ビジネス書、自己啓発

October 02, 2016

ザ・プラットフォーム

キーワード:
 尾原和啓、プラットフォーム、共通価値、B to B To C、リクルート
IT企業のプラットフォームビジネスについて解説されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第一章 プラットフォームとは何か?
  2. 第二章 プラットフォームの「共有価値観」
  3. 第三章 プラットフォームは世界の何を変えるのか?
  4. 第四章 プラットフォームは悪なのか?
  5. 第五章 日本型プラットフォームの可能性
  6. 第六章 コミュニケーション消費とは何か?
  7. 第七章 人を幸せにするプラットフォーム
(目次から抜粋)
著者はマッキンゼー、NTTドコモでiモード立ち上げ、リクルート、Google、楽天と数々の企業を渡り歩いてきており、そこでプラットフォームビジネスを体感してきている。著者の定義によれば、プラットフォームは、ある財やサービスの利用者が増加すると、その利便性や効用が増加する「ネットワーク外部性」が働くインターネットサービスと示されている。

その具体例が大多数の人が使っている、Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft、Twitter、Yahoo!などのグローバルIT企業となる。そして、著者がIT系プラットフォームビジネスに注目する理由は、社会や我々の生活を大きく変える可能性があるからとある。ここは先ほど挙げた企業を使い始める前と後について少し考えれば難しいことではない。

本書の前半戦はAirB&BやUberなどのグローバル企業を具体例に挙げてプラットフォームビジネスの本質について示されているが、改めて解説されてみるとまぁそうだよねと思う反面、特に新たな知見が得られるわけではないかな。しかし、後半戦は著者のキャリアの経歴がないと説明できない部分が示されていて、そこは特に参考になった。

特に5章の『日本型プラットフォームの可能性』の章は、日本型プラットフォームビジネスはゼクシィなどのリクルート系のビジネスを例にB to B to Cに独自のポテンシャルがあると示されている。B to B to Cは参加する企業と顧客の間に立ち、取引を円滑に行うことを手助けするためのモデルと示されている。

リクルートの最大の強みが「配電盤モデル」として示されており、特に参考になった部分を引用しておく。
プラットフォームが拡大するために最も重要なのは第二章でも書いたとおり、「収穫逓増の法則」がうまくまわることです。図で説明するならば、ユーザーが増えれば増えるほど、サプライヤーが増え、またユーザーも増え……というように、企業(B)と顧客(C)の両方を同時に相手にする「B to B to C」というモデルは、ループすることでより加速します。
 さらにこの基本ループの上に、「幅」と「質」のループが合わさることで、「配電盤モデル」はさらに加速し、プラットフォームは拡大を続けて、「さらにもうかり続ける」のです。
(pp.143-144)
リクルート系の先行ビジネスを研究すればプラットフォームビジネスのヒントがたくさんありそうだなと思ったので、ここら辺を気に留めておこうと思う。まぁ、ビジネスモデルはよくてもリクルートのサービスそのものは一利用者からしてみてどうよ?と思うものは無きにしも非ずなのだけど。

特に日本型のプラットフォームのビジネス事例について知りたい場合には、本書は有益と思われる。




読むべき人:
  • プラットフォームビジネスに関心がある人
  • リクルート系の強みを知りたい人
  • 起業してガッツり儲けたい人
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April 24, 2016

リーン・スタートアップ

キーワード:
 エリック・リース、MVP、仮説検証、ピボット、スタートアップ
リーン・スタートアップというビジネスの開発手法について解説されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1部 ビジョン
    1. 第1章 スタート
    2. 第2章 定義
    3. 第3章 学び
    4. 第4章 実験
  2. 第2部 舵取り
    1. 第5章 始動
    2. 第6章 構築・検証
    3. 第7章 計測
    4. 第8章 方向転換(あるいは辛抱)
  3. 第3部 スピードアップ
    1. 第9章 バッチサイズ
    2. 第10章 成長
    3. 第11章 順応
    4. 第12章 イノベーション
    5. 第13章 エピローグ ― ムダにするな
    6. 第14章 動きに参加しよう
(目次から抜粋)
リーン・スタートアップというのは、『リーン(lean)』、つまり「余分な肉がなく細い」意味の語源からきているビジネス上の開発手法であり、元シリコンバレーのエンジニアである著者によって提唱された。詳細については以下参照。ソフトウェアの世界では開発手法としてアジャイル開発手法がある。本書そのものは、どちらかというと著者のアジャイル開発経験をもとに、プロダクトそのものの開発や企業の在り方までに対象を広げ、起業という分類にとどまらず、企業の規模や発展段階を区別せずアントプレナー的に何か製品開発をする人に向けてリーンスタートアップとして再定義されたものとなる。

著者はインスタントメッセンジャーの開発をするときに、事前に練った事業戦略と製品開発の無駄をなくせるはずだ、と信奉していたアジャイル開発手法で作っていった。しかし、そもそもの仮説が間違っており、実際の顧客となる人に使ってみてもらったところ、顧客が欲しいと思っている機能ではなく、6か月分に及ぶコード量は無無用の長物となってしまった。その経験から、リーン・スタートアップの中核として以下が示されている。
リーンな考え方における価値とは顧客にとってのメリットを提供するものを指し、それ以外はすべて無駄だと考える。
(pp.69)
言われてみれば、まぁ、そうだよねと思うのだけど、実際に製品開発時の始まりでは何が顧客にとっての価値か、メリットか?などは分かるものでもない。なので、以下のように仮説と検証を随時やっていくことが重要になるようだ。
 一番のポイントは、どのような業界であれスタートアップは大きな実験だと考えることだ。「この製品を作れるか」と自問したのでは駄目。いまは、人間が思いつける製品ならまずまちがいなく作れる時代だ。問うべきなのは「この製品は作るべきか」であり「このような製品やサービスを中心に持続可能な事業が構築できるか」である。このような問いに答えるためには、事業計画を体系的に構成要素へと分解し、部分ごとに実験で検証する必要がある
(pp.79)
検証には定量的にデータを取っていく必要があるようだ。

そして、次のステップで構築フェーズに入り、実用最小限の製品(minimum viable product)、通称MVPを作っていく。これは、最小限の労力と時間で開発できるもので、最低限必要な機能のみを実装し、すぐに顧客に見せて反応を得るというフェーズである。XPなどの開発手法ではYou Aren't Going to Need It.(必要なことだけ行う)やオンサイト顧客ですぐ見せられる状況にしておくなどが近いプラクティスとなる。

そもそもなぜ本書を読んだかというと、転職してそうそう所属部署での新規事業プロジェクトの中核要員としてアサインされて、このリーン・スタートアップの考え方で行こう!!となったので、プロジェクトメンバーの共有認識としての必須図書となったからである。2011年提唱なので、あまりまだ一般的に浸透していないのもあって、あまり知らなかった概念ではあるが、XPベースのアジャイル開発を少し経験したことがあり、ケント・ベック本を読んだことがある身としては、割とすんなり受け入れられる概念だったと思う。

ただアジャイル開発手法は、ある程度要件が固まっているもの(もちろん変化を受け入れつつ柔軟に対処するのが前提だけど)に対して『どう作るか?』に主眼に置いているが、リーン・スタートアップはどちらかというとビジネスモデルやアイデアの部分の『何を?』をメインで扱っているのが異なる。そのため事業がある程度進んでスケールできず収益が見込めないとなると、思い切って『Pivot(方向転換)』が必要になってくる。そういうソフトウェアの開発とビジネスの開発の微妙な違いがあったりする。

本書の内容自体は著者の実体験やその他シリコンバレーのさまざまな企業の事例が載っており、その辺は参考になるが、ボリュームが多く、一気に読まないと内容を忘れてしまいがち。あとは図解が少なく、全体像を把握するのに若干時間を取られる気がする。

まだ転職して2ヵ月も経ってはいないのだけど、こういう新規事業に携われるチャンスが巡ってきた。転職活動中に『Yコンビネーター』を読んでいたのも影響してそこに引き寄せられていったのかもしれない。さらにもっと言えば、Yコンビネーターを読むきっかけとなったのは今年の年始に読んだ『戦略読書』であり、ここからリンクして今に至っている気がする。ちなみに『戦略読書』にも本書『リーン・スタートアップ』が起業・応用編として取り上げられている。

まだプロジェクト自体は始まったばかりで、要件定義や仮説を設定している段階で、MVPを回すまでに行っていないのだけど、いろいろな経験が積めそうで不安よりも期待のほうが上回っている。社内ベンチャー的でもあり、大変なのは間違いないが、ここでビジネス観点でもシステム開発観点でも経験値を積んでおきたい。

類似のリーン・スタートアップ本はいろいろあるが、オライリー社から出ているものがより実践的、システム開発よりの内容のようなので、こちらも合わせて読んでおきたいところ。

直近1年、このリーン・スタートアップを基本に新規事業を回せていけるかどうか、確かめていきたい。



リーン・スタートアップ
エリック・リース
日経BP社
2012-04-12

読むべき人:
  • リーンスタートアップについて知りたい人
  • アジャイル開発を経験したことがある人
  • スタートアップビジネスをやりたい人
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January 11, 2016

戦略読書

キーワード:
 三谷宏治、戦略、読書、資源配分、オリジナリティ
戦略的に読書をする方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. はじめに
  2. 序章 戦略読書のススメ――読書には戦略が必要なのだ
  3. 第1章 読書ポートフォリオ・シフト――セグメント管理で資源配分を変える
  4. 第2章 セグメント別戦略読書――読み方を変えて効率的にリターンを得る
  5. 楽章1 ボクたちは読んだものでできている――私的読書全史
  6. 第3章 発見型読書法――5つの視点で5倍読み取る読め方革命
  7. 第4章 知のオープン化――書斎と本棚と魔法の1冊
  8. 楽章2 みんなと同じ本を読んではいけない――オリジナリティを育てる珠玉の12冊
  9. 終章 知と行のサイクル――読書→思索・行動→発信→スキル
  10. おわりに
  11. 付録 セグメント別ブックガイド――独自の視点と思考をつくるための424冊
(目次から抜粋)
著者はBCGで戦略コンサルタントからキャリアをスタートさせており、あるとき仕事の場で同僚とまったく同じことを言っていることに気づく。それは同じようなビジネス書ばかりを読んでいたからであり、自分自身をコモディティ化させず、オリジナリティを確保するためには、他の人と違う本を読むべきと示されている。そして社会人のどのタイミングで何を重点的に読むとよいかが図解や書評、著者の生い立ちを含めた読書遍歴などを交えてわかりやすく示されている。

本書の目的が端的に示されているところが「おわりに」にあるのでそこを抜粋。
  1. 読者諸氏が自らの読書に「戦略」を持ち込み
  2. そこでスキルと経験を効率よく得て、自己を改造し
  3. 量産機(コモディティ)にならず、オリジナリティのある存在(量産機改造型試作機)になること
    (pp.367)
そのためには、社会人1年目はビジネス書(自分の専門分野)を1年で100冊読み、2〜3年目はビジネス系と非ビジネス系(趣味や教養書)を1対1の割合にし、社会人5〜10年目からは100冊を目標としつつも量より質重視でビジネス系よりも非ビジネス系の割合を増やし、キャリアチェンジ準備期間はその行き先のビジネス系をメインで読み、慣れてきたら非ビジネス系も復活させる、というようなポートフォリオを意識して読むべきとある。

著者の示す戦略的な読書論はとても参考になるし、特に異論はない。僕が社会人になりたての頃に本書に出会っていたら、読む本に迷ったり悩んだりしなかっただろうと思う。また、ビジネス書ばかり読むことに対する危機感もあったりで、オリジナリティを意識して多様に読むようにはしてきた。しかし、本書のような戦略的な読書をできる人は一体どれだけいるのだろうか?これはある意味戦略系コンサルタントになるための大リーグ養成ギブスのような、相当しんどい読書指南書でもあるような気がする。

この読書ブログは社会人になりたての4月から継続してきてやっているから言えるのだけど、年間100冊読むのは結構しんどい。もともと読書に慣れていない人が月8冊以上読むのは難しいだろうし、本書に示されているようなビジネス書は戦略系の本とかマーケティングの本とか難しめでページ数の多いものばかりである。これをフルタイムで働きながら読みこなすのは大変だろう。もちろん精読する必要はないし、著者も示すように雑誌もカウントしてよいとのことだが。

どのようなジャンルの本をどれだけ読むかの資源配分を意識して読むべきと示されているが、その資源には自分の時間とモチベーションも考慮する必要がある。仕事、睡眠、食事、風呂などの生活に必要な時間やゲームやネットなど余暇の時間もきっちり意識的に配分していかなくてはいけない。それをそこまで徹底的にやるときに、どれだけモチベーションを保てるかが鍵になるだろう。僕は読書ブログを継続することで何とかできたが、それでも著者の示す理想的な戦略には程遠い結果となった(それはこのブログの左のサイドバーの図書リストリンクから知ることができるが)。

現在大学生で将来は戦略系のコンサルタントになりたい、もしくは社会人の1年目くらいの人はこの戦略読書に従って読むのがよい。特に何も考えずにやってみることをお勧めする。実際に自分が戦略コンサルに向いているかどうかわかると思う。仕事が激しく忙しい合間にそれなりに難解な本を継続的に読み込まなくてはいけないので。おそらく著者の示すとおりに実行できる人は100人に1人いるかどうかではなかろうか。

ある程度の社会人歴のある人やそんなに読書に慣れていない普通の人は本書を読んでどう活かすか?については、それぞれ著者が示すお勧め本を元に自分なりのポートフォリオを組んでいくのがよいと思う。著者の示す読書戦略をみっちりやるには若干手遅れ感があるし。かといって今からみっちりなぞってやることが無駄だということはないが。

本書ではビジネス書と科学、SF、歴史書、プロフェッショナリズムが啓発される本という軸でお勧め本が435冊ほど示されている。SF小説は結構コアのものが多く示されているし、読んだこともある本もあったりで共感できる。逆に科学本はほとんど読んだことがないものばかりなので、そこは自分のポートフォリオとしては弱いところなので強化していきたいと思った。また『バガボンド』、『寄生獣』、『MASTERキートン』、『動物のお医者さん』など漫画もたくさん紹介されているので、読んでみたいと思う本が多く見つかると思う。それをAmazonのほしいものリストに突っ込んでいくとさらによい。

とはいっても、海外文学やエッセイなどはほとんど紹介がなかったり、歴史系の漫画で『チェーザレ』、『ヒストリエ』が紹介されているのに『キングダム』とか『ヴィンランド・サガ』はないの!?というような突っ込みたいところは随所に出てくる。そういう自分ならこのテーマではこれを推薦する!!みたいなことを考えられるのも面白いと思う。

ちなみにKindleの無料お試し版というのがあるらしく、それにはお勧め本435冊がすべて載っているらしいので、お勧め本だけ知りたい人はまずはこちらを読んでみるとよい。また、お勧めされている本で過去にこのブログで取り上げた本は以下となる。9冊と案外少なかった。

2016年の1冊目は本書となった。なるべく戦略的に読書していこうかなとは思う。一応キャリアチェンジ期間にあたるので、その分野の本(技術書)をメインで読むべきなのだけど、どうなるかは終わって見ないことにはわからない。読書に限らず資源配分はもう永遠の課題。科学本などあまり読んでこなかったジャンルを含めつつ今年はなるべく多様に読みたい。今年の目標は50冊の予定。週1更新。ということで、今年もよろしく!!



戦略読書
三谷 宏治
ダイヤモンド社
2015-12-18

読むべき人:
  • 戦略コンサルタントになりたい人
  • ビジネス書ばかり読んでいる人
  • 読むべき本を探している人
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December 13, 2015

ワーク・シフト

キーワード:
 リンダ・グラットン、変化、働き方、コミュニティ、未来予想
近未来の働き方について示されている本。以下のような目次となっている。
  1. プロローグ 働き方の未来は今日始まる
  2. 序章 働き方の未来を予測する
  3. 第1章 未来を形づくる五つの要因
  4. 第2章 いつも時間に追われ続ける未来―三分刻みの世界がやって来る
  5. 第3章 孤独にさいなまれる未来―人とのつながりが断ち切られる
  6. 第4章 繁栄から締め出される未来―新しい貧困層が生まれる
  7. 第5章 コ・クリエーションの未来―みんなの力で大きな仕事をやり遂げる
  8. 第6章 積極的に社会と関わる未来―共感とバランスのある人生を送る
  9. 第7章 ミニ起業家が活躍する未来―創造的な人生を切り開く
  10. 第8章 第一のシフト―ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
  11. 第9章 第二のシフト―孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
  12. 第10章 第三のシフト―大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ
  13. エピローグ 未来のために知っておくべきこと
(目次から抜粋)
本書が書かれたのは2012年ともう3年前である。2012年の当時に2025年の生活環境がどう変わって、それに伴って働き方をどのように変えていくべきなのか?という未来予想とともにいろいろと示されている。Kindle版が安かったので、Kindle版を買って読んだ。

世界のグローバル化がより進み、家族の形態も変わり、それぞれが別の国に住んだりするようになり、高度IT化も進むので、働き方や生き方について以下の3つの点でシフトさせるべきとある。
  1. ゼネラリストになるのではなくスペシャリストとして、専門技能の習熟に土台を置くキャリアを意識的に築くこと
  2. せわしなく時間に終われる生活を脱却しても必ずしも孤独を味わうわけでもなく、いろいろな分野の人が集まるコミュニティなどに所属して緩い人間関係を構築して協業すること
  3. すべての時間やエネルギーを仕事に吸い取られて、消費をひたすら追求する人生を脱却し、情熱的になにかを生み出したりやりがいを味わえてバランスのとれた働き方、人生に転換すること
大雑把にまとめるとこのようになる。僕自身、働き方そのものを根本的にそろそろ変えなければいろいろと破綻したり消耗するだけの人生に終わってしまうという危機感があったので、これらの提言は参考になった。いくつか本当にそうか?と思う部分もあるけれど。

第1のシフトについては、確かに世の中スペシャリストになるべきと言う傾向はあるかもしれないけど、スペシャリストの職がIT化がどんどん進むと消えてしまうというリスクも考慮しなくてはいけないし、必ずしも専門分野を絞りすぎない方がいろんな可能性もあるのではないか?とも思う。もちろん複数分野を同時にやっていくと仕事で使えるほどのものにはならないので、ある程度絞る必要はあるけど。2つくらいなら戦士+魔法使い=魔法戦士、みたいな組み合わせで違う方向性にも可能性が広がるとも思う。もちろん同時にやるより1つずつやったほうがいいかもだけど。

第2のシフトで自己再生のコミュニティの重要性が示されている。SNSの発展などネット上でつながりはあってもどこか孤独に陥ってしまいがちになると。そのためリアルでの人間関係が重要であると。これについて言及されているところを抜粋。
 この点で重要性を増すのが「自己再生のコミュニティ」だ。この種の人的ネットワークは、バーチャル空間の人間関係でないという点でビッグアイデア・クラウドと異なり、自分と同様の専門技能の持ち主で構成されるわけではないという点でボッセとも異なる。自己再生のコミュニティのメンバーとは、現実の世界で頻繁に会い、一緒に食事をしたり、冗談を言って笑い合ったり、プライベートなことを語り合ったりして、くつろいで時間を過ごす。生活の質を高め、心の幸福を感じるために、このような人間関係が重要になる。
(pp.309)
これは最近特に重要だなと実感する。休職中だと基本的に人に会う機会がなく、家で1人で過ごしたりすることが多く、どうしても孤独を感じてしまうが、リアルで会える友人たちがいるので、週1回は最低でも会って食事をしたり飲んだりして精神的な健全を保てている。その友人たちというのは、高校、大学という半自動で形成される人だけではなく、社会人になって意識的に築いた人間関係の人たちが多い。

例えば、僕が主催者の1人である同学年の集まりである83年会などでは、月1回必ず主要メンバーと会っている。今年は各自の仕事の分野などをメンバーに紹介したりするという勉強会を月1回継続してやってきた。これは結果的に8年前くらいの25歳の時にこの会を作っておいて本当によかったと思う。メンバーのバックグラウンドも多様なので知らない世界を知ることができたりととても刺激になる。ちなみに同学年(1983年4月〜1984年3月生まれ)の新規メンバーは常時募集なので、参加してみたい人はよかったら左のサイドバーのメールアドレスにどうぞ。

あとはスゴ本オフ(Book Talk Cafe)など、仕事とは関係ない趣味系のコミュニティに属するのもよい。そこから人間関係も広がっていくし、やはり楽しいと思うし。社会人になると人間関係が仕事関係とかこれまでの学友などで固定化しがちになってしまう。新しい人間関係を意識的に築くのは億劫だし、人見知りが激しかったりするといろいろ大変だけど、一歩踏み出していそういうコミュニティに行って見ればよい経験になると思うし、人生が好転するかもしれない。

第3のシフトについては過労気味ではダメなので好きなこと、情熱を持てる分野の仕事をしようというようなことが示されているのは納得できた。まだ好きなことを仕事にはできていないので、これはそろそろ意識的にシフトしていく予定。とはいえ、好きなことを仕事にしないほうがいいという説もあるけど、とりあえず自分が試にやって見ないことには何とも言えない。少なくともまったく興味のない金融システムとかバッチでデータを右から左へ流すだけのシステムを作ったりするのは嫌になってきたので、転職することにした。

キャリアについて意識的に変えていけるところは変えた方がいいのは言うまでもない。しかし、自分自身や世界の未来について確実に何がどうなるか?は誰にもわからないし、自分が予定していたキャリアを順調に進めることもないだろうと思う。運とか偶然の要素に大分左右されるのが常だし。ある程度の方向性を確定してから、柔軟にいろいろな状況に対処できるようになっておきたい。あと仕事し過ぎな生き方は勘弁だなと。もちろん、仕事そのものを楽しめればいいのだけどね。

本書の未来予想はどれだけ当たるかはわからないけれど、将来の自分の働き方を考えるきっかけにはよいと思う。ちなみにこの記事投稿時点でKindle版は810円と63%オフになっているのでお買い得なので、ぜひ。




読むべき人:
  • 自分のキャリアを考えたい人
  • 転職しようと思っている人
  • 過労気味で人間関係が希薄だと思っている人
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November 08, 2015

その幸運は偶然ではないんです!

