July 30, 2009

3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい

3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい
3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい

キーワード:
 寺田和正、サマンサタバサ、成長、勝利の方程式、弁証法
サマンサタバサジャパンリミテッド代表取締役社長によって成功の方程式が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. CHAPTER1 感じて、考えて、行動する
  2. CHAPTER2 好き嫌いをはっきりさせる
  3. CHAPTER3 どんなときも高い目標を持ち続ける
  4. CHAPTER4 運のいい人とつきあい、自分の運を信じる
  5. CHAPTER5 自分を否定し勝利の方程式を変える
  6. CHAPTER6 誰でもできると信じる
(目次から抜粋)
この本は、中学時代からの友人で83年会の同士でもある、サンマーク出版の編集者、綿谷氏からいただいたもの。とはいえ、なるべく客観的に自分の視点を示すことにしておく。

著者は25歳のときにサマンサタバサの前身となる企業を立ち上げるが、経営がうまくいかずに借金を4億5千万円ほどかかえたりもする。しかし、倒産間際という苦しい状況からヒット商品を出し、最終的にはヒルトン姉妹、ビヨンセなどの世界的なセレブ、アーティストに商品であるバッグが使われるまで企業を成長させてきた。そんな著者によって、企業や人が成長するために必要なことが、著者の実体験を通して示されている。

以下、なるほどと思った部分を簡単に列挙。
  • 「行動」できないのは、きちんと「考え」られていないから
  • なぜできないのかと「できない理由」を問うのではなく、どうすればできるのかと、「できる方法」を問う
  • 自分の感性に背いたとき、必ず仕事はダメになる
  • 運のいい人はポジティブな言葉を使い、運の悪い人はネガティブな言葉を使っている
  • 社員たちの成長を見ていても「三年」という長さは、成長のひとつの節目となっているように感じる
  • 成長する人というのは、自分のダメな部分を知っている人
  • がんばらない人が多いということは、裏を返せば自分一人が必死でがんばれば絶対に勝てるということでもある
こんなところか。

著者は徹底的にポジティブシンキングなタイプらしい。以下その部分を抜粋。
 私たちは無意識のうちにそうした発信しているものを感性で受けとっています。そして、ポジティブな言葉を発信している人に出会うと、自然とその人を「助けたい」「応援したい」と思うようになるのです。
 ですからどんな言葉を使うか、そして、どんな思いを発しているかがその人の運命の善し悪しを決定づけるのです。
 運のいい人はこのことを知っています。
 だからこそ彼らは、常にポジティブな言葉を使います。そして、それが言葉のうえだけのものにならないように努力を惜しまず、また、周囲の人たちへの感謝の気持ちを忘れないように心がけているのです。
 そういった運のよい人とつきあうことで、自分の運も確実に向上していくのです。
(pp.115)
無理なポジティブシンキングは精神的によくないといった側面は少なからずあるが、この様な考え方はとても共感できる。不平不満、愚痴ばかりを垂れ流している人とは一緒にいたくはない。こちらまで伝染してネガティブ思考に陥ってしまうし。

だから自分は、家から一歩でも出たときは、なるべく不平、不満、批判、悪口などを言わないように心がけている。飲み会の時でさえもなるべく・・・。ついつい、あまりにも辛いときはダメだとか愚痴ったりするときも無きにしも非ず・・・。でも、なるべく語らないようにしたい。

