June 10, 2011

990点満点講師はどのようにTOEICテストを解いているか

990点満点講師はどのようにTOEICテストを解いているか
990点満点講師はどのようにTOEICテストを解いているか

キーワード:
 神崎正哉 / 早川幸治 / TEX加藤、TOEIC、990点、思考プロセス
何度もTOEICで990点満点を取得している講師陣によって、TOEICを解くときの思考プロセスが示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 序章 講師紹介
  2. 第1章 基本戦略リスニング編
  3. 第2章 基本戦略リーディング編
  4. 第3章 TOEICテスト攻略座談会
  5. 第4章 満点を狙える難単語100
(目次から抜粋)
いわゆるTOEIC対策本などは、問題とその解説が示されており、なぜそれが正解になるか?といったことが示されているものである。しかし、問題を解くときにどこから注目していて、どの判断材料で正解を導き出しているのか?といった問題へのアプローチ方法が示されている本はほとんど存在しない。そこで、何度も満点を取得しているTOEIC講師陣の問題を解く際の思考プロセスが示されているのが本書となる。

これはなかなか興味深い本だった。TOEICの問題を解くとき、一般的にはリスニングは問題を先読みしろとかPart5は空欄前後だけ読めとかPart7はスキャニングで該当箇所を探し出せとよく示される。けれどそれらが本当に効果的なのかどうか?または満点を余裕で取るようなレベルの人も同じような解答方法をやっているのか気になったので読んでみた。

序章は講師陣のバックグラウンドが示されている。もともと全員そんなに英語ができるわけではなかったけど、日々勉強することで本物の英語を身につけられている。三人ともちゃんと満点のTOEICスコアの写真が示されている。

2章、3章が本書の肝。面白いのは、思考プロセスを解き明かす、というコンセプトのため、問題開始何秒でどこに注目しているのか?が講師3人分示されていることだ。例えば、Part1の写真描写問題では、加藤氏と早川氏は開始直後0秒の段階で写真に注目しているのに対して、神崎氏は音声支持で"Look at the picture…"と言われてから写真を見るようだ。

また、神崎氏はDirectionの音声をちゃんと聞いてから解答するらしい。曰くTOEICのナレーターの音声に耳をチューニングさせるためらしい。これはなるほどと思った。

また、各講師陣の各Partへの基本戦略が簡単に示されている。例えば、Part2では各講師陣は以下のことを意識して解答しているようだ。
  • 早川氏:応答する人の立場に身をおく
  • 神崎氏:相手が何を知りたいのかを見極める
  • 加藤氏:自分が話しかけられている状況で聞く
3人共に共通しているのは客観的に聞かないということらしい。特に加藤氏の方針はピンときた。これはなるほど!!と思った。会社経験で、実際に似たようなシーンを思い浮かべて解答するらしい。だから質問文に対する答えが素直なものでなくても、会話として成り立っているものを選びやすくなると思う。自分もこれを意識してからPart2の正答率が上がったような気がする。

各Partの1問あたりの解答所要時間とPart完了までの時間も示されている。さすがに余裕で満点をとるような講師陣なので、かなり速い。リスニングセクションまではみな同じような時間配分だが、リーディングセクションからそれぞれの解答方針が違っており、時間配分も異なってきている。

Part5ではそれぞれ以下のような戦略となっている。
  • 早川氏:まず選択肢を見て問題のタイプを分析(1問あたり3秒〜18秒、計10分)
  • 神崎氏:問題文を読みながら選択肢を見る(1問あたり10秒〜15秒、計15分)
  • 加藤氏:問題文を読んでから選択肢を見る(1問あたり10〜15秒、計15分)
自分は神崎氏タイプかな。空欄前後だけでさくっと瞬殺できる問題もあるけど、一応全部読むかな。瞬殺できるのは簡単な品詞問題。それ以外はちゃんと文章構造を意識して問題文を読んでから選択肢を見るかな。それで大体1問20秒以内で、Part5完了まで約20分以内というところかな。

Part7にいたっては、大分講師陣でも解き方に違いが出てくる。解答完了までの時間が、それぞれ早川氏が25分、神崎氏が40分、加藤氏が30分となり、余らした時間でどれだけ丁寧に見直しができるかが重要らしい。まぁ、神崎氏の文書をすべて読んでの40分でも相当速いと思うけどね。

Part7の基本戦略で特になるほどと思ったのは『文書をどれだけ丁寧に速く読めるか』という部分。以下その部分を抜粋。
 3人に共通している戦略で重要なのは、丁寧に文書を読むということである。時間に追われている受験者にとって、膨大な英文を丁寧にすべて読むのはなかなか容易なことではない。しかし、時間がないからといって、ざっと文書に目を通しただけで設問を解こうとするのは危険だ。不十分な情報を元に設問を解こうとすると、間違った選択肢を選んでしまいかねない。逆に言えば、すべての情報を正確に把握してから設問を解くように心がければ、正しい判断ができるわけである。
 このことは、文書の本文だけではなく、設問についてもいえる。問題によっては、設問の主語を読み間違えただけで間違えてしまう、ということがある。
(pp.88)
これはまさにその通り!!と激しく同意する部分(笑)。いつも自分がリーディングは全文読んだほうがよいといつも示していることがここに凝縮されているといっても過言ではない。

TOEICを10回くらい受験して、800点前半で伸び悩んでしまったとき、リーディングがボトルネックになっていると気付いた。振り返ってみると、どうもリーディングで問題の該当箇所だけを読んで解答しているから間違っているのではないかと?

たぶん本書を読んだ後くらいから意識的に全文読む込む戦略に変えたと思う。そこからリーディングの点数が受験するたびに約40点ずつ上がっていき、最終的に955点獲得できたのだと思う。全文読み込んだほうが迷わずこれ!!と自信を持って解答できるんだよね。その分見直しする時間が5分余るかどうかだけど、正確さ重視で解いており、普通の問題はたぶん見直さなくても大丈夫なので、自信のない問題だけを確認すればよいことになる。

本書は幅広新書サイズで162ページとあまり物理的には内容が多くはない。それで1500円となるので、購入の際は躊躇するところではある。しかし、リスニングの音声が無料ダウンロードできるし、何よりも講師陣のこれまでのTOEIC受験経験からの精度の高い分析と思考プロセスが垣間見れるのはとても貴重である。実際自分はリーディングの伸び悩みのブレイクスルーのきっかけが本書だったと思う。なので、1500円は安かった!!と今から振り返って思う。

でもまぁ、講師陣の思考プロセスは余裕で満点が取れるだけのレベルがあってこそなので、800点未満の人が読んでもあまり参考にならないかもしれない。800点を越えたあたりで、どうも伸び悩んで860点、900点の壁が超えられないという人は一度解答戦略を本書で確認したほうがよいと思う。

TOEICの解き方にはいろいろと流派!?があるので、自分にあったものを選ぶことが重要となる。自分もなんか流派作ろうかしら(笑)。Master流TOEIC道とかwww



990点満点講師はどのようにTOEICテストを解いているか
990点満点講師はどのようにTOEICテストを解いているか
著者:神崎 正哉
販売元:コスモピア
(2010-07-24)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • TOEICで900点以上取りたい人
  • 自分の解答方針にいまいち自信が持てない人
  • リーディングが伸び悩んでいる人
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