キーワード:
 J.D.クランボルツ、キャリア、偶然、自由、行動
心理学者によって偶然を味方にしてキャリアを切り開いていく方法が示されてる本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 想定外の出来事を最大限に活用する
  2. 第2章 選択肢はいつでもオープンに
  3. 第3章 目を覚ませ!夢が現実になる前に
  4. 第4章 結果が見えなくてもやってみる
  5. 第5章 どんどん間違えよう
  6. 第6章 行動を起こして自分の運をつくりだす
  7. 第7章 まず仕事に就いてそれからスキルを学ぶ
  8. 第8章 内なる壁を克服する
(目次から抜粋)
一般的に仕事などでキャリアプランを考えるときには、30歳までに係長になって、40歳までに成果を出して課長になろうとか計画的に考えることが一般的である。そのときに30歳までに部下をマネジメントできるようになる、売上を10%増やすなど目標も立てることが推奨される。

しかし、現実的にはキャリアは自分の計画通り、思い通りに行かず、想定外の出来事に見舞われてこんなはずでは・・・となったりする。そこで本書では自分の周りに起こることはコントロールできないが、自分の行動をコントロールし、偶然の出来事からより良い結果が得られる確率を高めることはできると示されている。以下概要が示されている部分を抜粋。
 この本を通して私たちがあなたに伝えたいのは、結果がわからないときでも、行動を起こして新しいチャンスを切り開くこと、偶然の出来事を活用すること、選択肢を常にオープンにしておくこと、そして人生に起きることを最大限に活用することです。私たちは、決して計画を立てることを否定するわけではありません。ただ、うまくいってない計画に固執するべきではないと考えているのです。
(pp.2)
そして各章に2,3人行動によってキャリアを好転させた事例が示されている。例えば、報道番組の仕事に就きたいと思っていて、イタリアに留学していたエレナという女性は、交通事故にあってしまい、入院してしまう。しかし、そこで出会ったボスニア戦争で負傷したボスニア兵と知り合い、その後資金援助をしことがきっかけで、自分が本当にやりたかったことは難民援助であり、非営利組織でボランティア活動を行い、その組織の理念に沿ったプロモーションビデオを制作するようになるという事例がある。いろいろな人のキャリアの好転事例は読んでいて面白い。

また、各章の最後には練習問題として自分自身のことを考えるための問いが用意されており、書き込むことができる。これは実際に全部書き込んでやってみたが、やってよかったと思う。ついつい読みっぱなしで考えるのを怠ってしまうので。せっかくだから1章の練習問題の内容と回答を示しておこう。

1. 子供の頃になりたいと思っていた職業・やりたいと思っていた仕事を三つ挙げてください
  • サッカー選手
  • 科学者
  • ゲームクリエイター
2. 実際にその仕事に就いたことはありますか?
⇒いいえ

3. 2の答えが「はい」の場合、子供の頃に持っていたその仕事のイメージと現実はどれくらい同じですか?
⇒選択肢は、ほとんど同じ、すこし違う、とても違う、の3つだけど「いいえ」なので未回答。

4. あなたが今の仕事(もしくは一番最近の仕事)に就くにあたり、最も影響を与えた想定外の出来事は何ですか?
⇒高校3年生のときにセンター試験をしくじりまくって、当時の担任の勧めで情報系の地方公立大学に進学する(ちなみに後期試験で、過去問も一切やらずにぶっつけ本番だったけど、入試成績は1番だった)。

5. その出来事を経験することになったのは、その前にあなたがどんな行動をとったからですか?
⇒もともとゲーム制作の専門学校に行こうかと思っていたけど、見学に行ったらなんか違うなと思って、高校3年生の7月くらいに急遽受験勉強を開始して一応大学進学を目指したから。そして担任(高校3年間同じだった)を信じたから。

6. その出来事がもたらしたチャンスを活かすために、その後あなたはどんなアクションを取りましたか?
⇒高校生のときにもっとしっかり勉強しておけば将来の選択肢に困ることはなかった!!と反省して、大学生になってほぼ勉強しかしなかった。あとは専門バカになってしまうと将来の選択肢に困ると思って、大学の図書館に引きこもってたくさん読書した。

7. あなはた今の生活にどれくらい満足していますか?
□とても満足している
■部分的には満足している
□満足していない

8. 今の生活に満足度をさらに高めるために、質問5や6であなたが取った行動をどのように応用できるでしょうか?
  • 自分の直観に従うこと
  • ダメ元で挑戦してみる
  • 時間をかけて自分を熟成させる
就職先も大学で学んだことを活かそうと思って決めた。しかし、10年近く働いてきて、やはり今違うなと思っているところ。そして以下の部分がとても参考になった。
 人生のある一時期に行った選択が、もはや適切なものではなくなったと気づく人は少なくありませんが、その状況に罪悪感を感じる必要はまったくありません。人生の早い時期に行ったひとつの選択に縛られる必要はないのです。あなたにはたくさんの選択肢があるのですから。
(pp.37)
大学でプログラミングやシステム開発を学んで、職業もSEになって、ITを軸にしてきたけど、ずっとITに縛られる必要はないんだということで。SEが向いてないなら他に行ってもいいんだよ、と後押しされた気がした。ずっとITでなくてはいけないという囚われから解放されたのは大きい。精神的に楽になれた。今後の展開は自分でもまだよく分からないけどね。

いろいろとサンプル事例が載っていて、本当にそんなすべてうまくいくか?と思うかもしれないけど、想定外の出来事を柔軟に受け入れて、良い方向になるように随時行動していけばいんだよというような本で、一般的なキャリア論よりも少し毛色が違うが、僕には合っている気がした。また、以下の本のキャリア・ドリフトという考えにも似ている。こちらも偶然を受け入れていこうという本で、お勧め。

本書はスゴ本オフの『ハッピー』がテーマの時にたまたま存在を知り、そして最後にじゃんけん争奪戦で買って得られた。それは本当に偶然の出来事のようなもので、そして読んでみると今後の自分の方向性をどうしようか?と漠然と考えていたところなので、良いタイミングであったし、内容も今の自分にピッタリな内容であった。



その幸運は偶然ではないんです!
J.D.クランボルツ
ダイヤモンド社
2005-11-18

読むべき人:
  • 転職しようと思っている人
  • 思ったほど計画的なキャリアを歩めていない人
  • 行動して幸運をつかみ取りたい人
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October 27, 2015

フリーエージェント社会の到来

キーワード:
 ダニエル・ピンク、働き方、FA、仕事、多様性
フリーエージェントについて書かれた本。以下のような目次となっている。
  1. 第1部 フリーエージェント時代の幕開け
    第2部 働き方の新たな常識
    第3部 組織に縛られない生き方
    第4部 フリーエージェントを妨げるもの
    第5部 未来の社会はこう変わる
(目次から抜粋)
ずっと前に買って放置(7年くらい?)していた本で、暇だし、今後の展開をどうしようか?と考える必要があるので読んでみた。出版されたのは2002年とひと昔前である。新装版が出ているが、旧版で読んだので、こちらを取り上げる。

かつてのアメリカの大多数の労働者は大組織のために個性や個人目標を押し殺して、組織から定収入と雇用の安定、社会における居場所を提供されるような「オーガニゼーション・マン(組織人間)」であった。しかし、次第に本書で示されているようなインターネットを使って、自宅でひとりで働き、組織の庇護を受けることなく自分の知恵だけを頼りに、独立していると同時に社会とつながっているビジネスを築き上げた「フリーエージェント」として働く人が徐々に増えているということが示されている。

アメリカに限らず、本書の出版当時よりフリーで働く人のためのサービスは日本でも徐々に充実していると思われる。貸しオフィスや電源付きカフェ、PC機器の軽量化やwifi設備の充実、PayPalなどの支払いシステムも整備されて、ノマドワーキングといって数年前にバズワードにもなっていた。そしてこの当時よりもfacebookなどのSNSが発展しているので、人ともつながりやすくなっている。さらに資金調達のために個人で株式を発行するというものが本書に載っていたけど、今ではクラウドファンディングが出てきている。なので、この出版当時よりもフリーエージェントとして働きやすいインフラは整っていると思われる。しかし、どれだけフリーエージェントが日本で増えて、そして順風満帆に満足に仕事ができているかは別の調査資料などを当たらないと本当のところはわからないけど。

著者によってフリーエージェントの労働倫理が以下のようにまとめられている。
 遠い将来のご褒美のために一生懸命働くのは、基本的には立派なことである。けれど、仕事そのものもご褒美であっていいはずだ。いまやどの仕事も永遠に続くものではないし、大恐慌が訪れる可能性も大きくない。それなら、仕事を楽しんだほうがいい。自分らしくて、質の高い仕事をする。自分の仕事に責任をもつ。なにをもって成功と考えるかは自分で決める。そして、仕事が楽しくないと感じることがあれば、いまの仕事が間違っていると考えるのだ。
(pp.95)
まぁ、理想はこうだけどね。自分の今後の方向性の一つとしてはフリーエージェントもありかなと思うけど、いきなりすぐにこのようにはいかないだろう。

自分で稼げる仕事のネタを持っていないといけないし、本書で示されていたように、フリーエージェント同士の人的ネットワークがかなり重要と示されていた。従来のような会社組織の縦の強い関係ではなく、横のつながりで、それはちょっとした知り合い程度の弱い絆のネットワークである。弱い絆であるからこそ、自分とは縁遠い考え方や情報、チャンスに触れる機会を与えてくれるらしい。そういう人的ネットワークがセフティーネットにもなっているとあった。

会社組織で働くことが向いていないなと思っていきなり独立してしまって、コミュ障だったらフリーエージェントとして詰んでしまうなとも思ったw

facebook上の友達の中にはフリーでやっている人が結構いたりする。なので、その人たちに直接どうやってフリーになったのか、どうやって仕事をしているのか、気を付けることなどを気軽に聞けるかもしれないなと思った。まずは身近なフリーの人に話を聞くのがいいかもしれない。そして自分の仕事のネタや方向性をよく吟味して、よし、フリーでいけるぞ!!とある程度確信できたらフリーになればいいかなと。そうでない場合は、準備を粛々と整えるしかない。

ダニエル・ピンクの本は以下もおすすめ。まぁ、個人的には持病も抱えており、会社組織での働き方が合わないのではないかと思うのだけど、かといって今すぐフリーになれるような状況でもないので、今後の展開の可能性の一つの参考として読んでみた。まずはもっと情報収集をして、仕事のネタをしっかり仕込むこと、人的ネットワークを増やすことだろうなと思った。あとは、その仕事1本だけに収入を依存せずに、株式投資などで副収入を確保しておけばいいと思ったり。

フリーエージェントとしての働き方、自分の今後の働き方を見直したいと考えている人には参考になると思われる。




読むべき人:
  • フリーで働こうかと思っている人
  • 転職しようと思っている人
  • 自分の働き方を見直したい人
Amazon.co.jpで『ダニエル・ピンク』の他の本を見る

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September 07, 2015

人生ドラクエ化マニュアル

キーワード:
 JUNZO、ドラクエ、ゲーム、人生、楽しむ
人生のゲーム化指南本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 人生はドラクエ化できる!
  2. 第2章 人生のゲーム目的
  3. 第3章 人生の敵
  4. 第4章 人生のゲームルール
  5. 第5章 仕事のゲーム化
  6. 第6章 ゲームスタート
  7. 第7章 ゲーム世界の創造主、宇宙との対話
(目次から抜粋)
説明するまでもないRPGのドラクエのように人生もゲーム化することによって、楽しみながら仕事ができるようになったり、日々感じている「不安」が「ワクワクドキドキ」に変わり、自分の人生を生きられるようになり、やりたいこと、人生の目標が見つかって、人生が変わるぞ!!という本。

ゲームに限らずスポーツなどもゲームの3大要素、目的、敵、ルールで構成されており、人生にもこれらを投入すれば、ゲーム化できるという理論から、そのためにやるべきことの具体例が過去の偉人だったり著者の実体験から示されており、各章を読むたびにアイテム「賢者の石」を手に入れたり、「賢さ」がアップしていくという構成になっている。

ドラクエはファミコン版の3、スーファミドラクエ5、6、スーファミ版ドラクエ3、ドラクエ7、PS版ドラクエ4、PS版ドラクエ5、ドラクエ8とプレイしてきた。最後にクリアしたPRGは大学時代にやったドラクエ8で、社会人になってからはゲームをほとんどやらなくなった(パズドラを少しやってたけど、最近スマフォ機種変時に辞めた)。なぜなら自分の人生のゲームをプレイするのに必死だったから。しかし、今振り返ってみると、本当にこれは自分の人生のゲームであったのか?そして楽しめているのか!?とふと疑問と不安がよぎっていたので、本書を紐解いたわけだ。

自分の人生に限って言えば、本書で示されているゲームの3大要素の一つである「敵」は予期せぬ障害と姿を変えて勝手にあらわれてきた感じだった。そしてその敵を倒せたり、倒せなかったりだった。自分の人生には、「目的」と「ルール」の要素をあまり意識できていなかった気もする。「目的」がなくても生きていけるし、それに縛られても仕方ないじゃないかと思う反面、TOEICなどの資格試験を通して目的(目標)を設定した方がいきいきできることは実感している。でも人生の目的はまだ未設定で。

そしてルール。ルールを知らなければ勝てないし、攻略法も思いつかない。特に仕事なんかはこの勝つためにルールを先に習得した方がいいのだけど、あんまりできてなかったかなと思った。

本書で一番重要だと思ったのは以下だね。
敵との闘いに勝った時だけではなく、負けても、さらには途中で逃げても経験値が増える。
(pp.130)
特に仕事面で負けっぱなしの僕にとってこれほど勇気づけられる言葉はない!!ドラクエだったら全滅するとゴールドが半分になって経験値も得られず、教会から再スタートになるけど、リアル人生ゲームでは、死なない限り!?は負けた経験値が次に活かせるということ。そして最大のリスクは敵と闘わないでじっとしていることとある。なるほどなと思った。しっかり負け要因を分析しなければだけど。

あと以下も個人的には重要なので列挙しておく。
  • コマンド作ってOKルール:いくらでもコマンドを増やせるので、選択肢は無数にある。
  • 自分の土俵で闘えば勝てるルール:土俵は自分で選べる。しかも得意な土俵を。得意な土俵で闘えば勝てる。
今まで負けたのは、とりあえず仕事(敵)は選ばずきたもの(エンカウントしたもの)はやってみる(闘ってみる)で、勝ったり負けたりした。負けた方はどう考えても、自分の得意分野ではなかったかなと。

そんで、今はちょっと持病の状態が悪化しているので、作戦名がリアルで「いのちをだいじに」な状態になっている(と言っても入院したりするようなものでもないけど)。常に「ガンガンいこうぜ」で行くと再起不能になってゲームを楽しむどころではなくなってしまうし、宿屋に1泊したらHP, MPが全回復するわけでもないからね。なので、しばらく仕事は休職になるかもしれない。普通は使わないコマンドを自分で生成して発動した感じか。戦略的撤退って感じでもある。今後の体制を立て直すためにね。そのあとおそらくダーマ神殿経由で転職かなw

一昔前はこういう状態に陥った時は不安で仕方なかったけど、まぁ、今まで何とかなったし、本書を読みながら今後どうするかを考えてもいるので、不安半分、ワクワク半分といったところか。仕事はほとんどしてないので積読本を消化したり、映画をたくさん見たりできるという状況は楽しめている。なので、このブログの更新頻度はなるべく高くしていきたいところで。

自分の人生を生きること、が直近のテーマであった。本当に今までは自分で選択してゲームのように楽しめていたのだろうか?と。自分の人生を選んでいるようで、結局誰かに選ばされていたり、他人が見た夢を自分も同じだと錯覚してそれに追従してたり、そもそも選択肢がなかったりという状況もあった。しかし、ある程度ゲームのルールも分かってきたし、経験値も積めたのだし、一度しかない人生なのだから、常に不安と恐怖感に苛まれて憂鬱な顔をして電車通勤して日々を浪費している状況から抜け出して楽しみたいと思った。

あと、人生を楽しむ参考になる冒険の書みたいなものがあればいいね。以下がおすすめ。ついでにドラクエ気分を盛り上げるためにBGMもあったらいいね!


これはiPodに入れてて、「冒険の旅」とか海外旅行中に聞くといいし、ゾーマ戦の戦闘曲「勇者の挑戦」がテンション上がるのでいいよ。

あと余談だけど、2016年発売予定の『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』が激しく気になってて、またドラクエやりたいと思った(そもそもPS4とテレビも買わなくちゃいけないけど)。もちろん、自分の人生のゲームも楽しみつつ。




読むべき人:
  • ドラクエが好きな人
  • 仕事を楽しみたい人
  • 自分の人生を生きたい人
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May 18, 2014

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

キーワード:
 カレン・フェラン、コンサル、戦略系、ビジネス、人
経営コンサルタントによる懺悔録のようなコンサルティングビジネスの実情を暴いた本。以下のような目次となっている。
  1. はじめに 御社をつぶしたのは私です
  2. Introduction 大手ファームは無意味なことばかりさせている
  3. 第1章 「戦略計画」は何の役にも立たない
  4. 第2章 「最適化プロセス」は机上の空論
  5. 第3章 「数値目標」が組織を振り回す
  6. 第4章 「業績管理システム」で士気はガタ落ち
  7. 第5章 「マネジメントモデル」なんていらない
  8. 第6章 「人材開発プログラム」には絶対に参加するな
  9. 第7章 「リーダーシップ開発」で食べている人たち
  10. 第8章 「ベストプラクティス」は“奇跡"のダイエット食品
(目次から抜粋)
著者は米国で戦略系と言われるようなコンサルティングファームや事業会社を経て、30年のコンサルティング経験がある人で、その過去のコンサルティングで、結果的に会社をつぶしてしまうようなこともあったとある。要約すると、大体は以下のようなエピソードになる。

いわゆる優秀な大学を卒業した入社1,2年目で何もビジネス経験やクライアント先の業務知識、実務経験のないコンサルタントがビジネスプロセスリエンジニアリングのために派遣されたとしよう。そのコンサルタントがやることは現場の分析ではなく、過去誰かが開発したフレームワークや経営理論、ベストプラクティスなどを上司から使うように命令され、それに沿って改善案の提案をしたりする。しかし、実際はその提案では何の効果もなく、結果的にクライアントの業績は悪化し、買収されたりつぶれたりしてしまった!!というようなことが著者の経験からもあったようだ。

だからそういう定規杓子なフレームワークなどを使ったり、スプレッドシート上の数値を弄繰り回して分析したような気になっていたり、誰も後で読まないようなドキュメントを量産したり、難しいカタカナのコンサル用語を駆使してないで、ビジネスの本質は人材、つまり人そのものなのだから、もっと人に向き合って行きましょうと著者は示している。以下その部分が端的に示されている部分を抜粋。
 さて、ここで目的をはっきりさせておきたい。本書の要点は従来のビジネスの常識の誤りを暴くことであり、まちがっても与するものではない。私の提案は、役に立たない経営理論に頼るのはもうやめて、代わりにどうするかということだ。ともかく大事なのは、モデルや理論などは捨て置いて、みんなで腹を割って話し合うことに尽きる。対話や人間関係の改善がビジネスに利益をもたらすことを研究によって証明したわけではないが、真偽の判断は読者に委ねよう。
(pp.28)
僕は一応ファームと言われるような組織に身を置いている。とはいっても、ロール(役職)としてはコンサルタントではなく、技術者よりのITコンサルタントでもないSEである。それでも、今までMgrなど組織の上の人たちはどちらかというとコンサルタントが多かったし、企業文化などからなんとなくコンサルタントの仕事は経験則的に分かっている(それでもいわゆる戦略系の仕事はそこまで分からないけれど)。

なので、本書で示されている部分にあるあるある!!!!!!禿同!!!!!wwwと思うような部分がかなり多くて、共感できた。例えば、コンサルタントがいろいろと分析して戦略をクライアントに提示し、そのあと実働はやらずに去っていくと、残るのは75ページなど長くて誰も読まないパワーポイントの報告書だけが残っていたり(しかもあとから振り替ってみるとどう見ても絵に描いた餅だよなと思うようなものもあったり・・・)。

他にもコンサル企業の社員は上位何%からAとかランク付けされ、しかも評価の要因はその人の能力によるものよりもプロジェクトの環境(またはその人の得意分野かどうか)や景気の影響であったりするのに、上司の偏見に左右もされたりし、正しい評価とはなっていないと示されている。そして一度ダメなやつのレッテルを貼られるとそれを覆すのは難しくなるともある。これもあぁ、そうだよね・・・とかなり実感する。(しかし、半分は上司に恵まれるとか、儲かっているプロジェクトであるとか、自分の得意分野、やりたいことができるといった環境要因、つまり『運』であるかもしれないけど、もう半分はちゃんと自分の実力の反映の結果であったりするからね。自戒を込めて。)

共感できる部分もあるけど、やはりファームなど中の人の経験があると、本当に本書で示されていることがすべて真か?と言われると、違和感を覚える部分はやはりある。一番気になるのは、そんなにみんなコンサルタントは杓子定規に教科書通りの戦略を立案し、お客さんと対話していないのか?という部分かな。もちろんすべてのコンサルタントがそうだとは示されていない。けれど、著者の経験上、そういうことが多かったとある。でも僕の知る限りで言えば、みんなちゃんとお客さんに向き合って対話しているような気もする。日本に複数拠点ある工場を一人で歩き回って、そこの人たちの話を聞いてきて、最適な改善案をまとめ上げたとかいう伝説的な人!?もいたとか酒の席などで聞かされたりもしたので。

もちろん、結果的に絵に描いた餅で、赤字になって火を噴くプロジェクトも中にはある(いわゆる案件をとってくるような提案書をプロジェクトの中盤あたりで見てみたりすると、こんな机上の空論なスケジュール間でできるわけねぇだろ( ゚Д゚)ゴルァ!!と憤りたくなることもときには無きにしも非ずw)。

あとは、過去20世紀のアメリカでのコンサルティングビジネスではこういう傾向があったかもしれないけど、現在進行形の日本ではどうだろうか?とも思う。アメリカと日本での商習慣や企業文化も違うし、現状はもうそんなことはあまりないのではないかなと。もし、コンサルタントが入ることで会社がつぶれまくっていたら、コンサル企業自体も自然と淘汰されるはずだし(もちろん、吸収合併などはよくある)。

もうさすがにクライアントになるような大企業は、コンサルタントが入ればすぐに業績が上がったりするようなことは経験則的にないということは分かってきているので、盲信はしていないだろうとも思うし。結局自分たちのビジネスなのだから、自分たちで回していかなくてはというのも肌身て感じているはず(そして、コンサルタントたちの中には、提案だけして実働はやらないことにもどかしさや違和感を覚えて、事業会社に転職していく人も周りを見ていて多いと感じる)。

そして、本書を読んで一番感じたのは、われわれコンサル会社の存在意義は何だろうか!?と突きつけられたような気がした。それはSEでも同じ。単純に人月いくらでシステムを作って売ることが最終目標なのか?いや、そうではなく、お客様の業績向上になるようなものを提供しなくてはいけないなと、改めて考えさせられた。

本書は過去アメリカのコンサルティングビジネスの失敗事例集として読み、こうならないためにはどうするべきか?を意識して読むのがいいなと思った。あとは、巻末のコンサルタントが役に立つとき、役に立たないときの表や危険なコンサルタントの見抜き方も役に立つ。また、翻訳書としても違和感もなくとても読みやすいし、あまり難しい専門用語は使われていないので、気軽に読める。

コンサルを使うような事業会社の人は、コンサルに頼り切らずに自分たちのビジネスなんだから最後は自分たちで考え抜いていくという視点が役に立つし、コンサル会社の中の人たちにとっては、ちゃんとお客様と対話して企業価値を高めることを意識しているか?を考えるよいきっかけになる本だなと思った。



申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。
カレン・フェラン
大和書房
2014-03-26

読むべき人:
  • コンサルタントになろうと思っている人
  • 事業会社でコンサルを使おうかと思っている人
  • ビジネスの本質は人だと思っている人
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October 08, 2012

