June 05, 2011

経済ニュース英語リーディング教本

経済ニュース英語リーディング教本 ―The Wall Street Journalの記事で集中レッスン
経済ニュース英語リーディング教本 ―The Wall Street Journalの記事で集中レッスン

キーワード:
 小西和久、英字新聞、リーディング、WSJ、レッスン
The Wall Street Journalの新聞記事を題材とした経済ニュース英語読解本。目次はちょっと多いので省略し、はしがきから本書の特徴を抜粋しておく。
 本書は国際ビジネスで必要な英語力の習得を目指す社会人や学生の方々が、経済・ビジネスを扱った英文ニュースを教材にして、より効果的な学習ができるよう編纂した入門書です。本書で取り上げた英文ニュースはThe Wall Street Journal (WSJ)の記事をベースに、入門書としての位置付けから、難易度を調整したものを用いています。
(はしがきから抜粋)
最初のほうは、WSJの一面に掲載され、毎日の紙面から30前後の主要記事を選び、それぞれの内容を20-50語程度に要約したコラム、What's Newsが50本示されている。What's Newsの記事のあと、内容に関する3択の設問が示されており、右ページに解説が示されている。

そして、WSJの記事を読む、ということで、BEGINNING、BASIC、INTERMEDIATE、ADVANCEDと難易度が上がっていき、それぞれ10、20、2、1記事収録されている。これらはステップアップしてレベルアップできる内容となっており、難易度が上がるにつれて記事内の英文量が増えていく。

本書はページ構成がとても秀逸だと断言できる。まず、各記事の前に、イントロダクションとして、記事の見出し、その記事の注目すべきポイント、注意すべき単語とその意味が示されている。

そして次にWSJの記事が示されており、イントロダクション中に示されていた注意すべき単語には青文字で示されている。さらに、その英文記事の内容を把握できているかどうかに関して、記事中単語のパラフレーズとなる単語はどれかといった、4択問題が5問付随している。

さらにその他のボキャブラリー、注意すべき文法・表現、記事の全訳、Q&A問題の解答が収録されている。これらが各記事ごとに1セットとして収録されており、とても学習しやすい内容となっている。

英文記事を教材とした本はたくさんあるけど、そのベーシックな読み方、入門書となると、大型書店の英語本コーナーを探し回ってもなかなかない。あっても単に英文記事をまとめただけで、詳細な解説がなかったり、初心者には難しすぎたりして、最後まで読み進めたくなるものはほとんどない。

しかし、この本はぱっと見のカバーのデザインもよく、中身のページ構成、デザインもとてもしっかりしており、分かりやすく初心者に学習しやすい内容と言える。ちゃんと読者のことを考えて作られているのがよく分かる。この本は本屋で探し当てた掘り出し物だと思う。

本書はTOEICの対策本として執筆されているわけではないけど、TOEICのリーディング対策本としても使える内容となる。難易度も徐々にアップする構成だし、2007年ごろのニュース記事が使用されているので、ビジネス英語がメインであり、さらには、TOEICのリーディングに出題されそうな設問が収録されているからである。

とはえい、いくら入門書向けとあっても、WSJの記事なので、TOEICでリーディングが最低でも350点はないと読むのはしんどいと思われる。英字新聞は独特の文章構造で構成されているので、自己流で何となく量をこなせば読めるようになるか?というと、実はなかなか読めなかったりする。

全然分からなくてストレスになり挫折しがちで、挫折しなかったとしても満足に読めるまでにはかなり効率が悪かったりする。そのため、本書を読む前に以下の本を読むことをお薦めする。他には『英語リーディング教本―基本からわかる』が絶対あわせて読むべき本。この2冊で英語独特の文章構造の型を習得しておくのが近道。そして、本書のようなニュース記事読解本を読み、それとあわせてWSJやThe Japan Timesなどの英文記事を毎日読み込めば、ストレスなくレベルアップして英文が楽に読めるようになると思う。

英語リーディング教本』はそのうち本ブログで取り上げる予定。まだ3回転も読み込んでいないので、読まないとだけど。

著者は、MIT院卒、三井物産を経て大学教員というキャリアを経ているので、実際のビジネスにおける英語を体感していることから、『国際ビジネスで使える英語をどのように習得するか』として以下のように示している。
筆者は国際ビジネスで今日必要とされる英語を身に付けるためには、「貿易英語の読解・ライティング」と共に、その基礎となり、より汎用性も高い「英文経済・ビジネス記事の読解」を併せて学習することがより効果的ではないかと考えています。従って、将来、国際ビジネスで活躍することを目指す方々にはまずは英文経済・ビジネス記事の読解に挑戦され、徐々に貿易英語の読解・ライティングへと専門性を高めて行くことをお薦めしています。また、ビジネスは営利行為であり、ケアレスミスは許されませんので、そこで使用される英語も正確でなければなりません。従って、読解やライティングを学ぶ際にも文法には最大限の注意を払ってこれに臨む必要があります。
(pp.11)
よく世間一般では文法など大体でよく、伝わればよいといったことが言われたりするが、自分はそれは嘘だと思う。もちろんそれがどういう状況であるかによって意味合いが違ってくるのだけど、少なくともビジネスで使う以上、相手に損害を与えたりこちらが損害を被らないようにするためには、文章などの正確さが必要になる。そのためには文法は絶対に避けては通れないものだと思う。

また、文法から勉強したほうが学習効率という観点から見ても、絶対にあとでレバレッジが効いて速習できるんだよね。確かに文法は詰まらないかもしれないけど、あれはパズルだと思って習得していけばかなり面白いんだよね。TOEICの文法問題を解くときなどにもね。

まぁ、話はそれてしまったけど、本書は内容がよいだけに、本書だけで完結せずにシリーズ化して続編を出版してくれたらなぁと思う。もしくは応用編として、中難易度の英文記事をたくさん収録し、詳細な解説が示されているものがいいな。

本書は英語リーディングの基礎力を上げることができるかなりの良書なので、書店で見つけたりしたら、内容確認の上ぜひ購入して内容をものにしてもらいたいと思う。もちろん速攻アマぞるのもありで。カバーのデザインもよいし、WSJなので、電車の中で読んでいるとすごくできる人を演出できること間違いない(笑)。

もちろん、何度も示しているように、本書の内容を習得するには最低3回転は読み込もう。そしたら文章構造の型が身について、結構すらすらと英字新聞記事が読めるようになり、TOEICのリーディング読解スピードも格段に上がると思う。



経済ニュース英語リーディング教本 ―The Wall Street Journalの記事で集中レッスン
経済ニュース英語リーディング教本 ―The Wall Street Journalの記事で集中レッスン
著者:小西和久
朝日出版社(2007-11-30)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 英字新聞を読めるようになりたい人
  • TOEICのリーディングの点数を上げたい人
  • 文法など正確でなくてもよいと思っている人
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