October 29, 2015

多読術

キーワード:
 松岡正剛、読書、多読、編集、フラジャイル
博覧強記の著者による読書本。以下のような目次となっている。
  1. 第一章 多読・少読・広読・狭読
  2. 第二章 多様性を育てていく
  3. 第三章 読書の方法を探る
  4. 第四章 読書することは編集すること
  5. 第五章 自分に合った読書スタイル
  6. 第六章 キーブックを選ぶ
  7. 第七章 読書の未来
  8. あとがき
(目次から抜粋)
本書は2009年に出版で、買ってから5年くらいは積んでおり、積読消化ということもあるし、また今何をどのように読むべきか?とふと思ったので、読んでみたわけだ。

松岡正剛氏は千夜千冊の本のラインナップを見ていると、博覧強記でもはや雲の上のような本読みな人であり、どこか近寄りがたく高尚なイメージがあった。しかし、本書を読んでみると松岡正剛氏の生い立ちや家庭環境からどのように読書にはまっていたのか、どうやって本を選んで読んでいくかなどがインタビュー形式ということもあり、わかりやすく、良い意味でもっと自由に読書してよいのだ一押ししてくれたような本だった。 ちなみに、千夜千冊は書評や批評ではなく、批判したりケチをつけたりしないというポリシーらしい。ほかにも土日は更新せずに一人の著者から一冊、同じジャンルのものを続けないなどの縛りがあるようだ。ほとんどはかつて読んだ本を読み直してから書かれているらしく、そこから「本は二度以上読まないと読書じゃない」と思われるようになったらしい。再読せず、二度以上読むことはあまりないので、これはちょっと反省というか、考え直そうか。

再読しないのは、ほとんどの本は特に記憶に定着しておきたいと思うことはないし、理解できないところがあってもいいかと思ったりするからかな。小説なども読み直す時間がおしくてその分ほかの本を読みたいと思ったりもする。特にこんな読書ブログをやっていると次の本を読んで更新しなくては!!と思ったりもするので。とはいっても、資格勉強本とか技術本などは最低3回繰り返さないとものにならないと経験的にわかっているから、なるべくそうしている。

読み方として、理解できるかどうかわからなくてもどんどん読む、読むペースはどんどん変えていく、マーキングしながら読むなど割とほかの読書本にあるようなことも示されている。他にも多読術としては、ジャンルにこだわらずに好きにいろいろ読んで本に浸かるとよいとあった。また、特に本書で一番良かった部分は以下。
 だから、人にはそれぞれの本の読み方があり、好きに読めばいいんです。ベストセラーは読む、経済小説は欠かさない、新書は月に一冊は買う、SFは極める、推理小説はベストテン上位三冊を追う、古典に親しみたい、子供のために良書をさがす。いろいろあってオーケーです。
(pp.131)
やはり著者への先入観から高尚で難解な本を読まなくてはいけないのではないかと思っていたけど、著者も示すように読書は神聖なものとか有意義とか特別なものとか思わずにもっとカジュアルなものでいいと示されて、意外に思うと同時に、今の読み方でよいのだなと後押しされたような気がしてよかった。

千夜千冊と同じように、このブログは書評ではなく、個人的な読書記録、備忘録、感想みたいなものなので、よほどのことがない限りケチをつけたりはしない。何をいつどのようなタイミングで読んで、そこから何を考えたか?を書ける範囲で綴っている感じ。まともに本の内容で評価できるのは自分の専門技術書や資格試験本などで、それらが使えるか使えないかくらいかな。それらが一番このブログで売れるジャンルなのだけど、そればかりだと飽きるし勉強だけの読書はつまらないし、もっと小説とか他の本も楽しんで読みたいので。ということで、今まで通り、好きな本を読んで好きに書き続けよう。

どうすれば自分の「好み」の本に出合えるか?という問いに著者は誰かのおススメに従ってみる、特に自分よりも深くて大きそうな人の推薦に従ってみるとたくさんのものに出会えると答えている。これはそうだよねと最近実感している。昔はおススメされていても自分の好みとちょっと違っていると、合わないと思ったりして読まなかったのだけど、最近は素直に従って読んでみると良かった確率が高いとわかってきたので、従うようにしている。あとは、自分と似た嗜好(志向)性の人の読書ブログをチェックする、スゴ本オフに行って自分が全く読まなかっただろう本、もしくは知らなかった本と出合うのも面白いし、幅がどんどん広がるのを実感している。

それなりにたくさん読んでも本の読み方、選び方はいつだって現状でいいのか?と迷ったりするので、定期的に読書本について読んで、適宜読み方を微調整していきたい。本書はかなり読みやすい本なので、気軽に読んで多読、読書について考えられるのでとてもよい。



多読術 (ちくまプリマー新書)
松岡 正剛
筑摩書房
2009-04-08

読むべき人:
  • 本の読み方を見直したい人
  • 役に立つ読書ばかり求めている人
  • 読書を楽しみたい人
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