January 26, 2016

クリムゾンの迷宮

キーワード:
 貴志祐介、ゼロサム、ゲーム、サバイバル、深紅色
サバイバルゲーム小説。
藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目が覚めた。視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。ここはどこなんだ?傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された……」それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの始まりだった。綿密な取材と斬新な着想で、日本ホラー界の新たな地平を切り拓く傑作長編。
(カバーの裏から抜粋)
貴志祐介の作品はこれが初めてだった。本書は先日行われたスゴ本オフ『ゲーム』に参加し、じゃんけん争奪戦をすることなく不戦勝でゲットした本だった。ゲームブック的で凄惨なお話とプレゼンされて、またよく2chの面白い本まとめスレに挙がっていたので気になっていた作品であった。

主人公が目覚めると、奇岩が連なるクリムゾン色の景色が目に飛び込んできて、脈絡もなくなぜそこにいるのかがわかっていない。隣にはわずかな水と食料と携帯ゲーム機があるだけだ。なるほど、目覚めから始まって突然サバイバルゲームに参加させられるよくある設定だなと思って読み始めた。

これ系の設定の映画や漫画はよく鑑賞した。Amazonのレビューにあるように「バトルロワイアル」、「CUBE」、「ソウ」に似ているなと。さらに追加するなら、『パンドラム』要素もあるし、ゲーム的な要素なら『BTOOOM!』がより近い。ここまで示すと大体どんな内容なのかは容易に想像できるでしょう。強制的にゲームに参加させられて殺し合うという、よくある設定だ。

しかし、スタートはよくある設定で展開も結末もなんとなく想像がつくのだけど、ものすごく引き込まれていく。ゲーム機の指示に従って目的のチェックポイントに向かい、ゲーム的にアイテムを獲得し、主人公たちはいろいろと選択を迫られ、他プレイヤーとの駆け引きがあり、火星という設定の地球のどこかでのサバイバルの方法も勉強になりつつ、さらにゲームが進むにつれて主人公がゲームの目的に勘付きはじめたあたりから主人公がどんどん追いつめられていき、続きが激しく気になってページが一気に進む!!

難しい描写も説明もなく、割と短い文章と引き込まれる展開なので、読書スピードがそれなりに速い人なら集中して3,4時間で読めると思う。僕は寝不足で集中力が続かなかったので、2日に分けて読了したが、それでも約400ページの小説をここまで速く読めたのは本当に久しぶりで、かなり熱中できて面白かった。

お勧めされた通りのスゴ本だった。



クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)
貴志 祐介
角川書店(角川グループパブリッシング)
1999-04-09

読むべき人:
  • ゲームが好きな人
  • 小説を一気読みする経験をしたい人
  • サバイバルを疑似体験したい人
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