December 27, 2012

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!

キーワード:
 ちきりん、海外旅行、歴史、日本、楽しむ
おちゃらけ社会派ブロガー、ちきりん氏の海外旅行体験記。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 お金から見える世界
  2. 第2章 異国で働く人々
  3. 第3章 人生観が変わる場所
  4. 第4章 共産主義国への旅
  5. 第5章 ビーチリゾートの旅
  6. 第6章 世界の美術館
  7. 第7章 古代遺跡の旅
  8. 第8章 恵まれすぎの南欧諸国
  9. 第9章 変貌するアジア
  10. 第10章 豊かであるという実感
  11. さいごに 旅をより楽しむために
  12. 若者の海外旅行離れについて~あとがきにかえて
(目次から抜粋)
ちきりん氏のブログは割と前から好んでウオッチしてた。パーソナルのほうも。Twitterもフォローしているし。しかし、以前の著作は別に読んだこともなかった。ただ、今年初めての海外旅行を経験したというのもあって、学生時代から50か国も渡り歩いてきたちきりん氏のこの本が気になって買って読んでみた。

内容としては、ちきりんが学生時代から20年にわたって訪れた様々な国で感じた海外の常識や見方、そして日本との考え方の違いがまとめられている。海外に全然行ったことのない自分としては、どの話題も興味深かった。

第1章の通貨の話では、自国通貨を欲しがらない国が結構あるらしい。例えば、1980年代のインドではルピーよりもドルが欲しいので、お店ではドルじゃないと売れないと言われたりしたようだ。これは、自国通貨の信頼性がそこまで高くないので、国際市場では自由に両替ができないので、自分が欲しい価値のあるものを自由に買えないからということらしい。なるほどねぇ。ちなみに、最近読んだ『シャンタラム』でも1980年代のインドでルピーをいいレートでドルに両替するマフィアの仕事が出てきた。他にも紙幣には「国としての姿勢や考え方」が現れているらしい。政治家や王室、文化人、人物像なしとかいろいろあるようだ。日本が伊藤博文の肖像を千円札から除いたのは、韓国のソウルオリンピックを配慮したためではないかと考察されていた。伊藤博文は安重根に殺害されているからね。なるほどと思った。自分が初めて行ったニューカレドニアは、フレンチパシフィックフランでニューカレドニアの風景と歴史的に重要な人物が描かれている。

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3章の『人生観が変わる場所』では、街が乾燥していてミイラが勝手に作られるようなウイグルで、生きているようなミイラを見て衝撃を受けたとか、イースター島では、ちっぽけな島だが、そこで地球を感じられたとか、アフリカでライオンがキリンを捕食しているのを目の当たりにして、人生の意義とかそんなものは考えても無意味で、シンプルに生きようと思われたようだ。なるほどね。

あとは共産主義時代のソ連に旅行に行ったときと、それから20年たって資本主義になったロシアに行ったときの違いの考察なども面白かった。ぜんぜんガラッと変わってしまうようだ。だから、旅にはタイミングが重要で、その国の情勢によっては昔は自由に行けたのに、今は行けなくなってしまったりとか、観光地なども、昔は自由に見れたものが見れなくなることもあるようだ。逆に、文化遺産の修復などが進み、昔は見れなかったものが、今見れることもあるようだ。それでも、「どうしても行きたい場所は、早めに行っておくべき」だって。

あと印象的だったエピソードとして、10章の『豊かであるという実感』では、ビルマで「オレは大金持ちだ」と自分で言う人の家に招待され、家や車を持っているか?と聞かれたらしい。当時3畳程度の社員寮に住んでいたちきりんは、車もブランド品も持っていなかったが、それでもこの人よりも豊かであると実感されたようだ。それは、この国では、軍事政権で政治が安定せず、海外からも経済制裁を受けていて、国の展望も明るくなく、海外に行くこともできない状況だったようだ。そして、以下のような意図があって、このように質問をしていたようだ。
 というより、彼はむしろ私に伝えようとしていたのでしょう。「家や車やお金なんて持っていても、私の生活は決して豊かとは言えない。豊かな人生というのは、あなたのように希望や自由や選択肢のある人生なんだ」と、彼は言いたかったのです。
(pp.218)
本当の豊かさは何だろうか?と考えさせられた。

今年初めての海外旅行としてニューカレドニアに行ったほど、引きこもり体質で、海外とは無縁な生活をしてきた。所属組織は米系の外資系でグローバル、グローバルと言っているのに、さすがにそれはどうかと思うのもあったし、南の島に絶対行きたいと思っていたので、なんとか今年の4月末に行けた。目の前に広がる見たこともない美しいビーチの光景に魂が震えるような感覚だった。

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海外に行けば、日本でテレビやネット、本を通してみたのでは絶対にわからない部分があるんだなぁと思った。そういうリアルな体験がとても重要だし、勉強になるなと思った。そして、この本を読んでも、何となく観光地や自然の光景がいいなぁと思うのではなく、いろいろと思考を巡らせるのがいいんだなと思って、さいごのあとがきに以下のように書かれていた。
 この本を手に取り、ここまで読んで下さった皆様は、海外旅行が好きか、憧れている方だと思います。旅行はそういう「海外旅行が大好き!」な人がすればいいのです。「何かを学ぶため、視野を広げるため、成長するため、強くなるため」に旅行するなんて邪道です。「楽しい、わくわくする、おもしろい、また行きたい!」、そう思える人だけで海外旅行を楽しみましょう。
(pp.245)
すごく勉強になるようなことを書いておいて、最後にこれかよ!!と突っ込まざるを得なかったww自分なんて冒険の旅だ!!とか思って行ったというのに、邪道だと!?wwwまぁ、最後はちきりんらしい締めのような気がした。

本書を読みながら、もっと海外に行きたいなぁと思った。そして、次の海外旅行先の選定の参考になる本だった。



社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
著者:ちきりん
販売元:大和書房
(2012-05-19)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 海外旅行が好きな人
  • 世界の歴史や文化などについて知りたい人
  • 日本と豊かさについて考えたい人
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