督促OL 修行日記

督促OL 修行日記
督促OL 修行日記

キーワード:
 榎本まみ、督促、修行、感情労働、プロ意識
督促をされているOLによるストレスフルな仕事の対処法などが書かれている本。以下のような目次となっている。
  1. 01 ここは強制収容所?
  2. 02 “ブラック部署”の紅一点!
  3. 03 ストーカー疑惑と襲撃予告
  4. 04 謎の奇病に襲われる…
  5. 05 自分の身は自分で守る
  6. 06 N本、大抜擢される
  7. 07 自尊心を埋める
  8. 08 濃すぎる人間修行
  9. 09 センパイ武勇伝
  10. 10 合コンサバイバル
  11. 11 仕事からもらった武器と盾
(目次から抜粋)
著者は、僕も主催者の一人の83年会の同志で、通販会社のコールセンターで『督促(とくそく)』のお仕事をしておられる。そんな著者によって、督促のお仕事のストレスフルな状況とそれらに対処するための著者なりの工夫が示されている。ちなみに、本書で記念すべき666冊目の更新となる。また、著者のブログは以下となる。著者であるまみさんに出会うまで、『督促』というお仕事が存在することも、それがどういう仕事形態なのかも正直知らなかった。一言で言えば借金の取り立てなのだけど、『闇金ウシジマくん』のようなフィクション、違法なものではなく、健全にクレジットカード等の支払が遅れているお客さんにコールセンターから電話で入金を催促するのがお仕事のようだ。

しかし、そのお仕事は本書でまみさんも示すように、電話越しに支払いが遅れているお客さんから『ぶっ殺す!!』とか『会社に今から行くぞ!!』とか『朝っぱらから電話してくるんじゃねぇ!!』といった罵声を浴びせられ、それらのストレスによって体重が10kgも落ちたり体の調子が悪くなったり、さらには心が病んでしまうようなとてもしんどいお仕事のようだ。

タイトルに『修行日記』とあるように、まみさんがなんとか通販会社から内定をもらい、新卒入社後、あまり業務成績がよろしくない状態から、なんか工夫しながらストレスフルな仕事への打開策を模索しつつ、年間2000億円の債権を回収するまでのスゴ腕督促OLになるまでが示されている。

本書は読みやすく、そして面白くて一気読みできた!!まみさん自作の四コマ漫画も載っているし、悲惨な状況が面白おかしく書かれているが、督促のお仕事に関わらず他のお仕事にも汎用的に使えそうなテクニック、仕事の取り組み方なども示されており、とても勉強になる部分が多かった。

年間2000億円回収の異名は伊達じゃない!! 普通はそんなにしんどい仕事だと辞めるだろうと思うのだけど、辞めずに奮闘しつつ、どうやったらお客様に怒鳴られずに入金してもらうか?の工夫が随所に示されている。

その工夫をいくつか示すと、お客さんに「お金を返してください」と直接言うよりも「入金できる日はいつ?」と質問すると考えてもらうことになり、罵声を浴びせられないとか、いきなり怒鳴られた時はフリーズしてしまうので、その場合は足をつねったり、足の小指をもう片方で踏みつけて下半身を刺激するとよいとか、謝罪は何度も繰り返すと誠意が薄まるので、謝罪2に対してお礼1がよいといったものがたくさん示されている。それらは他のお仕事や日常会話でも応用できそうでもある。

何よりも素晴らしいのは、ストレスフルな仕事で自分には向いてない、世の中から嫌われる仕事で、さらには不幸になる仕事んじゃないかと思いつつも、なんとか打開策を見出そうと試行錯誤しようとする姿勢だと感じた。以下一部引用。
 仕事ってなんだろう?
 お金を稼ぐために、生活をしていくために、しなければいけないものだけど、人生にとって仕事がマイナスになっちゃダメなんじゃないの?仕事が原因で働けなくなるとか、幸せじゃなくなるというのはおかしいんじゃないだろうか。
(pp.135)
僕もこれに似たようなことはときどき考える。残業続きでしんどいときなど。まみさんの場合は、この疑問が発端となって、本書が書かれる理由の一つとなる。さらに少し長めに引用。
 でもどんなにお客さまから嫌われたって、誰かがこの仕事をやらなきゃいけない。
 とはいえ、督促の仕事をすることで、同僚が体や心に不調を来してしまうことは、やり切れなかった。
 もう少しなんとかならなかったの?もう少し負担を減らせる方法があったんじゃない?とコールセンターで働く誰かが辞めていくたびに悔しく思った。
 
 よしじゃあ、いっちょ、実験しよう、と思った。
 幸いなことに(?)私は督促は苦手だった。自分で言うのもなんだけど、心も体もボロボロだった。
 私が督促できるようになれば、お客さまに言い負かされないようになって、お金をちゃんと回収できるようになれば、そのノウハウはきっと使える。
 私の実験結果で、A子ちゃんみたいに、督促のようなストレスフルな仕事で人生を狂わされてしまう人を一人でもなくすことができたら……。その日から私の「研究」が始まった。
 待ってろよ、私から同僚をたくさん奪っていった。「督促」め、カタキは討つぞ。
(pp.136-137)
その「研究」の成果が本書となるようだ。

自分には向いていないと感じたり、ストレスが多かったりしていろいろとしんどい状況になったら、仕事を辞めるという選択肢がまず頭に思い浮かぶでしょう。その選択肢もぜんぜんありだが、しかし、辞める前に本当に自分のできることはすべてやり尽くしたか?という部分がとても重要な気がする。向いてないと思いつつも、工夫しだいで何とかなるのではないかという部分にちゃんと挑戦したか?、そのうえでどうにもならないときはさっさと辞めて次に行くべきだし。そうではないなら、心身ともに病まない程度にもうひと踏ん張りしてもいいんじゃないかとも思えてくる。まみさんと同じように。

なので、正攻法で無理なら裏道を使うとよいということも示されているし、そういう部分に試行錯誤しないまま新人さんがすぐに辞めていくのはもったいないなと、まみさんは思われているようだ。それは僕も7年目くらいになると、何となくわかるような気もする。

僕も特にやりたいプロジェクトではないところにアサインされたりして、3年目までわりとしんどい状況で、何度も仕事辞めようかと思ったけど、まだ辞めるときじゃない、まだ自分のできることはやり尽くしてないと思いつつ、踏みとどまって今に至る。かといって、まみさんほど成果を出せているわけではないけど。そして、こういう仕事への取り組み方、意識がプロとして働いていくうえでとても重要なのだと思う。それらを本書を読んで改めて気づかされて、自分もお仕事を頑張ろうと思えた。

誰でも好きな仕事、向いている仕事をすぐにできるわけではない。たとえ第1志望の会社から内定を取れても、必ずしもやりたい仕事だけができるわけではないしね。そういうときに、どうやって活路を見出していくか、そういう部分がとても勉強になった。2,3年目くらいの自分に読ませたかったと思うね。

本書は督促業界で働いている人はもちろんのこと、これから就職活動をする大学生も読むべきだと思う。世の中にはこんな仕事があるのかという部分はもちろんのこと、必ずしもやりたい仕事ができるわけではないということを知っておくためにも。

そしてさらに、すでに働き始めている入社して3年目までの人も読むといいと思う。それくらいの年次だと、仕事に迷い始めているころで、自分には合わないし転職しようかなと思い始めるころだし。

本書を読めば仕事に対する意識も変わるし、読了後はこんな大変な仕事でもがんばってやっておられる人がいるのだから、自分も頑張ろうと思える。特に明日から休み明けで、あぁ、仕事が鬱だと思うような人も、読んでみると気持ちが前向きになれるし、仕事がよりよくなるヒントが得られるかもしれない。



督促OL 修行日記
督促OL 修行日記
著者:榎本 まみ
販売元:文藝春秋
(2012-09-22)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 督促業界で働いている人
  • 就職活動中の大学生の人
  • 自分の仕事は向いていないと思っている人
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May 27, 2012

入社1年目の教科書

入社1年目の教科書
入社1年目の教科書

キーワード:
 岩瀬大輔、ビジネス、仕事論、教養、人間力
ライフネット生命副社長による新入社員のための仕事論。目次は50個の項目が示されているが、長いので割愛。その代り、著者が考える仕事における3つの原則を以下に示しておく。
  1. 頼まれたことは、必ずやりきる
  2. 50点で構わないから早く出せ
  3. つまらない仕事はない
新入社員の仕事の原則であるが、これは経験年数が多い人でも全く異論なく当てはまるものとなる。3年目まではこれが感覚的に分からないかもしれないけど、上司の立場になれば、これがいかに重要かを実感する。僕も今でもこれが完璧にできているかは微妙だけどねぇ。特に2の早く出すということとか。

本書は西新宿のブックファーストで、『ビジネス書出版社社員が選ぶ、新入社員のときに読んでおきたかった本』というフェアで手に入れた。そのフェアでは、本書を挙げている方が2,3名いたし、1年前に発売した当初から気になっていて買ってみた。

本書をこのタイミングで読んだのは主に3つの理由から。一つは単純にスーパーエリートともいえる経歴である著者自身がどういう考えを持っているかに関心があったから。2つ目は7年目、そして5つ目のプロジェクトに突入し、改めて自分の仕事ぶりを確認するために。最後は、上司として部下育成のヒントが得られないかと思ったから。

東大在学中に司法試験に合格し、BCGやハーバード卒、そしてライフネット生命の副社長という経歴から、すごく仕事ができるのだろうなと思って読んでいた。しかし、何か特別なすごいテクニックのようなことが書いてあるのかと思ったが、案外そうでもなかった。

以下特になるほどと思った部分を恣意的に引用しておく。

最初は『20 本を速読するな』から。
 現代は多くの人が速読を推奨していますが、僕はその立場に与することはできません。本を読むこと自体が目的ではないので、5冊速読するくらいなら1冊の本をじっくり読むべきだと思っています。
 じっくり読む価値のない本は、読まなければいいのです。
(pp.95)
僕も昔は必死で速読トレーニングをしていたり、1日1冊ペースで読んでいたので、速読が善だと思っていた時がありましたよと(笑)。でもやはり最近思うのは、『速読する必要は実はあんまりないんじゃない!?』ということ。もちろん仕事で切羽詰まっていて、必要な分野の知識レベルを底上げするという場合は、同じようなジャンルの本を何冊も速攻で読み解いていく必要はあるけど、普通に読書する分にはそんなにたくさん読む必要もないし、何よりも時間をかけた思考プロセスを経ないと、何の意味もないということが経験的に分かってきたというのもある。

また、同じような主張で『26 脳に負荷をかけよ』では以下のように示されている。
 脳に対する負荷も、強ければ強いほど効果的です。
 たとえば、難解な論理書と格闘してみるのも一つの方法でしょう。社会人になると、よほど意識をしない限り、頭が擦りきれるほど物事を考えるという場面がなくなっていくものです。
 さらに言えば、読むだけでは脳に負荷はかかりません。読んで理解して、それを自分のビジネスにどのように生かせるかを徹底的に考えてください。
 やっかいなのは、ビジネス書を読んだだけで勉強したと勘違いすることです。まったく脳には負荷はかかっていないと思って間違いないでしょう。
 仮に1日1冊のハイペースで読みきったとしても、もはやテレビを見ることと同義の「遊び」だと思ってください。
(pp.121)
僕は入社3年目くらいまで、これが全く分かってなかった。1年目はヤル気に満ち溢れているから、本書を含めて本屋の新刊コーナーで売っている自己啓発書をたくさん読むと思われるが、それが実は陥りがちな罠だったりする。それらに関連することは以下の本でいろいろと示しておいた。そもそも速読できる程度の本は、得るものがほとんどないと思って間違いない。しかし、本書のように速読できる部類の本でも、徹底的に時間をかけて考えるというプロセスを経れば、得られるものはちゃんとある。重要なのは、ちゃんと考えたものだけしか自分の中で積みあがっていかないということだね。

最後にコラム3の『キャリアアップは人磨き』から。
歳を重ねるにつれ、成長するうえで大事なものの優先順位が変わってきています。こんなことを言うと皆さんの上司に怒られるかもしれませんが、趣味を伸ばすこと、本を読むこと、体のコンディショニングなどは、仕事が終わってからの空き時間で済ますような重要度の低いものではありません。
(中略)
 最新のビジネススキルを勉強することも、もちろん良いことです。でも、その前に人間としての印象を良くすることや、魅力的な人間であることも大切ではないでしょうか。
(pp.191)
入社1年目に限って言えば、1年目がビジネスライフのその後を決定付ける超重要期間であるから、趣味とか余暇を考えずに心身が病まない程度に仕事に全力で取り組むべきだよ。それに関しては以下にしめしておいた。でも、ビジネスライフを長い目で見ると、仕事だけしていてもダメだし、趣味とか余暇もとても重要になってくるなぁと実感するよ。まぁ、僕はまだ20代だから仕事に没頭しなくてはいけない時期なのだけどね。単純な頭の良さとか技術力があるということも大事なのだけど、それだけではダメで、最後にものを言うのは、著者も示すように教養とか人格とか人間力なのだなと思う。そこが本書を読む前に自分が抱いていたエリートである著者への先入観とのギャップで、なるほどなぁと思った。

本書は本気で速読しようと思えば1時間もかからずに読めると思う。けれど、やはり速読するのはもったいない本だなと思う。1年目の人がこれを1年目の時に読めるのはとても運がいいなぁと思う。1年目の人はこれ一つに絞って、1年目が終わるころまで定期的に繰り返して読んで、書かれていることがちゃんとある程度実践できているかどうかを確認していくのがいいね。

中堅以上の人も速読せずに、今までの自分の経験を照らし合わせてみて、そういえばあのときはこうやればよかったのだなとか、著者の示す例から自分の仕事ではどう当てはまるか?といったことを考えてみるとよいと思う。そうすると案外読むのに時間がかかる。とにかく考えて読もうということに尽きる。



入社1年目の教科書
入社1年目の教科書
著者:岩瀬 大輔
販売元:ダイヤモンド社
(2011-05-20)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 新入社員の人
  • 速読しすぎている人
  • 仕事で長く成長していきたい人
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May 10, 2012

2022―これから10年、活躍できる人の条件

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)
2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

キーワード:
 神田昌典、ビジネス、キャリア論、未来予測、10年後
多数の著作がある経営コンサルタントによる、大体な未来予測を含めたキャリア論。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 先が見えない世の中って言うけれど、それは天気予報があるのに知らないようなもんだ
    第2章 平成「ええじゃないか」が、なぜ必要か?
    第3章 踊る中国沈む日本
    第4章 二〇二四年、会社はなくなる!?
    第5章 イン・フォメーションから、エクス・フォメーションへ
    第6章 四〇代が、時代のはざまに架ける橋
    第7章 二〇二二年―再びページを開くとき
(目次から抜粋)
ビジネス書を多く読む人は一度は神田氏の本を読んだことがあるのではないかと思われる。しかし、僕は本書が神田氏の最初の本となった。別に意図的にスルーしていたわけではないけど、なんだか怪しい雰囲気満載だったから手つかずだった。元同期のお薦めもあって、読んでみることにした。

『はじめに』で以下のように示されていた。
 繰り返し言っておくけど、私の意見に同調する必要はない。そんなの、まったく望んでない。
 要は、神田を踏み台にして、あなたがどう考え、行動するか。それが大事だよ。
 だから「こいつの言うことに反論してやろう」と思いながらも、ダーッと一気に読んでほしい。すると翌朝起きたときには、私が本書で共有しているアイデアを超える、あなた自身のプロジェクトが生まれているはず。
(pp.9)
特に反論はないというか、大体な10年後の未来予測に対して、現時点で自分がどうこう言えるほどの知見もないので、本書を読んで自分なりに感じたこと、考えたことを示しておきたい。なので、網羅的な内容紹介はないので了承を。

読んでいて、何となく神田氏に対する先入観が相当あったのだなぁと。まぁ、読む前は良くも悪くも怪しい感じの人だなぁと思ってた。一度3年前ほどに神田氏が公演しているのを遠目から見たことがある。そのときに何を語られていたのかは覚えていないのだけど、話し方となどから相当なカリスマ性を感じたのは確か。エネルギーがみなぎっていてそれがオーラのように発露しているような、そんな印象。なんとなく、神田氏を教祖とするような信者がたくさんいるのも何となくわかった気がした。

そういう印象から、本書の内容もぶっ飛んでいるのかと思ったら、意外にもそこまで突飛なことを主張されているわけでもない気がした。もちろん、要所要所は大胆な未来予測だなぁと思う部分が多いのだけどね。なんとなく、東日本大震災後の現状の日本が置かれた状況から、未来を真摯に考えておられるのだなぁと。

さて、感想は以上にして、自分なりに本書を読んで考えたことを示しておこう。主に自分のキャリア的な部分に関して。

一番興味をひかれたのは4章の『二〇二四年、会社はなくなる!?』かな。ここは、製品の成長カーブと企業の寿命の推移から2024年ごろに「会社」のコンセプトが寿命を終えるらしい。一斉になくなるといよりも、長い衰退に向かうようだ。これはなるほどと思った。

参入障壁があって、かつ人員を多く抱え込まなくてはならない大企業や公社、インフラ企業みたいなところは、衰退しつつもなくなりはしないのかなとは思った。でもまぁ、いろろと他の本やネットで示されているように、フリーランスの人がプロジェクト単位で集まって何か仕事をして、そしてそれが終わって解散し、また別のプロジェクトへという働き方も増えてくるのだろうなと。

そういう時に重要なが、プロジェクトのメンバーの募集、アサイン、収益の分配とかプロジェクトルールの策定とか、いわゆる大企業のバックオフィス系の人たちの仕事なんだろうなと。そしてそういうフリーランスの人材派遣、管理、バックオフィス業務を一括で請け負うのが会社として残りそうなのかなと思った。

他にも法人として徒党を組んだほうがメリットも多いし、その陰でデメリットも多いのだろうねと。本書では企業の寿命が10年以内、そして3年を切ったと示されているが、このことから、職業人、一人一人が個人事業主のような働き方を一度は考えてみるとよいのではないかと思った。一部の企業は残るだろうけど、大多数はなくなっていくとしたら、自分で自分のビジネスを考えておけば、スムーズに変化に対応できるような気がする。

個人的にはフリーランスも視野に入れつつも、でもまだ会社にしがみついて自分の能力開発の時期かなと。それに関して、著者は人生には7年ごとに節目があって、それぞれの年代に必要な経験を積むべき、異なる12人のキャラクターを文献を参考にしつつ独自に設定している。それによると、自分が属する22歳から28歳までは以下のように示されている。
表を見ると、二二歳から二八歳までの七年間は「世話役」にスポットライトが当たる期間になるから、彼の人生の課題は、いまは「世話役」だ。ようやく社会人になった頃の、修行の時期である。同僚や上司に言われたことを、アシスタントとして丁寧にこなすことが、自分の実力に大きくつながっていく。
 組織が大きくなればなるほど、そこでは理不尽なことが多くなる。そりが合わない人もいれば、まったく役に立たない仕事もある。しかしあとから振り返ってみると、こうした理不尽な経験を乗り越えてきたことが、極めて大きな力になる。
(pp.250)
なるほど、というかまぁそうだよねと。今日のはてブで上記のような記事がホットエントリ入りしてたけど、自分に合った仕事などどこにもなくて、仕事にある程度自分を合わせる必要があるよねと。ある程度長く、1万時間ほど働いてみないと何もわからないし、まともに仕事ができないなと実感している。

そして29歳から「探究者」という役割になるらしい。以下抜粋。
 次に二九歳から三五歳の時期は、あなたの中の「探究者」が表舞台に登場し、スポットライトを浴びる。「探究者」とは、自分自身の強みを見出していくタイミングである。「世話役」のときに、仕事を通して自分は何が得意で、何が不得手なのか、わかってくるだろう。そこで「探究者」の時期には、自分の専門分野を深めていくようにする。
(pp.251)
今直近で考えなくてはいけないのはここだなぁと思った。7年目に突入で、そろそろ自分の専門分野を意識的に選んで、それを深堀していかなくてはいけない時期かなと。もちろん方向性としては視野を広く持ちつつも、30歳くらいまでにはこれができます!!、と言えるようになっていたい。自分の志向性として、.NET系を極めるとかになるかな。一口にシステム開発業と言っても切り口は幅広いので、より具体的に考えていく必要がありそうだ。

本書は日本の未来の10年後の大胆予測でもあり、キャリア論でもある。本書を読んで、10年後の日本と、その想定の状況からの自分の将来像を考えるよいきっかけになった。10年後は何をやっているか全くわからない。そもそも健全に生きているのかどうかも怪しい気がするしww

それでも10年後、2022年の5月であれば、38歳になっているはず。希望としては結婚していたいし、それなりにビジネスか何かで成功していたいとも思う。そして、自分のやりたいことをやっていたい。今の会社には間違いなくいなくて、もしかしたら独立しているかもしれない。個人事業主としてかフリーランスかどちらか。もともと会社で働くのは好きではないし、向いてないし、健康的な部分もあるし。かといって、最初から独立とか起業は、本書で著者も示しているように、若すぎる時では微妙だしね。

今はまだ、現状で自分のできることを増やしていこうという状況。10年後よりも先に、30歳の時の自分像をまず考えるべき時。そしてその延長に10年後の自分の未来を想像することが重要かな。

本書で示されていることは、10年後になってみないと本当のことは誰にもわからない。それでも、10年後の日本と自分の未来を考えたい人には良い本かもしれない。10年後にまた読んでみようかな。



2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)
2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)
著者:神田 昌典
販売元:PHP研究所
(2012-01-19)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 自分のキャリアについて考えたい人
  • 独立志向の人
  • 将来の日本について真剣に考えたい人
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April 04, 2012

7つの習慣

7つの習慣―成功には原則があった!
7つの習慣―成功には原則があった!

