経済の全体像をつかむことはできず、世界から経済を俯瞰したほうがもっと深くて面白いものらしい。そして、「(日本も含めた)世界経済を動かす”壮大なマネー経済の世界”」を知って、初めて「経済って本当におもしろいな」と思われたようだ。これは自分も読了後、そのとおりだなぁと思った。

細かい内容を示すのはちょっと無理なので、自分が知らなかった概念、特になるほどと思ったポイントを列挙しておく。
<先物取引とは?>
 主に「リスク・ヘッジ(危険から身を守る)」を目的とした、(将来の)約束した日に(事前に)約束した価格で販売する取引のことを「先物取引」という。
(pp.43)
先物取引は、基本的にはリスク・ヘッジをして経営を安定させるために行うものらしい。先物取引というと、とうもろこしや豆、コーヒー、石油などの投機をして、かなりリスクが高い儲け話のことだと思っていたが、本質は違っていたようだ。

次はオプション取引について
<オプション取引とは?>
オプション」とは、「(選択する)権利」のことで、「約束した期日(または、約束した期間内)に”約束した価格で売ったり買ったりできる権利”を売買する取引」のことを「オプション取引」という。
(pp.52)
そして、先物取引は、”損をするリスクをなくすことができる”というメリットがあるが、”トクするチャンスをなくしてしまう”というデメリットがあるようだ。一方、オプション取引は、”必ずオプション料が必要になる”というデメリットがあるが、”トクするチャンスを失わずに済む”というメリットがあるようだ。

後一つだけ。デフォルトについて。
<デフォルトとは?>
デフォルト」とは、日本語では「債務不履行」といい、「借金を約束どおりに返せなくなること」を意味する。要は、”破綻”の一歩手前のような状態である。
(pp.162)
これは全く知らなかった。『デフォルト』と日常で使う場合は、IT用語的に『初期値』とか『初期設定』といった意味で使うが、このような『債務不履行』というのは知らなかった。金融、経済用語とIT用語は違った意味を持つので、注意が必要だと思ったし、また面白いなと思った。

最後にこの本で一番重要な部分を抜粋。
僕らは単に日本のニュースだけを気にしていたらダメなんだね。だって、このように世界の経済は本当に深くつながっているので、世界経済のニュースがそのまま僕らの日常に大きく関係してくるんだからね。
(中略)
このように、(一般的に)
「断片的な情報」だけで物事を判断しようとすると
たいてい本質を見誤ってしまうから、
視野を広く持って”全体から判断しよう”とすることがとても重要なこと
なんだよ。
(pp.255)
なるほどなと思った。

この本は2年近く積読状態だった・・・。現在の経済状況は、サブプライムショックで世界同時株安で、日経平均も8000円割れ(この記事投稿時点)で急激な円高になっていて、これは経済を知っておかなければならないかなと思って、未読本棚から引っ張り出して読んだ。これを読むと、現在のアイスランドの金融破綻の危機、韓国の通貨危機の再来などのニュースがよくわかると思う。また、超ハイパーインフレを起こしていて、国家としてはすでに破綻しているジンバブエ(ジンバブエ - Wikipedia)の実態もよくわかると思う。

また、ヘッジファンドの本質が示されていたが、ヘッジファンドの投機対象として狙われた国は通貨危機を引き起こしているようだ。これは、有力なヘッジファンドは国家を破綻させることができるということだなぁと思った。恐ろしい・・・。例えば、ビル・ゲイツファンドみたいなのがあったら、間違いなく新興市場国を破綻させることができるよなぁと思った。マネー経済は合法的な戦争みたいだと思った。

この本を読んだ直後から、ニュースで言っている、円高ドル安、株安の本質的な意味が分かって、あぁ、あのことね!!と分かるようになった。経済のニュースを聞くのが若干楽しくなったような気がする。

昨今の経済状況は世界同時株安だが、自分たちの日常には関係ないと思っている人こそこの本を読んだほうがいいと思う。

読むべき人:
  • 世界経済について知りたい人
  • 世界同時株安、円高ドル安の本質を知りたい人
  • 投資をはじめようと思っている人
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