September 17, 2011

仕事で「一皮むける」

仕事で「一皮むける」 (光文社新書)
仕事で「一皮むける」 (光文社新書)

キーワード:
 金井壽宏、仕事、キャリア、成長、事例
経営幹部クラスの人たちに一皮むけた体験をインタビューしてまとめれた本。以下のような目次となっている。
  1. 「一皮むける経験」が最大のキャリア・チャンス
  2. 「入社初期段階の配属・異動」で一皮むける
  3. 「初めての管理職」で一皮むける
  4. 「新規事業・新市場のゼロからの立ち上げ」で一皮むける
  5. 「海外勤務」で一皮むける
  6. 「悲惨な部門・業務の改善と再構築」で一皮むける
  7. 「ラインからスタッフ部門・業務への配属」で一皮むける
  8. 「プロジェクトチームへの参画」で一皮むける
  9. 「降格・左遷を含む困難な環境」に直面して一皮むける
  10. 「昇進・昇格による権限の拡大」で一皮むける
  11. 「ほかのひとからの影響」で一皮むける
  12. 「その他の配属・異動、あるいは業務」で一皮むける
  13. 「節目」に一皮むけ、キャリア発達を続けるために
  14. 「一皮むけた経験」からリーダーシップ開発へ
(目次から抜粋)
著者は経営学が専門の大学教授で、日ごろから会社勤めをしている人が成長を続けるなら、その人がどのような産業で、どのような仕事経験を経て、上司部下の関係なども含めてどのようなことを成し遂げたのか?ということに関心があったようだ。そんなとき、社団法人関西経済連合の人材育成委員会から「経営におけるひとの問題」に取り組みたいという相談があり、そこで経営幹部クラスの人にいろいろと一皮むけた経験をインタビューし、まとめられたのがこの本となる。

どちらかというと学術的で、さらには一人ひとりの経験があまり深く示されているわけではない。著者も本書について以下のように示している。『他人の「一皮むけた経験」を読んでも、一皮むけることはない』から以下抜粋。
英雄や武将物語に範を求めてもいいが、現実に仕事と向き合ってキャリアを磨いている多くのビジネスマン(ウーマン)にとって、先輩たちが語る「一皮むけた経験」はもっと注目されてしかるべきだと思う。しかし、ここで指摘しておきたいことは、本書を読んでもその(読書)経験で一皮むけるわけではなく、読書や座学は「一皮むけた(仕事)経験」にカウントできないということだ。
「ここまで引っ張っておいて」と言われるかもしれないけれど、一皮むける状況(時間・空間)はほかの誰でもなくあなたが握っているし、その状況を通過して初めて経験になるからである。一皮むけるために「一皮むけた経験」を読むのではなく、「節目だな」と自分が感じられたとき、先輩たちがその節目で何を考え、どう行動し、どう一皮むけたのかを知り、あなたが一皮むけるためのきっかけ、指針、材料にしていただきたいと思う。
(pp.235)
本書では44の事例が示されているのだけど、一人ひとりの事例紹介に割かれているページ数が3,4ページなので、正直あまり深みがない。その人がどういうバックグラウンドで、どう経験していったのかが簡潔にまとめられているだけである。

なので、本書の使い方は、自分の場合は「節目」はいつで、今まで一皮むけた経験がこれまでのキャリアにあっただろうか?もしくは、これをやりきれば一皮むけるのではないか?と考えながら読んでいくのがよいかもしれない。

自分自身のことに関して示しておくと、もう6年目突入になるが、一皮むけたと自信を持って言えるものがまだ何もないなぁと思った。まだまだ「節目」になるようなことも経験してないのかもしれない。

あと数年後に振り返ってみたら、8月から部下ができて、上司になった、ということがもしかしたら一皮むけた経験と言えるのかもしれない。現在進行形のことであるが、上司になると適当な仕事をしてられないし、上司らしく部下の指導をしなければいけないし。なんだかちょっと仕事に対する取り組みの意識が変わっているのは実感する。

自分自身のキャリア構成について考えていきたい人にはもっと良い本があると思う。以下はこのブログで取り上げたものでお勧めのもの。「働くひとのためのキャリア・デザイン」は本書と同じ著者の本で、こっちのほうがキャリアを考えるには良いと思われる。また、下二つは高橋俊介氏というキャリア論が専門の人の本で、こっちもかなり参考になると思われる。

キャリアデザインは自分の思い描いたとおりになることはないかもしれないけど、少なくとも自分が進んでいく方向性だけはちゃんと決めておきたい。流されるままに行くと、現状よりもよろしくない状況に陥ってしまう可能性が高いので。少なくとも自分で自分のキャリアを選んでいくという意識でレベルアップしていきたい。



仕事で「一皮むける」 (光文社新書)
仕事で「一皮むける」 (光文社新書)
著者:金井 壽宏
販売元:光文社
(2002-11-15)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • キャリアについて考えてみたい人
  • 経営幹部にまで出世したい人
  • 仕事で一皮むけたい人
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