August 14, 2011

ザ・ウォーカー

ザ・ウォーカー (角川文庫)
ザ・ウォーカー (角川文庫)

キーワード:
  ゲイリー・ウィッタ、運び屋、ディストピア、SF、兵器
映画原作のディストピア系SF作品。あらすじは以下。
最終戦争により人類は滅び、焼けただれた大地が残った。その荒地を進む生存者が1人。名はイーライ。人間社会復興の鍵となる“本”を守り、西へと運ぶ使命を背負った男。やはり“本”の価値を知り探していた、無慈悲な支配者カーネギーが行く手に立ちふさがったとき、イーライの闘争本能に火がつき、すさまじい戦いがはじまる。“本”とは何か?そして、人類の未来はどうなるのか。
(カバーの裏から抜粋)
本書は先月末に新宿駅南口の紀伊国屋書店の『本』フェアでたまたま見つけたものだった。カバーと裏のあらすじを読んで面白そうだったので買ってみた。2010年に公開された映画の小説なのだけど、こういうSF映画が好きなのにまったく未チェックで、何の先入観も予備知識もなく読んだ。主演はデンゼル・ワシントン、敵役はゲイリー・オールドマンのようだ。これはよさそうな配役だなと読了後に映画ページを見て思った。

また、タイムリーにこんなスレが更新されていたので、若干ネタバレありで(笑)。作品の世界観は最後の審判以降の荒廃した世界。つまり世界の全面戦争により人類の大半が死滅し、さらにはオゾンホールの破壊により紫外線が増大し、死の大地と化した。それから約30年後の世界。人々は文字も読めなくなり、略奪が頻繁に発生しているような世界で、マチェット(山刀)とショットガンを背負ったサングラスの黒人がある本を西に運んでいる。

世界観で一番分かりやすいのが、北斗の拳のようにヒャッハーとか言っているようなやつらが出てくる感じのものwwもう主人公が襲われるシーンとかまんま黒尽くめのモヒカン男たちを想像してしまうwwそしてある街を支配している50代の男、カーネギーが手下を従えて、ある本を探していた。その本は兵器ともなる力を秘めた本。

その本は戦争の原因となり、焚書対象として焼き払われ、世界で1冊だけとなった。しかし、人々を支配し、世界を意のままに操れるほどの神の力を秘めており、カーネギーはそれを兵器として利用し、第二のバビロニアを築こうとたくらんでいた。

この本、あえて何なのかは言明しないけど、世界中で一番読まれているもので、流通数は約4000億冊で、みんな知っているあの本(世界史か倫理で必ず習うから)。自分はまともに読んだことはないけど。世界が破滅した後、スーパーマーケットの店員だった黒人の男、イーライが声に導かれてこの本を西へと運ぶことになり、ギャングに追われながら使命を果たすというお話。

まぁ、突っ込むべきところは、4000億冊もの本がこの世に1冊だけになるというのはいくらなんでも設定に無理があるようなと思った。焚書しても、必ずレジスタンス的なやつらが、『表向き世界からなくなってはいるけど、われわれが極秘にコピーを保管していた!!』とかそういう展開があるはず。それに絶対生き残った人個人がそれぞれ隠し持ったりするでしょう。それくらいかな。

あとは、ギャングのボスのバビロニアの復活の野望がいまいちピンとこなかったな。その本がもつパワーをもっと実感させてほしかったな。ある一定条件を満たして、その本を読みながら呪文を唱えると海の水が二つに割れるとかね。そういう描写が何もなかったから、ギャングのボスは単なる本の収集家みたいな小物に成り下がってしまう。むしろ、統制によって人々を導くとか言っているからもしかしていいやつ!?とか思ったり。

映画原作だからついつい辛口になってしまうな。割と好きな世界観、設定だけになおさら。やはり本関係のSF作品なら以下でしょうね。これは断然面白い。夏休みに読みたいSF作品だね。

本書は映画を基にした小説なので、難しい描写はなく、情景がイメージしやすい。なのでさくさくとテンポよくページが進む。集中してちょっと速めに読めば3時間くらいで読了できるのではないかと思う。250ページくらいだし。

iPodやスターバックス、ケンタッキーといった固有名詞も出てくる世界観で、主人公は山刀で敵をなぎ倒していき、旅の仲間として黒髪ロングの魅力的な二十歳の娘も出てくる。アクションも派手な感じ。映画DVDも見たくなってきた。ところどころ描写が削られているようだけど。

夏はSFを楽しみたいと思っていたので、手軽に鑑賞できてよかった。ちなみに、今は夏休みで21日まで休み。今のうちに更新をできるだけしておきたい。



ザ・ウォーカー (角川文庫)
ザ・ウォーカー (角川文庫)
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
(2010-05-25)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • ディストピアSF作品が好きな人
  • 北斗の拳が好きな人
  • 本の持つパワーを信じている人
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