November 08, 2015

その幸運は偶然ではないんです!

キーワード:
 J.D.クランボルツ、キャリア、偶然、自由、行動
心理学者によって偶然を味方にしてキャリアを切り開いていく方法が示されてる本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 想定外の出来事を最大限に活用する
  2. 第2章 選択肢はいつでもオープンに
  3. 第3章 目を覚ませ!夢が現実になる前に
  4. 第4章 結果が見えなくてもやってみる
  5. 第5章 どんどん間違えよう
  6. 第6章 行動を起こして自分の運をつくりだす
  7. 第7章 まず仕事に就いてそれからスキルを学ぶ
  8. 第8章 内なる壁を克服する
(目次から抜粋)
一般的に仕事などでキャリアプランを考えるときには、30歳までに係長になって、40歳までに成果を出して課長になろうとか計画的に考えることが一般的である。そのときに30歳までに部下をマネジメントできるようになる、売上を10%増やすなど目標も立てることが推奨される。

しかし、現実的にはキャリアは自分の計画通り、思い通りに行かず、想定外の出来事に見舞われてこんなはずでは・・・となったりする。そこで本書では自分の周りに起こることはコントロールできないが、自分の行動をコントロールし、偶然の出来事からより良い結果が得られる確率を高めることはできると示されている。以下概要が示されている部分を抜粋。
 この本を通して私たちがあなたに伝えたいのは、結果がわからないときでも、行動を起こして新しいチャンスを切り開くこと、偶然の出来事を活用すること、選択肢を常にオープンにしておくこと、そして人生に起きることを最大限に活用することです。私たちは、決して計画を立てることを否定するわけではありません。ただ、うまくいってない計画に固執するべきではないと考えているのです。
(pp.2)
そして各章に2,3人行動によってキャリアを好転させた事例が示されている。例えば、報道番組の仕事に就きたいと思っていて、イタリアに留学していたエレナという女性は、交通事故にあってしまい、入院してしまう。しかし、そこで出会ったボスニア戦争で負傷したボスニア兵と知り合い、その後資金援助をしことがきっかけで、自分が本当にやりたかったことは難民援助であり、非営利組織でボランティア活動を行い、その組織の理念に沿ったプロモーションビデオを制作するようになるという事例がある。いろいろな人のキャリアの好転事例は読んでいて面白い。

また、各章の最後には練習問題として自分自身のことを考えるための問いが用意されており、書き込むことができる。これは実際に全部書き込んでやってみたが、やってよかったと思う。ついつい読みっぱなしで考えるのを怠ってしまうので。せっかくだから1章の練習問題の内容と回答を示しておこう。

1. 子供の頃になりたいと思っていた職業・やりたいと思っていた仕事を三つ挙げてください
  • サッカー選手
  • 科学者
  • ゲームクリエイター
2. 実際にその仕事に就いたことはありますか?
⇒いいえ

3. 2の答えが「はい」の場合、子供の頃に持っていたその仕事のイメージと現実はどれくらい同じですか?
⇒選択肢は、ほとんど同じ、すこし違う、とても違う、の3つだけど「いいえ」なので未回答。

4. あなたが今の仕事(もしくは一番最近の仕事)に就くにあたり、最も影響を与えた想定外の出来事は何ですか?
⇒高校3年生のときにセンター試験をしくじりまくって、当時の担任の勧めで情報系の地方公立大学に進学する(ちなみに後期試験で、過去問も一切やらずにぶっつけ本番だったけど、入試成績は1番だった)。

5. その出来事を経験することになったのは、その前にあなたがどんな行動をとったからですか?
⇒もともとゲーム制作の専門学校に行こうかと思っていたけど、見学に行ったらなんか違うなと思って、高校3年生の7月くらいに急遽受験勉強を開始して一応大学進学を目指したから。そして担任(高校3年間同じだった)を信じたから。

6. その出来事がもたらしたチャンスを活かすために、その後あなたはどんなアクションを取りましたか?
⇒高校生のときにもっとしっかり勉強しておけば将来の選択肢に困ることはなかった!!と反省して、大学生になってほぼ勉強しかしなかった。あとは専門バカになってしまうと将来の選択肢に困ると思って、大学の図書館に引きこもってたくさん読書した。

7. あなはた今の生活にどれくらい満足していますか?
□とても満足している
■部分的には満足している
□満足していない

8. 今の生活に満足度をさらに高めるために、質問5や6であなたが取った行動をどのように応用できるでしょうか?
  • 自分の直観に従うこと
  • ダメ元で挑戦してみる
  • 時間をかけて自分を熟成させる
就職先も大学で学んだことを活かそうと思って決めた。しかし、10年近く働いてきて、やはり今違うなと思っているところ。そして以下の部分がとても参考になった。
 人生のある一時期に行った選択が、もはや適切なものではなくなったと気づく人は少なくありませんが、その状況に罪悪感を感じる必要はまったくありません。人生の早い時期に行ったひとつの選択に縛られる必要はないのです。あなたにはたくさんの選択肢があるのですから。
(pp.37)
大学でプログラミングやシステム開発を学んで、職業もSEになって、ITを軸にしてきたけど、ずっとITに縛られる必要はないんだということで。SEが向いてないなら他に行ってもいいんだよ、と後押しされた気がした。ずっとITでなくてはいけないという囚われから解放されたのは大きい。精神的に楽になれた。今後の展開は自分でもまだよく分からないけどね。

いろいろとサンプル事例が載っていて、本当にそんなすべてうまくいくか?と思うかもしれないけど、想定外の出来事を柔軟に受け入れて、良い方向になるように随時行動していけばいんだよというような本で、一般的なキャリア論よりも少し毛色が違うが、僕には合っている気がした。また、以下の本のキャリア・ドリフトという考えにも似ている。こちらも偶然を受け入れていこうという本で、お勧め。

本書はスゴ本オフの『ハッピー』がテーマの時にたまたま存在を知り、そして最後にじゃんけん争奪戦で買って得られた。それは本当に偶然の出来事のようなもので、そして読んでみると今後の自分の方向性をどうしようか?と漠然と考えていたところなので、良いタイミングであったし、内容も今の自分にピッタリな内容であった。



その幸運は偶然ではないんです!
J.D.クランボルツ
ダイヤモンド社
2005-11-18

読むべき人:
  • 転職しようと思っている人
  • 思ったほど計画的なキャリアを歩めていない人
  • 行動して幸運をつかみ取りたい人
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