November 24, 2008

思考のボトルネックを解除しよう!

思考のボトルネックを解除しよう!
思考のボトルネックを解除しよう!

キーワード:
 石川和幸、ボトルネック、フレームワーク、選択、解除
SCMが専門のコンサルタントによる、よりよく生きるための本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 ボトルネックって何だ?
  2. 第2章 「知識」のボトルネックを分解する
  3. 第3章 情報のボトルネックを解除せよ
  4. 第4章 手法のボトルネックを解除せよ
  5. 第5章 技能のボトルネックを解除せよ
  6. 第6章 「知識」のボトルネックを改善しよう
  7. 第7章 「選択」というボトルネック
  8. 第8章 最後のボトルネック、「生活/活力」のボトルネック
(目次から抜粋)
この本は、先日参加したセミナーで講演をされている、SCM(サプライチェーン・マネジメント - Wikipedia)が専門のコンサルタントである、石川さんの本。この本は、いろいろな書評ブログで取り上げられており、今更自分が全体観を示して書評するまでもない。内容的には、本当に良書で、確実に手元に置いて何度も読み返したいものとなっている。(SCMのWikipediaの記事の参考文献に石川さんの本が載っている。さすがはSCMの第一人者と言われるだけはあるなぁと思った。セミナーでは、他に誰も続けてやっていなく、逃げ遅れてしまったからという話は面白かったけど(笑))

この本は、セミナー参加前に読了していたが、どうしても拙速で書評したくなかった。また、著者である石川さんの話を聞く前に、読み間違えたまま書評したくなかったから。どうしても自分の中にある知識の差分を探すように、表層的な部分だけを読んでいると、本質的な部分を見落とす危険性のある本だったので、いったん時間を置いて取り上げた。

では、このエントリで何を示すかというと、先日参加したセミナーとこの本を読んで考えた自分なりの知見を示すことにする。なので、細かい部分はあまり取り上げない。

【セミナーレポート】『聞くが価値』vol.04 with 横田尚哉 &石川和幸 &干場弓子 : オンライン書評図書館 -Blue Sky Horizon- : livedoor Blog(ブログ)

この本は、6章までは序章に過ぎず、本質的な部分は7章と8章になる。そして、セミナーでも石川さんが一番伝えたかったことは、『「選択」のボトルネックを解消し、死ぬときに「面白い人生だった」と言えること』とおっしゃられていたので、自分の読みが間違っていないことを確認できた。

そして、なぜ6章までが序章にしか過ぎないのかというと、知識、情報、手法、技能のボトルネックを解消しようとも、「選択」のボトルネックを解消できないと、それまでの努力が水の泡になってしまうからと言える。著者によれば、選択のボトルネックは以下のように示されている。
 「知識」のボトルネックを超えるボトルネック、それが「選択」のボトルネックです。
「選択」のボトルネックは、あなたの「居場所」と「向かうべき場所」を決めてしまいます。あなたの今と今後の活躍の場を選ぶということなのですから、この「選択」が、あらゆる努力の開花の場所を決めてしまいます。
(pp.210)
そして、この「選択」のボトルネックになるのが、自分はできないという思い込みの前提になるようだ。そのため、このボトルネックを決める要素として、以下が示されている。
  1. 認識:自分はどこにいるのか
  2. 選択:自分はどこに行くのか
  3. 前提:自分が思い込んでいる前提は何か
まずはこれを明確にする必要がある。

さらに、『「自分はこの程度だ」と思った瞬間に、すべての可能性を閉じ込めてしまいます。(pp.220)』とあるので、その認識を変える必要があるようだ。そのためには、以下のステップを経る必要があるようだ。
  1. ステップ1 自分は何者で、今何をしているのか(認識)
  2. ステップ2 自分は何がしたいのか、何になりたいのか(選択)
  3. ステップ3 それはできるのか、なれるのか(前提)
これをよく考える必要があるようだ。

