July 17, 2011

エンジニアとしての生き方

エンジニアとしての生き方  IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書)
エンジニアとしての生き方  IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書)

キーワード:
 中島聡、エンジニア、IT、キャリア論、指南書
グローバルに活躍をしているITエンジニアである著者による、若いITエンジニアへの指南書。以下のような目次となっている。
  1. はじめに
  2. プロローグ
  3. 第1章 “世界を舞台に働いてみないか?”
  4. 第2章 日本のエンジニアは大丈夫か?
  5. 第3章 勝てば官軍、負ければガラパゴス
  6. 第4章 自分を変えて自由になろう
  7. 第5章 エンジニアとして世界で成功する
  8. おわりに
(目次から抜粋)
著者は高校生のときからプログラマとして活躍しており、大学院卒業後はNTT研究所に入る。その後すぐに転職してマイクロソフト日本法人、米国本社へ渡り、Windows95,98,IE3,0などの開発に携われている。そして今も現役エンジニアとして、コードを書いておられる。

本書は著者のブログの記事を編纂したものとなり、閉塞状況が漂う日本のIT業界を憂い、そこで働いていて、行き先を見失っている若い人に向けたメッセージとなるような本となる。著者のブログは以下。自分もRSSリーダーに登録して、ある程度内容を追っていた。とはいえ、本書は2006年の記事も含まれていたりするので、そこまで昔の記事内容を知らない身としては、本書のようにまとまっているのはとても良かった。

最近自分が考えているのは、30歳まであと数年というときに、ITエンジニアとしてやっていけるのかどうか、もしくはやっていく上でどうキャリアを積み上げるか?を考える必要がある時期かなと思っていた。そんなときに本屋で本書を見かけて買って読んでみた。前から存在は知っていたのだけどね。

本エントリでは、本書の内容を網羅的に示すというのではなく、著者の考えをもとに、自分自身のITエンジニアとしての今後をどうすべきか?を考えてみたいと思う。

いきなり4章あたりから。「まずは第一に考えるべきは自分のキャリアパス」から一部引用。
 では、現時点でIT業界で苦しむSEやプログラマーの人たちは何をしたら良いのだろうか。

 とても難しい問題ではあるが、まず第一に考えるべきは自分のキャリアパスだ。五年後、一〇年後に自分がどんな仕事をしていたいか、どこで勝負をしたいか、どのくらいの価値のある人間になりたいのか、どんなスキルや知識をみつけていたいか、などなどである。

 それが見えてきたら、自分の日々の仕事と、自分の立てたキャリアパスを出来るだけシンクロさせるように努力すべきだ。
(pp.119)
大学生のときは何となく海外志向だった。だからなんとか外資系企業に運よく入った。しかし、理想と現実のギャップにひどく苦しめられて今後どうすべきか本当に悩んだ。それからいろいろとあり、なんとかいろいろと収束させることができて、今後改めてどうすべきかを考える必要がある。

まだまだ自分の能力とかスキルレベルはこれといったものが何もない。何となく日々が過ぎてしまってきた感じがする。なので、目標設定をちゃんとすべきかなと。まずは5年後くらいか。32歳前後。マネジャークラスにはなっていたいのだけど、自分の現状の昇進スピードではちょっと厳しい。

その前にマネジメント系で行くのか、バリバリコーディングするタイプのほうで行くのかという選択肢も考える必要がある。まぁ、もっと技術スキルをきっちり勉強するべきなのは目に見えている。問題は何を?という部分になる。それにはやはりなりたいイメージ像から選択する必要がある。

漠然とではあるが、10年後は海外をまたに駆けて働いてみたいと思う。著者も海外に目を向けるべきだと終始主張しており、そのためには英語が絶対必要だとも示している。一応海外志向でもあるので、英語は何とかTOEICトレーニングを通して基礎的なレベルまでは身につけられた。あとは実戦で使いこなすだけではあるが。幸い外資系という環境を活かして海外プロジェクトにアサインされるとかも考えて行きたい。

まぁ、そもそも10年後くらいはITエンジニアをやっていないということも可能性としてありえる。でもせっかく大学4年間IT教育をみっちり受けて、しかも適職診断ではほぼ必ずプログラマとかIT技術者が一番に出るから、特性はあるはずなので、どこまで自分がITエンジニアとして通用するかを試してみたいというのもある。そのためには激しく修行する必要があるのだけど。

また、「自分の適正を見つめ直す」から。
 以上のようなことを考えた上で、自分がこの業界に対してどんな価値を提供できるのか、自分は何が得意で、理想的には何がしたいのかを問い直してみる。

