February 11, 2009

ハムレット

ハムレット (新潮文庫)
ハムレット (新潮文庫)

キーワード:
 シェイクスピア、悲劇、復讐劇、狂気、破滅
シェイクスピアの四大悲劇のひとつ、ハムレット。以下のようなあらすじとなっている。カバーの裏から抜粋。
城に現れた父王の亡霊から、その死因が叔父と母の計略によるものであるという事実を告げられたデンマークの王子ハムレットは、固い復讐を誓う。道徳的で内向的な彼は、日夜狂気を装い懐疑の憂悶に悩みつつ、ついに復讐を遂げるが自らも毒刃に倒れる――。恋人の変貌に狂死する美しいオフィーリアとの悲恋を織りこみ、数々の名セリフを残したシェイクスピア悲劇の最高傑作でもある。
(カバーの裏からから抜粋)
なんとなく本屋の文庫コーナーをぶらぶらしていたら、平積みされていたこの新装丁に惹かれて買った。また、『人生の100のリスト』で、自分の人生の100のリストに『英語でシェイクスピアについて語れるようになる』と載せているので、シェイクスピアを読まないわけにもいかず。まぁ、単にこの美しい装丁をブログにアップしたいという思いから読んだ部分もある。読んでみると、結構面白いなぁと思った。

今更説明するまでもない、シェイクスピアの歴史的な戯曲であるので、内容についての解説や物語のあらすじは自分が示すまでもない。よって、シェイクスピア、ハムレットの説明については、Wikipediaにアウトソースしよう。この物語は、高校生のときに英語の副読本として読まされたので、一応なんとなく内容は把握していた。しかし、簡単な英文であったし、劇でのセリフが示されているようなものでもなかったので、セリフのリズムや言い回しはまったく把握していなかった。翻訳だが、改めて読んでみると、案外すんなり読めた。

読んでみると、やはり独特の表現が多いと思った。何よりも、物事の事象を示すのに、現代語では大げさとも思える比喩が多く使われている。そういう表現が新鮮に感じた。

ハムレットの名セリフと言えば、以下がある。

To be, or not to be: that is the question.

読んでいるうちは、そのセリフがどこにあったのかまったく気づかなかった。後で解説を読んでみて、ようやくどのシーンかが分かった。そのシーンは、叔父のクローディアス王が、ハムレットの学友ローゼンクランツ、ギルデンスターンにハムレットの狂気具合を聞いた後のシーンで、ハムレットが登場するときのセリフだった。その部分を抜粋。
ハムレット 生か、死か、それが疑問だ、どちらが男らしい生きかたか、じっと身を伏せ、不法な運命の矢弾を堪え忍ぶのと、それとも剣をとって、押しよせる苦難に立ち向かい、とどめを刺すまであとには引かぬのと、一体どちらが。いっそ死んでしまったほうが。死は眠りにすぎぬ――それだけのことではないか。眠りに落ちれば、その瞬間、一切が消えてなくなる、胸を痛める憂いも、肉体につきまとう数々の苦しみも。願ってもないさいわいというもの。死んで、眠って、ただそれだけなら!
(pp.84)
このように、ハムレットは人々の前では狂気を装っているが、実際は、内面は苦悶に覆われている。単に有名なセリフを知っているというだけではダメなので、どういう文脈でこのセリフが使われているのかを理解しておく必要がある。

結末は、誰も救われず、クローディアス、ハムレットの母ガートルード、ハムレットと決闘したレイアーティーズ、ハムレットの恋人オフィーリア、そして、ハムレット自身も最後には死ぬ。破滅的な復讐劇だなと思った。父の亡霊に言われて復讐を果たしたが、復讐を企てなければこんなことにはならなかっただろうに、と思った。

自分の中では、ハムレット役としてジュード・ロウ(ジュード・ロウ - Wikipedia)が思い浮かんだ。オーランド・ブルーム(オーランド・ブルーム - Wikipedia)でもありかなと脳内再生してみたが、やはりジュード・ロウのほうがイメージがしっかり浮かぶ。それにしても、このような舞台劇を読むときに、普通の人の脳内イメージはどうなっているのか気になる。つまり、ステージがあり、その上で演技をしている役者を思い浮かべるのか、それとも普通の小説のように映画のような映像を思い浮かべるのかどちらなのだろうか?ということ。本の中では、(ハムレットが登場する)といった描写が出てくるので、ステージ上の演技を思い浮かべろということなのだろうか?

シェイクスピアは全て読もう。シェイクスピアを読むのは、教養のためでもある。欧米のエリートは皆例外なくシェイクスピアを読んでいる、と様々な教養書に書いてある。そのため、海外進出したときに、欧米人のエリートと対等に会話できるようになるためには、シェイクスピアは必読書になる。

まぁ、単純にちゃんと読んでみると面白いと思ったので、他の有名作品も読んでみる。幕間が多くあるので、電車の中で少しずつ読むのに適していると思う。



ハムレット (新潮文庫)
ハムレット (新潮文庫)

読むべき人:
  • 四大悲劇を読みたい人
  • 有名なセリフの文脈を理解したい人
  • 悶々と思い悩む気質の人
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1. 西暦1600年 - 「ハムレット」の完成  [ ぱふぅ家のホームページ ]   January 08, 2010 18:06

イギリスの劇作家であるシェークスピアは、1600年、悲劇「ハムレット」を完成する。

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