そしてさらに、選択を決定する短期的な視点で『今いるところで真剣に』ということが示されている。その部分を長めに抜粋。
どちらかというと、「好き」なものを選択したほうが成功の確率は上がります。しかし、ここで警告があります。あまりに「好き嫌い」だけで判断しては、いけないということです。
(中略)
 新入社員は三年以内に辞めるといわれます。はじめての職業選択で経験がないので判断を誤ったというのなら、すぐにかわってもいいでしょう。しかし、二度、三度はいただけません。
 まず基本がわかるまでに三年はかかります。さらにいうと、それなりの実力がつくには十年はかかります。今いるところで真剣に、ある期間、仕事をすることが重要です。ただ、「今いるところ」とは、必ずしもひとつの会社を意味するとは限りません。今、自分が行っている「仕事」と考えればいいのです。
 会社は今後、あなたの面倒はみてくれません。自責任のなかで生き抜いていくには、相当の知識と技法と技能が必要になります。それを身につけるには、今いるところで、少なくとも三年、プロになりたければ十年以上、実直にがんばって、周りに貢献できるレベルに達するべきです。
(pp.234-235)
セミナー前に、ここに激しく線を引いていて、改めてセミナー後にここを読み返してみると、やはりそうだなぁとしみじみ思った。自分がなりたいのはアマチュアではなく、やはりプロフェッショナルなので、信じてやってみようと思う。どうしても入社3年目という多感!?な時期なので、会社を辞めようかなとか、他の分野のほうが面白そうかなぁと思ったりもする。けれども、自分はまだ丸3年働いたわけではないので、まだ基本がわかっていないのだと思う。間違いなく。

そしてこの主張は、やはり先日のセミナーで干場社長がおっしゃっていた、『10倍本業に努めるべき』につながるのだと思う。まずは、自分の専門領域で周りに貢献でできるようになるということが先決なようだ。そうすれば、技術書でも仕事論とか、自分が書きたいことを根拠とともに書けるのだろうと思う。それまでは、必死にプロになる努力をするしかない。

また、最後に、著者の選択についての人生論が示されている部分があるので、その部分を抜粋。
 人生とはすなわち、たくさんの選択の集積です。その集積が、目先の短期的な高利性だけで判断してきたものだとしたら、人生は、「都度判断」の集積、小手先の人生になってしまいます。もっと骨太の「選択」、人生で選択すべきことは何かという「選択」をして、そこに、自分の時間とお金をかけるべきではないかと思うのです。
(pp.236)
これは後でしっかり考えなければならない。野望ノートにしっかり考えたことを書き込んでおこう。

この本では、7、8章が一番重要になるのだが、それは、しっかり自分の人生を考え直すよいきっかけになることが多く示されているからだとも言える。これらはフォトリーディングなどで読み飛ばしてしまうのではなく、じっくり読み込んで考えてみる必要がある。だから、この本はフォトリーディングで読み飛ばしたくなかった。

他にも、情報のボトルネックの部分で、読む本によって層別に読み方を変えるべきという部分が示されていた。これは、自分もすぐにでも考えなければないことなので、あとで別エントリで示しておこう。それを考えておけば、この書評ブログの方向性を決定付けることになる。

やはり、セミナーに参加して、著者の話を実際に聞いてから本を読んだり、再読して復習したほうが得られるものが断然に違ってくる気がする。「本を読むことは、著者のとの対話である」とよく言われることだが、それを本質的に実感している。セミナーで聞いた著者の声、話し方が文章に乗ってきて、本を媒体とした特別講演を聞いているような気になってくる。そうすると、著者に会わないままだと、普通に読んでいたのでは読み落としてしまう部分や、考えなくてはいけない部分をスルーしてしまうことがなくなる。また、実際に会った著者の主張していることだから信じてやってみようという気にもなるし、実際に書かれていることを基に行動しやすくなるのではないかと思う。自分は、これらの現象を『アフターセミナー効果』と名付けている。