キーワード:
 スティーブン・R・コヴィー、成功、パラダイム、原則、黄金律
世界中で2000万部は売れた王道自己啓発書。今回は目次は省略。

本書を買ったのは2007年の暮れで、それから4年以上読むこともなくずっと積読本棚に放置していた。今年に入り、何か原典的な自己啓発書を読んでみようと思い、本書を放置していることに気付いた。そして1月の半ばくらいから少しずつ3か月かけて読了した。

この本がいろんなところで絶賛され、あらゆる経営者やWeb上の人にお薦めされている理由がよく分かった。もうちょっと早く読んでおくべきだったなと思ったけど、社会人経験が浅すぎても感覚的に理解できなかったろう。また、読書レベルもそこまで高くなかったので、500ページ近くの分量を最後まで読みこなせなかった可能性があるので、今、このタイミングで読了できてよかったのだと思う。

簡単に本書の概要を示しておくと、著者はコンサルタントとしてさまざまな企業でリーダーシップ論などを講演する傍ら、アメリカ建国以来、『成功』に関するあらゆる文献を読み込んで調査するという研究をやっていた。そこから表面的なテクニックに終始する個性主義と誠意、謙虚、誠実、勤勉といった成功の黄金律とも呼べる人格主義的なものがあることが分かった。

そして真の成功とは、才能などに対する社会的な評価など表面的なものではなく、優れた人格を持つことととらえ、さらに習慣が私たちの生活に影響を及ぼしていることから、効果的に生きるための基礎的な原則を『7つの習慣』としてまとめたのが本書となる。

7つの習慣の内訳は以下となる。
  1. 主体性を発揮する
  2. 目的を持って始める
  3. 重要事項を優先する
  4. Win-Winを考える
  5. 理解してから理解される
  6. 相乗効果を発揮する
  7. 刃を研ぐ
これだけではあまり内容が理解しづらいと思うので、Wikipediaを参照。本書ではこれらの第1から3までの習慣がコンピュータの比喩表現として、プログラマーが挙げられていた。第4以降の例が載っていなかったので、自分なりに以下のように考えてみた。

7habit

右側の※があるものが、著者のスティーブン氏の記述で、それ以下が自分が当てはめてみたものとなる。

まぁ、簡単に説明していくと、第1の習慣は自分の周りに起こることを受動的に受け止めるのではなく、自分で決めて問題解決を実践しようという内容。ここは別にプログラマーの例でなくてもいいのだろうけど、自分の主体的な役割として『あなたはプログラマーだ』と著者は比喩を使ったのだと思われる。

第2の習慣は、日々の忙しさに流されるまま生きていると、本当に大切なことを見失ってしまうので、自分の人生の目的、行動原則、教義、個人的な憲法(ミッション・ステートメント)などをきっちり決めようというもの。著者の比喩表現の『プログラムを書く』というのは、自分の人生の目的を決めること、となる。

第3の習慣は、多くの成功者は重要事項を優先するという原則に従っており、緊急度と重要度の時間管理マトリックスの緊急ではないが重要な部分を優先的に実践していくことが重要と示されている。その比喩表現として、第2の習慣で書いた『プログラムを実行する』と示されている。

第4の習慣はWin-Winという言葉からイメージしやすいように、どちらか一方がリターンを得るのではなく、それぞれの当事者が欲しい結果を得ることとなる。これが人間関係で重要で、著者のコンピュータの比喩表現に続き、『お客様と自分の望む成果を考える』と示した。最新技術を駆使したものを作りたいけど、それがお客様の利益になっていないのではダメだし、お客様の要件をすべて盛り込んでしまって結局赤字になってこちらの利益が出ないのでもダメだよねという話。

第5の習慣は、『まず相手を理解するように努めて、その後で、自分を理解してもらうようにしなさい』というのが人間関係の効果的なコミュニケーションに重要となるようだ。一方的な主張では理解されませんよ、ということだね。お仕事で言えば、お客様へのヒヤリングで微妙な回答が返ってきたとしたら、表面的な部分だけをとらえずに、それはどういう経緯によるものか?ということなどを理解したほうがいいよね、ということで『利害関係者の背景を把握する』とした。ちょっと微妙かもだけど。

第6の習慣は、他の習慣が身についたもの同士が問題解決にあたるときなどに、奇跡的な案や全く新しいものが生み出されるような、原則中心のリーダーシップの本質とある。この習慣で、プログラマーの比喩で一番ピンと来たのが『ペアプログラミングを実践する』となる。それぞれの持つ能力が足し算ではなく、掛け算のように相乗効果を発揮するのはまさにこれだと過去にペアプログラミングをやったことのある身としては実感する。

最後の第7の習慣は、肉体、社会・情緒、精神、知性という人間の4つの能力を研ぐ時間と示されている。定期的に運動したり、偉人の残した書物を読んだり、日記を書いたり家族とちゃんとコミュニケーションをとるということが大切と示されている。そのまま『読書、運動などで精神と肉体を鍛える』と示したけど、プログラマー的に言い換えれば、技術勉強を常に実践するとか、勉強会に出て仲間を見つけるとか、全然違う分野の本を読んで発想力を鍛えるとかになるのかなと。

まぁ、ここまで各習慣をざっと示してきたけど、自分が一番感銘を受けたというか、これは絶対やろうと思ったのが『第2の習慣:目的を持って始める』に含まれている『個人的なミッション・ステートメントを書く』となる。以下その部分を抜粋。
 主体的な人間として、人生の中で自分はどうありたいのか、何をしたいのかを表現することができる。これを文書にすることは、個人的なミッション・ステートメント、個人的な憲法を書くことである。
 ミッション・ステートメントは短期的に書けるものではない。深い反省、注意深い分析、入念な表現、そして多くの書き直しを経なければ、完成には至らない。本当に自分のものにするには、あるいはそれが自分の心の奥底の価値観と方向性を十分に表現できるまでは、数週間あるいは数か月を要するかもしれない。そして何度も復習を重ね、年月と共に理解が深まり、状況が変化していくに伴い、細かい修正を加えることが望ましいだろう。
 いずれにしても、基本的には、ミッション・ステートメントはあなたの憲法であり、しっかりとしたビジョンと価値観の表現である。自分の人生すべてを計る基準になるのである。
(pp.179-180)
これが今の自分には足りない。なので、今年中にコーチングを通してこれを確立しようとしているところ。なぜこれが必要かというと、自分自身の生き方に迷わなくて済むようにするため。迷わなくなって、これ!!と決められたら、Driveして自分のポテンシャルを十分に発揮できるはずだから。

本書は『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない 』には読んだほうがよい自己啓発書として『【携帯版】思考は現実化する』と一緒に示されていた。これは本当にその通りで、本書を読了後、他の自己啓発書は全く読む意味がなかった!!と思えるほど国士無双的な本。これだけを何度も繰り返して読めばよいのだと実感した。これは本書をちゃんと時間をかけて、かつ考えながら500ページ近くをひも解いた人にしか分からないだろう。自分は毎年1回はこれを読み返そうと思う。

微妙な自己啓発書を2冊以上買うくらいならこれ1冊で十分な内容。値段も2,039円とお買い得だし。この成功の原理原則の習慣を身につけられるまで、ずっと読み込んでいくだろう。それほどの良書というか、奥義書みたいなものだね。



7つの習慣―成功には原則があった!
7つの習慣―成功には原則があった!
著者:スティーブン・R. コヴィー
販売元:キングベアー出版
(1996-12)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 微妙な自己啓発書を読みすぎている人
  • 自分の人生について考えたい人
  • 真の成功者となりたい人
Amazon.co.jpで『スティーブン・R. コヴィー』の他の本を見る

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February 26, 2012

ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない

ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない (マイナビ新書)
ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない (マイナビ新書)

キーワード:
 漆原直行、ビジネス書、自己啓発書、宗教、読書論
フリーランスの記者、編集者によって、自己啓発系のビジネス書の実態が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 ゼロ年代のビジネス書幻想
  2. 第2章 ビジネス書の掟と罠
  3. 第3章 「ビジネス書」というビジネス
  4. 第4章 ビジネス書に振り回される人々
  5. 第5章 “そこそこ”賢いビジネス書とのつき合い方
  6. 第6章 ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない
(目次から抜粋)
世にはびこる自己啓発系のビジネス書の過去のラインナップを振り返りつつ、そのようなビジネス書が売られている出版ビジネスの経緯、そしてそれに追従しようと何冊も読みまくる意識の高いビジネスパーソン(笑)の集まり、さらには宗教じみた、そしてある種の気持ち悪さを含んだビジネス書とどう付き合っていくべきか、そして最後にビジネス書を読んでもデキる人には絶対なれないということなどが示されている。

本書はTwitter経由で発売を知り、発売日の2月24日に買った。最近全然読書ができていないから、ついむしゃくしゃして読んだ。後悔はしていないwwむしろ一昔前のダメな自分を見ているようなとても痛々しい内容で、こまけーことはいいんだよ!!買って読め!!っていうような本。ここ1,2年自分が自己啓発系のビジネス書に対して感じていたことがかなり分かりやすくまとめられていた。

たくさん線を引きまくって、あるあるwwっていうのがありまくったのだけど、以下内容についてはあまり触れないで、本書の内容に関する部分の過去の自分の失敗例、反省点、思うところについてつらつらと綴っておくことにする。

自己啓発系ビジネス書にはまるきっかけ
読書ブログを始めたころは、別にそこまで自己啓発系の本はそんなに読んでいなかったと思う。まぁ、状況が状況だったし、仕事がどうのこうのということはあまり考えている余裕はなかった。そして実際に働き出して、1,2年目は忙しいながらも、自己啓発系の本を月2,3冊程度読むくらいだった。

しかし、ちょうど250冊を超えたあたりから自己啓発系の本が多くなっている。そのころが大体2008年の4月ごろとなる。ここはやはり自分の仕事が全然うまくいってなくて、途中でプロジェクトからリリースになった時期と重なる。

そして、次のプロジェクトにアサインはされたが、割と時間的にも余裕があって、このまま会社で仕事をしていてよいのだろうか?と迷い始めた時期となる。そこからいろいろと著者が参加するセミナーにも出始めた。

自己啓発系の本にはまる理由を一言で示すと、本業がうまくいっていなくて、どうにかしたいという危機感みたいのものだと思う。似たようなことが本書でも示されていた。

自己啓発系のビジネス書の効用とデメリット
自己啓発系の本の効用は、やはり一時的な昂揚感とポジティブな思考ができたり、モチベーションアップになるんだよね。でもそれが一時的で持続しない。また同じ本を読み返すのも微妙だし、他の本はもっと違うことが書いてあるかもしれないと思いつつ、モチベーション上げたくてまた本屋で似たような本を買って読んでしまっていく。

結局は同じ本を繰り返し読んだ場合とあまり効果がなかったという部分もある。そもそも、前に買った本はちゃんと実践して、自分のものとして落とし込んでいるかも怪しい。そして一度味わったその昂揚感を常に追い求めるために、内容的には同じようなものを買い続けていくということになりかねない。

書評ブロガーのジレンマ
自分のように読んだ本について書評や考えをアウトプットするような書評ブロガーは多い。読んだ内容をアウトプットすべきと示されているビジネス書も多い。書評ブログでアクセス数を稼ぐといったことが目的であれば、更新頻度がとても重要となる。そこで更新頻度と親和性が高いのが自己啓発系ビジネス書となる。

かなり読みやすい構成になっているので、ちょっと速読するだけで90分くらいで読める。そもそも真新しい内容が書かれていることはほとんどないから、今まで似たようなものを読んでいるだけに、すんなり理解できて、どんどんページが進んでいく。そうすると、文学作品とか分厚いノンフィクション系の本に比べてかなり速く読み終われる。

アウトプットとして記事を書くときも、今まで似たようなものを書いてきた積み上げがあって、一定のアウトプットの型を自分なりに確立できると、書くのにもそんなに時間がかからない。そうなれば、一定の更新頻度を保つことができる。

あるとき、別ジャンルを読んでいこうとなると、読み込み、書き込みともに工数が何倍にも違ってくる。そうなると、更新頻度が2週間に1回となっていき、ブログをやり始めたばかりのころは、固定読者もなかなかつかなくなる。本当は自己啓発系のビジネス書に飽きているところに、更新頻度を維持したくて、しょうがなく自己啓発本を取り上げていくということになってしまう。それが3,4年前くらいの自分とこの読書ブログとなる。

自己啓発系の本の著者、出版社にとっては、読者はいつまでもデキない人でいてくれたほうがいい
身もふたもない話なのだけど、自己啓発系のビジネス書を書く著者も出版社もボランティアでやっているわけでもなく、あくまで利潤を追求したビジネスとしてやっているということを忘れてはいけない。だから本がたくさん売れて儲かったほうがいいに決まっている。

もし1冊の本でそれを読んだ人がみんなデキる人になってしまえば、同じような本を出しても売れなくなる。そうなっては自己啓発系ビジネス書を売るというビジネスモデルは崩壊する。だから、著者、出版社にとっては、読者はいつまでもデキない人のまま、自分たちの本のファンとして続編を買い続けてくれたほうがビジネスとして儲かるので都合がよい。

だからあなたもデキるようになると自己啓発書であおっておいて、本を買ってもらい、実際にはその本を読んでもデキる人になれなくても、『読んでも実践してないから』とか『こっちのやり方のほうがいい』とかもっともらしいことを書いているのではないか?、と邪推する部分も無きにしも非ず。すべての自己啓発書がそうだとは言わないけど。

自己啓発系のビジネス書を数百冊読んでも害悪しかない
このブログの右のサイドバーにある『ビジネス、自己啓発系』というカテゴリが示す通り、200冊以上は読んできた。それらは意味があったのか?、またはリターンがあったのか?と問われると、はっきり言ってほとんどない、と思う。むしろ結果的にそれは時間とお金のムダでしかなかったと思う。

確かにアウトプット力とか読解力みたいなものはつくけど、でもそれはそれぞれの本が本来期待値として想定していたリターンとは全然違う。自分が実践できていないだけという部分もあるけど、かといってそんなに何冊も読む意味はなかった。本書でも示されている通り、自己啓発系の原典的な本を数冊、時間をかけて読んだほうがはるかに時間もお金も節約できたなぁと思う。

お金はいくらでも取り戻せるけど、失った時間は取り戻せない。その時間にもっと自分の専門分野を磨く勉強をしておけば今はもっとデキる人になっていただろうと思うと、後悔が多い。だから自己啓発系のビジネス書を読みまくっても、害悪でしかないとあえて断言する。

デキる人になるために、何を読むべきか?
これに関しては、著者の真摯な思いが示されている部分があるので、そこを引用しておきたい。
 もちろんビジネス書だって、楽しいから読むという接し方をしたっていい。別にアウトプットにこだわらなくても、速読しなくても、マーカーペンで線を引きページをカラフルに彩らなくても、要点をマインドマップでまとめなくてもいいのです。自分には合わないやり方なのに、本を読むことの本来の醍醐味や魅力をただ蔑ろにするだけの、「デキるビジネスパーソンになる」といった方法論ありきの読書を続けたところで、果たしてどれだけの意味があるのか。読書が楽しくなくなるような本の読み方をしていたら、どんな内容の本であろうと駄本に変わっていきます。ポイントはやはり幅広い読書。別に冊数を多く捌く必要はありません。が、ビジネス書ばかりでなく、文芸書やノンフィクション、歴史書に目を通してみるなど、ジャンルの幅を広げてみることは重要です。ビジネス書を読むにしても、特定の著者や特定の領域だけの本ばかりを追い続けるのではなく、ほかの著者にも気を配り、バランスを意識しながら本に接していくように努めたいもの。
 至極当たり前のことばかり書き連ねていますが、ビジネス書にドップリな御仁には、こうした当たり前のバランス感覚に欠けている人があまりにも多いように感じます。ビジネス書に縛られ、ビジネス書しか視界に入らない、ある種の視野狭窄。どんな目的を持ち、どんな読み方をしても自由ですが、自分に合わない読み方、読書自体を楽しめない読み方だけは、絶対にしてほしくない―それが私の思いです。
(pp.251-252)
まさにここに示されている通りだと思う。ここ2年くらいは、安易な自己啓発系のビジネス書からの脱却を図ることを意識してきた。資格試験の勉強とかでそもそもあんまり読む時間が取れなかったというのもあったけど、そんなにバカみたいに多く読まなくても何も困らなかったという部分もあるし、何よりも冊数をこなすこと、ブログを更新することが目的となっては、本質的に読書を楽しめないしね。

あとは、読書ブログをやっていても、更新のためにどうでもいい本を読むべきではなく、そもそもの自分の読書、そして読書ブログを続ける意義の原点を振り返ってみると、そんなに自己啓発系のビジネス書は読む必要がないということに気付いた。

そして、真にデキる人になるには何を読むべきか?を自分なりに示すと、以下の優先順位となる。
  1. 自分の仕事に関する専門分野の本
  2. 文学作品や歴史、科学など自分の専門とは関係ない教養書
  3. 好きな漫画
  4. ビジネス書(自己啓発系を除く)
となるのかなと思う。まずは本業をおろそかにしていては話にならないということで、自分の専門分野の教科書的なものをきっちり押さえておくということが重要でしょう。そして休日など余力があるときに人間的な教養を深めたり視野を広げるためにも文学作品、SF小説、ノンフィクション、科学本、歴史書やエッセイなどを読めばいいと思う。

漫画や本当の意味でのビジネス書、その他ジャンルなどの優先順位は人それぞれ好きなのを優先にすればいいと思う。自己啓発系の本は年始に原典的なものを1冊決めて、それを1年を通して繰り返し読み続けるのがよいのではないかなと思う。

まぁ、この読書方針でどこまでデキる人になれるかは分からないけど、それは今後自分のブログをずっと見守って判断していってもらいたい(笑)。

あと、この読書ブログの固定読者で、自分の28歳という年齢以下の人がどれだけいるか分からないけど、自分の失敗の同じ轍を踏まないように、安易な自己啓発系の本を読みまくったり、そのような著者が参加するセミナーに行きまくったりして本質を見失うのはやめたほうがいいね、と助言しておく。それよりも、苦しくても本業から逃げてはいけない、そこでまず成果を出せるようになれ!!とエールも送っておこう。

本書に書いてある内容に客観的に気づくのはかなり長い時間がかかる。自分は3年ほどかかったかもしれない。もっと前に読めていたらなぁと思う反面、まだ20代半ば過ぎで気づいてよかったのかもしれない。自己啓発系ビジネス書にドップリの人にとっては、耳が痛いことがたくさん書いてあるかもだけど。

似たような本として、以下があるので、ついでに読んでおくのもよいかもしれない。自己啓発系ビジネス書を読みすぎていたり、どこか違和感とか気持ち悪さみたいなものを感じている人は、『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』を読んでみたらいいと思う。



ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない (マイナビ新書)
ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない (マイナビ新書)
著者:漆原 直行
販売元:マイナビ
(2012-02-24)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 同じような自己啓発本ばかり読んでいる人
  • 著者の参加するセミナーに行きすぎている人
  • 本当の意味でデキる人になりたい人
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February 01, 2012

「デキるつもり」が会社を潰す

「デキるつもり」が会社を潰す - 「絶対黒字感覚」のある人、ない人 (中公新書ラクレ)
「デキるつもり」が会社を潰す - 「絶対黒字感覚」のある人、ない人 (中公新書ラクレ)

キーワード:
 香川晋平、会計、黒字、PDCA、数値化
公認会計士と税理士である著者によって、デキる黒字社員になるための方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 となりの「デキるつもり」たち―「自称・黒字社員」はこんな人
  2. 第2章 なぜ、「デキるつもり」が会社を潰すのか?―ムダにする4つの資産
  3. 第3章 【目標設定術】デキる社員は、因数分解がうまい
  4. 第4章 【仕事術】デキる社員は、つねに「お金」と「時間」を意識する
  5. 第5章 【分析術】デキる社員は、分析に「割り算」を使う
  6. 第6章 【改善術】デキる社員は、シミュレーションがうまい
  7. 終章 本当に「デキる」とは、どういうことか?
(目次から抜粋)
自分は仕事ができる!!と思い込んでいて、実際は『高いつもりで低いのは 会社の貢献、低いつもりで高いのは 自分の給与』ということがありがちだったりする。そのままではその人は会社にとって赤字社員の『人罪』になってお荷物になってしまう。そうならないためにも、会計的な側面、つまりコスト感覚を把握し、PDCAサイクルによって絶対黒字感覚を身につけようというのが本書である。

デキるつもりの例が登場人物の対話形式でたくさん示されている。例えば、会社の経費で異業種交流会に参加してたくさん名刺を配って、名刺交換の数を自慢していたり、家電量販店の社員の会話で、製品の仕入れ数を見込みよりも過剰にしてしまったり、ダラダラと仕事をし、成果も出ないのに残業をしすぎていたりなどなど。それらがどれだけ会社へのコストであるかを数値化、計算によって可視化され、そこからどうやって黒字にするべきかを分かりやすく示されている。

この数値による可視化のプロセスは、さすが著者は会計士であるなぁと思った。また、普段なんとなく働いていると、ここまでのコストにはなかなか気づかなかったりする。そういう部分を気づかされて、どうやって自分が会社に対して利益を出していかなくてはいけないかがよく分かる。

詳細を全て網羅できないので、実践編のPCDAサイクルによる絶対黒字感覚のほんの一部の具体例を示しておきたいと思う。

PDCAサイクルはビジネス書をそれなりに読んだことのある人ならば知っている単語で、Plan, Do, Check, Actのプロセスを経て物事を改善していくもので、デキる社員はこのサイクルに従って仕事をしているようだ。まずPlanの目標設定に関しては、デキる人は以下のSMARTの法則に従っているようだ。
  • Specific・・・具体的である、わかりやすい
  • Measurable・・・計測可能である、数字になっている
  • Agreed Upon・・・同意している、達成可能である
  • Realistic・・・現実的である
  • Timely・・・期限が明確である
この法則に沿って、売り上げ目標の具体例の話が示されている。変動費、固定費を考慮し、赤字と黒字のちょうど境目となる「損益分岐点売上高」の算出をし、どれだけ売上げれば黒字化できるかを把握するとよいようだ。さらにそのためには、行動を因数分解のように逆算し、今何をすべきかを把握し、そこから目標達成に必要なアプローチ件数、受注件数といった数字を記録していくとよいようだ。この数字の記録が「絶対黒字感覚」に必要となるようだ。

このSMARTの法則、自分の会社の目標設定でもこれに従えとガイドラインがあったりする。実際に受注件数とか製品販売数などの数値が分かりやすい仕事ではないけど、この観点はとても重要だなと思った。SEとして仕事をするときの目標として、自分はよく業務効率化ツールで通常の工数よりも2割削減する、といったものを設定したりする。とはいえ、目標設定はできても、実際にどれだけ工数削減できたかの数値化、記録が難しくてあんまりできてないけど・・・。

またDo、つまり実行のプロセスでは時間のコスト感覚を意識することが重要と示されている。例えば、月20万円くらいの給与をもらっている人は1秒1円のコストがかかっていると認識すべきとある。これは、1秒1円だと1分60円、1時間3600円、1日8時間の20営業日で57万6000円となり、著者によると黒字社員の条件が給与の3倍以上の利益貢献が必要のためらしい。そして、同様に給与が32万円の人は1分100円を意識すべきとあって、これはなるほどと思った。

この時間のコスト感覚だけは入社して3年目までに徹底的に叩き込まれたと思う。お客様に対する1人月あたりの単価が他の会社に比べて高めであることもあり、よく上司から『給料以上の仕事をしろ!!』とか『単価高いのだからそんなに雑用に時間かけるな!!』とかいろいろと言われていた。なので、仕事のスピードも速くなかったということもあり、徹底的にどうやってスピードを上げるか?を以下の本などを読んだりして意識してきた。もともと持病の影響で残業もそんなにできなかったしね。実際にどれほど速くできたかは分からないけど、ここだけは割と今でもしっかり意識している。仕事に限らずプライベートでもね。

他にもCheck, Actの部分も紹介しておきたいが、そこは実際に本書を買って読んでほしい。

最後に特になるほどと思った部分を以下に引用しておく。
 本当に「デキる黒字社員」とは、一体どういう人なのでしょうか?
 私は、自分が「デキない」ということを、素直に認められる人ではないか、と考えています。
 これまで、私が思う「デキる」人を数多く観察してきましたが、共通して言えるのは、先ほどの稲盛和夫氏のように、つねに今よりもさらに「デキる」状態をめざして、自分は「まだまだデキない」という意識で仕事に取り組んでいる、ということです。
(pp.234)
あんまり自己を過少評価してデキないと思い込むのもどうかと思うけど、それでも謙虚にまだまだだなと思っていれば、常に向上心を持って仕事に取り組めると思う。入社3年目くらいまでは、同期と比べたり実際の業務を通して、自分は本当に仕事ができないなぁと思い知らされた。それから6年目になり、最近は昔に比べてある程度は仕事ができるようになってきたなぁと思うけど、会社からの評価は客観的にそこまで仕事ができることを示しているわけでもないから、著者の示す通り、もっと精進していきたいと思う。