 自分が得意なのは、ユーザーインターフェイスの設計なのか、スケーラブルなウェブサービスの設計なのか、業務系のアプリケーションを作ることに情熱を燃やせるタイプなのか、ゲーム作りが大好きなのか?ハードウェアに近いところでソフトウェアを作りたいのか、ハードとはできるだけ離れた上位レイヤーでのアジャイルな開発が好きなのか?
(pp.141)
何となく設計よりも純粋にプログラミングで作り上げるほうが好きだと思う。ここ3年間、ExcelVBAツールでひたすらコーディングしてきた経験から、そこまでプログラミングが出来ないわけではないし、案外自分の思い通りの脳内設計でエレガントにコーディングできて一人で(・∀・)ニヤニヤしている部分もかなりある(笑)。大学生のときは課題をこなすためのプログラミングとかで、あまり楽しさを感じていなかったので、これは大きな発見かもしれない。

ではずっとVBAレベルのスタンドアロン系のものを作っていて満足かと言うと、それはないなぁと思う。Web系の言語で何かサービスを独自に作ってみたいなぁとか思うけど、最近流行の言語とか技術トレンドに疎いので、ここをもうちょい網羅的に勉強する必要がある。たぶん何かを作り上げるのが好きで、修練を重ねて自分のコーディングレベルがどこまで通用するかも試してみたいというのがある。これはTOEIC900点突破トレーニングの成功体験によるものだと思う。

あと「キャリアパスを考える」から以下のようにある。
 目標を設定する際に大切なことは、「そんなことは自分には無理」と最初からあきらめずに、高めの目標を設定すること。「少し高望みかな?」と思えるぐらいがちょうど良い。イメージは具体的であればなるほど良い。実際のこの業界で活躍している誰かを自分のロール・モデルとして目標設定するのも悪くない。
(pp.143)
これはよく自己啓発本に書いてあることかな。そして自分もやはりそうすべきかなと思う。何度もTOEICの例を挙げてばかりだけど、900点取るという目標は、設定当初内心無理じゃないかと思っていたけど、何とか達成できた。この体験が自分の精神的な壁を一つ壊せたのだと思う。つまり、選択と集中で日々修練を継続していけば、必ず到達できるのでないかと。だから、目標設定するときもちょっとというか、かなり高めの目標を設定して、日々修行するほうがよいし、そのほうが日々精神的に充足感を得られるタイプだし。

そこで、自分のIT技術者としての目標、野望とは何かを改めて考える必要がある。今何となく思い浮かぶのは、以下かな。
  • プログラミング言語を3つ極める
  • 独自のWebサービスを作り上げて、どこかに買収される
  • 英語を使って仕事し、自分の専門分野の技術書を書く
とかかな。まぁ、どう考えても少し高望みというレベルではなく、現状では困難だろうけど、目標に向かって修行するのが好きだから別に結果などについてはこの際気にしない。あえてこのような場でオープンに宣言することが重要かなと。自分自身の志向性を把握するためにも。

最後に一箇所だけ抜粋。「好きだからがんばれる、だから成功できる」から。
 長々と書いてしまったが、まとめると、せっかく職に就くのであれば、給料とか社会的地位とかを基準にするのではなくて、自分が好きなことをやりたいこととマッチした職を選ぼう、というのが私の人生論である。若いうちにいろいろなものに触れておき、自分が本当に何がしたいのか、何になら夢中になれるのかをできるだけ早いうちに見つけ出すことはその後の人生にとって人生にとって大きなプラスとなる。そんな「天職」を得るための努力なら惜しむことはないし、けっして無駄にはならない。そうやって「好きなことをして生きていく」ための努力を続けている限り、(ほかの人にとっては)つらいことも苦痛ではなくなるし、楽しい人生がおくれる。一度しかない人生、思いっきり楽しもうぜ。
(pp.169)
IT業界で今後もやっていくべきかどうかを考えなくてはならないのは、どうしても日本でITといった場合、土方とかデスマとか過労死するとか出会いがないとか(笑)負の側面ばかりに目を向けがちだからね。そうではなくて、もっと正の部分にも目を向けつつ負の側面を回避するようにしていけばいいのだと思った。

また、ITに限らず、他の職に就いたとしても好きかどうか、楽しめるかどうかという部分がポイントなのだと思う。ここだけは自分をごまかさず、自分の内面に正直に従いたい。

自分と同じようにIT技術者で、キャリアとか今後の方向性について考えてみたい人、悩んでいる人はぜひ読んだほうが良い。

さて、あとはもっと目標設定をきっちりやって、日々修行に励むだけだね。



エンジニアとしての生き方  IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書)
エンジニアとしての生き方  IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書)
著者:中島 聡
販売元:インプレスジャパン
(2011-03-11)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • IT技術者でキャリアを考えたい人
  • グローバルなITエンジニアになりたい人
  • IT技術者を辞めようとかな思っている人
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