May 10, 2012

2022―これから10年、活躍できる人の条件

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)
2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

キーワード:
 神田昌典、ビジネス、キャリア論、未来予測、10年後
多数の著作がある経営コンサルタントによる、大体な未来予測を含めたキャリア論。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 先が見えない世の中って言うけれど、それは天気予報があるのに知らないようなもんだ
    第2章 平成「ええじゃないか」が、なぜ必要か?
    第3章 踊る中国沈む日本
    第4章 二〇二四年、会社はなくなる!?
    第5章 イン・フォメーションから、エクス・フォメーションへ
    第6章 四〇代が、時代のはざまに架ける橋
    第7章 二〇二二年―再びページを開くとき
(目次から抜粋)
ビジネス書を多く読む人は一度は神田氏の本を読んだことがあるのではないかと思われる。しかし、僕は本書が神田氏の最初の本となった。別に意図的にスルーしていたわけではないけど、なんだか怪しい雰囲気満載だったから手つかずだった。元同期のお薦めもあって、読んでみることにした。

『はじめに』で以下のように示されていた。
 繰り返し言っておくけど、私の意見に同調する必要はない。そんなの、まったく望んでない。
 要は、神田を踏み台にして、あなたがどう考え、行動するか。それが大事だよ。
 だから「こいつの言うことに反論してやろう」と思いながらも、ダーッと一気に読んでほしい。すると翌朝起きたときには、私が本書で共有しているアイデアを超える、あなた自身のプロジェクトが生まれているはず。
(pp.9)
特に反論はないというか、大体な10年後の未来予測に対して、現時点で自分がどうこう言えるほどの知見もないので、本書を読んで自分なりに感じたこと、考えたことを示しておきたい。なので、網羅的な内容紹介はないので了承を。

読んでいて、何となく神田氏に対する先入観が相当あったのだなぁと。まぁ、読む前は良くも悪くも怪しい感じの人だなぁと思ってた。一度3年前ほどに神田氏が公演しているのを遠目から見たことがある。そのときに何を語られていたのかは覚えていないのだけど、話し方となどから相当なカリスマ性を感じたのは確か。エネルギーがみなぎっていてそれがオーラのように発露しているような、そんな印象。なんとなく、神田氏を教祖とするような信者がたくさんいるのも何となくわかった気がした。

そういう印象から、本書の内容もぶっ飛んでいるのかと思ったら、意外にもそこまで突飛なことを主張されているわけでもない気がした。もちろん、要所要所は大胆な未来予測だなぁと思う部分が多いのだけどね。なんとなく、東日本大震災後の現状の日本が置かれた状況から、未来を真摯に考えておられるのだなぁと。

さて、感想は以上にして、自分なりに本書を読んで考えたことを示しておこう。主に自分のキャリア的な部分に関して。

一番興味をひかれたのは4章の『二〇二四年、会社はなくなる!?』かな。ここは、製品の成長カーブと企業の寿命の推移から2024年ごろに「会社」のコンセプトが寿命を終えるらしい。一斉になくなるといよりも、長い衰退に向かうようだ。これはなるほどと思った。

参入障壁があって、かつ人員を多く抱え込まなくてはならない大企業や公社、インフラ企業みたいなところは、衰退しつつもなくなりはしないのかなとは思った。でもまぁ、いろろと他の本やネットで示されているように、フリーランスの人がプロジェクト単位で集まって何か仕事をして、そしてそれが終わって解散し、また別のプロジェクトへという働き方も増えてくるのだろうなと。

そういう時に重要なが、プロジェクトのメンバーの募集、アサイン、収益の分配とかプロジェクトルールの策定とか、いわゆる大企業のバックオフィス系の人たちの仕事なんだろうなと。そしてそういうフリーランスの人材派遣、管理、バックオフィス業務を一括で請け負うのが会社として残りそうなのかなと思った。