さてさて、本書の著者である香川さんをお呼びして83年会主催のセミナーを2月25日(土)に東京八重洲でやりますよ人生黒字化計画』と題して、28歳前後から人生を黒字化する考え方を学べます。自分のキャリアプランを考えてみたかったり、近い将来転職をしようと思っている人は以下からぜひ参加申し込みを自分の告知がちょっと遅れすぎて、定員30名のところ、もうあと5名ほどしか枠がないようです。なので香川さんに話を聞きたい人は急げ

自分ももちろん懇親会まで参加ですよ~



「デキるつもり」が会社を潰す - 「絶対黒字感覚」のある人、ない人 (中公新書ラクレ)
「デキるつもり」が会社を潰す - 「絶対黒字感覚」のある人、ない人 (中公新書ラクレ)
著者:香川 晋平
販売元:中央公論新社
(2011-10-07)
販売元:Amazon.co.jp
読むべき人:
  • 自分は仕事がデキると思っている人
  • いろいろと数値化が好きな人
  • 人生を黒字化したい人
Amazon.co.jpで『香川晋平』の他の本を見る

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January 22, 2012

最短で結果が出る超勉強法

最短で結果が出る超勉強法 (講談社BIZ)
最短で結果が出る超勉強法 (講談社BIZ)

キーワード:
 荘司雅彦、勉強法、資格試験、弁護士、自己投資
東大卒の弁護士による勉強法本。以下のような目次となっている。
  1. 第1部 スタートはモチベーションアップがいちばん大切だ!
    1. ルール01 1冊の基本書にすべての情報を集中させよう
    2. ルール02 道具選びは機能性とオシャレ性を重視しよう
    3. ルール03 強力な勉強仲間を作ろう
    4. ルール04 「試験を目標にする」のはとても効果的だ
    5. ルール05 「成功のイメージ」を潜在意識に刷り込もう
    6. ルール06 勉強こそ若返りに最適である
    7. ルール07 自分で自分の限界を設定するな
  2. 第2部 続ける秘訣は「楽しく勉強すること」にあり!
    1. ルール08 自分の心に「ご褒美」を与えよう
    2. ルール09 学んだことを「長期記憶」として定着させよう
    3. ルール10 詰め込みと丸暗記は「善」だと思え
    4. ルール11 勉強の時間帯は気にするな!
    5. ルール12 マトリクス計画表が効果を倍増させる
    6. ルール13 右脳のパワーを徹底的に利用しよう
  3. 第3部 一気に成果を上げる最強のヒント
    1. ルール14 「突っ込む癖」で論理力を養おう
    2. ルール15 五感をフルに使って勉強しよう
    3. ルール16 教材は「迷ったら買い」を肝に銘じよ
    4. ルール17 資格や学歴は取れるときに取っておこう
(目次から抜粋)
著者は東大文Iに合格したり29歳で野村投信を辞めて司法試験を受験し、脱サラ後に当時最速の約2年で合格したようだ。さらに著者独自の勉強法を娘に試したところ、東京の女子御三家と呼ばれる中学にすべて合格できたようだ。そして『資格試験や入学試験の合格からキャリアアップまで、「一定のパフォーマンスを上げるための最短距離」を発見することこそ、勉強の方法論の役割』と示しつつ、『はじめに』で以下のように示されている。
 今、世界を席巻しているグーグルやマイクロソフトなども、創業者が最初から大金持ちだったわけではありません。彼らは「知」の力で、世界を制覇したのです。
 こういう傾向は、将来はもっとはっきりしたものになります。すなわち、「知を持つ者」のみが、社会的成功を手にすることになるのです。わが国の「ネット長者」たちも、すべて自らの「知」で勝負した人たちばかりではありませんか。
 本書は、資格試験や入学試験に取り組む人たちに、「最短で目標をクリアする方法」をお伝えするのを、一つの目的としています。しかし、そのような決まった目標だけでなく、広く「知」を磨き、それを武器としてキャリアアップを図り、充実した仕事をしたいと願うすべての社会人のためにも、さまざまなスキルを紹介しています。
(pp.12)
4月に情報処理試験のレベル4のデータベーススペシャリスト試験を受験しようと思っており、勉強方法の確認、改善を目的として読んでみた。真新しい部分は少ないけど、特に気になった部分を以下に列挙しておく。
  • 「分量の少ない本を、わからない部分は気にせず、何度も回転させる」ことを第一に考えましょう。
  • 「ツールの準備に時間をかけすぎないこと」や「道具に凝りすぎないこと」が、何よりも重要です。
  • 最も効果的な勉強法の一つは、「誰かに教えること」なのです。人に教えることによって、自分の理解度や記憶は大きく伸びます。
  • よき勉強仲間というのは、合格への原動力になるだけでなく、人生そのものにとっても非常に大切な存在になるのです。
  • 何かを勉強しようとするときには、「決まった日に行われる試験を受験しなければならない状況」に自分を置いてしまうのが、最も手っ取り早い方法です。
  • 勉強の最大の妨げは、「自分自身が設定する限界」なのです。自分に限界があると思ってしまっては、能力は伸びません。
  • 私は断言しますが、しっかりした勉強の習慣を身につければ、学習効果に年齢はまったく関係ありません。
  • 「時間と効率のためには、金を出し惜しんではならない!」
まぁ、こんなところかな。

特になるほどと思ったのは、以下の「自分で自分の限界を決めれば、後は死を待つのみ」という部分。
 これは私の個人的な考えですが、あらゆることに関して「自分には限界がある」と思ってはいけません。何事も、自分で自分の限界を設定してしまえば、残りの人生は「ただ死を待つだけの時間」になってしまう。私はこう考えています。
 私たちはたぶん、「死」というものをあまり意識しないで生活しています。しかし、今生きているあらゆる人間が、間違いなく「死」に向かって、日々前進しているのです。ですから、ある時点で自分の限界を決めてしまったら、後はこの世を去るまでの待機時間になってしまいます。
 そうなったら、勉強する意味など何もありません。
単に死を待つだけになってしまったら、脳の力をアップさせて充実した人生を送ろうとすることなど、まったく無意味になります。
(pp.103)
これはとても共感できた。もちろんスポーツなどに関することであれば肉体的な限界は来るかもしれないが、勉強や仕事に関しては限界などそんなにないのではないかと思う。それらに関しては以前から激プッシュしている以下の本に示されている。始めるのに遅すぎることはないなぁと自分もここ2年の資格試験勉強を通して実感している。ただ、早く始めたほうが勉強したことのリターンをより長い期間得られるのは確かだから、なるべく早めに勉強の方法論を自分のものにして使いこなせたほうが絶対いい。

大体20代で働きながらの勉強習慣、方法論を身につけられるかどうかで30代以降の成長性が決まると思う。20代は体力とか勢いで何とかなる部分もあるけど、ある程度の年齢を重ねると勉強できないと絶対越えられない壁があるような気がする。

また、弁護士なども含めた資格試験や学歴全般に関しては、著者はそれだけでは食っていける「十分条件」ではないが、一定の範囲内では「必要条件」と示している。これもなるほどと思った。

個人的に資格試験を取得する、TOEICなどのある一定以上の点数を取得するというのはゴールではなく、スタートラインに立ったに過ぎないのだと思っている。『ハンター×ハンター』のハンター試験のように、表向きはライセンス取得だけで終わっているけど、裏ハンター試験としての念能力の習得までが本当の試験みたいなイメージ。どんな分野の職業であろうと、資格を取ってからが生き残り、または成功をかけた厳しい修行が始まるのだと思う。資格試験はそのきっかけに過ぎないのかなと。

資格試験に限らず成果を出すことを意識したお勉強はできるようになっておいたほうが絶対いいし、それができれば人生楽しくなってくると思うよ。分からなかったことが分かっていくプロセス、また習得した知識体系が有機的に他の分野とつながっていくのとか面白いなぁと思う。それが勉強、言い換えれば学習(理想は楽習)の醍醐味なのだと思う。

ということで、アグレッシブに修行したい人は本書などを参考に勉強してみたらいいと思う。自分は4月15日のデータベーススペシャリスト試験に向けてまた計画的に出社前の早朝に勉強中。勉強状況などはTwitterでつぶやいているので気になる人はフォローどうぞ。




最短で結果が出る超勉強法 (講談社BIZ)
最短で結果が出る超勉強法 (講談社BIZ)
著者:荘司 雅彦
販売元:講談社
(2007-06-26)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 受験生の人、または親の人
  • 司法試験などの難関資格の取得を目指している人
  • 成功者になりたい人
Amazon.co.jpで『荘司雅彦』の他の本を見る

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January 03, 2012

自助論

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫
スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

キーワード:
 サミュエル・スマイルズ、名言、啓発、歴史、修練
明治時代に日本でもベストセラーになった自己啓発本の元祖。以下のような目次となっている。
  1. 1章 自助の精神―人生を自分の手で開く楽しみを知る
  2. 2章 忍耐―たったこれだけで努力が苦でなくなる!
  3. 3章 好機を確実に生かす―この「改善」の手が、いま打てるか!
  4. 4章 仕事―いつも最高の成果を生むための基本原則
  5. 5章 意志と活力―「使命感」が人の器を何倍にも大きくする
  6. 6章 時間の知恵―成功者はみなこの「実務能力」を生かしている!
  7. 7章 金の知恵―“楽するため”にはこの汗をかけ!
  8. 8章 自己修養―頭脳と心・体の、効率よく痛快な鍛え方
  9. 9章 出会い 人生の師・人生の友・人生の書を持っているか
  10. 10章 信頼される人 人望・人格の力は一生通用する最高の宝だ!
(目次から抜粋)
天は自ら助くる者を助く」の大本がこの本らしい。1858年に英国で出版され、あらゆる過去の偉人の名言を引用しつつ、人生で重要なことがたくさん示されている。本書の内容を一言で示すと、節制して修練し、日々努力を怠るなということになる。

出版当時からだいぶ時間がたっていることもあり、時代の流れとともに変わらないものもある反面、現代に合わなくなっているものもある。また、偉人の引用を元に自論を展開していて、著者の実体験が何一つ書いていないようなので、話半分に読んでおけばいいと思う。自分にとって共感できた部分を重点的に読み、それ以外はさらっと流せばいいのではないかなと。こういう本は勢いで読んだほうがよい。

ということで、特に気になった部分を引用しておく。

「品性の生みの親」について』という節から。
 人生の最高の目的は、人格を強く鍛えあげ、可能な限り心身を発展向上させていくことである。これこそ唯一の目標であり、それ以外のものはこのための手段にすぎない。最高の快楽や富、権力、地位、栄誉や名声を得たとしても、それは人生における最大の成功ではない。むしろ、最高の人間性を獲得し、他人の役に立つ仕事に打ち込み、人間としての義務を果たしていくことこそ、いちばん立派な生き方なのだ。
 金は、確かにそれなりの力を持っている。しかし知性や公共心やモラルもまた力であり、むしろ金よりも高貴なものなのだ。コリンウッドは、友人の手紙の一節にこう書いている。
「金などなくても私は豊かになれる。あらゆる不幸や貧困を乗り越えようと努力してさえいれば、私はそれで十分なのだ」
(pp.194-195)
自分の精神や人間性を鍛え上げたいもので。あと今年の目標は節制してちゃんと貯金することなので、無駄遣いせずに仙人みたいな境地になって修練したい。

あと『仕事名人の秘訣』という節から。
 かつてレナーズは、自分の学習法の秘訣をこう語った。
「法律の勉強を始める時、私は決心したのです。"学んだ知識は完全に自分の血肉にしよう、そして一つのことがらを徹底的にマスターしないうちは、絶対に次へ進んではならならい"と。ライバルの多くは、私が一週間かかって読む本を一日足らずで片付けてしまいました。けれど、一年もたつとどうでしょう。私の知識は、それを覚えた日と同じように鮮明に残っていましたが彼らは学んだことをすっかり忘れていたのです 」
 人間は、勉強量や読んだ本の冊数で賢くなるのではない。勉強法が自分の追及する目的に適しているか、一心不乱に勉強に取り組んでいるか、勤勉が習慣となっているか―このような点こそが問題なのである。外科医アバネシーは「自分の精神には一定の飽和点ががある」と主張していた。つまり知識を詰め込みすぎると、すでに覚えていた知識が頭から押し出されてしまうというのだ。医学の勉強について、彼はこう語っている。
「自分が何をやりたいかという明確な考えさえ持っていれば、それを達成するための手段を選び損ねることなどめったにないはずだ」
 確固たる目的や目標を持っていれば、勉強も実り多いものとなる。ある分野の知識を完全にマスターしていれば、いつでもそれを活用できる。この点からいえば、単に本をたくさん持っていたり、必要な情報を得るには何を読んだらいいかを知っていたりするだけでは十分とはいえない。人生に役立つ知恵を常に持ち歩き、いざというときすぐ使えるよう準備しておくべきである。
(pp.206-207)
時代の流れとともに人生で触れる情報量の絶対量は格段に増え、それらをさばいていかなくてはいけない忙しい時代には速読や多読が求められがちである。しかし、速読や多読が本当に今の自分には必要か?それらのやり方で読んだ本が自分のものになっていると自信を持って断言できるか?を振り返ってみるとよいかもしれない。もし答えがNoであるならば、時には時間をかけて、かつ反芻するように読むのもよいだろう。
 
ここ2年ほどの資格試験を通して、本当に自分のものにしたければ、選択と集中で徹底的に繰り返すこと、が勉強の極意なのだと実感した。そして、自分のやるべきこと、目指すべき方向性が見えて、IT技術者としてプロフェッショナルになるという目標を立てたので、今年も選択と集中で1月かかって読み終わるような専門分野の本を読んでいくことにする。また、平行して読む本のジャンルを絞り、SF小説と歴史物など教養書メインに読んでいくことにする。

よって、今年の総読書量の目安は100冊程度となるが、書店で新刊コーナーで平積みになっているような90分程度で読み終われるような本ではなく、教科書的でかつ分厚くてあまり他の人が読まないようなもののラインナップとなることだろう。ブログタイトルに『賢者』とつけるのに恥ずかしくないようなものをね。

ということで、2012年、あけましておめでとうございます今年は去年よりも更新頻度を少しだけ上げる予定なので、ご期待ください。今年もよろしくお願いします



スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫
スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫
著者:サミュエル スマイルズ
販売元:三笠書房
(2002-03-21)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 自分の人生をよりよく生きたい人
  • 偉人の名言などが好きな人
  • 今年の目標をまだ立てていない人
Amazon.co.jpで『サミュエル・スマイルズ』の他の本を見る

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November 07, 2011

【携帯版】思考は現実化する

【携帯版】思考は現実化する
【携帯版】思考は現実化する

キーワード:
 ナポレオン・ヒル、成功哲学、目標設定、源流、バイブル
The自己啓発書と名高い本書。以下のような目次となっている。
  1. 序章 思考は現実化する!
  2. 第1章 思考は現実化しようとする衝動を秘めている
  3. 第2章 願望の設定は、あらゆるものの達成の出発点である
  4. 第3章 信念は願望実現の原動力である
  5. 第4章 深層自己説得を活用する
  6. 第5章 個人的経験と観察力を高める
  7. 第6章 脳の中に浮かぶ森羅万象の世界を活用せよ
  8. 第7章 体系的な行動計画を立てる
  9. 第8章 速やかに決断せよ
  10. 第9章 忍耐力を身につけ
  11. 第10章 マスターマインドの力
  12. 第11章 モチベーションを意味だす魔法のアイディア
  13. 第12章 潜在意識は海面下の王国である
  14. 第13章 頭脳は宇宙が宿る小さな器である
  15. 第14章 第六感は英知の殿堂への扉を開く
  16. 第15章 強烈な本能の創造的なものに転換せよ
  17. 第16章 失敗も生き物である
  18. 第17章 悲しみを通して魂にいたれ
  19. 第18章 不安という名の七つの亡霊
(目次から抜粋)
現代のサラブレッドの血統は、ゴドルフィンアラビアン、バイアリーターク、ダーレーアラビアンの三大始祖のどれかにたどれるように、本書は世の中に出版されている自己啓発書の源流的な本であり、初版1937年以来、世界中で約7000万部も売れているようだ。成功者と言われる人はみんな読んでいると思われる本で、最近さくっと読了した。

簡単に概要を説明すると、ナポレオン・ヒルが25歳くらいのとき、鉄鋼王、アンドリュー・カーネギーから「20年間無償で500名以上の成功者の研究をして、成功哲学を体系化してくれないか?」と誘われて、その仕事をやり遂げ、まとめられたのが本書となる。成功哲学がぎっしりと詰まっている。網羅的な内容を示すのは無理なので、自分にとって重要な部分を列挙しておきたい。

序章の最後に「成功」の定義が以下のように示されている。
成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標【願望】を、黄金律に従って一つひとつ実現していく過程である。
(pp.98)
ここで示されている「黄金律」とは『自分がして欲しいと思うことは、何よりもまず他人にそうしてあげることだ』というものらしい。この定義は、成功時のゴールではなく、『過程』となっていることが興味深い。終わりはないということかな。この成功の定義を自分の中にちゃんと落とし込んでおこう。

次は2章から、『願望実現のための6ヵ条』として以下のように示されている。
  1. あなたが実現したいと思う願望を「はっきり」させること。
     単にお金がたくさん欲しいなどというような願望設定は、まったく無意味なことである。
  2. 実現したいと望むものを得るために、あなたはその代わりに何を”差し出す”のかを決めること。
     この世界は、代償を必要としない報酬など存在しない。
  3. あなたが実現したいと思っている願望を取得する「最終期限」を決めること。
  4. 願望実現のための詳細な計画を立てること。そしてまだその準備ができていなくとも、迷わずにすぐに行動に移ること。
  5. 実現したい具体的な願望、そのための代償、最終期限、そして詳細な計画、以上の4点を紙に詳しく書くこと。
  6. 紙に書いたこの宣言を、1日に2回、起床直後と就寝直前に、なるべく大きな声で読むこと。このとき、あなたはもうすでにその願望を実現したものと考え、そう自分に信じ込ませることが大切である。
    (pp.124)
これまでに自己啓発書を多く読んでいるので、この部分はデジャヴ感いっぱいだね。もちろん本書が大元であることはいうまでもなく。

3年ほど前に買って読み始めたのだけど、9章くらいで止まっていて、気づいたら読みかけ本を置いておく段ボールにしまわれていた。そのときはなんとなくわかったような、分からないような、ふーんって感じだったのだけど、今はこの6ヵ条がよく分かる。特に目標設定を明確にし、期限を決めて、それを紙に書きだして壁に張るというようなことは最近出版されているさまざまな自己啓発書にも書いてあることだし、実際にこれをやってみておどろくほど成果を得られている。なので、これはもう間違いない。

あと2番はなんだか最近漫画喫茶で読み始めた『鋼の錬金術師』の『等価交換』の原則みたいな感じだね。努力や時間という代償を払うのは必須だね。何の代償もなく成功はないようだ。

また、9章では願望実現の必須要素として『忍耐力』が必要であると示されている。『忍耐力を身につける4つのステップ』として以下のように示されている。
  1. 燃えるような熱意に支えられた明確な願望や目標を持つこと。
  2. 明確な計画を立て、それを着実に実行していくこと。
  3. 親戚、友人、周囲の人たちの否定的な、あるいは意気消沈させるような意見をきっぱり拒絶すること。
  4. 目標と計画に賛成し、激励してくれるような人を1人、あるいはそれ以上の人を友人にすること(マスターマインド)。
    (pp.312)
願望実現のための6ヵ条』と重複するような内容であるが、それだけ繰り返し示しているということは、それが特に重要ということだろう。この4つのステップで一番重要なのは3かな。『お前には無理だ!!』とか言った言葉は華麗にスルーするのがよいということだろう。これから成功者になるためには、このスルー力が特に重要になると思う。

本書は『携帯版』とタイトルについているように、大元の本を再編纂し、多くの世代の人に広く読まれるようにと2005年ごろに出版されたようだ。600ページ近いボリュームとなっているが、1,470円とお買い得な内容となっている。

3日から4連休で、わざわざ本書を集中的に読み込むために1泊2日の温泉旅行に行った。鈍行列車で5時間近くかけて目的地に向かい、その間中ずっと本書だけを読んでいた。

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『携帯版』と示されているように、旅に持っていき、その間中これだけを読むというのはなかなかよかった。自分の人生を含めた『成功』を考えるときは、日常生活からいったん離れた環境に身を置いて、大局的に考えたり集中的に考えられるようにしようと思った。

行きの電車約5時間で半分くらい読み込み、ホテルについてからは料理を堪能し、そのあと露天風呂に入りながら今日読んで考えた内容について反芻する感じで過ごした。そうすることで、普段忙しくて考えられないこともよく考えられる気がする。

また帰りの電車で読み、読み切れなかった部分は家で読んで、何とか集中的に3日ほどで読めた。こういう温泉宿にわざわざ行って、集中的に分厚い本を読むような、一人読書合宿は結構おすすめなのでぜひやってみてほしい。

内容についても物語や著者の自伝的な要素もあるので、割と読みやすいほうだと思う。また、世の中に出版されている自己啓発書の源流的な内容なので、大元の本書だけを読めばよい気がする。しかし、1,2回読んだだけでは本書の価値を存分に引き出すことはできないだろうね。長い時間をかけて成功するまで徹底的に繰り返して読む必要があると思う。自分は年末年始のどちらかに毎年再読しようと思う。

世界中で読まれている成功哲学本をひも解いて、自分の人生を大局的に考えるのもたまにはよいと思うので、ぜひ。



【携帯版】思考は現実化する
【携帯版】思考は現実化する
著者:ナポレオン・ヒル
販売元:きこ書房
(2005-03-27)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 自分の進むべき道に迷っている人
  • 成功者になりたい人
  • 自分の人生について考えてみたい人
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November 03, 2011

経営思考の「補助線」

経営思考の「補助線」
経営思考の「補助線」

キーワード:
 御立尚資、経営思考、エッセイ、コンサル、補助線
戦略コンサルタントによる経営に関するビジネスエッセイ。以下のような目次となっている。
  1. 1 潮の変わり目
    1. 1章 波と潮流
    2. 2章 外に目を転じれば……
    3. 3章 情報の経済性
    4. 4章 経済ナナメ読み
  2. 2 潮に乗り、風を背に受けて
      1章 アダプティブ・アドバンテージ
    1. 2章 ビジネスモデル・イノベーションを考える
    2. 3章 日本企業の新たな強みを求めて
    3. 4章 変化できる「力」
    4. 5章 「変わる社会」あるいは「社会を変える」
  3. 3 潮に棹さす船頭さん
    1. 1章 コンテクスチュアル・リーダーシップ
    2. 2章 歴史に学ぶリーダーシップ
    3. 3章 新しい組織とリーダー像
(目次から抜粋)
著者はBCGの日本代表で、本書は日経ビジネスオンラインの記事が基となっている。テーマとしては、「二十一世紀初頭の社会と経営を取り巻く、大きな潮流」ということで、著者が仕事で一見関係ない事柄でも「補助線」を引くように他のことに目を向けてみると、思いがけずユニークな答えが導き出せたということがよくあるらしい。そういう自分なりの答えに関することが著者独自の戦略コンサルタント、かつ会社トップの視点から様々な事柄とからめてエッセイ風に示されている。日経ビジネスオンラインの記事は会員登録すれば読めるようだ。

