October 02, 2016

ザ・プラットフォーム

キーワード:
 尾原和啓、プラットフォーム、共通価値、B to B To C、リクルート
IT企業のプラットフォームビジネスについて解説されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第一章 プラットフォームとは何か?
  2. 第二章 プラットフォームの「共有価値観」
  3. 第三章 プラットフォームは世界の何を変えるのか?
  4. 第四章 プラットフォームは悪なのか?
  5. 第五章 日本型プラットフォームの可能性
  6. 第六章 コミュニケーション消費とは何か?
  7. 第七章 人を幸せにするプラットフォーム
(目次から抜粋)
著者はマッキンゼー、NTTドコモでiモード立ち上げ、リクルート、Google、楽天と数々の企業を渡り歩いてきており、そこでプラットフォームビジネスを体感してきている。著者の定義によれば、プラットフォームは、ある財やサービスの利用者が増加すると、その利便性や効用が増加する「ネットワーク外部性」が働くインターネットサービスと示されている。

その具体例が大多数の人が使っている、Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft、Twitter、Yahoo!などのグローバルIT企業となる。そして、著者がIT系プラットフォームビジネスに注目する理由は、社会や我々の生活を大きく変える可能性があるからとある。ここは先ほど挙げた企業を使い始める前と後について少し考えれば難しいことではない。

本書の前半戦はAirB&BやUberなどのグローバル企業を具体例に挙げてプラットフォームビジネスの本質について示されているが、改めて解説されてみるとまぁそうだよねと思う反面、特に新たな知見が得られるわけではないかな。しかし、後半戦は著者のキャリアの経歴がないと説明できない部分が示されていて、そこは特に参考になった。

特に5章の『日本型プラットフォームの可能性』の章は、日本型プラットフォームビジネスはゼクシィなどのリクルート系のビジネスを例にB to B to Cに独自のポテンシャルがあると示されている。B to B to Cは参加する企業と顧客の間に立ち、取引を円滑に行うことを手助けするためのモデルと示されている。

リクルートの最大の強みが「配電盤モデル」として示されており、特に参考になった部分を引用しておく。
プラットフォームが拡大するために最も重要なのは第二章でも書いたとおり、「収穫逓増の法則」がうまくまわることです。図で説明するならば、ユーザーが増えれば増えるほど、サプライヤーが増え、またユーザーも増え……というように、企業(B)と顧客(C)の両方を同時に相手にする「B to B to C」というモデルは、ループすることでより加速します。
 さらにこの基本ループの上に、「幅」と「質」のループが合わさることで、「配電盤モデル」はさらに加速し、プラットフォームは拡大を続けて、「さらにもうかり続ける」のです。
(pp.143-144)
リクルート系の先行ビジネスを研究すればプラットフォームビジネスのヒントがたくさんありそうだなと思ったので、ここら辺を気に留めておこうと思う。まぁ、ビジネスモデルはよくてもリクルートのサービスそのものは一利用者からしてみてどうよ?と思うものは無きにしも非ずなのだけど。

特に日本型のプラットフォームのビジネス事例について知りたい場合には、本書は有益と思われる。




読むべき人:
  • プラットフォームビジネスに関心がある人
  • リクルート系の強みを知りたい人
  • 起業してガッツり儲けたい人
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