September 04, 2011

SEのための「どこでもやれる力」のつけ方

SEのための「どこでもやれる力」のつけ方
SEのための「どこでもやれる力」のつけ方

キーワード:
 野口和裕、SE、成長、独立、自由
自由なSEになるためにはどうするべきかが示されている本。目次よりも前書きに分かりやすい内容が示されている部分があるので、そこから一部引用。
 本書のコンセプトは、エンジニアが独立して「フリーエンジニア」としてやっていくには何が必要で、どういった心構えが大切かを解説するものです。
(中略)
 この時代を乗り切るために、私たちシステムエンジニアも力を蓄えておく必要があります。しかし、一夜にして一気に実力を上げることはできません。どうすれば、その力を身につけられるのか。何を準備する必要があるのか。―それを解説するのが本書の役目です。
(pp.3-4)
著者が示しているフリーなエンジニアというのは、必ずしも会社を辞めてフリーランスになることのみを示しているわけではない。ここでは、「自由」という意味で自由なSE、つまり自分の進む道を自分で選択するSEのなり方が全編に渡って、著者の13年の会社員時代と独立経験から示されている。

本書の構成は、新人SE時代(目安経験は2年目まで)、中堅SE時代(2年目から10年目)、ベテランSE時代(10年以上)の3部構成で示されている。そして、それぞれの期間に身につけるべきものが、4原則、3スキル、3基準として示されている。以下簡単に示しておく。

新人SE時代の目標は「社内でできるやつ」と思われるようになるで、その代表的な悩みは「仕事が面白くない!」となる。その解決策として以下の4原則が示されている。
  1. 自分のために仕事する
  2. 顧客の悩みを考える
  3. 武器を持つ
  4. 与えられたことに全力で取り組む
自分は6年目に突入しているので、さすがにもう新人ではないのだけど、改めてこの部分は参考になった。特にまだ自分の武器がないなぁという点かな。著者は右手にハードウェア、データベース、ネットワークなどの基礎的な技術を身につけろと示している。ここは大学時代からそれぞれの基礎は身につけているのだけど、いざ実践で武器となるほど深められているかというと微妙なので、もっと勉強しなければなと思う。まずは直近の仕事に関係のありそうなDB回りかな。特にテーブル設計など。

左手の武器としては新しい技術がよいとあった。例としては検索技術と示されていた。他には自分が不満に感じているもので、それを解決できる技術が次の有望な技術になると示されている。なんかあるかな?ちょっと考えてみるけど、なかなか思いつかないなぁ。

あともう1つの武器として脳を鍛えるというものがあった。ジャンルにこだわらずに多様な本を読むことが脳を鍛え、感性を磨くことに役に立つと示されている。これはある程度は十分かなと思うけど、今後も継続しよう。

感覚的な自論だが、設計能力やプログラミング時の抽象化能力は、自分の想像力の限界を超えるようなSF小説とか海外の古典文学作品を読むことによって鍛えられるのではないかと思っている。あとは、技術書とのインプットバランスが重要だね。他の本を読みすぎて、技術の勉強がおろそかになってはいけないので。

2部の中堅SE時代では、社外でもウワサになるということが目標で、そのときの悩みとして「自分の力を試す仕事がしたい!」とある。まさに自分は今ここだね。そして、解決策として以下の3つのスキルを身につけるべきと示されている。
  1. コミュニケーション力
  2. チームワーク力
  3. 育てる力
これはどれも今鍛えなければいけないものかなと思う。まさに今新入社員の教育係をやっているので、どう育て上げるか?を割りと毎日真剣に考えている状況だね。なぜなら社会人1年目の成長性でその人のキャリアが大体決まってしまうから。責任重大。

3部のベテランSE時代では、目標が独立して成功するとあり、悩みとして「自分の好きな仕事がしたい!」とある。やるべきこととして、以下の基準を考えろとある。
  1. やりたいこと
  2. できること
  3. やるべきこと
まぁ、ベテランじゃなくても常時考えたほうがいいことだね。独立するしないに関係なく。よくやりたいこと、できること、世の中で求められることの3つの円がベン図で示されるね。これがすべて一致していれば完璧なのだけど、なかなかそうは行かない。今の自分はやっとできることと会社で求められていることの積集合部分(できること(A) ∩ 求められること(B))が多くなってきたところかな。やりたいことはまだ重なっていないけど、まぁ、そこはそのうち重なるだろうと楽観的に考えている。

特に本書を読んでいてなるほどと思った部分を以下に抜粋。2部の中堅SE時代として身につけるべきスキルの育てる力に関して。以前著者は部下を育てることの意義が見出せなかったが、今では以下のように考えているとある。
 自分の育てた部下が転職し、いろいろな会社で活躍する―それは、いわば影響力が社内にとどまらず、広がっていくことを意味します。短期的には無駄のように思えたことが、長期的には各方面からの評判を呼び、あなたが社外でウワサになることにもつながるかもしれません。
 人を育てると影響力が大きくなって、自分も成長し、さらには感謝もされる―大変ですが、そこには大きな喜びがあります。
(pp.178)
プロジェクトベースの仕事の醍醐味は、自分が上司や周りの人に育てられ、そしてそれを部下に継承していき、それが連鎖していって組織、業界が成長していくことなんじゃないか?って最近思い始めた。まずは自分自身が成長しなければいけないけど、それと同時に、もう自分だけのことを考えていれば良い年次ではなくなってきたので、いかに人材育成するか?というのも考えなければいけない。

自分は人を教育するとか、ポテンシャルを発揮できるようになるにはどうするかを考えるのが好きだったりする。誰かのためになりたいという部分が少なからずあるから、こんな読書ブログをやっているくらいだしね。いつかは自分の下についたメンバーが他に行っても能力発揮しまくりで、「あのMasterの下にいたのか!!どうりで抜群にできるわけだ!!」というよいウワサ!?が社内で轟くようになりたいねぇwww

本書全体はかなり読みやすい。著者の実体験からこれからのSEはどうあるべきかが真摯に示されている。技術的な部分は少なめだけど、これからがんばろうという気にさせてくれる。また、この「SEのための」シリーズは以下もお勧め。まだ読んでないものもあるので、地道に読んでいこう。

9月から実質6年目突入になり、そろそろアグレッシブに本業で修行しなければいけない時期にさしかかっているため、しばらくはIT技術本メインで更新予定。



SEのための「どこでもやれる力」のつけ方
SEのための「どこでもやれる力」のつけ方
著者:野口 和裕
販売元:技術評論社
(2008-01-26)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • SEで独立したい人
  • 仕事ができるSEになりたい人
  • 自由なSEになりたい人
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