September 26, 2009

自分らしいキャリアのつくり方

自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)
自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)

キーワード:
 
高橋俊介、キャリア、仕事論、自律、習慣
人生やキャリアの節目に直面したときに、有用なメッセージや発想法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. Capter1 ワークライフ
  2. Capter2 能力開発
  3. Capter3 キャリア形成
  4. Capter4 ジョブデザイン
  5. Capter5 ネットワーク形成
  6. Capter6 組織のなかでの成長
  7. Capter7 組織の見極め方
(目次から抜粋)
著者は、JR、マッキンゼー、ワトソンワイアットを経て、独立されている方で、慶応のSFCで教鞭をとられている。SFCで多くのビジネスパーソンにインタビューしたり、専門家との意見交換をすることで、これからのビジネスパーソンに真に有用な44のキャリアメッセージを抽出し、解説しているのが本書となる。

入社4年目ともなると、いろいろと自分の仕事、つまりキャリアに悩むもので、何かヒントを得られないか読んでみた。結論から示すと、この本はかなり有用なメッセージが多く含まれている。そして、自分のキャリアに関しては、特に大きな変化を起こすことなく、今のままでよいということが分かった。それはなぜか?少しずつ紐解いてみよう。

この本のキャリアに対する考え方は、大体以下のようになる。『17 キャリアは目標ではなく習慣でつくられる』から。
 多くの人がそうするが、最初に目標を立て、そこから逆算するキャリアデザインの仕方は、じつはまったく現実的ではない。なぜなら、キャリアは人との出会いや世界経済の動向など、さまざまな要素が複雑に影響し合いながらできあがっていくものだからだ。これから起こるそれらのことを事前にすべて予見し織り込んだシナリオを描くなど、できるはずがない。とくにいまのような変化の激しい時代はなおさらだ。
(中略)
 キャリア形成においても、モチベーションを上げるためと考えるなら、達成動機や上昇志向の強い人に限っては中長期の目標は有効だといえよう。だが、目標に縛られて身動きできなくなってしまっては、かえって充実したキャリアをつくる妨げになってしまう。目標は絶対的なものではなく、むしろ状況の変化に応じて柔軟に変化させるものというくらいに考えておいたほうがいいだろう。
(pp.84-85)
そして、自分らしいキャリアをつくるには、目標よりも仕事の習慣が大事だと示されている。ここを読んだだけで、この本の元は取れたと思った。

入社して3年がたったが、これはもう実感することで。入社前は、キャリアの階段を駆け上がるぜ!!と意気込んでいたけど、入社直後にいきなり腎臓病発覚で入院したりし、長時間労働ができなくなった。キャリアのスタートから予期せぬ事象に遭遇し、そして今にいたるまで、本当にさまざまな要素が影響し合っているのだと実感している。昇進だってそうだと思う。今のリーマンショックとかもね・・・。

そいうこともあり、自分は計画的にキャリアを築いていくことができなくなっていたが、この本に示されているように、状況の変化に応じて柔軟に対応すればよいということがわかってよかった。もちろん、目標はあったほうがいいけど、それに縛られすぎるのもどうかと思っていたので、自分は柔軟に偶然の要素を受け入れていけばいいのだと思う。

他にも引用したいところはいっぱいある。

20 好きなことと向いていることは違う』では、好きな女性のタイプと結婚してもかならずしもうまくいくとはかぎらないとある。そして、好きなタイプではない人と付き合ってみたら、意外に相性がよくて結婚相手だと確信することもあるとあり、仕事も同じことが言えると示されている。
 ところが、もし自分はこういうタイプの女性が好きだから、それ以外のタイプの女性とはつきあわないと決めたらどうだろう。一見、効率的なようであっても、その人が幸せな結婚生活を送れる可能性はきわめて低いにちがいない。
 仕事もまったく同じである。自分はこれがやりたいと早くから決めて、そこにいたる最短の道を行くことが、理想のキャリアデザインではないのだ。
 天職とは何か。あえて定義するなら、自分の強い動機が能力として発揮でき、なおかつ、やっていることに意味ややりがいを感じられる仕事のことである。つまり、そこで問われているのはラベリングされた職務ではなく、仕事のプロセスなのだ。
(pp.95)
仕事も恋愛もえり好みしすぎるなということか(笑)まぁ、さすがにこれはない!!というものはあるけど(笑)それ以外は、とりあえず挑戦してみればいいんだなということが分かってよかった。