読了後の単純な感想としては、一流の戦略コンサルタント、そして経営トップに立つ人の視野はとても広く、視点も幅広いのだなぁと思った。さすがに「補助線」と示されているだけあって、触れられている内容は、ビジネス、世界情勢だけではなく、歴史や音楽、文化人類学、漫才、オンラインゲームまでと幅広い。そういう視点があるからトップに立てるのだなぁと実感した。

それぞれコラム的な内容なので、連続した内容とはなっていないので、気になった部分をピックアップしておく。

まずは『それでもCMを見ますか?―テレビビジネスの将来性を読み解く』では著者のテレビ視聴体験から、スキップされにくいCMというものがあり、そのため、今後はテレビCMは一定のコスト優位性を持ち続けるだろうと示されている。その一つとして、『プレースメント型広告が増える』と示されている。以下その部分を抜粋。
 既に、映画やゲームの世界では起こっていることだが、人気コンテンツの中に、ストーリーの流れに沿って、自社の商品や広告を登場させるという手法がある。例えば、007の映画で広告効果を狙って、自動車メーカーが自社の車を提供したり、ゲームソフトの中で主人公がある会社の清涼飲料水だけを飲む、といった類で「プロダクトプレースメント」と言われる手法だ。
(pp.81-82)
これは最近もよく見るね。自分が最初に体感したこの広告モデルは、小学6年生くらいのときにやったスーパーファミコンソフトの『スターオーシャン』に出てくる回復アイテムとして「うまい棒」が出てきたりするものかな。最近では新劇場版ヱヴァのUCCコーヒーとかタイバニのタイアップ広告とかね。特にタイバニのブルーローズのペプシネックス広告は効果覿面で、ついつい自販機で飲み物を買うときにペプシを選んでいる自分がいて。『がっちりホールド』されているwwwで、この部分を読んでいて、このプレースメント広告は電子書籍でも使えるのではないか?と思った。要は小説など作品中に出てくる既製品に商品名を入れて、その横にネット記事みたいにバナー広告を入れておけばいいんじゃないかと。電子書籍販売にスポンサーをつければ、出版社の電子書籍販売費用が大分軽減されるんじゃないかなぁとか思った。あとはGoogle アドセンスみたいに本文中の内容を自動解析して広告が載るとか。まぁ、もしかしたらすでにそういうのがあるのかもしれないけど。

村上春樹作品にはやたらとパスタの料理とかビールがおいしく表現されているんだよね。そこにどこかの企業の広告があったら思わず買うかもしれないしねぇ。どこかこのプレースメント型広告を電子書籍でやってくれないかしら。

また、『コンテクチュアル・リーダーシップ』では、現状の金融危機という「波」にもまれながら、「潮流」のような本質的変化にも洗われている企業のリーダーに必要な条件として以下の3つを示している。
  1. 先が読めない状況の中で、組織の中にはびこりがちな不安を払拭できる「明るさ」
  2. 一方で、短期、中期、長期といった複数の時間軸を見わたしながら、冷静に状況を判断し、「深く読むべきこと」と「読んでも仕方のないこと」を切り分けられる「ウィズダム(wisdom=知恵)」
  3. 自らタイプの違う異質の人材を活用し、さらに自分の目的達成だけではなく部下の自己実現を支援することで、より強いモチベーションを持ったチームを作り上げ、動かしていける「懐の深さ」
    (pp.220-221)
ここで想定しているリーダー像は間違いなく経営トップクラスなのだけど、こういう視点はなるべく早めに養っておきたいところかなと。徐々にクラスが上がってくるにつれて、チームを率いたりしなければいけない。そんなとき、このような条件がとても勉強になる。

また、上記の条件に続けて、「この人はすごい」と思わされるリーダーとして、以下のように示されている。
 ただ、仕事を通じてお目にかかった「この人はすごい」と思わされるリーダーには、何らかの形で、この三つの要件が備わっているように思える。
 当然ながら、この三つの要件を身につけていくプロセスも人それぞれなのだが、「教養」を身につけるべく努力を続け、かつ、いずれかのタイミングで相当の「修羅場」体験をしている方が多いように見受けられる。
 「リーダーシップは旅である」という明言がある。
 リーダーになっていく旅は、志と覚悟があれば、いつでも始められるし、そして人生を通じて旅は続いていく、ということだろう。
(pp.221-222)
やはり、仕事だけできても教養観がなければ人の上に立って、導いていくことができないのだなぁと思った。そのためには自分の仕事には直接関係ない古典文学作品や歴史本、科学本を読んだほうがよいのだなぁと改めて思った。そしてその自分の考えの源泉は何かと振り返ってみると、5年前に読んだ著者の以下の本によるのだと改めて分かった。何でもよいから好きな本を読んで思考プロセスを鍛えておけば、それが仕事に活きてくると示されていたのが印象に残っていた。それから著者に関心が出て、本書を買って2年ほど積読したけど最近読了して、含蓄のある中身でよかった。

また、最近になって本書の続編が発売されたらしい。良いタイミングなので、そのうち買おう。

変化の時代、変わる力―続・経営思考の「補助線」変化の時代、変わる力―続・経営思考の「補助線」
著者:御立 尚資
販売元:日本経済新聞出版社
(2011-10-26)
販売元:Amazon.co.jp

本書はネット上の記事が基になっているので、1コラムあたりはそんなに長くないので、割とさくっと読める。ビジネスエッセイで肩の力を抜いて楽しみながら読めばよいと著者は示しているけど、あまりなじみのない経営トップの視点からのビジネス内容はすんなり頭に入ってこない部分も無きにしも非ず。それでも本書を読めば、大局観は確実に養われるだろう。



経営思考の「補助線」
経営思考の「補助線」
著者:御立 尚資
販売元:日本経済新聞出版社
(2009-06-26)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 戦略コンサルタントになりたい人
  • 将来経営者になりたい人
  • 大局観を養いたい人
Amazon.co.jpで『御立尚資』の他の本を見る

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October 16, 2011

究極の鍛錬

究極の鍛錬
究極の鍛錬

キーワード:
ジョフ・コルヴァン、鍛錬、達人、天才、継続
あらゆる分野で天才的なパフォーマンスを発揮する人たちの成功の鍵が、究極の鍛錬によるものであるということが示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 世界的な業績を上げる人たちの謎
  2. 第2章 才能は過大評価されている
  3. 第3章 頭はよくなければならないのか
  4. 第4章 世界的な偉業を生み出す要因とは?
  5. 第5章 何が究極の鍛錬で何がそうではないのか
  6. 第6章 究極の鍛錬はどのように作用するのか
  7. 第7章 究極の鍛錬を日常に応用する
  8. 第8章 究極の鍛錬をビジネスに応用する
  9. 第9章 革命的なアイデアを生み出す
  10. 第10章 年齢と究極の鍛錬
  11. 第11章 情熱はどこからやってくるのか
(目次から抜粋)
この本は本当にいろんな意味でヤヴァイ、スゴ本というか、もしかしたら自分の人生を変えるかもしれない。今年読んだ中で間違いなく一番!!

僕は達人プログラマーになろう!!と決めた。そのために、内発的動機付け、モチベーション3.0について理解し(※1)、1万時間のトレーニングを積めばよいことを知り(※2)、さらにはマスタリーに至る学習プロセス(※3)を学んだ。そして、さらに達人になるためにどうやるか?のHowの部分がまだ欠けていたので、本書を読んでみた。

ゴルフのタイガー・ウッズ、音楽のモーツァルト、チェスのチャンピョン、ビジネス界のジャック・ウェルチ、あらゆる分野での傑出した業績を残す人物の鍵が究極の鍛錬によるものであるということがさまざまな論文をもとに示されている。原題は『Talent Is Overrated』で訳としては「生まれつきの才能は過大視されている」となる。

一般的に前述した天才的な人物のその要因として、生まれつき才能にあふれていると考えられがちである。また、科学者やチェスのチャンピョンやビジネスで圧倒的に成功した人は傑出して頭がよかったりと思われたりもする。さらに、年齢を重ねることでそのような能力は衰えていくものであったりするとも考えられがちになる。しかし、それらがすべてNoであると本書で示されている。

第3章まではそのようなことがいろいろな研究論文を基に示されている。そして、天才が天才、もしくは達人たる一番の要因は、圧倒的な練習量、努力量によるものだと示されている。さらにその練習は、慣れたただの繰り返し処理のようなトレーニングではなく、究極の鍛錬を10年以上にわたって従事してきていると示されている。

誰もが行うただの鍛錬としてゴルフの例が示されている。打ちっぱなしでカゴ2杯ほどのボールを購入し、8,9番アイアンで打ち始める。そしてとても悪いショットを打ち、次こそまともであってほしいと願いながらなるべく早く次のボールを打ち、そのときに打った悪いショットを忘れてしまう。ときどきなぜショットが悪いのかを手を止めて考えるべきだと思い、ボールを打つ際5千か所ほど悪いところがあるように思えてくる。その一つを直そうとし、次の失敗打までには上達したように感じられるように自分自身を納得させようとする。

しばらくするともう一度悪いボールを打ち、そのときまた5千か所のうちの別のもう1か所を直さなくてはならないだろうと感じるようになるが、買ったボールがなくなるとクラブハウスに戻り、十分練習したことに自己満足し、次のゴルフ場の実践を楽しみにする。僕も最近ゴルフを始めて、打ちっぱなしに行ったりするからこんな感じだけど、著者によれば、この鍛錬もどきを通じてゴルフの上達に関しては何一つ成し遂げていることにならないとある。

ではその道の頂点を極めている達人がやるような究極の鍛錬とはどのようなものか? 究極の鍛錬には普通の鍛錬と違い、特徴的な以下の5つの要素があると示されている。
  1. しばしば教師の手を借り、実績向上のため特別に考案されている
  2. 何度も繰り返すことができる
  3. 結果に関して継続的にフィードバックを受けることができる
  4. チェスやビジネスのように純粋に知的な活動であるか、スポーツのように主に肉体的な活動であるかにかかわらず、精神的にはとてもつらい
  5. しかも、あまりおもしろくもない
まず1に関しては、自分一人では自分自身のどこが悪いかが分からないというのがある。そのためその人に合った最適なトレーニングメニューを教師やコーチ、師匠から教わる必要があるようだ。そのときの原則として、居心地のよい慣れたコンフォートゾーン(comfort zone)ではなく、身に着けようとしている技術や能力がもう少しで手の届くラーニングゾーン(learning zone) を強化することで成長するので、常にここの自分の能力の限界に挑戦するようなものではないとダメらしい。これはなるほどと思った。

2に関しては、ただ慣れたことを1万時間やれば達人になれるわけではなく、1をベースとした適度にきついラーニングゾーンの活動を徹底的に繰り返すことが重要らしい。例として、30年たった現在でも大学バスケットボールの現役選手として記録が破られていないピート・マラヴィッチという選手は、学生のころ朝体育館の開館と同時に行き、夜閉館になるまでシュートの練習を続けたとか。ポイントはきつい練習を続けることらしい。

3に関しては、訓練の成果が分からなければ、決して上達せず、さらには注意深く練習をしなくなってしまうようだ。だから、フィードバックを得るために、先生やコーチ、メンターの存在が欠かせないようだ。独学の限界がここにあるようだね。

4は、対象を特に絞り込み、集中して努力することが求められているようだ。徹底的に自分に厳しい鍛錬を積む必要があり、どの分野でも共通してみられる要素として、究極の鍛錬の練習時間は1日に4,5時間が上限らしい。最高水準の音楽家、チェスチャンピョンもこのような練習時間だと報告があるようだ。

最後の5は、不得意なことにしつこく取り組むことが求められるようだ。そうして、つらく難しいことをやることで技が向上することがわかり、鍛錬を繰り返し実行する必要があるようだ。これら5つのプロセスを最低でも10年以上継続していくことで達人、天才と言われるような人たちの領域に到達できるようだ。

この鍛錬方法を読んでいて、なんだか本当にドラゴンボールとかハンター×ハンターなどのバトル漫画のキャラが修行するようなものをイメージした。一番近いのは、ハンター×ハンターのネテロの『感謝の正拳突き1日1万回』のような感じ。もうあれが究極の鍛錬の5つのプロセスに大体当てはまるでしょうww

さらに6章では、究極の鍛錬によって、他人が気づかない細かな差異がわかり、もう一つの物事をより多く認識でき、さらには専門分野の情報について驚異的な記憶力を持つようになるようだ。その例がチェスのチャンピョンで示されている。また、専門分野の知識の絶対量が最後にものを言うようだ。以下その部分を抜粋。
 達人の驚異的な記憶力が自然に手に入るものではないのは明らかだ。それは専門分野に関する深い理解のうえに構築されているので、何年もの集中的な学習によってしかもたらされないのだ。新しい情報を高度な概念に絶え間なく関連づけることも求められており、大変厳しい課題だ。このように考えれば、達人の卓越した記憶力が専門分野以外には及ばないことも簡単に理解できるだろう。専門分野の知識は達人の能力の中心的な要素であり、専門分野と切り離すことはできないのだ。一般的な能力とはまったく異なり、何年もの究極の鍛錬を通じてのみ最終的に手に入れることのできる能力なのである。
(pp.148)
ということで、自分も専門分野のITの勉強を徹底的にやって、知識の絶対量を増やす必要がある。まだまだ読まなければいけない技術書が山のようにあるからね。

7章以降は日常生活でフィードバックを受けることが重要とか、ビジネスでも応用できるとか、創造性にも突飛な能力が必要なわけではなく、知識の絶対量を増やし、究極の鍛錬をベースに試行錯誤する必要があるなどと示されている。さらに、究極の鍛錬を続けることで、年齢による衰えをある程度超越することができると示されている。

そして、このつらく厳しい何年にもわたる修行のような鍛錬を成し遂げるには、内発的動機が重要であると示されている。特に重要だと思った部分を最後の章から抜粋。
なぜ特定の人が何年もあるいは何十年にもわたり、自らを傷めつづけるような厳しい訓練に毎日身をさらし、ついには世界のトップクラスに達することができるのか、一般論としては、そのことを十分説明することができない。もはや科学者から助言を求めることはできないところまで、この問題を検討してきた。ここからは、検討してこなかった唯一の場所、自分の心の内側を見つめはじめる必要がある。高業績を上げるCEOやウォール街のトレーダー、ジャズピアニスト、訴訟弁護士などになるために必要となる膨大な努力をさせるものはいったい何だろうか。何がそうさせるのだろうか。答えは、あなたが次の二つの基本的な問いに、どう答えるかにかかっている。あなたが本当に欲しいと思っているものは何か。あなたが本当に信じているものは何か。
 本当に、深く求めているものを知ることは、欠くことのできない要素だ。「偉大な業績」を上げる人間になるには、これまでにしたことのないような投資をしなければならないからだ。この先何年もの間、目標に向けて自分の人生を完全につぎ込まなくてはならない。とてつもない力でその目標をつかみ取ろうとする者だけが成功するのだ。
(pp.283)
本書がいろんな意味でヤヴァイのは、本書を読んでしまうと、何かの分野で達人を目指して途中で挫折しそうなとき、才能がないとか、頭がよくないとか、すでに年だから遅すぎるという言い訳ができなくなるということだ。確かにタイガー・ウッズのように2歳から父親からゴルフを教え込まれているような環境的な要因や始めるのが早いほうが有利であるということはある。けれど、最後は何年にもわたって究極の鍛錬を続けたかどうかになる。そしてそれは、強い内発的動機を持っているか、言い換えれば本気であるかどうか?に帰結する。

達人プログラマーになる!!と決めた以上、もうやるしかない。昨日今日、ここ数カ月でそのように決めたわけではない。社会人になってからいろいろと経験し、そして熟考してきて、ようやく最近になってやはり自分の専門分野を極めるべきだという結論に達し、モチベーション3.0の極意に目覚めた自分なら大丈夫なはず!?そして10年後くらいに真の意味でMasterになるんだ!!

今までどれだけ鍛錬不足であったのかを突き付けられた気がした。究極の鍛錬をやるには、今の自分には師匠が必要だ。自分の専門分野の師匠。今まで我流でやってきたけど、そろそろ限界を感じている。いろいろなバトル漫画の物語のように、そろそろ自分も師匠探しをする必要があるようだ。

冒頭で示した※印に対応する、本書と合わせて読みたい書籍は以下となる。本書は『モチベーション3.0』の必読書15冊の1冊に含まれていて、気になったので読んでみた。そして、これらは達人になるための基礎理論を強化するために全部必読!!相互に関連付けられた内容なので。あと一つ達人基礎理論!?を強化するために必要な本があって、キーワードだけを示せば、それは『フロー体験』となる。なるべく今年中に読んでおきたいところ。

本書は案外他の有名ブログで取り上げられたりしていないし、大きめの書店にも置いてなかったからなんだかもったいない気もする。発売は去年の4月なのだけどね。しかし、Amazonでの評価はかなり高い。

あらゆる分野で達人を目指すすべての人に必読書。僕はこの究極の鍛錬をがんばってやろうと思う。今年はまだ準備期間なので、来年から達人目指して本気出す!!www



究極の鍛錬
究極の鍛錬
著者:ジョフ・コルヴァン
販売元:サンマーク出版
(2010-04-30)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 自分の専門分野で成功したい人
  • アグレッシブに修行したい人
  • 達人になりたい人
Amazon.co.jpで『達人』に関する他の本を見る

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September 24, 2011

社長 島耕作の地球経済学 クラウド&ソーシャルビジネス基礎編

社長 島耕作の地球経済学 クラウド&ソーシャルビジネス基礎編 (KCデラックス)
社長 島耕作の地球経済学 クラウド&ソーシャルビジネス基礎編 (KCデラックス)

キーワード:
 島耕作、クラウド、SNS、ロングテール、ビジネス
漫画の社長島耕作が監修となって、クラウドとソーシャルビジネスの基礎がまとめられた本。以下のような目次となっている。
  1. LECTURE 1 ネットが変える世界のかたち
  2. LECTURE 2 クラウド・コンピューティング
  3. LECTURE 3 グーグル、ロングテール、そしてフリー
  4. LECTURE 4 ソーシャルビジネス―いいね!がつくる世界
  5. 社長 島耕作の緊急メッセージ 災害後の日本人へ
(目次から抜粋)
本書はビジネスマン向けにクラウドとソーシャルという二つの概念を基礎から分かりやすく解説している本となる。監修は、漫画のTECO⊥(テコット、最後のTは上下逆になっているのが正式社名)の社長、島耕作という設定になっている。実際に執筆している人は別にいる。

LECTURE1ではネットが世界を変える例として、今年起こった中東のネット革命、つまりFacebookがきっかけとなってそれが起こったと示されている。本書によると、チュニジアのジャスミン革命は田舎に住む26歳の青年、モハメド・ブアジジの抗議の焼身自殺がきっかけとなり、ブアジジのいとこがそれを携帯の動画で撮影し、それをFacebookに投稿して一気に広まったのがきっかけらしい。もともと不満が鬱積していた状態があり、それを発散する一助となったのがFacebookで、民衆の声を起こす役割を果たしたとあった。これはあんまりニュースを見ていなかったから、詳しいことを知らなかったので勉強になった。本書によると、革命のツールになった理由として、Facebookが実名制であることと、サーバーがアメリカにあるので、デモを募るようなFacebookページの作成者は、宣言しないかぎり不明で、国家による情報統制がきかないからとあった。なるほどと思った。

あとはウィキリークスやスマフォのOSについていろいろと示されている。ここらへんはさすがにネット記事をそれなりに追っていたので、特に目新しい内容ではなかった。

LECTURE2ではクラウド・コンピューティングに関してで、Google DocsやDropboxなどのオンラインストレージ、Evernoteの概要などが示されており、クラウド化によって企業のIT資産の所有と管理の概念が変わってくると示されている。ここもすでに既知の内容だった。

LECTURE3はGoogleの広告主体の収益のビジネスモデルやロングテール、フリーについて示されている。ここは今さら感のある内容で、2年前くらいに話題になっていた基本的な内容が示されている。あと、オープンソースビジネスの例として、LinuxとChrome OS、Androidについても示されていた。Chromeは個人でもプロジェクト参加できるらしい。これは知らなかった。これはあとで確認しておこう。英語だけど。

LECTURE4ではFacebookをもとにしたソーシャルビジネスの可能性について示されている。ネット上にあふれかえっている情報の選別、情報の価値判断は結局は自分の知っている人によるということから、ソーシャルネットワークをうまく活用することが今後重要になっていくとある。そして、個人レベルでは実名登録しておき、就職や転職にセルフブランディングとして活用するのがカギとなっていくとある。

まぁ、内容の紹介はこんなところでしょう。自分は一応ITが専門であるし、FacebookやTwitterを使用しているし、スマフォもAndroidなので、ほぼ本書の内容を現在進行形で体感しているので、目新しいことはあんまりなかった。とはいえ、基礎的なレベルから改めて全体像の把握の復習になってよかったと思う。

個人的にはまだFacebookをどう使いこなすかを試案しているところで、いろいろと毎日試行錯誤している感じ。当初は外国人の知り合いを増やそうと英語のみで投稿していこうと思っていたけど、友達構成がリアルの日本人がほとんどなので、英語で投稿すると「いいね!」が全く押されない(笑)。日本語だとしょうもないことでもだったり、食事の写真をアップするだけで割と「いいね!」が押されやすかったりいろいろだなぁと思う。

Facebookはまだまだ進化過程で、最近もリスト機能が変更になったり、今後も大きなバージョンアップがあるようだ。まだFacebookをやってない人はとりあえずアカウントを取得してやってみるのがいいかもしれない。mixiみたいにハンドルネームじゃなくて、実名に抵抗があるかもしれないけど。ちなみに、自分のアカウントは以下となる。友達申請は100%受け付けますよ!!

