July 03, 2011

きみの行く道

きみの行く道
きみの行く道

キーワード:
 ドクター・スース、絵本、道、人生、一歩
ドクター・スースという絵本作家の作品。目次は特にないので、本書との出会いについて示しておこう。

この本は、以前参加したスゴ本オフで頂いたもの。そのときのテーマが『元気をもらった本』というもので、そのときにあみだくじで引き当てた。本書は以下の文からスタートする。
おめでとう。
今日という日は、きみのためにある。
外の世界にむかって
きみは、いま、出ていこうとしてるんです。
(pp.5)
本書は明確なストーリーがあるわけではない。主人公に何か問題があって、その問題を解決して、最後にめでたしめでたしと終わる起承転結な物語でもない。あえて言うなら、この作品の主人公は、読者である『きみ』だからね。

自分の道を歩むとき、常に順風満帆で進めるわけではない。時には迷ったり、障害にぶち当たったり、スランプに陥ったり、あまり居るべきではない場所にたどり着いたり。一人ぼっちだったり、妖怪ハッケンクラックが出てきたりもするかもしれない。

それでも、ひるまずに歩み続けよう。そうすれば、98と3/4パーセントの保証で成功するよ!!と著者は示している。

とてもよいタイミングで読めたなぁと思った。元気が出てくるし、それ以上に勇気付けられた気がした。

今までの人生を振り返ってみると、僕は迷い、思い悩みながら日々生きてきた。どこに属していても、ここは本当の自分の行くべき道ではない、もっと他にあるんだと常に模索してきた。そして今に至り、2011年の後半戦に突入しつつある今、また自分の進むべき方向性をきっちり決めなくてはいけない時期にさしかかっている。

そのような進むべき道を決めるとき、そして一歩を踏み出すときに本書のようなほんの少し後押しがあるのとないのではやはり全然違うのだと思う。特にこれはと思った部分を以下に抜粋。
迷うだろうけど、迷ってとうぜん。
きみはもうわかっているでしょう。
進むにつれて、きみは、へんてこな連中のあいだに迷いこむ。
だから、足を踏み出すときは
一足一足、まちがいなく、頭をはたらかせて。
おぼえといてほしいのは
人生ってのは、いつもつなわたりだってこと。
わすれちゃいけないのは
かしこく、すばやく、ぬけめなくってこと。
もっとたいせつなのは、ぜったいに
右足のつもりで
左足を出したりしちゃいけないってことですよ。
(pp.45)
迷いのない人生はない。ずっと迷いながら生きてきたけど、そう思っていいのではないか?と本書を読んで思った。それが現在進行形で人生を深く味わっているという証拠なんだよ、と思っておくことにした。

しかし、迷っているときは歩みを止めてしまいたくなるときがあるんだよね。どこに進んでいけばよいか分からない、先は真っ暗、何が待ち受けているか分からない、そして疲労とともに途方に暮れる。まぁ、そういうときは休めばいいよ。でもずっと留まっていることはできないのだと分かってくる。

そしてまた一歩一歩、歩き出せる。迷いつつも、どこに向かっているのか分からなくても、歩みを止めない限り、必ず何かしら道は開けてくるんだって最近実感してきた。そんなときに、本書のような存在があれば、迷いつつも恐れずに一歩を踏み出せる。

本書は頂いていてからしばらく積読状態にしていた。そして、ある日、たまたま家でトム・ハンクス主演の「ターミナル」のDVDを見ていた。そしたら何か見たことのある表紙の本を主人公が持っているなぁと思って、よく見たらこの絵本だった!!主人公が空港の本屋で、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じる美人フライト・アテンダントと話をしているシーンで、主人公が右手に持っていた。本書についての言及は何もないけど、行き場所を失った主人公が行く道を求めていることを暗喩しているのかなと思った。

この読書ブログのヘッダ部分に『道に迷ったら、先人の智慧を借りればいいと思うよ。』と示している。まさにこの絵本がそのキャッチフレーズを体現しているような本ではなかろうか。

人生の節目に何度も読み返したい1冊。プレゼントにもどうぞ。



きみの行く道
きみの行く道
著者:ドクター・スース
販売元:河出書房新社
(2008-03)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 道に迷っている人
  • 日々思い悩んで過ごしている人
  • 決意を新たに一歩踏み出そうとしている人
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