November 18, 2008

社長島耕作の地球経済学 基礎編

社長島耕作の地球経済学 基礎編 (KCデラックス)
社長島耕作の地球経済学 基礎編

キーワード:
 島耕作、経済学、グローバル、世界情勢、弘兼憲史
HGホールディングス代表取締役社長である島耕作が監修している地球規模の経済学の本。以下のような目次となっている。
  1. LECTURE 1 株式会社
  2. LECTURE 2 M&A
  3. LECTURE 3 資源戦争
  4. LECTURE 4 食料戦争
  5. LECTURE 5 日本の文化戦略
  6. 島耕作のサマリー・ノート
  7. 直撃! 島社長インタビュー
  8. Special Feature 1 CHINA IMPACT
  9. Special Feature 2 弘兼憲史インタビュー
(目次から抜粋)
この本は、リアルに島耕作が存在するという仮定で、島耕作が監修している本ということになっている。『序』として代表取締役社長である島耕作の前書きが示されているので、一部抜粋。
 本書は、ついに地球をまるごと呑み込むほどに大きくなってしまった人類の経済活動を、「現代」という視座から眺めつつ、「わかりやすく」紹介することを眼目として構成されています。可能なかぎり難解な専門用語を避け、「基礎から」説明することを心がけました。
 本書を読まれた方が、「この世界」、もっといえばこの「地球」をおおう人類の経済活動について、わずかなりとも理解を深めていただけるならば、これ以上の幸せはありません。
(pp.4-5)
このように、あくまで島耕作がこの本を構成しており、作者の弘兼憲史は前面に出てきていない。

内容は、かなり細かい文章が多く、合間合間に漫画の関連シーンが挿絵として挿入されている。読む前は一見難しそうなイメージだったが、読んでみるとそうでもなく、地球規模の経済がわかってよかった。

特に勉強になったのは、1章の『株式会社』のところ。これは1章の『島耕作のサマリー・ノート』を示しておくことにする。
  • 株主総会は、「一人一票」ではなく「一株一票」で決議される。
  • 企業は「上場」によって広く資金を集められるが、買収されることもある。
  • 株主は、取締役を決める権利と辞めさせる権利を持っている。
  • 外国の投資ファンドが、日本企業を支配しはじめている。
  • 高度成長を支えた「株式の持ち合い」は崩壊しつつある。
これらに関連することは、島耕作シリーズでも実際に出てきている。なので、漫画を読んでいていまいち分らなかったことをこれで復習できるので、これを読んでもう一度島耕作シリーズを読めば、本質的なことがより理解しやすいと思う。

島耕作インタビューで、『新時代のサラリーマンと成果主義』ということに関してなるほどと思った部分があったので、そこを抜粋。
 そういう時代だからこそ、サラリーマンも意識を変えていかなければならない、と思っています。会社に忠誠心を尽くして、その見返りとして安定をもらう、という考え方はもう通用しない。「サラリーマンでありながら、フリーランスなんだ」という意識を持っていくべきではないでしょうか。いつまでも会社を辞められる、次の会社に行ける、という心がまえを持っておくべきだと思うんです。
(pp.56)
ありがたいお言葉だと思った。自分もフリーランスで生きていくんだ!!と思っておくことにしよう。

あと面白かったのは、作者の弘兼憲史インタビューの部分。社長に就任させる前に、初芝を退社させて、『ベンチャー島耕作』とか『リタイヤ島耕作』という選択肢もあったらしい(笑)これはぶる速-VIP 島耕作の新しい役職名考えようぜと同じような考えwwwでも成功物語を描いている以上は、企業のトップにしなければいけないだろうと考えられたようだ。そして、作者によれば、島耕作は「キャラクターがひとり歩き」している状態で、もう作者のものだけではないので、「もう後にはひけない」ので生涯描いていくようだ。社長の次は会長かなぁ。

この本で特に知らなかったのは、食料や資源問題のところ。これは普通にニュースや新聞を見ない読まない、という状況なので、世界はそうなっているのか!!と思った。また、大企業の社長になるということは、企業の利潤ばかりを追求していてはだめで、もっと包括的に日本の国益、さらには世界にまで眼を向けなければいけないのだなということがよくわかった。まだまだ下っ端の自分だが、この本は、社長の視点に立って考えてみるということができるよい本だと思った。

中高生のときは、サラリーマンなんかなったら人生つまらないだろうなと思っていたけど、実際に企業に就職してサラリーマンになってみると案外悪くもないのかなと思う。それは、大学時代から島耕作を読んでいて、今も常務以外のシリーズを全て読んでいるから、それが影響しているのかなと思う。特に日本企業の文化や人間関係、株式会社の仕組みなどがとても勉強になる。自分の会社のカルチャーと正反対なので、普通の日系企業はそんなもんなのなんだぁと思う。自分の会社のカルチャーはフランクすぎて上司や社長にでも何でも言いたい放題で、転職者は本当にカルチャーショックを受けるらしい(笑)

島耕作は、作者の願望が入っているらしい。女にやたらとモテるところとか(笑)まぁ、島耕作はサラリーマンなら読んでおいて損はないと思う。

この本は、地球規模の経済学が分るし、島耕作シリーズの副読本にもなりえると思った。

最新シリーズは、社長島耕作。
社長島耕作 1 (1) (モーニングKC)
社長島耕作 (1) (モーニングKC)
新展開で面白いよ。



社長島耕作の地球経済学 基礎編 (KCデラックス)
社長島耕作の地球経済学 基礎編 (KCデラックス)

読むべき人:
  • 島耕作が好きな人
  • 地球規模の経済学の基礎を勉強したい人
  • 将来社長になりたい人
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