April 29, 2011

TOEICテストPart7を1問1分で解けるようになる本

TOEICテストPart7を1問1分で解けるようになる本―制限時間内に長文リーディングを最後まで
TOEICテストPart7を1問1分で解けるようになる本―制限時間内に長文リーディングを最後まで

キーワード:
 高橋基治、TOEIC、リーディング、スキーマ、例文集
TOEICのPart7に特化している本。以下のような目次となっている。
  1. Part7を1問1分で解くためのリーディング法
  2. 速く読み・速く解くための実践トレーニング1
  3. 速く読み・速く解くための実践トレーニング2
  4. スキーマと関連語彙を増やすPart7問題演習
(目次から抜粋)
本書は、タイトルが示すとおり、Part7の読解問題を1問1分ペースで解けるようにすることが目的として書かれている。

1問1分というペースで速く読み込むには、文書中に出てくるキーワード的な語彙を拾いながら概要を理解するボトムアップ処理と背景知識(スキーマ)を駆使し、書き手の意図や内容を予測しながら全体から細部へと読み進めるトップダウン処理の2つの読み方を使い分ける必要があるようだ。

そして、トップダウン処理に使用するスキーマとして以下の2つがあるようだ。
  1. 内容スキーマ・・・書かれた内容に関する知識、文化背景、テーマ、トピック
  2. 形式スキーマ・・・文書の構成、論理展開法、修辞的構造に関する背景知識
Part7は、新聞記事、広告、手紙、メール、記入フォーム、通知など決まった文書が出てくるので、それらのスキーマを抑えておくことが読解の鍵となると示されている。

本書ではPart7によく出てくるメールや広告などの各文書の型が多く示されており、それらのどこに目をつけて読んでいけばよいかが分かりやすく示されている。例えば、求人応募文書の場合だと、職位や地位を表す部分に目をつけるべきとか、定型表現から応募のパターンを見抜く、職種に注意して細部を読み込もうといったことが示されている。

文書中にキーワードとなる単語や文に蛍光ペンで塗ったみたいに赤マークがしてあるので、どこに目をつけていけばよいかが分かりやすい。また、文脈による理解が重要とのことから、最初に日本語の全文が載っており、その次に同じ内容の英文が示されている。これによって理解が早まり、また記憶の定着アップを図っているようだ。

他にも各文書によく出てくる単語や表現も多く載っているので、これらは結構重宝する。赤シートもついているので、単語を隠しながら何度も繰り返せる内容となっている。

本書はPart7の文書の型を身につけるための本なので、問題集という位置づけではない。そのため、収録されている問題はかなり少ない。本書を1回だけ読んだだけではタイトルにあるように1問1分で解けるようにはならない。あくまでどのようにPart7の文書を読み込んでいくかが示されているだけなので、根本的な読解スピードを上げるトレーニングは他に必要になる。

本書の対象スコアは大体500点からよくて800点前後までだと思われる。その点数の範囲内の人で、リーディングがそこまで得意じゃない人は、この本で解答に必要な部分だけを読み込んでいくというトレーニングができると思う。リーディングで350点前後の読解力の場合は、まだまだ全文を読み込むにはしんどいと思う。それくらいの点数のとき、この本が結構重宝した。

この本のコラムにもTOEICの問題集は3回は繰り返せと示されているが、この本も同様に最低3回はやったほうがよい。文書の型はもう丸暗記していくのがよい。また、Part7問題だけは今後そんなに大幅に出題傾向が変わるということはなさそうなので、2008年初版の本書でも十分役に立つと思われる。

まぁ、何度も書いているように900点以上の読解力なら、スキーマとかボトムアップとかトップダウンとか、設問から先に読めとか、そのようなことを意識しなくても普通に問題文の最初から最後まで読んでも時間が余る。速読力を上げて、普通に読めるなら瑣末なテクニックなどあまり意味をなさなくなるので。自分の実体験から、テクニックたよりで到達できる点数はせいぜい800点前後だと思う。

本書に限らず、解答に必要なところだけを読み込んでいくべきと多くの対策本で示されているが、それらを信じてやってみると、この設問の解答に関係する部分はきっとここに違いない!!と思い込みで読んでいって、その箇所が全然関係ないところだったということがよくあった(笑)。結局他の部分を探し回らなくてはならず、結果的に時間を大幅にロスしてしまったことが多かった。

何度かそういうことを経験して、全文読んだほうが実は精読できて正答率上がるんじゃないか?と思って全文読み込むようにしたら、徐々にリーディングの点数が上がっていった。なので、一概に解答に必要な部分だけを読み込んでいくといったテクニックは有用とは言えないので、自分はあまりお薦めしない。

根本的な読解スピードを上げるなら、よく出てくる単語を抑えて、毎日ひたすらThe Japan Timesなどの英文記事を読み込んで地道にトレーニングするしかない。日本語で書かれた本の読書スピードを上げるのと基本的に同じ。

そうはい言っても、よく出てくる文書の型を最初に抑えておくのはとても重要なので、本書でぜひ型を丸暗記しよう。

何度も型とかトレーニングとか3回転繰り返せなどと示しているけど、TOEICは資格試験じゃなくて、ほんとうにスポーツとか武道みたいなものだよ。なので、点数を上げたければ日々ひたすら修練あるのみ!!



TOEICテストPart7を1問1分で解けるようになる本―制限時間内に長文リーディングを最後まで
TOEICテストPart7を1問1分で解けるようになる本―制限時間内に長文リーディングを最後まで
著者:高橋 基治
小学館(2008-06-11)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • リーディングが苦手な人
  • どこから文書を読んでいけばいいか分からない人
  • スキーマとか構造主義的なものが好きな人
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