今自分は必ずしもやりたいことをやっているわけではないが、やりがいをまったく感じられないわけではない。よく好きな仕事などはじめからなくて、やっていくうちに好きになるものだといわれるように、そのうち好きになることを期待してやっている。まぁ、何かの拍子でやりたいことがすっとできるような状況にめぐり合うこともありえるのだから、今は焦ってもしょうがないのだと思う。

他にも『22 二番目に得意なことをする』では、得意なこと1つでトップに立てるのは全体の5%にすぎず、その激しい競争で勝負しなければならないが、得意なことを2つを組み合わせると差別化できるとある。これは、なんだか合体魔法とかドラクエの上級職みたいなイメージだと思う。自分の場合は、賢者になれるようにIT+αとなるものを何か究めようと思う。要は、専門バカでは視野が狭くなるので、経営者の目線で問題解決できないということが示されている。これもその通りだなと思う。

さらに、『23 いまの仕事と関係なくても、テーマを追いつづけることでいつかそれが仕事になる』では、キャリアに直接関係ないことでもライフワークとして突き詰めていくと、それが後で役に立つと示されている。著者は、「人はなぜ働くのか」「人間にとって働くことの意味は何か」を問い続けてきたようだ。
 当時は、それを将来の仕事にしようと考えていたわけではない。それが、気がつけばいまこうして研究テーマになっているのである。ずいぶんまわり道をしてきたといえなくもないが、もし最初からキャリアの研究者をめざしていたら、キャリアに直接関係あることしか勉強しなかっただろうから、非常に見方が狭く、またその狭い見方からなかなか抜けられないでいただろう。あるいは、とっくに飽きてしまっていたかもしれない。だから、いまふりかえれば、まわり道したことが私のキャリアにとっては結果的によかったと思える。
 そのようにライフテーマがあって、それを継続的にフォローしていると、キャリアの後半でそこに帰結することが往々にして起こる。だから、現在の仕事とは関係のないようなことであっても、自分がずっと興味をもっていることは、細々とでもいいからやめずに勉強や情報収集を続けたほうがいいのである。また、仕事でも自分のテーマが活かせないか、つねに検証を忘れないことだ。
(pp.105-106)
これはなるほど!!と思うと同時に、やはり今の自分のやっていることで問題ないのだと思った。

例えばこの読書ブログは、仕事には直接関係ないことである。しかし、これが必ず活きてくると思う。なぜ自分は、仕事に関係するIT系やビジネス書だけに絞って読書をしないかというと、視野が狭くなりすぎるからである。上を目指そうと思うと、物事を体系的に把握する能力が必要になってくるはず。だから、仕事に直接関係ない思想書や文学作品、エッセイ、学術的なもの、漫画まで読んでいる。言い換えれば、それらが教養の礎となって、自分を高い位置に導いてくれるはず。まぁ、単に好きだから読んでいるというのが一番の理由だけど。

他にも、この読書ブログを通じて自分のテーマをほんの少しずつ勉強している。自分のテーマは、『よりよく生きるにはどうすればよいか?』に尽きる。これも、キャリアの後半できっと活きてくると信じて、地道に自分のペースで読書ブログを続けていこうと思う。かといって、自分の専門分野をおろそかにしてはダメだけどね・・・。

本当はもっと紹介したいが、自重。

この本を読むと、かならず何かヒントを得られると思う。特に世の中が不況で、今後、従来の常識的なキャリア形成を築いていくのが困難な時代にあるときには、きっと役に立つ。

シルバーウィーク最終日に、誠実コーチの苅谷さん(誠実コーチ・苅谷高宏の成長ストーリー)のコーチングを受けていた。コーチング内容はずばり自分のキャリアだった。コーチングの結果、自分のやりたいこととやっていることに大きなギャップがあることが分かった。他にも、苅谷さんから自分を象徴する言葉をいただいた。僧侶とか職人気質世界観とか。コーチングを受けた感想は以下に示してもらった。自分のキャリアは、焦ってもしょうがない。とりあえず今のままで行く。かといって何も考えていないのもダメなので、これからももっといろいろと考えておきたい。もちろん、行動もしなければね。

また、キャリア本は以下もお薦め。一番下のものが、同じ著者の本となる。



自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)
自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)
著者:高橋 俊介
販売元:PHP研究所
発売日:2009-08-18
おすすめ度:4.5

読むべき人:
  • 自分のキャリアについて考えたい人
  • 入社4年目くらいの人
  • 人生の節目に立っている人
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