他にも法人として徒党を組んだほうがメリットも多いし、その陰でデメリットも多いのだろうねと。本書では企業の寿命が10年以内、そして3年を切ったと示されているが、このことから、職業人、一人一人が個人事業主のような働き方を一度は考えてみるとよいのではないかと思った。一部の企業は残るだろうけど、大多数はなくなっていくとしたら、自分で自分のビジネスを考えておけば、スムーズに変化に対応できるような気がする。

個人的にはフリーランスも視野に入れつつも、でもまだ会社にしがみついて自分の能力開発の時期かなと。それに関して、著者は人生には7年ごとに節目があって、それぞれの年代に必要な経験を積むべき、異なる12人のキャラクターを文献を参考にしつつ独自に設定している。それによると、自分が属する22歳から28歳までは以下のように示されている。
表を見ると、二二歳から二八歳までの七年間は「世話役」にスポットライトが当たる期間になるから、彼の人生の課題は、いまは「世話役」だ。ようやく社会人になった頃の、修行の時期である。同僚や上司に言われたことを、アシスタントとして丁寧にこなすことが、自分の実力に大きくつながっていく。
 組織が大きくなればなるほど、そこでは理不尽なことが多くなる。そりが合わない人もいれば、まったく役に立たない仕事もある。しかしあとから振り返ってみると、こうした理不尽な経験を乗り越えてきたことが、極めて大きな力になる。
(pp.250)
なるほど、というかまぁそうだよねと。今日のはてブで上記のような記事がホットエントリ入りしてたけど、自分に合った仕事などどこにもなくて、仕事にある程度自分を合わせる必要があるよねと。ある程度長く、1万時間ほど働いてみないと何もわからないし、まともに仕事ができないなと実感している。

そして29歳から「探究者」という役割になるらしい。以下抜粋。
 次に二九歳から三五歳の時期は、あなたの中の「探究者」が表舞台に登場し、スポットライトを浴びる。「探究者」とは、自分自身の強みを見出していくタイミングである。「世話役」のときに、仕事を通して自分は何が得意で、何が不得手なのか、わかってくるだろう。そこで「探究者」の時期には、自分の専門分野を深めていくようにする。
(pp.251)
今直近で考えなくてはいけないのはここだなぁと思った。7年目に突入で、そろそろ自分の専門分野を意識的に選んで、それを深堀していかなくてはいけない時期かなと。もちろん方向性としては視野を広く持ちつつも、30歳くらいまでにはこれができます!!、と言えるようになっていたい。自分の志向性として、.NET系を極めるとかになるかな。一口にシステム開発業と言っても切り口は幅広いので、より具体的に考えていく必要がありそうだ。

本書は日本の未来の10年後の大胆予測でもあり、キャリア論でもある。本書を読んで、10年後の日本と、その想定の状況からの自分の将来像を考えるよいきっかけになった。10年後は何をやっているか全くわからない。そもそも健全に生きているのかどうかも怪しい気がするしww

それでも10年後、2022年の5月であれば、38歳になっているはず。希望としては結婚していたいし、それなりにビジネスか何かで成功していたいとも思う。そして、自分のやりたいことをやっていたい。今の会社には間違いなくいなくて、もしかしたら独立しているかもしれない。個人事業主としてかフリーランスかどちらか。もともと会社で働くのは好きではないし、向いてないし、健康的な部分もあるし。かといって、最初から独立とか起業は、本書で著者も示しているように、若すぎる時では微妙だしね。

今はまだ、現状で自分のできることを増やしていこうという状況。10年後よりも先に、30歳の時の自分像をまず考えるべき時。そしてその延長に10年後の自分の未来を想像することが重要かな。

本書で示されていることは、10年後になってみないと本当のことは誰にもわからない。それでも、10年後の日本と自分の未来を考えたい人には良い本かもしれない。10年後にまた読んでみようかな。



2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)
2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)
著者:神田 昌典
販売元:PHP研究所
(2012-01-19)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 自分のキャリアについて考えたい人
  • 独立志向の人
  • 将来の日本について真剣に考えたい人
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