また、島耕作の地球経済学シリーズは本書を含めて3冊目で、1作目は読了済み。2作目の『世界恐慌「日本人の覚悟」編』は未読なので、そのうち読もう。

そんで今日は買ったばかりのPCが届いて、そのPCから更新している。PCの写真状況もFacebookに載せてあったり。ちなみに、買ったのは以下。約10万円でこのスペックなので満足☆ということで、New PCになったことだし、ブログ更新もちゃんとやっていきますよと。



社長 島耕作の地球経済学 クラウド&ソーシャルビジネス基礎編 (KCデラックス)
社長 島耕作の地球経済学 クラウド&ソーシャルビジネス基礎編 (KCデラックス)
販売元:講談社
(2011-06-23)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 島耕作シリーズが好きな人
  • facebookの概要について知りたい人
  • ソーシャルビジネスに関心がある人
Amazon.co.jpで『島耕作の地球経済学』の他の本を見る

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September 17, 2011

仕事で「一皮むける」

仕事で「一皮むける」 (光文社新書)
仕事で「一皮むける」 (光文社新書)

キーワード:
 金井壽宏、仕事、キャリア、成長、事例
経営幹部クラスの人たちに一皮むけた体験をインタビューしてまとめれた本。以下のような目次となっている。
  1. 「一皮むける経験」が最大のキャリア・チャンス
  2. 「入社初期段階の配属・異動」で一皮むける
  3. 「初めての管理職」で一皮むける
  4. 「新規事業・新市場のゼロからの立ち上げ」で一皮むける
  5. 「海外勤務」で一皮むける
  6. 「悲惨な部門・業務の改善と再構築」で一皮むける
  7. 「ラインからスタッフ部門・業務への配属」で一皮むける
  8. 「プロジェクトチームへの参画」で一皮むける
  9. 「降格・左遷を含む困難な環境」に直面して一皮むける
  10. 「昇進・昇格による権限の拡大」で一皮むける
  11. 「ほかのひとからの影響」で一皮むける
  12. 「その他の配属・異動、あるいは業務」で一皮むける
  13. 「節目」に一皮むけ、キャリア発達を続けるために
  14. 「一皮むけた経験」からリーダーシップ開発へ
(目次から抜粋)
著者は経営学が専門の大学教授で、日ごろから会社勤めをしている人が成長を続けるなら、その人がどのような産業で、どのような仕事経験を経て、上司部下の関係なども含めてどのようなことを成し遂げたのか?ということに関心があったようだ。そんなとき、社団法人関西経済連合の人材育成委員会から「経営におけるひとの問題」に取り組みたいという相談があり、そこで経営幹部クラスの人にいろいろと一皮むけた経験をインタビューし、まとめられたのがこの本となる。

どちらかというと学術的で、さらには一人ひとりの経験があまり深く示されているわけではない。著者も本書について以下のように示している。『他人の「一皮むけた経験」を読んでも、一皮むけることはない』から以下抜粋。
英雄や武将物語に範を求めてもいいが、現実に仕事と向き合ってキャリアを磨いている多くのビジネスマン(ウーマン)にとって、先輩たちが語る「一皮むけた経験」はもっと注目されてしかるべきだと思う。しかし、ここで指摘しておきたいことは、本書を読んでもその(読書)経験で一皮むけるわけではなく、読書や座学は「一皮むけた(仕事)経験」にカウントできないということだ。
「ここまで引っ張っておいて」と言われるかもしれないけれど、一皮むける状況(時間・空間)はほかの誰でもなくあなたが握っているし、その状況を通過して初めて経験になるからである。一皮むけるために「一皮むけた経験」を読むのではなく、「節目だな」と自分が感じられたとき、先輩たちがその節目で何を考え、どう行動し、どう一皮むけたのかを知り、あなたが一皮むけるためのきっかけ、指針、材料にしていただきたいと思う。
(pp.235)
本書では44の事例が示されているのだけど、一人ひとりの事例紹介に割かれているページ数が3,4ページなので、正直あまり深みがない。その人がどういうバックグラウンドで、どう経験していったのかが簡潔にまとめられているだけである。

なので、本書の使い方は、自分の場合は「節目」はいつで、今まで一皮むけた経験がこれまでのキャリアにあっただろうか?もしくは、これをやりきれば一皮むけるのではないか?と考えながら読んでいくのがよいかもしれない。

自分自身のことに関して示しておくと、もう6年目突入になるが、一皮むけたと自信を持って言えるものがまだ何もないなぁと思った。まだまだ「節目」になるようなことも経験してないのかもしれない。

あと数年後に振り返ってみたら、8月から部下ができて、上司になった、ということがもしかしたら一皮むけた経験と言えるのかもしれない。現在進行形のことであるが、上司になると適当な仕事をしてられないし、上司らしく部下の指導をしなければいけないし。なんだかちょっと仕事に対する取り組みの意識が変わっているのは実感する。

自分自身のキャリア構成について考えていきたい人にはもっと良い本があると思う。以下はこのブログで取り上げたものでお勧めのもの。「働くひとのためのキャリア・デザイン」は本書と同じ著者の本で、こっちのほうがキャリアを考えるには良いと思われる。また、下二つは高橋俊介氏というキャリア論が専門の人の本で、こっちもかなり参考になると思われる。

キャリアデザインは自分の思い描いたとおりになることはないかもしれないけど、少なくとも自分が進んでいく方向性だけはちゃんと決めておきたい。流されるままに行くと、現状よりもよろしくない状況に陥ってしまう可能性が高いので。少なくとも自分で自分のキャリアを選んでいくという意識でレベルアップしていきたい。



仕事で「一皮むける」 (光文社新書)
仕事で「一皮むける」 (光文社新書)
著者:金井 壽宏
販売元:光文社
(2002-11-15)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • キャリアについて考えてみたい人
  • 経営幹部にまで出世したい人
  • 仕事で一皮むけたい人
Amazon.co.jpで『金井壽宏』の他の本を見る

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September 09, 2011

一生モノの勉強法

一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ
一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ

キーワード:
 鎌田浩毅、勉強、戦略、成功、教養
火山学が専門の著者による一生モノの勉強方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. はじめに ──大人の勉強は「成功」を目的にするもの──
  2. 第1章 面白くてためになる「戦略的」な勉強法とは
  3. 第2章 勉強の時間を作り出すテクニック
  4. 第3章 効率的に勉強するための情報整理術
  5. 第4章 すべての基本「読む力」をつける方法
  6. 第5章 理系的試験突破の技術
  7. 第6章 人から上手に教わると学びが加速する
(目次から抜粋)
2年前に発売していて、そのとき結構いろんな書評ブログで取り上げられていたのを覚えている。この本は7月くらいに買った。いつだって自分の勉強方法が適切かどうか、問題ないかどうか気になるもので、確かめるように読んだ。

仕事で成果を出すためには「知識」と「教養」の両方が必要で、周りの空気に乗せられてなんとなく勉強してはダメで、自分の将来から逆算して戦略的に勉強することが大切とある。勉強について、著者の今までの体験などからスケジュール、デジカメの写真や書籍の整理方法、本の読み方、試験勉強方法、異業種交流会などについて網羅的に示されている。それらを統合して、その場限りのものではなく、一生モノにしてほしいという願いから本書が書かれている。

恣意的に勉強になったところを示しておく。

第4章の「5.入門書は最低3冊買う」で、良書についての部分。
 大事なのは、本を読み続けるということです。選書眼というのは結局、読むことでしか磨かれません。本は人と同じく一期一会なのです。経験を積めば積むほど、良書に巡り会う確率が高まるのです。
(pp.128)
良書は人からのお勧めに従うのもよいだろう。他にもこの読書ブログのようなものを定期的にチェックして、よさそうなものを読むというのもあり。それでも、自分なりに試行錯誤していったほうが、より見る目が養われるのは確か。

お勧めは本屋に行って5冊だけ買うと決めて、そのときにタイトルかジャケ買いがいい。もう中身なんか一切確認せず直感で選ぶ。もちろん8割型ハズレだね。でも残りの2割が思いがけずキター(AA略)というのに出会えたりする。もともとハズレることを前提に買うから、人のお勧めよりも期待値が低い分、その意外性が面白かったりする。まぁ、最近は本屋でふらふらしながらこれは!!と思うようなタイトルと装丁の本は大体当たりを引けるようになってきた。

同じく第4章の「12.古典は退屈だからこそ意味がある」から以下抜粋。
 しかし、古典は時には退屈でありながら、偉大な真理を必ず持ち合わせています。それを知っている人たちが、長い時間をかけて非常な努力を傾けて古典を後世へ伝えていったものなのです。
 もし古典の中の、退屈な要素を全部排除して、偉大な要素だけを選び合わせたら古典になるかというと、残念なことにそうは問屋が卸しません。退屈な部分に人生や世界に関する本質を突く説明があるからです。というのは、古典の書物自体が、その中に試行錯誤の過程を含んでいるからです。
 このプロセスを追体験することも、古典を理解する大事な一部なのです。このような仕掛けがあるからこそ、古典を読み込むことから偉大な結論や発見が浮かび上がる楽しみが生まれてくるのです。
(pp.150-151)
例えば、古典文学作品を読む場合はもう本当に非効率といっていい。1ページ5分くらいかかることもある。1冊を読みきるまでの時間が普通の本の10倍くらい時間がかかる非効率さを通して、その分だけ普通の本よりも多く考えているということでもある。それが非効率さの利点ではないかなと思う。まぁ、読まされて読んでも苦痛なだけだけどね。

他の勉強本とか読書論では古典なんか読むのは時間の無駄だ!!と主張されるものもあると思うが、それは結局人によるとしか言いようがない。自分自身に関しては、読まれ続けてきたものに価値があり、その非効率さを通してひたすら自分の精神を修練できるという意義を見出している。最近は帰りの電車の中で15分ずつしか読んでないけど。勢いをつけて一気に読もうにも途中で眠くなるし(笑)。

ちなみに古典論は以下がお勧めかな。まぁ、自分でそれなりに何か古典と呼ばれるものを読んでみないことには読む意義があるかどうかの判断がつけられないだろうけどね。

あとは、第6章の「5.自分の考えの枠組みをゆさぶってみる」で異業種交流会について以下のように示されている。
 ここで相手のフレームワークに合う「引き出し」を増やすために、異業種で働く人を知るのは有意義です。異なる価値観、文脈の中で生きる人との付き合いを通じて、自分のフレームワークを相対化できるからです。自分の知らなかった世界での興味深いエピソードを聞くこともできるでしょう。
(pp.208)
これまた本とか人によっては異業種交流会なんか時間の無駄だ!!と主張されるものだけど、これも人によるかなと思う。交流が目的になって行き過ぎてもだめだけど、これはと思うものに関してや、たまには仕事以外の他の業界の刺激が欲しいという人にはいいと思う。ということで、83年会主催の以下の講演会がお勧めですww10月1日(土)開催で、定員38名です!!申込みはお早めに〜。

本書全般に関しては特に目新しいものが書いてあるわけではない。似たような本を多く読んでいる場合は、同じようなこと書いてあるなぁと感じると思う。かといってまったく読む価値がないかというと、そうでもなく。全てではないけど、示されていることが大体できるようになっていると思い、自分の勉強方法は間違っていないことを確認できてよかった。あとは成果が出るまでこの調子でずっと継続するだけかな。

次は自分のIT技術を30歳までに底上げする必要があり、最近また激しい!?修行を開始しつつあるところ。



一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ
一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ
著者:鎌田 浩毅
販売元:東洋経済新報社
(2009-04-03)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 勉強方法を確認したい人
  • 成功者になりたい人
  • 教養を身につけたい人
Amazon.co.jpで『鎌田浩毅』の他の本を見る

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September 02, 2011

仕事は楽しいかね?

仕事は楽しいかね?
仕事は楽しいかね?

キーワード:
 デイル ドーテン、仕事、挑戦、アイディア、試行錯誤
著者の体験から、日々いろんなことを試すことの重要性が短編物語風で示されている自己啓発本。目次は省略。

この短編の物語は、著者の35歳のときの実体験からなる。5月だというのにシカゴのオヘア空港は雪で全便欠航となった。著者をはじめ乗客は空港でひと晩足止めを食らうことになった。そこで子どもたちと戯れている老人がいて、著者に挨拶をしてから話しかけた。

「仕事は楽しいかね?」

と。著者は自分の今までのやりきれない仕事のことを話、それを聞いた老人は次第に著者に対していろいろなビジネスの話、試行錯誤の話、ある経営者たちの話をして啓発していく。その老人はアメリカ中の企業トップがお金を出して話を聞きたいほどの高名な実業家だったという話。

そこから著者はいろいろと試すことの重要性を知る。

至言のような部分がいくつかあったので、それを恣意的に列挙しておく。
  • 『試してみることに失敗はない』
  • 今日の目標は明日のマンネリ
  • "遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る"
  • 目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ。
  • 成功するというのはね、右に倣えをしないっていうことなんだ。
  • "適切な時"とか"完璧な機会"なんてものはないということ。
  • 人は、変化は大嫌いだが、試してみることは大好きなんだ
  • 覚えておいてくれ。"試すことは簡単だが、変えるのは難しい"ということを。
こんなところかね。また、特にいろいろと考えさせられたのは目標に対する考え方の部分。
「目標を設定すると、自己管理ができているような気がするものだ―」
 そこで言葉を切る。そして、いまだ私が手に握りしめている"成功のための戦略"の紙を指差し、それを見るように促した。
「ここをごらん。きみがこの紙のリストにあげた"自分の人生をきちんと管理すること"という項目を。ハハ!人生はそんな扱いやすいものじゃない。僕は人生の中で何をすべきかなんて、問いかけなくなった―どうせ、人生なんて思いどおりにならないからね」
(中略)
 そして尋ねた。「僕がいままでに掲げた目標が一つだけある。聞きたいかね?」
 ぜひ、と私は答える。

"明日は今日と違う自分になる"だよ。
(pp.38-39)
本書はいろいろな思いついたアイディアを試してみることが重要だということが主に示されているのだけど、自分はここが特に気になった。目標設定してそれを達成できるようにアグレッシブに行動するのが自分にはあっていると思う。

人生が思いどおりにいかないということは今まで嫌というほど身にしみているけどね。それはその通りなのだけど、成り行きに身を任せすぎると怠惰な自分が行き着く果てはバッドエンドじゃないか!?ってすごく不安なんだよね。人よりもいろいろと制約とか障害がある分なおさら。

目標を設定するから微妙なのであって、自分のやりたいこと、夢、野望を書いて持っておくというのはいいかもしれない。目標ほどきっちりやりこむべきものでもない、もっとゆるい感じのもの。それがあれば、あとはある程度流れに任せてもいいかな。

他にはポストイットの企業の成り立ちは偶然の産物だということから、その偶然を活かして試行錯誤すると成功できるというようなことが示されていた。この読書ブログだって結構偶然の産物だしね。そこからいろいろな出会いとかもあったりして、今に至る。

180ページで割りとさくっと読める。日々仕事で疲れていて、なんだかどうにもならない閉塞感を感じている人にはよい読み物かもしれない。そして、日々些細なことから試行錯誤していけば何か変わるかもしれない。

さて、何を試しましょうかね?



仕事は楽しいかね?
仕事は楽しいかね?
著者:デイル ドーテン
販売元:きこ書房
(2001-12)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 仕事に疲れている人
  • 目標を設定しないとダメなタイプの人
  • ビジネスで成功したい人
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August 20, 2011

ぶっちぎり理論38―落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!―

ぶっちぎり理論38―落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!―
ぶっちぎり理論38―落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!―

キーワード:
 後田良輔、マナー、一般常識、気配り、モテ
広告代理店で副部長を務める著者によって、ビジネスにおけるささいなことで失敗しないための具体的なノウハウが38の理論として示されている本。目次は省略。本書は83年会同志、督促OLさん経由で頂いた。ありがとうございます。著者は中山美穂と結婚したいという超不順な動機でなんとか一流の広告代理店に入社したのはよかったが、仕事が全然できず、損害を出したりで失敗続きで先輩、後輩、はてはお客さんからもダメ社員の烙印を押される。

それらの原因は広告ビジネススキル、学力、知識が足りなかったことではなく、「気配り」や「心遣い」、「配慮」、「やさしさ」が足りなかったからと気付く。さらにうつ状態になるようなどん底から抜け出すことができたのは、以下の3つのルールを設けたからとある。
  • ルール1:ビジネスマナーなど、「できるのが当たり前のこと」で絶対に失敗しない
  • ルール2:目上の人や先輩、お客様から気に入ってもらえる人間になる
  • ルール3:「人を喜ばせる」だけではなく「自分も喜べる」ような行動をとる
そしてこの3つのルールから、つまらない失敗をして自分の評価を下げないために、超具体的なところまで気配りを限定したものが著者独自の38の理論として示されている。

38の理論のネーミングが面白いので、いつもなら全部は列挙しないのだけど、全部示しておく。そして、すでに自分も大体できているなといえるものは緑、まだできていない、これはぜひ実践したいと思うものを赤で示しておく。
  1. 赤ちゃん肌理論
  2. 大波小波理論
  3. 郷ひろみ理論
  4. 20メートル手前理論
  5. ンフ理論
  6. バタバタ理論
  7. 切符奉行理論
  8. どうぞ理論
  9. 三角形理論
  10. やまびこ理論
  11. ウォッチマン理論
  12. ビッグノートメモ理論
  13. 倍倍理論
  14. 根回し理論
  15. トイレ奉行理論
  16. 支払い645理論
  17. つむじ理論
  18. 送りバント理論
  19. 皇室御用達理論
  20. 缶コーヒーおごり理論
  21. 逆締切り理論
  22. その場でアマゾン理論
  23. フィードバック理論
  24. お父さん、お母さん、ありがとう理論
  25. 8時50分理論
  26. 家族構成理論
  27. お醤油の達人理論
  28. ドラフト1位理論
  29. 逆チョコ理論
  30. 拝む理論
  31. 無礼スイッチ理論
  32. 胸ハリハリ理論
  33. 眉間理論
  34. 犬の散歩理論
  35. 名刺専用座布団理論
  36. 中づり理論
  37. 地平線理論
  38. 地雷撤去理論
すべて解説はできないので、いくつかは以下のダイヤモンド社の記事を参考にしてもらいたい。まず、自分ができていると思う緑色で示した、理論をいくつか解説。「支払い645理論」は、コンパやデートの支払いは、男性6:女性:4(上限5000円)の割合で払うと良いらしく、得られる効果は、女性の心理的負担を軽くでき、好印象を残せるというものらしい。これは最近飲み会(という名の合コン!?)で幹事をやっているときに結構意識する。自分が結果的に数千円損することになっても、計算できない人のふりをして(あ、実際に酔うとできませんww)きりのいい数字で押さえて女性分は少なくしている。効果を実感できているかは・・・、これからに期待しようww

そんで飲み会ネタ関連で「お醤油の達人理論」は、会食の席では、配膳に徹し、刺身醤油を小皿に入れて、人数分用意し、配るとよいらしく、得られる効果は「気が聞く人」であることを表現でき、「先読み力」を伝えられ、信頼関係が育まれる、というものらしい。想定する状況は、お客さん先との接待などの会食で、このような小さな気配りをすることで、経営者クラスの人から褒められるようになるらしい。まぁ、これは合コンでも応用可能だね。

次は自分が全然できていないもの、もしくはまったく知らなかったもので、ぜひやってみようと思うものを示す。

まずは、「ンフ理論」で。これは外国人と話すときは、相手の話がわかってもわからなくても、「ンフ」「アハ」と相槌を打つとよいらしく、効果は英語力ゼロでも、外国人と「5分間」いい感じになれるというものらしい。これにより、著者はTOEIC235点の英語力で外国人相手でも、数千万円の大口取引を受注できたらしい。これはぜひ自分も実践したい。

また、「その場でアマゾン理論」では、信頼できる人物から商品やサービスを勧められたら、その場で購入するとよいらしい。効果は、よい商品(情報)がすぐに手に入り、「自分の情報を大切に扱ってくれる」ことを印象付けられるようだ。これは全然できてないなぁと思った。

読書ブログをやっているような立場なので、よくお勧め本とか教えられたりする。けれど、メモしたり、せいぜいAmazonのほしいものリストに入れるけど、買うということまではなかった。結局それで、その人のお勧めがなんだったのか忘れてしまったりして、チャンスを失っていることにもなる。もちろん、買ったらぜひ読むべきで。

ということで、「その場でアマゾン理論」の効果を4倍に高める「フィードバック理論」がある。これは、人からいただいた情報や行為には敬意を示し、早めにきちんと結果報告するとよいらしく、効果として、有益な情報を引き出すことができ、その後も相手とつながることができるようだ。これがけっこう実践しようとすると難しい。

お勧めが必ずしも自分の興味関心を引くものではないことが多い。しかし、そう感じてもすぐに実践できるかどうかで相手に対する印象はずいぶん違うものになってくるのだと思う。また、実際に興味がなくても試してみると、新たな発見や気付きが得られるかもしれないので、最近は人のアドバイスや情報をあまり深く考えずに素直に受け入れて実践していることにしている。

お勧め本はすぐに買って読む、お勧めのお店はなるべく早く行くとかね。本書も頂き物だから、普段は献本拒否だけど、例外的にフィードバックとしてこのように記事を書いた。

他にも理論を紹介したいのだけど、さすがに紹介しきれない。どれも著者の実体験から導き出されたもので、難しく考えずにまねするだけでよい。また、どれもイラストつきで面白おかしく読める。

全体的な内容としては、社会人としてある程度当たり前だよね?ということが多い。しかし、その当たり前のことをただ知っているのと、実際に実践して成果を出しているのでは天と地ほどの差がある。仕事をするときのちょっとした気配り、ちゃんとできている?自分本位になってない?そんな感じで少し振り返ってみるにはよい。

また、著者は新規で飛び込み営業をするようにいろんな人と接する仕事で、そこから38の理論が導かれている。自分はまだ一等兵レベルのSEで基本的にお客さんと接する機会があまりないので、上記全ての理論がそのまま使えるということはないけど、参考になる部分が多かった。新入社員や営業を仕事としている人にかなり有益な内容かなと思う。

著者の失敗体験が面白おかしく示されていて好感が持てた。いかに女性にモテるかを意識したKAH(こんなの はじめて ありがとう)理論とかも面白かった。以下にその理論の著者によるyoutube動画を示す。



実際にやるかどうかは・・・でも夏場は半袖着てたら「おねだり腕時計」できないwww(;´Д`)

本書の全体的なデザインもよく読みやすい。理論のネーミングもよく、ぜひ読んで実行してみるとよい。



ぶっちぎり理論38―落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!―
ぶっちぎり理論38―落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!―
著者:後田 良輔
販売元:ダイヤモンド社
(2011-07-29)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 営業職の人
  • 現状でダメ社員の人
  • 女性にモテたい人(笑)
Amazon.co.jpで『後田良輔』の他の本を見る

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August 07, 2011

本当に好きなことをして暮らしたい!

本当に好きなことをして暮らしたい!
本当に好きなことをして暮らしたい!

