May 31, 2014

人生って、大人になってからがやたら長い

キーワード:
 きたみりゅうじ、コミックエッセイ、大人、仕事、人生
人生についてのコミックエッセイ。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 30歳ってすごく大人だと思ってた。
  2. 第2章 仕事をがんばることが大人だと思ってた。
  3. 第3章 正解を知ってることが大人だと思ってた。
  4. 第4章 自分はもう少し大人だと思ってた。
  5. 第5章 少しずつ、「大人であろう」と思っている。
(目次から抜粋)
著者はフリーのイラストレーターであるが、最初は普通に就職し、プログラマとして働いていたようだ。その間に1回転職し、その会社が清算されて別会社に入るということを経験されたらしい。会社員としてのかたわら、副業でイラストレーターとしての仕事もこなしていた29歳くらいのときに、まだ自分の道を決めかねていたが、30歳を迎えるときにイラストレーターとして生きていくことを決め、会社を辞められたようだ。

著者は29歳になった年に、『なんかぜんぜん大人になってないんだけど』と気づいたらしい。それが1章のタイトルになっている。そして、著者曰く、『30歳になるころには、もっといろんなものが見えていると思っていたけど』と。

本書は書店のIT技術書コーナーでたまたま目に入って、1章のタイトルに惹かれて買って読んでみた。30歳になったばかりのころだったので、その昔、たとえば中学生のころに思い描いていた30歳像と現状の自分にえらくギャップがあるなと改めて思った。そんで著者と同じように、『30歳ってすごく大人だと思ってた』と思っていたが、現状ではいまだに週刊少年ジャンプを買って読んでいるし、その他にも漫画も読みまくり(ゲームはやらなくなった)、精神年齢もあんまり大人になっていないなと。そんな自分の現状も重ねて読んだ。

本書で示されていることは、割とありふれた出来事かもしれない。結婚したり、家を買ったり、子供が生まれたり、家族のために保険に入ったり、妻の家族との死別など。唯一特殊なのは、会社などで雇われではない、フリーのイラストレーターで仕事をされているという部分。それ以外は、誰でも経験していきそうな、もしくは経験されているものだ。

しかし、そのありふれた出来事は、自分にとってすべて未経験なので、先を生きている先輩の経験談としてとても勉強になった。30歳になってから、どうやって生きていくべきか?と以前もよく考えていたが、最近特に考えるようになっていたので。

例えば、結婚して家庭を持つと、もはや自分だけの生活ではないし、家族のためにお金を稼がないといけないし、子が結婚して巣立つのを見届けるまで死ねない!!とか、なるほどなぁと思った。婚活婚活と言っていろいろと言動しているけれど、そういう具体的な将来像までまったく思い描けていないよなと。そんで、今までほとんど貯金もしてなかったし、家を買うとなるとローンとか頭金と考えないといけないが、そんな金ないしなと。なんというか、もっと現実的に考えなくてはダメじゃないか!?と思った。

あとは会社員ではなく、イラストレーターとしてのお仕事の状況も勉強になった。独立してフリーで仕事をすると、仕事がないとか予定が何もないと恐ろしい状況であるようだ。そんで、仕事をたくさん引き受けて、時間当たりの効率化をはかり、たくさん稼ごうと思っていたけど、だんだん仕事が嫌になってきたりして、頑張った結果が「壊れて終わり」だとダメだよなと気づかれたらしい。それが2章の『仕事をがんばることが大人だと思ってた。』になる。

独立してフリーで生きていくのは大変そうだなと思った。かといって、会社員は会社員でそれなりに大変なのだけど、きっとそれはベクトルの違いだ。

以前から人生ってなんだ?どうやって生きていくんだ?とずっと考えていた。このブログも結局はそれを考えるためのきっかけのためにあったりする。そうやってずっと10年近く考えてきたのだけど、考えているだけでもダメだよなと。もちろん何も考えないよりはいい。それでも現在進行形で生きているという現実に目を向けて、やるべきこと、やりたいことを淡々とこなしていくしかないのかなと思った。

30歳という年齢は、自分のできること、できないこと、得意なこと、向いていること、やりたいことがなんとなく経験的にわかってくるころだろうなと。大学生くらいのころはそういう経験が圧倒的に足りないから客観視できなかったりするしね。そうやって経験してみて、ではこれからどうしようか?とやはり考える時期で。個人的には持病もあるし、ずっと今の仕事、会社員として働くのはしんどいから、なんとかそれ以外の方向で模索していくしかないのかなと思ったりもする。

そして、野望とか夢に良くも悪くも諦めも重要で、今まで保留にしてきたこと(どこで誰とどうやって生きていくかといったことなど)も少しずつ確定していかなくてはいけないんだろうなと。そうやって現実と理想の折り合いをつけていく頃が30歳なんだなと。

そんなことなどを、著者のコミックエッセイを読みながら考えた。今のままじゃダメじゃん、という側面もあれば、でも案外なんとかなるんじゃない!?とも思った。

コミカルに描かれている絵だし、ありふれた出来事なんだけど、著者の等身大の心情が描かれている気がする。きっと良い人なんだろうなと著者の人柄も感じさせられる。漫画として読んでも面白しい、何よりも自分のこれからの生き方について気軽に考えられたのがよかった。もちろん考えながら、地道に行動もしていかないとだけどね。




読むべき人:
  • 30歳くらいの人
  • フリーで生きていきたい人
  • 人生について考えたい人
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