January 03, 2012

自助論

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫
スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

キーワード:
 サミュエル・スマイルズ、名言、啓発、歴史、修練
明治時代に日本でもベストセラーになった自己啓発本の元祖。以下のような目次となっている。
  1. 1章 自助の精神―人生を自分の手で開く楽しみを知る
  2. 2章 忍耐―たったこれだけで努力が苦でなくなる!
  3. 3章 好機を確実に生かす―この「改善」の手が、いま打てるか!
  4. 4章 仕事―いつも最高の成果を生むための基本原則
  5. 5章 意志と活力―「使命感」が人の器を何倍にも大きくする
  6. 6章 時間の知恵―成功者はみなこの「実務能力」を生かしている!
  7. 7章 金の知恵―“楽するため”にはこの汗をかけ!
  8. 8章 自己修養―頭脳と心・体の、効率よく痛快な鍛え方
  9. 9章 出会い 人生の師・人生の友・人生の書を持っているか
  10. 10章 信頼される人 人望・人格の力は一生通用する最高の宝だ!
(目次から抜粋)
天は自ら助くる者を助く」の大本がこの本らしい。1858年に英国で出版され、あらゆる過去の偉人の名言を引用しつつ、人生で重要なことがたくさん示されている。本書の内容を一言で示すと、節制して修練し、日々努力を怠るなということになる。

出版当時からだいぶ時間がたっていることもあり、時代の流れとともに変わらないものもある反面、現代に合わなくなっているものもある。また、偉人の引用を元に自論を展開していて、著者の実体験が何一つ書いていないようなので、話半分に読んでおけばいいと思う。自分にとって共感できた部分を重点的に読み、それ以外はさらっと流せばいいのではないかなと。こういう本は勢いで読んだほうがよい。

ということで、特に気になった部分を引用しておく。

「品性の生みの親」について』という節から。
 人生の最高の目的は、人格を強く鍛えあげ、可能な限り心身を発展向上させていくことである。これこそ唯一の目標であり、それ以外のものはこのための手段にすぎない。最高の快楽や富、権力、地位、栄誉や名声を得たとしても、それは人生における最大の成功ではない。むしろ、最高の人間性を獲得し、他人の役に立つ仕事に打ち込み、人間としての義務を果たしていくことこそ、いちばん立派な生き方なのだ。
 金は、確かにそれなりの力を持っている。しかし知性や公共心やモラルもまた力であり、むしろ金よりも高貴なものなのだ。コリンウッドは、友人の手紙の一節にこう書いている。
「金などなくても私は豊かになれる。あらゆる不幸や貧困を乗り越えようと努力してさえいれば、私はそれで十分なのだ」
(pp.194-195)
自分の精神や人間性を鍛え上げたいもので。あと今年の目標は節制してちゃんと貯金することなので、無駄遣いせずに仙人みたいな境地になって修練したい。

あと『仕事名人の秘訣』という節から。
 かつてレナーズは、自分の学習法の秘訣をこう語った。
「法律の勉強を始める時、私は決心したのです。"学んだ知識は完全に自分の血肉にしよう、そして一つのことがらを徹底的にマスターしないうちは、絶対に次へ進んではならならい"と。ライバルの多くは、私が一週間かかって読む本を一日足らずで片付けてしまいました。けれど、一年もたつとどうでしょう。私の知識は、それを覚えた日と同じように鮮明に残っていましたが彼らは学んだことをすっかり忘れていたのです 」
 人間は、勉強量や読んだ本の冊数で賢くなるのではない。勉強法が自分の追及する目的に適しているか、一心不乱に勉強に取り組んでいるか、勤勉が習慣となっているか―このような点こそが問題なのである。外科医アバネシーは「自分の精神には一定の飽和点ががある」と主張していた。つまり知識を詰め込みすぎると、すでに覚えていた知識が頭から押し出されてしまうというのだ。医学の勉強について、彼はこう語っている。
「自分が何をやりたいかという明確な考えさえ持っていれば、それを達成するための手段を選び損ねることなどめったにないはずだ」
 確固たる目的や目標を持っていれば、勉強も実り多いものとなる。ある分野の知識を完全にマスターしていれば、いつでもそれを活用できる。この点からいえば、単に本をたくさん持っていたり、必要な情報を得るには何を読んだらいいかを知っていたりするだけでは十分とはいえない。人生に役立つ知恵を常に持ち歩き、いざというときすぐ使えるよう準備しておくべきである。
(pp.206-207)
時代の流れとともに人生で触れる情報量の絶対量は格段に増え、それらをさばいていかなくてはいけない忙しい時代には速読や多読が求められがちである。しかし、速読や多読が本当に今の自分には必要か?それらのやり方で読んだ本が自分のものになっていると自信を持って断言できるか?を振り返ってみるとよいかもしれない。もし答えがNoであるならば、時には時間をかけて、かつ反芻するように読むのもよいだろう。
 
ここ2年ほどの資格試験を通して、本当に自分のものにしたければ、選択と集中で徹底的に繰り返すこと、が勉強の極意なのだと実感した。そして、自分のやるべきこと、目指すべき方向性が見えて、IT技術者としてプロフェッショナルになるという目標を立てたので、今年も選択と集中で1月かかって読み終わるような専門分野の本を読んでいくことにする。また、平行して読む本のジャンルを絞り、SF小説と歴史物など教養書メインに読んでいくことにする。

よって、今年の総読書量の目安は100冊程度となるが、書店で新刊コーナーで平積みになっているような90分程度で読み終われるような本ではなく、教科書的でかつ分厚くてあまり他の人が読まないようなもののラインナップとなることだろう。ブログタイトルに『賢者』とつけるのに恥ずかしくないようなものをね。

ということで、2012年、あけましておめでとうございます今年は去年よりも更新頻度を少しだけ上げる予定なので、ご期待ください。今年もよろしくお願いします



スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫
スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫
著者:サミュエル スマイルズ
販売元:三笠書房
(2002-03-21)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 自分の人生をよりよく生きたい人
  • 偉人の名言などが好きな人
  • 今年の目標をまだ立てていない人
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