August 20, 2010

英文記事を使った英語リーディングの技術

英文記事を使った英語リーディングの技術
英文記事を使った英語リーディングの技術

キーワード:
 浜田京三、英語、リーディング、英字新聞、速読
英字新聞の記事を使って、英語リーディングにおける速読方法が示されている本。目次を見てもこの本の概要が分からないので、今回は省略。

現在TOEICのリーディングの最高点が390点で、どうも400点をなかなか超えられないでいる。『TOEIC TEST 3カ月で高得点を出す人の共通点』を読んでみると、WSJやFTを読めばいいとあり、実際にWeb版を読んで見ると、なんとなくこんなことが書いてあるのかな〜という程度の理解で、完全には程遠い理解となっている。どうも英字新聞をいきなり読むのは無理だと分かり、書店で何かいい本がないかと思って英語リーディング関連の本棚を探っていたら、この本が見つかったので、買って読んでみた。結論から示すと、結構良書かもしれない。

簡単にこの本の概要を示すと、英文を理解するには、英語を英語の語順のまま理解していくことが重要で、それこそがリーディングにおける速読の鍵となると示されている。そして、速読には、文中の単語を「情報」に変換していくことで、英語の語順を破壊することなく英文の意味を理解することができるようだ。

単語を情報に変換するというのは、例えば、"Tom"というものだけを見ると、単なる単語であるが、"…loved Tom"となると、動詞lovedとの関係で、Tomが「誰を?(目的語)」という情報になり、また、"Tom loved…"となると、「誰が?(主語)」を示す情報になる。

初歩的な例文、「We watched a soccer game yesterday.」を読むとき、We「私たちは」、watched「見た」、a soccer game「サッカーの試合を」、yesterday「昨日」と、英語の語順のまま情報に変換していくことが重要らしい。そしてこのような読み方が英文記事を元に終始解説されている。

この本によれば、英文の情報の構成要素として、主語、述語、補語、限定語、説明語、追加語の7つのカテゴリに分けられるようだ。英文の解説には、それらを分かりやすく記号で示し、英文内の情報の構造が示されている。

この記号による英文解説がとても参考になった。英字新聞レベルとなると、単語レベルもさることながら、情報化の構造がとても複雑で、一読しただけではどこからどこまでが主語で、述語はどれで、どこまでが副詞句、形容詞句なのか?ということがさっぱり分からないということが多い。それらが一文ごとに解説されている。さらに、まとまった文書ごとに文の構造が図解で示されており、分かりやすく、そういうことだったんだぁ〜と少し感心した。

例えばどういう記事が載せられているかというと、『iBook』という1999年のNewseekの記事の一部。
The 44-year-old Apple cofounder, decked out in cargo shorts, sandals and the beginnings of a full beard, has set up the machines to run movie trailers piped in from the Internet―a James Bond for him, an Austin Powers for his visitor.
(pp.64)
これを最初一読したときはさっぱり分からなかったけど、解説を読むとなるほどとと思った。この文は、スティーブ・ジョブズの格好を示す説明語と、目的としての追加語からなる文となる。以下に訳を示す。
 カーゴ・ショートパンツとサンダル、それに顔中の無精ひげでおめかしした44歳になるアップル社の共同設立者は、そのマシン(iBook)を立ち上げ、インターネットの映画の予告編(彼のマシンは「ジェームズ・ボンド」、記者のマシンは「オースティン・パワーズ」)を再生してみせた。
(pp.66)
一読しただけで、この訳の通りの文意を把握できたら、この本は必要ないが、もしそうではなくて、英文リーディングを鍛え上げたい人はきっとこの本を買って読んだほうがよい(笑)

英文自体は2,3文で構成されているものが多くあり、最後のほうに実践として長めの記事が載っている。それぞれ語句として単語も載っていて、語彙力増強もできる。

2000年出版なので、英文記事は1999年から2000年前半までのものが多い。引用されている英文の元は、Mainichi Daily News, Asahi Evening News, The Japan Timesなどの国内紙から、Times, Newsweekなどもある。国内紙の記事が若干多く引用されている。

英字新聞レベルとなると、我流で多読してもリーディング力が上がる前に途中で挫折しやすいと思う。単語だけ把握していても、英字新聞独特の文の構造がわかってないと、文意を正確に把握できなくて、読み続けているとストレスになって、飽きてくる。そういう状況で多読しても、効率が悪いのではないかと思う。

そのため、このような本で一度英文の読み方を抑えてから英文多読をしたほうがいいと思う。このような本は、いうならば、モータースポーツのラリーにおける、助手席に座るナビゲーターの役割を果たすようなものだ。入り組んで複雑なコース(英文の構造)を正確に指示してもらいならが、自分自身がドライバーとして運転(読み込み)するようなものだと思う。我流で運転していると、谷底に転落したりして危険だからね(笑)優秀なナビゲーターの指示で運転方法を理解してから、一人でもトップスピードで突っ走れる(速読できる)ようになるのだと思う。

TOEICのリーディングが350点近くになったらこの本に着手し、400点越えを狙えばよいと思う。250ページ程度で、通勤時間にも読めるような内容なので、おススメ。まぁ、1回読んだだけだと完全に把握していないので、繰り返し2回3回と読み込まなければいけない本だから、後2回くらいは読みたいところだ。

この記事から英語本は、新たに作成した『英語関連』カテゴリに設定することにした。過去の英語関連本のカテゴリを再設定するとか面倒だからやらないけど、これからTOEICのリーディング強化のために、英語関連本をたくさん多読できるようにしたい。



英文記事を使った英語リーディングの技術
英文記事を使った英語リーディングの技術
著者:浜田 京三
ベレ出版(2000-11)
おすすめ度:5.0
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 英語リーディングを強化したい人
  • 英字新聞を楽勝で読み込みたい人
  • 構造的なものに何か惹かれるものがある人
bana1 英語関連新カテゴリクリック☆  にほんブログ村 本ブログへ



トラックバックURL

トラックバック一覧

遂に、噂の新・英語教材が公開されました! 各メディアで話題沸騰中の カリスマ英...

コメント一覧

1. Posted by とんちゃん   September 12, 2010 11:20

私は、もう30年も米国の州立大学で英語で教えていますが、 引用されている英文は一読では意味がとれませんでした。

この文章は、コラム用にきのきいた、もしくはひねりのきいたいいまわしをしているので、速読にはむいていません。ニュース記事のほうが読みやすいとおもいます。

英文を速読するときは、日本語を介在させません。日本語を介在させない方法は、お経を読むときにも役に立ちます。 

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星