そして、一番なるほどと思ったのは、『三年ごとの自己否定が人生の転機となる』という節の部分。以下その部分を抜粋。
 いま、世界は百年に一度の不況と言われ、多くの企業、個人が苦しんでいます。
 苦しむことがいいことだとは言いませんが、「苦しい状態に追い込まれるということはある意味ラッキーなことだ」ということは言えると思います。
 なぜラッキーなのか。
 それは、「勝利の方程式」を含め、さまざまなことの変革を迫られるからです。
 人は変化より安定を求める傾向が強いので、いまが何とかなっていると、あえて変化を作り出すことがなかなかできません。もしかしたら……、と不安を感じていても、それを実際の行動に移すことができないのです。だから多くの人は、どうにもならないところまで追い込まれることによって初めて考え、行動することになるのだと思います。
 そういう意味で、行動を迫られるような苦しい状況は「変化するチャンス」だと言えます。
(pp.158-159)
ということは、自分も社会人になってからの死ぬのほど苦しかった3年間は、ある意味大きなチャンスであったと捉えることができる。生活が激変したから、本当に大変だった。だから必死で毎日毎日苦悩しながらも考えて、少しずつ行動をしてきたと思う。でも、過去の「勝利の方程式」からどう変革させてきたのか?は、まだはっきりとわかっていない。とはいえ、ある程度乗り越えられたからこそ、もしかしたらラッキーだったのかな?とほんの少しポジティブに受け止められるようになったのだと思う。

この本は、サマンサタバサのブランドやファッション性についてはあまり示されていない。どちらかというと、著者のこれまでの人生、企業のどん底状態からの復活の過程から得られた知見を示す本となっている。そのような著者の実体験が多く示されていたので、参考になる部分が多かった。

特に著者がいかに事業で失敗してきて、そこからその失敗を乗り越えてきたか?が示されているのがいい。安易な成功本よりも、著者の実体験、とくに失敗経験のほうが読んでいて面白いし、勉強になると思う。

また、著者の人柄がよくわかるような内容だった。社員のみんなにはサプライズで旅行をプレゼントしたり、新年会パーティーをしたり、中学2年生のときに兄に馬鹿にされて一念発起で勉強に取り組むようになったり、お客様、社員を大切にしている姿勢など、さまざまなエピソードが載っている。

以下、サマンサタバサのリンク。よく新宿の丸井に行くと、1階にサマンサタバサのカラフルなバッグが目に入ってきて、これがはやってるんだなぁと思ったりもしていた。この本を読んで、以下の課題が浮き上がってきた。
  • 成長するとはどういうことか?
  • なぜ自分は成長を目指すのか?
3ヶ月ぶりくらいにこのようなビジネス書系の本を読むと、いろいろと新鮮だった。また、著者は25歳でサマンサの前身を立ち上げている。自分も今25歳。この差はなんだろうなぁ?と思った。

いろいろと気づきが多かった本だと思った。いかに過去の自分の成功体験を否定し、そこから新たに考えるかが重要なのだとわかってよかった。



3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい
3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい

読むべき人:
  • サマンサタバサの歴史を知りたい人
  • 成長を目指している人
  • 運が悪いと思える体験をしたことがある人
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1. 【読書日記】どれだけ自己否定できるか???「3年に一度は『勝利の方程式』を変えなさい」  [ ほぼ日blog??25歳経理マンの読書とグルメ日記?? ]   July 30, 2009 23:40

おはようございます。 本日の1冊はコチラ↓ 「3年に一度は『勝利の方程式』を変えなさい」  寺田和正 サンマーク出版 友人で、この本の編集者の綿谷さんからご献本頂きました。 ありがとうございます! サマンサタバサといえば、今や誰もが知っている人気...

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1. Posted by 磯崎 航平   July 31, 2009 09:55

5 非常に共感できます。
ネガティブな発想は伝染する。。。。そういう人達と付き合うと、こちらまで後ろ向きに物事を考えてしまうようになりがちです。(まぁ、人間ですから、愚痴りたい時や、ガス抜きは必要ではありますけどネ)

それと「3年に一度『勝利の放映式』を変える」というのも頷けます。
自分は、最近こう思うことがあります。
『自分の正しさを疑ってみること』
自分の過去の経験や価値観・尺度に基づいて「正しい」と考えているものが、誰にとっても正しいとは限らないものだと。
つい先頃までは、「金融工学」なる錬金術でマネーがマネーを無限に生み出し続けると本気で信じられていたのが、一夜にして政界同時経済不況に。
こんな時代だからこそ、「勝利の方程式」や「正しさ」が絶対でも永遠でもないと理解しておく必要がある様に感じております。

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