August 04, 2013

シゴトとヒトの間を考える

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シゴトとヒトの間を考える シゴトフォーラム2012

キーワード:
 中村健太・友廣裕一、奈良県立図書情報館、仕事、人
奈良県立図書情報館で2012年に開催されたフォーラムが元になって本となったもの。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 海を越えるヒト
  2. 第2章 場をつくるヒト
  3. 第3章 編集するヒト
(目次から抜粋)
書影は自分で撮った。なぜなら、この本は3,000部限定の販売で、Amazonなどのネット書店や一般大型書店には販売していないらしいので。そしてシリアルナンバー入り。自分のシリアルナンバーはどうやら1130らしい。

初めからこの本が限定販売であることを知って買ったわけではない。以前ふらっと訪れた下北沢にあるビールも飲めるイベント開催型の本屋、B&Bでなんとなく仕事に関連する本書が目について買ってみた。しばらく買って放置していて、読み終わるとそう書いてあった。そんな出会い。

本書のイベントの詳細は以下のページを参照。また、本書に関しては以下のページを参照。本書も奈良県立図書情報館のイベントとなる。最近読んでいた、西村佳哲氏のイベントフォーラム本と似ているし、本書のきっかけも西村佳哲氏が関連しているらしい。その関連も知らずに買って、またイベントの順番通りに読了した。なんかそういう縁みたいなのあるよね。アンテナにひっかかるというか。

著者がいろいろな職場、人、働き方に出会い、仕事と人の関係について考えるきっかけにということでフォーラムが開催されて、目次のようなテーマで人を集めたらしい。

海を越えるヒトでは、コンゴ共和国で環境保全に取り組む人やカンボジアで遺跡修復チームの広報をしている人、会社をリストラされて金、コネ、経験なしの状態でベトナムに渡った人が紹介されている。

場をつくるヒトでは、六本木のアカデミーヒルズを作り、現在まち塾@ライブラリーという本と人の出会いを作っている人や、まち全体を旅館に見立てる仕事をしている人、富山の里山で農を営む人がいる。

編集するヒトは、ウェブマガジンを制作されている人、大阪・中之島エリアに特化した「月刊 島民」というフリーマガジンの編集者の人、独自のこだわりで食材の仕入れをするスーパーマーケットを経営している人がいる。

それぞれの人が10ページ前後でインタビュー形式のように示されている。いろんな仕事や働き方の多様性、考え方、こだわりがあるのだなと思った。ただ、ちょっとそれぞれのページ数が少ないので、もう少し深堀してその人の生い立ちからそこに至るまでの経緯を詳しく示してもらえたらなと思った。

富山の里山で「土遊野」をされている橋本順子さんという方がいる。その方は茨城出身なのだけど、結婚を機に富山に移り住み、集落としては1件しかないような一般的には限界集落と言われるところで『私たちは、自分たちが食べるものは自分たちでつくれる人間でありたい、いろいろな人たちと一緒に農を営んでいける「場」をつくりたい』という心持で農業をされている。表面上は限界集落と言われるような状況ではあるけど、若い人が多いし、年間を通していろんな人が来てくれるらしい。また東日本大震災後の移住者を受け入れたりもしているらしい。だから決して限界ではなく、むしろ東京での暮らしのほうが限界だった、と語られている。

そしてなぜ富山を選択されたのかが示されているので、そこを抜粋。
 なぜ富山だったのか、今でも不思議に思うんですけど、一つには出会いがありました。草刈り十字軍をはじめた足立原貫先生が、「農家は世襲制じゃない、やるものがやる、やろうと思うものがやっていいんだ」と語ってらして。「やろうと思えばできるんだ!」と思って飛び込んだ。
 もう一つには、富山の四季や自然に惹かれたということもありますね。冬には雪が2メートルくらい積もるけど、必ず早春を迎えて、春がくるんですね。夏はフェーン現象があるからとても暑い。それでも秋が来て、晩秋を迎えて、また冬がめぐってくる。日本の季節、いや八季を体感できるんですね。立山連邦の地下水脈からわき出る水はおいしいし、お酒もうまい。富山湾の魚もすごかった。ほんとうに豊かなところだと思ったんです。
(pp.96-97)
なるほどと思った。ここを取り上げたのは、僕は富山県出身だから。といっても別に農村部ではなく、市内の住宅街だけどね。

地元にいるときは、遊ぶ場所も仕事も人も何もない閉塞した場所だと思っていた。けれど、地元を離れて東京で暮らすようになったり、このような記述を見ると、別にそんなこともないのではないかと思ったり。離れてみることで地元の良いところも分かるというようなそんな感じ。

また、地元には自分の職業に関連するようなIT企業のような会社はあんまりない。けれど、仕事は会社員だけが仕事の範疇ではないし、いろんな仕事があるし、何とかなるのではないかなと思ったり。そう考えるのは、ずっと東京で暮らしていいものか?と思うところがあるから。何を求めて東京進出したのだろう?と迷ったり、立ち止まって考える必要がありそうで。

いろんなところでいろんな仕事をしている人がいるのだということが分かって面白かった。こういう本を大学生の就職活動中に読めたらいいなとも思った。そしたら今、会社員をやっていなかったかもしれない。

ということで、まだしばらく仕事についていろいろと思索予定。合間に小説なども読むけど。

本書を買いたいと思う人は、先ほどリンクを示した「シゴトヒト文庫 ≪ 生きるように働く人の仕事探し「日本仕事百貨」」に販売書店が示されているので、そこで購入されるとよいかも。在庫があるか分からないけど。



読むべき人:
  • 仕事について考えたい人
  • 就職活動中の大学生の人
  • 仕事を通して人について考えたい人

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