July 27, 2011

新TOEICテスト 誤答選択肢大攻略

新TOEICテスト 誤答選択肢大攻略
新TOEICテスト 誤答選択肢大攻略

キーワード:
 長本吉斉、TOEIC、解説書、誤答集、神
TOEIC講師歴キャリア20年もの大ベテラン著者による、TOEICの誤答問題にフォーカスした解説書。目次はPart1から7まで列挙されているだけなので省略。代わりに前書きから著者のメッセージを抜粋。
本書は、異例の企画コンセプトとして、TOEIC試験において「なぜ人は誤答を選んでしまうのか」ということにフォーカスした本です。言うまでもなく、世の中のほとんどの参考書は、「なぜそれが正解なのか」は説明してくれますが、「誤答」についてはサラッと説明されているものが大半です。しかしながら、多くの受験者のスコアーが伸び悩んでいる大きな原因の1つは、知らず知らずのうちに自分が誤答に誘導されてしまっているということにあります。本書の目的はそこに光を当てることにより、自分の英語の弱点をより一層意識し、再度本番にチャレンジしていただくことです。
(pp.2)
この企画を提案されたときから気が狂いそうになるほどの1年以上の死闘の末、本書が完成したようだ(笑)。そして、前書きの最後に『この本の実力は、読む人が読めば、わかるはずです。(pp.4)』とある。この本はまさにその通り!!著者はTOEIC界に君臨する神といっても過言ではない!!www別に著者の関係者とか回し者ではないけど、素直に感嘆した。断然スゴ本。もう以下の記事は読まなくていいから、TOEICで点数上げたければ速攻でアマぞれ!!

では、どこがどうすごいのか?これを徐々に解説していこう。

TOEICを受験すると体感するのだけど、受験直後は結構解けた気がする!!と思うのだけど、結果を見ると予想外に点数が低かったりする。そういうとき、まんまとTOEICが仕掛けてくる巧妙な罠にひっかかっているのは間違いない。

兵法で有名な孫子の言葉に『敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。』というものがある。本書はまさにこれを体現しているような解説本である。つまり、著者の徹底的な分析と解説により、TOEICが仕掛けてくる攻撃!?を知り、本試験でその攻撃にひっかからないようにできる。

受験者が惑わされるひっかけをひかっけパターンとして各Partごとに示されている。たとえば、Part3では以下のようなひっかけパターンがある。
  1. 音のひっかけ
  2. イメージ反応の罠・・・会話の中の一部の語句や会話の流れから正しいと思わせてしまうひっかけ
  3. 論外・・・会話からは想像だにできない50〜200人に1人だけ選ぶ選択肢
  4. 時間差攻撃・・・(主に)第3問目で見られるひっかけ。順序を正しく聞き取れているかどうかを試す設問に含まれるひっかけ
  5. 立場逆転の落とし穴・・・設問で聞かれている人物ではなく、その話相手または第三者がした、またはするかもしれない動作と勘違いさせるひっかけ
  6. 前問固執狙い・・・前の設問の選択肢から影響を受けて、流れで選ばせようとするひっかけ
まぁ、こんな感じでひっかけパターンが示されている。そして、Part3での解説で、他の類書には書いてないこととして、「会話の中に聞こえてきた単語が、正解の選択肢にもそのまま入っていることが多々あります。(pp.92)」とある。他の本では、会話の単語はパラフレーズ(言い換え)されているから違うとあったりする。それなりに何度も受験しているけど、著者の主張は結構その通りだなと思う。

また、Part7では、ひっかけパターン以前の引っかかってしまう根本原因が以下のように五段階あると示されている。
  • 第1段階の原因 ボキャブ不足⇒パニック
  • 第2段階の原因 文字が似ているボキャブの勘違い
  • 第3段階の原因 問題文の読み間違え
  • 第4段階の原因 本文と同じ単語が入っているから
  • 第5段階の原因 本文からイメージしてしまうから
これらはあるあるwwと思うものばかり。特に自分は単語の読み間違えとか問題文の読み間違えが多かったりする。NOT問題ではないのに、NOT問題だと思い込んで解いていて、あれ?どこにも正しい記述が見当たらないとか(笑)。このような根本原因を把握しておくのはとても大事。

細かい分析についてはもう本書を実践してもらうしかない。本書は著者も示すように、問題集ではなく、解説書の位置づけである。そのため、問題数は少なめであるが、解説はダントツで秀逸。各選択肢一つ一つになぜだめなのか?が示されている。本当に解説メインの本。

マニアックな分析として、Part1では「若い恋人同士・家族」の写真がまったく出ないらしい。著者の推測によれば、TOEICは独身者、既婚子なしの人が多く受けるテストだからではないかと。へーと思った。やはり心理学者や社会学者が製作に関わっているからだろうね。

つまり、日曜日の昼間にわざわざ1人で試験を受けに行って、く、リア充爆発しろ!!って思わせるような問題が出たら、みんなそこで躓いて意図した点数調整ができなくなるからだろうと(笑)。そんな気遣いもあったりで、他には政治色を出したくないので、政府を示すgovernmentという単語よりもcouncil(議会)が好んで使われたりするようだ。

冒頭で著者は神!!と言ったのは、先日7月24日(第164回)のTOEICテストを半年振りに受けたときに、本書に示されている例題とほぼ同じ問題が2問ほどピンポイントで出題されたから。これはもう解いていてキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!!!とちょっと思ったwwPart6のWithoutのあとは動名詞を選ぶ問題と、Part7のボキャブ問題で、Reflectの言い換えはどれか?というのが出た。ほとんど本書と同じ内容だった。

また、TOEICは徐々に進化しているので、TOEIC対策本の対策をTOEICがやって簡単にならないようになっているらしい。著者は以下のように示している。
「長本が本を出すと、その半年後くらいから傾向が変えられて出題される部分が出てくる」という、大変申し訳ないのですが、元も子もない現実を頭の片隅に入れておいてください。
(pp.289)
つまり、この本の発売日は6月末なので、この本の賞味期限は今年いっぱいということになる(笑)。これが本当なら、TOEIC運営委員が長本氏の本を評価していることの証でもある。つまり、TOEICを難しくしているのは著者ともいえるwwそれがある意味神であるゆえんともなる。

本書は確かに解説書で、いかにTOEICの仕掛けてくる巧妙な罠にひっかからないかを示す、ある意味テクニック系の本である。しかし、著者も示すように、テクニックではない根本的な英語力がないとTOEICでは高得点は望めないとある。自分もその通りだなと思う。なので、本書の内容を熟知しつつも、対策本以外で根本的な英語力を身につける必要があると思う。

そうはいっても、本書をやるのとやらないのでは大違いだと思う。今からTOEIC勉強を始める人が羨ましいね。これほどの良書を初期から利用できるのだからね。また、本書に示されているように、本書以前に以下の著者の本をやっておくのが推奨。両方やってから本書をやったほうがより著者の意図が分かると思う。

今からTOEICで高得点を速攻で取得したければ、最初に本書を含めて著者の本3冊を丸暗記するくらいやりこんだほうがよい。それから他の問題集をやったほうが絶対効率的。

本書は本当にスゴ本。絶対著者にしか書けない内容で、迷わず買いの一冊。



新TOEICテスト 誤答選択肢大攻略
新TOEICテスト 誤答選択肢大攻略
著者:長本 吉斉
販売元:東京書籍
(2011-06-29)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • TOEICで思うように点数が取れてない人
  • 面白いTOEIC解説本を求めている人
  • 神の領域に触れてみたい人(笑)
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