January 05, 2014

人生の短さについて

キーワード:
 セネカ、人生、幸福、平静、時間
セネカによる人生論哲学。以下のような目次となっている。
  1. 人生の短さについて
  2. 心の平静について
  3. 幸福な人生について
  4. 訳注
  5. 解説
(目次から抜粋)
もうすぐ30歳を迎えるので、積読状態であった本書を読んだ。正確には5年前くらいに少し読んでいたのだけど、結局最後まで読まずに放置していたので、良い機会だから再読した。本記事では主に、なるほどねと思った部分を引用しておく。読んだのは、茂手木元蔵訳のほう。

人生の短さについて』から以下の部分。
諸君は永久に生きられるかのように生きている。諸君の弱さが諸君の念頭に浮かぶことは決してない。すでにどれほどの時間が過ぎ去っているかに諸君は注意しない。充ち溢れる湯水でも使うように諸君は時間を浪費している。
(中略)
では、おたずねしたいが、君は長生きするという保証でも得ているのか。君の計画どおりに事が運ぶのを一体誰が許してくれるのか。人生の残り物を自分自身に残しておき、何ごとにも振り向けられない時間だけを良き魂のために当てることを、恥ずかしいとは思わないか。生きることを止める土壇場になって、生きることを始めるのでは、時すでに遅し、ではないか。有益な計画を五十・六十歳までも延ばしておいて、僅かな者しか行けなかった年齢から始めて人生に取りかかろうとするのは、何と人間の可死性を忘れた愚劣なことではないか。
(pp.15-16)
いつ死ぬか分からないからね。やりたいことがあるならやっておかないとね、と思った。無駄な時間を過ごさない、とまでは言えないけど、それでもやりたいことを少しずつ実現していってもよい時期なんじゃないのかなと思った次第。

次は、『心の平静について』から仕事に関する部分。
 次には、今から始めようとする仕事そのものの内容を正しく検討するべきである。そしてわれわれの力量と、今企てようとしている仕事とを比較検討するべきである。行為者の力量のほうが、仕事内容を常に上回らねばならぬからである。運搬人の力に余る重荷が当人を圧しつぶすことは必定である。そのうえ、或る仕事は重大なものというよりは、むしろ多産ともいうべきもので、それからそれへと沢山の仕事を生み出す。このような、新しい雑多な用務を生ずる仕事は避けねばならない。また、自由には引き下がれないような仕事にも近づいてはならない。着手してよい仕事は、完成できる見込みがあるか、あるいは少なくとも完成を期待することができる仕事であって、本来の活動以上に広範囲に進む仕事や、留めようと思ったところで、留まらない仕事も放棄しなければならない。
(pp.83-84)
この時代の仕事は、運搬人というように肉体労働のことであるけれど、これは現代のデスクワーク的な仕事にも当てはまることではないかと思った。つまり、無謀なデスマーチは全力で避けろ!!と僕には解釈できたww

いわゆるストレッチジョブと言って、求められる能力が自分の能力以上のプロジェクトで修行してレベル上げするという考えもありだけど、それは程度問題であって、潰れてしまってはダメだしね。まぁ、もともと持病もあるので、今年から特に健康第一で行こうと思った。会社員だとどうしても、仕事は選べないことのほうが多いけど、それでも『ガンガンいこうぜ』ではなく、『いのちをだいじに』で。

岩波文庫はフォントが小さくて読みずらいという部分があるけど、この訳は割と読みやすかった。どこぞの皇帝や哲学者がこう言っているとかいろいろと例を挙げているけど、そこは適当に飛ばして、気になる部分だけを重点的に読めばいいかもしれない。

今年の1冊目はこの本からスタートとなる。年末の記事で示したように、なるべく技術書メインで読み込んでいく予定。そのため、更新頻度が落ちるかもだけど、なんとか2週間に1回のペースで更新はしていきたいなと。想定冊数は、技術書が10〜15冊、小説が10冊前後、その他が10冊前後という配分になるかな。

また、一記事当たりの分量を少し減らすかも。気合が入っていたり、スゴ本の場合は大体3,000字程度の記事になるけど、今年はあまり記事更新に時間をかけすぎないようにしようかと。

ということで、2014年もよろしくお願いします。




読むべき人:
  • 自分の人生について考えたい人
  • 幸福について考えたい人
  • 何かやりたいことがあるけど保留にしている人
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