セミナー参加をするようになってから、ビジネス書、自己啓発系の本の読み方がワンランク上がったと思う。これは実際にやってみないとわからないことだよなぁ。ビジネス書、自己啓発系の本をより自分のものにするには、セミナーをやっている人の本を優先的に読めばいいということになる。なので、これからセミナーをやっている人の本を読むようにしよう。

そんなことを、ビジネス書、自己啓発系の本を200冊近く書評してきてようやく分かってきた。

この本は殿堂入り本棚に確保し、何度も読み返そう。どう考えても、自分には健康とか仕事にボトルネックがありすぎなので。



思考のボトルネックを解除しよう!
思考のボトルネックを解除しよう!

読むべき人:
  • なんとなく自分の能力に「頭打ち感」を感じている人
  • 自分のボトルネックは何かを考えてみたい人
  • 自分の人生について深く考えてみたい人
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コメント一覧

1. Posted by 竹原   November 24, 2008 18:45

5 「聞くが価値」(懇親会)ではありがとうございました!

もちっと懇親会で話そうと思っていたのですが、やはり懇親会の座をコントロールするのは難しい(笑

自分のブログにも書きましたが”「選択」のボトルネック”キテますよね。

私もじっくり取り組みます。

2. Posted by Master@ブログの中の人   November 24, 2008 23:25

>>竹原さん

今度じっくり語りましょう!!

やはり選択のボトルネックが一番重要だと思います。

3. Posted by 石川 和幸   November 27, 2008 08:40

5 Masterさん

思考のボトルネックの石川です。

私はMasterのような方に向けて本を書いていたのです。伝えたいことが伝わる方に出会えるのは、うれしいものです。

1000人に出会って、想いが伝わる人は1人もいないのです。このように書いていただくと、またがんばる気がわいてきます。ありがとうございます。

セミナー冒頭で「コミュニケーションにもボトルネックがある」と、さらっと言ったのは、伝えたいことは、伝わる人にしか伝わらないからなのです。そういう実感を最近さらに強めています。
あえておちゃらけモードで話したのは、そういう背景によってであり、大事なメッセージは、伝わる人にだけ伝わるし、そうでない人にはごめんなさい、と思ったからです。

私は、人は、小手先の知識ではなく、人の生き様に触れないと変わらないと思っています。私もそうでした。だから、「こうするといいですよ」という話をせず、主語を「私」にして話していたのです。

私が、干場さんが好きな理由は、彼女の生き様に触れたからです。思考のボトルネックは他の大手からの出版の話もあったのですが、私は干場さんを選びました。(僭越ですが・・・)
彼女の言う「10倍仕事する」、っていのが「王道」だと常々思います。

一回ソフトに書いたら、コメント受け付けてもらえず、消えてしまったため、今回はちょっと硬い文章になりました。すいません。

こころよく、われに働く仕事あれ、それをしとげて しなむとおもう

いつか啄木のうたの引用でなく、自分で詠えるようになりたいものです。

素敵な人生を歩もうじゃないですか。

また、ご縁があることを。

4. Posted by Master@ブログの中の人   November 27, 2008 23:00

>>石川さん

熱い思いが詰まった、コメント大変嬉しく思います

>>私は、人は、小手先の知識ではなく、人の生き様に触れないと変わらないと思っています。私もそうでした。だから、「こうするといいですよ」という話をせず、主語を「私」にして話していたのです。

これはなんとなく自分もそうかなと思います。セミナーに行く目的は、単純に知らないことを勉強しに行くという面もありますが、どちらかというと、講師の人がどういう思いで日々を過ごしてきて、これから何を実現しようとしているのか?ということを肌で感じることもあるのかなと思っています。その点、石川さんのこれまでの話をセミナーで聞けて、よかったなぁと思いました。

啄木の歌、自分も詠えるように目の前の仕事を精一杯がんばりたいと思います

このご縁を大切にし、今後ともよろしくお願いいたします。

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