April 21, 2013

自分の仕事を考える3日間 I

自分の仕事を考える3日間 ・I
自分の仕事を考える3日間 ・I [単行本(ソフトカバー)]

キーワード:
 西村佳哲、仕事、働く、生き方、自分
2009年に奈良県立図書情報館で開催された「自分の仕事を考える3日間」という名前のフォーラムの内容が書籍になったもの。目次は省略し、詳細については過去のイベントのページを参照。まえがきで著者の仕事観とこのフォーラムのきっかけになった部分が示されているので、その部分を抜粋。
 仕事とは特定の職業や職能ではなく、自分の中心から生まれてくる力を「働き」にして社会化する、ひとつのつながりの営みだ。
 その仕事を、ただお金を得たり、人から与えられたり、周囲の期待に応えることだと考えている人もいると思う。書店へ行くと、それを少しでも創造的かつ主体的にやりましょうとハッパをかける、ビジネス系の自己啓発本が山のように積まれている(ように見える)。よりよく働きたいという気持ちを悪くいうつもりはないが、上手くやりたいとか賢くやりたいという気持ちは、向上心のようで、裏を返せばコンプレックスや強迫観念とも紙一重だ。それにどんなに上手く働けるようになったところで、自分の中心と繋がっている感覚が得られない限り、人は心からは満足しないし、「なんか違う」とか「もっとよくしたい」という飢えもなくならないんじゃないか。
 「よりよく働きたい」ということより、「より自分でありたい」とか「もっと自分になりたい」という気持ちの方が、わたしたちの願いの中心に近いんじゃないかな…ということを思う。どうでしょう?
(pp.006-007)
ということで、集まった人が互いに考え合えるような場としてフォーラムが開催されたようだ。また、ゲストには仕事や働き方について「論」ではなく、以下のことを話として伺ったらしい。
  1. 自分にとって<自分の仕事>とは?
  2. 自分は何を大切にしてきたか/してゆきたいか?
ゲストは農業をやっている人やお寺の住職、飲食店経営者、作家やアート系の人など様々で、読んでいていろんな仕事観があるのだなぁと思った。内容についてはあんまり示さず、<自分の仕事>というテーマから、僕の個人的な考えを簡単に示しておくことにする。

本書のテーマのように、ただの『仕事』ではなく、『自分の』という形容詞がキーとなる。僕の職業はSEであるのだけど、それはきっと自分の仕事を表していることにはならない。客観的な言葉で、職種を説明するには分かりやすい。しかし、そこにはやはり、自分のこととして表面的な職業以上のものが内包されているわけではない。

僕はコーチングを月一で受けているのだけど、最近は自分の仕事、働くことについて考えるようにしている。それと同時に、やはりこういう他の人の仕事観の参考になるような本を読んだりして考えるのだけど、まだはっきりとしたこれが「自分の仕事」だと自信を持って言える状態ではないなと。まだ不安定で漠然としているような状態。まったくないわけではないのだけど、輪郭も大きさもぼやけているイメージ像が頭の中にあるような感じ。

実質もう就職してからSEとして8年目くらいになって、会社も基本的に変わることはなく、職業も大きく変わっていることはない。それでも今は6つ目のプロジェクトで、それぞれのお客様の業界、そこでの自分のロール、技術領域などはそれぞれ異なっていた。しかし、振り返ってみて、そこに一貫した【自分の】仕事はあったのだろうか?何を持って【自分の】仕事と言えるのだろうか?という疑問が残る。

【自分の】というからには、自分が当事者である必要があって、それが僕には少し欠如しているような気がする。もっと分かりやすく言い換えれば、受動的に仕事をしていたのか、それとも主体的に仕事をしていたのかの違いだろうなと。間違いなく今までの自分の仕事は前者に近いだろうと。

もちろん、職種と会社まで受動的に決められたわけではないけど、それでも実際に働き始めてみると、プロジェクト先のアサインは自分の希望とは関係なく決められ、そこでの目の前のタスクをこなすので精いっぱいで、スケジュール間がきつくて残業もするのは嫌だから余計な仕事はしたくないとか今でも思っていたりするし。最近はそれではあまりよろしくないのだろうなとは思うのだけどね。

主体的に働くのは、案外難しというか、どういう状態になれば自分は主体的に【自分の】仕事として働けるのかの具体像がきっとまだ確立されていないのだなぁと思った。これが確立できたとき、【自分の】仕事として自信を持って語れるようになる気がする。

また、【自分の】という所有格的な意味合いから、自分がやり遂げた成果、実績も重要な要素である気がする。他の人の貢献があまりにも大きく、自分が関わった部分が少ないと、【自分の】とは言えないでしょう。今までの仕事を振り返って、これが自分の貢献度、成果であると自信を持って言えた部分はあったのだろうか?全くないわけでもなく、例えばひとつ前のプロジェクトである計算ロジック機能はまるまる自分が担当した。でもまだ、自分の生き方も含めた仕事観を体現しているとは言い難い。

うむ、考えてみるとなかなか難しいものだね。とはいえ、『自分はXXの専門家です!!』と自信を持って言えるようになりたい。XXの部分は例えば、データベースとかネットワークとか、C#とか金融業務の知識とかCRMとかERPとかいろいろ当てはまる。それらが自分の仕事につながるかは分からないけど、少なくとも今以上にぼやけた輪郭がはっきりするはず。

あと、もう一つのテーマである、『自分は何を大切にしてきたか/してゆきたいか?』はどうだろうか。細かい部分で言うと、設計書やコードは分かりやすくする、なるべく自分だけではなくチームの補助になるような成果物を作成するなどかな。でもそれが自分の仕事であることとどうリンクするのかはまだよく分からない。

いろいろと考えてみるけれど、まぁ、そんな簡単には分かったら苦労しないわなと思った。もっと継続して考えなくてはだな。

本書は3冊シリーズ化されている。あと2冊積読状態なので、そのうち読んでまたいろいろと考えたい。

著者の本は独特の空気感があって、問いは示すけど、明確な答えなどは示さず、そしてあまり説教臭くなく、自分はどうだろうと?考えさせてくれるような本。そういうのが割と好きかもしれない。以下同じ著者の読んだ本。来年30歳を迎えるにあたって、今年1年もまた【自分の仕事】をテーマに考えていきたいところなので、しばらく同じようなテーマの本が続くかも。



自分の仕事を考える3日間 ・I
自分の仕事を考える3日間 ・I [単行本(ソフトカバー)]
著者:西村 佳哲
出版:弘文堂
(2009-12-22)

読むべき人:
  • 仕事について考えてたい人
  • 就職活動中の学生の人
  • 自分の生き方まで考えたい人
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