July 02, 2011

TOEICテスト650点突破!文法講義の実況中継

TOEICテスト650点突破!文法講義の実況中継
TOEICテスト650点突破!文法講義の実況中継

キーワード:
 長本吉斉、TOEIC、文法、基礎、土台
TOEICにおける文法の基礎的な力をつけることができる本。目次は多すぎなので省略。

著者はTOEIC講師歴15年という長いキャリアがあり、TOEICが始まった当初、TOEIC対策本が書店に数冊しかなかったころからずっとTOEICの動きを観察されてきたようだ。そんな著者しか示しようがない文法のポイントがぎっしりと詰まったものが本書となる。

タイトルに650点突破とあるように、主に現在400〜600点前後の方に作成された文法・語法のための一冊とある。そして、本書は瑣末なテクニック本ではなく、力をつけるための本とあり、文法の基礎が身につけられる内容となっている。

本書の特徴が示されている部分があるので、その部分を列挙。
  1. 説明はわかりやすく、単語のレベルは落としていません。
  2. 文字を聞くように読んでください。
  3. 初めから順に読み進めてください。
  4. TOEICになじみ、親しみを感じるようになります。
  5. 問題・英文は全て入念なネイティブチェックを経ています。
  6. 同じ事項が必要なだけ繰り返し言及されます。
  7. 長年のTOEIC研究の成果を公開した耐久性のある本です。
    (pp.2-5)
著者の語学学校での講義内容をもとに本書が作られているので、講義を聞いているような文体で読み進めやすいと思う。

また、ところどころに「鉄則」として押さえておくべきポイントが示されており、その鉄則が47個示されている。これはと思う鉄則を3つだけ示しておく。
  • 鉄則1 名詞、形容詞、副詞の品詞の問題は、今までも、そしてこれからも出題され続ける最頻度項目。(pp.10)
  • 鉄則19 TOEICの数量詞関連の問題は、時に似たような品詞を2つ出して、知識が曖昧でないかどうかを試してくることがある。(pp.99)
  • 鉄則37 不定詞を入れるか動名詞を入れるかの判断問題は、簡単なゆえに落とせない。いかに正確に、かつ、すばやく判断するかが勝負。(pp.195)
基礎的な文法事項から、著者の長年のTOEIC分析経験から導かれるものまで幅広く示されている。

650点を突破することが目標とあるので、それ以上点数がある人は読まなくてもよいと思うでしょう。実際、自分も800点を超えていたときに、本書を書店で見かけたときにあえて読む必要があるかどうか1,2ヶ月迷った。しかし、どうしてもリーディングの点数が伸び悩み、その原因が文法知識の理解が完全ではないのではないかと思って、思い切って買って読んでみた。

800点を超えていたら本書の内容は全部楽勝で分かるでしょうと思っていたけど、実際に読んで見ると、例えば、名詞の前につく数や量を表す単語、several, each, a few, few, a little, little, much, enoughなどが可算、不可算名詞のどちらで使えるかといった理解が曖昧だった。こういう曖昧な部分が実際のTOEICでの判断ミスにつながり、結果点数を取りこぼしているのだと思う。

短期間で効率よくTOEICの点数アップを図るなら、文法の基礎、土台がしっかりしていないと絶対に無理だと思うんだよね。文法の土台がしっかりしていないうちに無駄に模試とか問題集を解きまくっていても、それら似たような問題には対処できるが、見たこともない問題には対処できなくなる。そういうとき、文法の土台があると、見たことのない問題に遭遇しても、基礎の考え方は同じなので、何とか対処できるようになる。

また、リスニングにおいても文章構造がある程度型として身についてないと、長めの会話文のときに、内容が分からなくなる。逆にしっかり型が身についていると、最初の出だし数単語だけで次につながる節などはある程度想像できるようになる。それはリーディングでも同じ。Part7の読解スピードを上げるのにも鉄板の文法理解があって初めて可能となる。

本書は本当に読みやすいし、他のTOEICの文法本などとレベルが全然違う。著者の長年の経験則から導かれる今まで知らなかったようなことが結構示されている。かなりの良書だと思われる。

また、600点が壁となっている人が間違えやすい部分、理解が曖昧だろうと思われる部分がポイントを絞って示されている。こういう部分をきっちり押さえるだけで、文法に対する苦手意識はなくなると思う。そして結果的にTOEICの点数に反映されると思う。

実際、800点を超えていたけど、リーディングが400点を超えられなかったときに読んでから、文法知識の基礎を強化でき、リーディングでも400点を超えられるようになった。なので、860点以下、もしくはリーディングで400点以下の人はこれを読み込んだほうがよいと思う。自分が苦手な分野が絶対あると思うので、そこを強化すればよい。

いくら400〜600点の人を想定しているといっても、まったく文法知識がないのに本書を読み進めるのは厳しいかもしれない。そのため、同じ出版社の以下の文法本を先に読み込んでおくのがよい。これも講義内容の実況中継タイプなので、読みやすい。TRY AGAINと本書を短期間でそれぞれ3回転読み込めば、文法の基礎はバッチリだと思う。それから文法問題集を解きまくっても遅くはない。

スポーツでも仕事でもTOEICでも基礎がとても大事だと思う今日このごろ。伸び悩んだらもう一度基礎的な部分を復習するのも大切。TOEICに関して言えば、文法の基礎をきっちり押さえたら必ず理解が進み、ぐんと点数が伸びる!!



TOEICテスト650点突破!文法講義の実況中継
TOEICテスト650点突破!文法講義の実況中継
著者:長本 吉斉
販売元:語学春秋社
(2008-09)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 「直前△日間で○点アップ」というような本をやってもできなかった人
  • 問題を解いて、解説を読んでも曖昧感が残る人
  • 文法事項を基礎から総ざらいで確認したい人
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