キーワード:
 バーバラ・シェール、好きなこと、人生、エクササイズ、ワクワク
好きなことをして自分の人生をワクワクできるようになるためのエクササイズが示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 やる気になるスタイルはひとりひとり違う
  2. 第2章 なぜサポーターが必要なのだろう?
  3. 第3章 感情って何だろう?
  4. 第4章 ためこんでいるものは何ですか?
  5. 第5章 才能って何だろう?
  6. 第6章 あなたを引き止めるものの正体
  7. 第7章 リサーチしよう
  8. 第8章 リハーサルを始めよう
  9. 第9章 「記憶セット」と「願いごとセット」
  10. 第10章 ワクワクする人生って何だろう?
(目次から抜粋)
日々忙しさに流されていくと、自分自身が好きだったことを見失いがちになる。そしてある日ふと振り返ったとき、はて、今の自分の仕事、生活は好きなことで満たされているのだろうか?とか、そもそも好きなことってなんだったのだろう?と途方に暮れるときもある。そんなときに自分の好きなことをして、ワクワクする人生を送り、そして幸せになるためのステップが示されている本書が役に立つ。

著者はセラピストかつキャリアカウンセラーで、シングルマザーでもあった。育児をしながらやりたかったことを実現したいと思い、いろいろな自己啓発プログラムをやってみたけど、それらをうまく使いこなせなかった。それは自分が悪いのではなく、自己啓発プログラムが悪かっただけで、自分自身を変えようと努力する必要はなく、自分にあうルールを見つければよいという結論に達した。そして、著者の示すプログラムであれば、無理なく夢に到達できると示されている。

全てのプログラムを示すことはできないので、一つだけ自分が実際に実践したものを示す。第5章の『才能って何だろう?』で自分の好きなことを見つけるというもの。その前提として、才能は自分の好きなものによって導かれ、その才能を活かした仕事をするべきだとあった。まずはその部分を抜粋。
 では、自分の才能はどうすれば分かるのでしょうか?答えはいたってシンプルです。今までの人生で、自分が本当に楽しんできたことをすべて思い出すことです。それが得意かどうかに関係なく。楽しんできたこと、すべて。
 これまで、どんなものに心を惹かれましたか?動物、建築物、車、芸術、さわやかな風・・・・・。あなたのまわりの人が、同じものにまったく関心を示さなかったことはありませんでしたか?それは、あなたが独自の感覚を持って生まれてきている証拠です。あなたが最も幸せに感じることは、あなたの中に埋め込まれているのです。だから才能は「贈り物(ギフト)」と呼ばれます。
(pp.146)
ということで、自分が過去に好きだったこと、そしてそれがなぜ好きだったのかを探り、それが自分の才能であるということを探るもののようだ。簡単に示すと以下の手順となる。
  1. パート1―ページの一番上に自分が好きだったものを書く
  2. パート2―それぞれのことで一番好きだった点をページの左側に書く
  3. パート3―右の余白の上に、自分が見抜いた人生のテーマを書く
  4. パート4―想像力を限界までかき立て、自分の最高の職業について空想しながら書く
  5. さらに(4b)として、その空想で一番好きだった点を左の余白に書き入れる
  6. (4c)として、新しいテーマが見えたら、そのテーマを右の余白に書く
  7. パート5―最高の職業の空想を広げて、五年後の未来を書く
  8. パート6―さらにその五年後の未来を慎重に考えて書く
このプロセスを過去好きだったもの複数に対してやるとよいらしい。

ということで、自分も実際にやってみた。好きだったことは、昔、小学生低学年くらいから現在進行形で『読書をすること』と設定してみた。読書ブログをやっているくらいだからね。画像はクリックで拡大。

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どうやら自分で本を書くようだ。まぁ、書くことに関してはそれなりに自信があるし、あとはテーマ設定ときっかけがあれば出版すると思う。とはいえ、今すぐに何かそんな書けるものがあるわけではないけどね。まずは自分の本業のIT技術に関することで1冊書きたいと思う。

エクササイズは他にもたくさんあるのだけど、あまりやりたさをそそられなかった。なんというか、本書は文字ばかりで図解が少ないので、何をどうやれば良いかのぱっとみの分かりやすさが欠けている気がした。だからなんだかやりたいと思えなかった部分が少なからずある。内容がそれなりによいだけに少しそこは残念だと思う。

このような自分をより知るための本は、必ずワークをやるような内容が示されている。単に本を読むだけではあまり意味がないので、必ず最低1つはやるべきだと思う。そうじゃないと、以下のような状態になるよ。まぁ、昔の自分のことだけどねww

何かを好きだといったことややりたいこと、夢、野望を自信を持って周りの人に言うのはとても勇気のいることだね。必ず頼んでもないのにやたらと客観的な実現可能性を説いてくる人がいるもので。でも、そういうのは華麗にスルーするのがよいよ。重要なのは、今できるかどうかではなくて、自分自身が今後どうなりたいかをちゃんと確認することなのだと思う。

そのため、あえてこのような自分がやったワークをここで示しているし、自分がやりたいこと、好きなことを宣言し慣れていくという目的もある。また、野望とかやりたいことをちゃんと宣言できるようになっていると、それが自分のアイデンティティとして認識されやすく、自分のことを説明する1つの手段となるはず。それに、自分のやりたいこと、好きなこと、野望をちゃんと言えない世界なんて息苦しいと思わないかい?

世間や社会、他の人の価値基準だけで流されるように生きてもそれは本質的に自分の人生を生きたことにはならない。自分の人生なんだから好きなことをしてワクワクして生きたい。嫌いなことをやっているほど人生は長くないよ。そう思って今いろいろと考えているところ。

自分の人生について振り返りたい人は本書を読んでみたらよいと思う。絶版だからマーケットプレイス経由でしか手に入らない感じだけど。



本当に好きなことをして暮らしたい!
本当に好きなことをして暮らしたい!
著者:バーバラ シェール
販売元:ヴォイス
(2003-06-01)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 好きなことについて考えてみたい人
  • なんとなく現状に危機感を持っている人
  • ワクワクして面白がって生きたい人
Amazon.co.jpで『Barbara Sher』の他の本を見る

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August 01, 2011

人生で一番大切な 20代の生き方

人生で一番大切な 20代の生き方
人生で一番大切な 20代の生き方

キーワード:
 和田秀樹、20代、人生、生き方、ライフプラン
精神科医で映画監督とか受験技術などにも精通している著者によって、20代のよりよい過ごし方が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 後悔しない人生を送るために、ライフプランを立てる
  2. 第2章 仕事では、今いる場所で最高の結果を出す
  3. 第3章 キャリアチェンジのために勉強する方法
  4. 第4章 一生を豊かにする趣味、娯楽を見つける
  5. 第5章 人との上手な関わり方を知る
  6. 第6章 仕事は長期戦。心身を健康に保っておく
(目次から抜粋)
人生80年の時代ではあるけど、実りある豊かなものになるのかどうかは20代をどう過ごすかで決まるので、長い人生を見据えたライフプランを立てたほうが良いと示されている。それが仕事であったり、結婚であったり、趣味娯楽、人間関係、健康まで言及されている。

気になった部分をメモ代わりに以下に列挙しておく。
  • 自分はどうやって生きていくのか、何をして食べていくのかというライフプランを何も立てていなければ、相当な秀才であろうが、容赦なく下流に振り落とされてしまう危険性があるのです。(pp.24)
  • 20代で自分は今後どの道を選ぶのかを決めれば、それによって、今の職場でどう働けばいいか、何を身につければいいかが見えてきます。(pp.31)
  • 30代でこうするという目標を、20代のうちに設定して、それに向けて準備のスタートを切れば、予定どおり30代で目的地に到達できる可能性は高くなります。(pp.44)
  • 今の職場で評価が高い人のほうが転職に絶対に有利であることも忘れてはいけません。(pp.107)
  • やりたいことや夢があり、その夢をあきらめずに済むように、食べていける道を確保する(pp.124)
  • キャリアチェンジをするなら、そのキャリアでどんなことをしていくかという目標を設定し、その職業に就くための難易度がどれくらいなのか、時間や費用はどれくらいかかるのかという点を考えることです。(pp.128)
  • 自分にとっての楽しみや趣味をずっと続けていくにはどうすればいいかを考えるようになると、それがキャリアプランを立て直すきっかけになるかもしれません。(pp.146)
  • 楽しみながらいろいろな世界が学べるのが恋愛のメリットだと思います。(pp.152)
  • 睡眠や食生活など、生物学的な健康にかかわることについて、意識的に注意を払うようにする必要があります。(pp.202)
まぁ、こんなところでしょう。本書全体に目新しいことが示されているわけではない。けれど、再確認という観点から参考になる部分が多かった気がする。

今の自分に必要なのは自分の人生のライプランを設定することである。これは割りと真剣に考えている。やりたいことを列挙して、いつまでに何をどこまで達成したいかを設定してみようと思う。なんとなく成り行きに任せて流れに身をゆだねすぎるよりも、目標設定しないと自分はよりよく生きられないタイプなので。なので、本書の主張に割りと納得できた。

目標設定をする必要があるのは、どうしても日々の生活に忙殺されていって自分が到達したいところをだんだん見失ってしまうから。目標設定しておけば、予期せぬ不測の事態に陥っても、自分の現状の立ち位置とゴールのギャップを把握できるし、何とか対応して軌道修正できるはず。

もちろんライフプランのように目標設定しても、必ずしもすべて順調にうまくいくわけではないのは分かっている。自分の20代のキャリアのスタートはいろいろと想定外のことが起こりまくったりしたから実感しているけどね。けれど、ちゃんと目標設定するかどうかで到達できる領域が全然違ってくるのではないかなと思う。いろんな自己啓発本に先に目標設定したほうがよいとあるし。もちろん成り行きに身を任せろという主張の本もあるけど、自分はあまりそれを信用していない。

最近20代に限らず、いろいろな年代を想定したタイトルがつけられている本が売られている気がする。本書はとっぴなことが示されているわけではないし、結構そうだよねと既知の部分が多かった。まぁ、読みやすいし、あまりこういう本を読んでない人には良いかもしれない。

自分は20代本を昔から読んできた。過去に本ブログで取り上げたものは以下となる。結構読んでいたなぁ。割と似たようなことが書いてあるね。20代は大切で、ちゃんと目標設定しましょうとかね。これらを読んできて思うような20代を過ごせてきたのかというと、まだまだ現時点で27歳なので何とも言えないね。試行錯誤、迷いの20代で。でもそれらがあったから30代、40代以降が光輝くものであったと将来言えるようになりたい。



人生で一番大切な 20代の生き方
人生で一番大切な 20代の生き方
著者:和田 秀樹
販売元:中経出版
(2011-07-26)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 20代で自分の人生について考えてみたい人
  • 成り行きに身を任せすぎて危機感があまりない人
  • 自分の20代の過ごし方を振り返ってみたい人
Amazon.co.jpで『和田秀樹』の他の本を見る

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June 29, 2011

働かないって、ワクワクしない?

働かないって、ワクワクしない?
働かないって、ワクワクしない?

キーワード:
 アーニー・J. ゼリンスキー、人生、仕事、幸福、自由時間
人生の自由時間について示されているガイドブック的な本。以下のような目次となっている。
  1. 第一章 あなたも、のんきで気楽な生活ができる
    第二章 ものの見方が生き方を変える
    第三章 仕事人間は奴隷と同じ
    第四章 あまり働かないことは健康にいい
    第五章 失業―自分がどんな人間かを知る真のテスト
    第六章 私を退屈させているのはこの私
    第七章 誰かがおこした火で温まるのではなく、自分で火をおこそう
    第八章 受身の活動だけでは何も得られない
    第九章 禅の教え―今この瞬間に生きよ
    第十章 くだらない仲間といるよりひとりになれ
    第十一章 優雅な生活に大金はいらない
    第十二章 終わりは、今、始まったばかり
(目次から抜粋)
本の装丁とタイトルから、なんだか無職のすすめとかネオニートみたいなものを想像しがちではあるが、本書は、どんな状況であろうと自由時間をもっと楽しみ、充足を感じるためにはどうすればよいかが著者の経験などから示されている。

本書の全体的な概要などは網羅的に示せないので、ところどころなるほどと思った部分を引用しておく。

人生で本当に大切なこと』という節タイトルから。
本当の成功は、所有するモノや仕事で測るものではない。私たちのアイデンティティはモノとは別の次元にある。結局、重要な唯一のことは、現在、私たちがどう生きているかということだ。何を学び、どれだけ笑い、どれだけ遊び、どれだけの愛を周囲の世界に注いでいるか。それこそ、人生で本当に大切なことだ!
(pp.63)
日々の仕事の忙しさに追われていると、自分の人生で本当に大切なものは何だったのだろうか?と分からなくなっていく。そうゆう状態がしばらく続くと、夢とか野望とか、そういったものも知らない間に社会や組織が持たせようとする意識にとって変えられてしまう。

第四章では働きすぎて、健康を害してしまっては何の意味もないというようなことが示されている。仕事中毒ではいけない、余暇を楽しもうとも示されている。そして、『あなたの使命は何?』という部分で、以下のように示されている。
 成功した人が幸福なのは、自分の使命を持っているからだ。毎朝、起きるのがつらいなら、あなたは自分の使命をまだ見つけていない。人生において重要な使命を持つことは、真に生きていることを意味する。使命があれば、毎朝、これからの一日に興奮と情熱を感じるだろう。雨が降っていようが雪が降っていようが、カンカンと日が照っていようが、早く動き出したくてたまらない。あなたの使命は、魂によって定めされる人生の務めだ。あなたの真髄であり、この世に生まれた理由なのだ。
(pp.97)
使命感に目覚めること。これが直近の自分のテーマだったりする。例えば、このブログに限って言えば、『自分の読んできた本と実体験をベースに、本当に必要としている人に自分が読んだ本を共有すること』となんとなく定義付けている。まだまだ体現できているか分からないけど。

ブログでは設定できているけど、仕事のほうはどうだろうか?本書によれば、使命感は何も仕事だけではなく、ボランティア活動や娯楽、趣味などの自由時間を通じても果たせると示されている。それでも、日々の生活で多くの時間を費やすのだから、仕事でも使命感に目覚められたらなぁと思う。まだまだ眠れる獅子!?みたいな状態で。

さらに、第七章では、『自分の欲求をテストする』というものが示されており、そこには以下のようにある。
 自分がしたいと思うことを、あまりにも長く犠牲にしてきたために、それが何だったのか忘れてしまったのかもしれない。本当に欲しいものが何かわからないという人は、自分自身を発見するために時間と努力を惜しんではならない。自分の欲求をはっきりさせることは、自分自身で、また、他の人の助けを借りてできるはずだ。
 本当に欲しいものを発見するために、欲しいと考えるものを全部書き出してみる。そうやって目に見える形にしてから、それが本当に自分が望むものかどうかテストする。
 紙に書いたり、黒板に書いたり、パソコンに入力したりして自分が欲しいと思うものを記録する。そしてそれについてじっくり考え、その望みがどこから来たのか明らかにする。自分自身がそう望むのか、それとも誰かに言われてそう望んでいるのか、はっきりさせることが重要だ。
(pp.179)
何となく周りの空気とか世間体を気にしすぎてやりたいことが刷り込まれている可能性だってある。もしくは本当にやりたいことがあるのに、周りの人に言えなかったりするかもしれない。自分自身もそういう部分が少なからずあったりした。

3ヶ月以上前に発生した東日本大震災後ということもあり、人生はいつ終わるかわからない、という人生の有限感みたいなものを以前より強く実感しつつある。なので、自分のやりたいことを今一度再考する必要がある時期かなと思う。本書でもやりたいことの楽しい活動のリストがたくさん示されているが、同様にヒントとなるのが以下の本。3年前に自分も100のリストを作成したが、電子データがなくなっていることもあったり、あれからいろいろとあったりしたのでまた新しいリストを作成しようと思っている。これはとてもワクワクする作業だよ。

あと1箇所第九章の『究極的なゴールはプロセスだ』から抜粋。
 自由時間は、自動的に実りある時間にはならない。充実した人生を送るためには、努力して何かを達成する必要がある。何か重要なことを達成するには、活動を始め、それを続けなければならない。
 人生において幸福な人々は、幸福になるために外部の状況に頼っていない。自分で行動し、自らものごとを起こしている。自ら行動する人たちは、目的もなく漂流し、行き当たりばったりに生きることでは満足しない。ゴールを定め、それに到達するために行動を起こすのだ。いったんゴールが決まれば、ゴールに到達するより、ゴールに向かって努力する方が重要になる。
(pp.244)
ゴールなんかなくてもなんとなくは生きていけるのは事実。しかし、自分は、どう考えても適切なゴール設定がないと日々充足感を得られないタイプ。TOEIC900点突破を目標に設定して、毎日修行していたときのほうが精神的に充実していた。今までずっとそうだった。だから、自分の人生を賭けるに値する目標を設定したいと思うし、30歳が徐々に近づいている今、それをきっちり定義する時期だと直感的に思っている。

最後に、本書に示されている自分の使命を明確にするためのワークを簡単にやっておこう。

1. あなたが情熱を傾けるものは何?

読書とかブログ更新とか本に関係することかな。さらには映画を見たり、漫画を読んだりすること。最近ではゴルフを始めて、それは自分自身が何か上達する達成感みたいなものを感じられるものかな。資格試験対策とかも。

2. あなたの強みは何?

まぁ、この問いはストレングス・ファインダーと同じことを書くことになるかな。最近体得した一番の強みは、貪欲に継続して努力し続けられることではないかと思った。あとは人よりも圧倒的な物量を書くことができることかな。社内でも自分の作る図解入りの資料はかなり評価が高いしね。

3. あなたのヒーローは誰?

生き方のお手本になってくれる人を有名、無名なんでもよいから3人挙げろと示されているが、特に思いつかない。フィクションの世界もありなら、ロールモデルとして、ジェームズ・ボンド、コブラとか島耕作とかかな。全員強かったり圧倒的にモテたりするからねwww

4. あなたが発見したいこと、学びたいこと何?

探求したいテーマや分野は何か?ということだが、これは何だろう。直感的なキーワードとして『物語』がある。フィクション、ノンフィクションも含めて、なぜ人は物語を作成してきて、またそれに惹かれるのだろうか?っていうもの。質問1で示したように、漫画、映画、小説などの物語になぜ自分は惹かれるのか?というのを一旦深く考えたいと思っている。

まぁ、こんなところでしょう。ワークは他の事柄に関してもたくさん示されている。

本書は300ページほどの分量で、翻訳ものでも読みにくいとはあまり感じなかった。文中のところどこに偉人や賢人、有名人の格言が引用されているので、そういう部分を読んでいくのも楽しい。

3年ほど積読状態だったけど、最近になって1ヶ月くらい時間をかけて読んだ。一気に読めないタイプの本だし、じっくりと焦らずに考えながら読むべきタイプの本。本書のキーワードが「自由時間」なんだからそんなに急いではダメさ。ところどころに出てくるワークをやりながら、自分の人生についてワクワクしながら読むとよい。

ただ残念なのは、本書はすでに絶版になっているようで、Amazonのマーケットプレイスでは2200円ほどの値がついている。定価は1800円。大型書店に行けば、もしかしたら在庫があるかもしれない。

今日は午後から病院で検査の日だったこともあり、病欠で仕事を休んだ。検査まで飲み食いするなと言われていたし、今日は灼熱な天気だし、そんな状態で出社したり、移動したりするとリアルに危険だったし。なので、平日のこの時間まで働かないでブログ更新してた。ワクワクするね(笑)。

割と時間的に余裕がある人とか、自分の人生について考えてみたい人はぜひ本書を手に入れて読んでみたらよいと思う。何度も繰り返して読みたい1冊。



働かないって、ワクワクしない?
働かないって、ワクワクしない?
著者:アーニー・J. ゼリンスキー
販売元:ヴォイス
(2003-09-01)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 日々仕事に忙殺されている人
  • 時間的余裕がある人
  • 自分の人生の今後について考えてみたい人
Amazon.co.jpで『アーニー・J. ゼリンスキー』の他の本を見る

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May 15, 2011

天才! 成功する人々の法則

天才!  成功する人々の法則
天才! 成功する人々の法則

キーワード:
 マルコム・グラッドウェル、Outliers、1万時間、好機、成功
成功者の成功の秘訣が出自に関係していると示している本。目次はあまり内容を反映していないので、代わりに以下の概要部分を抜粋。
 本書ではアウトライアーと呼ばれる並外れた成功を収めた人々について考察し、さまざまなアウトライアーたちを紹介していく。天才、大物実業家、ロックスター、ソフトウェアのプログラマー。成功した弁護士の秘密に迫り、優秀なパイロットと飛行機を墜落させたパイロットの違いを探り、アジア人が数学に強い理由を解き明かす。そして、技術を持つ、才能に恵まれた、何かに打ち込んだ、などの非凡な人々の人生に注目し、これまで私たちが「成功」を理解してきた方法に大きな間違いがあることを示していく。
(pp.23)
確かに生まれながら才能を持つ人や、IQ200近い人が存在することは事実だ。しかし、彼らが才能だけで成功者になって富と名声を得ているわけではない。まず、第一に何かに1万時間打ち込んでいることが挙げられる。

持って生まれた才能よりも、訓練によることころのほうが、大きな差になってくると研究者の調査によって示されている。例えば、プロとアマチュアのピアニストでは、練習時間が圧倒的に違い、プロとして成功している人は大体1万時間を突破しているようだ。以下、その部分を抜粋。
 ここで注目すべきなのは、エリクソンが"生まれつきの天才"を見つけられなかったことだ。仲間が黙々と練習に励む、その何分の一かの時間で、楽々とトップの座を楽しむような音楽家はいなかった。その反対に、他の誰よりも練習するが、トップランクに入る力がないタイプである"ガリ勉屋"も見つからなかった。調査は、一流の音楽学校に入る実力を持つ学生がトップになれるかなれないかを分けるのは、「熱心に努力するか」どうかによることを示していた。彼らを分けるのは、ただそれだけ。さらに重要なことに、頂点に立つ人物は他の人より少しか、ときどき熱心に取り組んできたのではない。圧倒的にたくさんのの努力を重ねている。
(中略)
「調査から浮かびあがるのは、世界レベルの技術に達するにはどんな分野でも、一万時間の練習が必要だということだ」
(pp.46-47)
1日8時間、365日計算で行くと、1万時間は大体3年半で到達する。1日3時間ペースの365日計算だと9年ちょっとで到達することになる。本書では大体10年の訓練として扱われている。

本書ではUNIXの改良を大学生のときに行っていたビル・ジョイとマイクロソフトの創設者のビル・ゲイツが例として示されていた。そこで示されているのは、彼らは1万時間以上プログラミングを行っていたことだけで成功したわけではなく、たまたまかなり若い時期にコンピュータを自由に使える環境に身をおいていたことや、さらには1955年前後生まれという時代的な好機にも恵まれていたから成功できたと示されている。

他にも同じ世代の生まれとしてMS系の人物としてはスティーブ・バルマー、ポール・アレンが挙げられ、さらにはアップルのスティーブ・ジョブズ、GoogleのCEOのエリック・シュミットなどもいる。彼らの世代が若すぎず年をとりすぎていない、ちょうどよい年齢のときにコンピュータ革命が訪れ、その時流に乗れたから成功したのだと示されていた。

これこそが、本書で示されているアウトライアー、つまり外れ値となるような大きな成功者に見られる、努力と個人の資質がすべてを決めるのではなく、出自が関係しているという話になる。

つまり、成功者になるには、何かの分野で1万時間の訓練をこなし、その訓練で培った音楽なりプログラミング、ビジネスでの能力を如何なく発揮でき、それが大きな報酬につながるさまざまな好機に恵まれなければならないということになる。

成功者になるには個人の努力だけではダメだということになる。

本書は『モチベーション3.0』内の必読書15冊の一つとして挙げられていた。なので、モチベーション3.0でドライブし続けて何かに習熟するには、どれだけやればよいかを確認したくて読んだ。

1万時間か。TOEICトレーニングを1年半で1,300時間はできた。このペースでずっと英語を勉強し続ければ、限りなくネイティブに近づけるのだろうねぇ。大体あと8年ちょいやればね。

さて、何かのプロフェッショナルとして成功者になりたいと思っている身としては、何かに1万時間訓練する必要がある。そしてそのときの課題として、モチベーション3.0でドライブし続けられる能力の基礎を身につけた今、何に1万時間投資するべきか? となる。1万時間やれば必ずしも成功者になれる保証はないけど、1万時間やれば世界レベルの一流になれることは保証されているようだし。

そもそも27歳の今まで、1万時間に近いことを何か続けてきたことはあるのかを確認しておこう。

まずは仕事だね。新卒で22歳のときに今の組織に入社し、SE業をやってきた。大体1日8時間の年間230日働いたとすると、今まで丸5年ほど経っているので、8 × 230 × 5 = 9,200時間!!となる。意外に1万時間目前だね。まぁ、IT業というくくりで言うと、一応大学4年間コンピュータ系のことを学んでいたし、大学の講義以外にもシステム作りをしていたので、軽く1万時間は越えている計算になる!?

意外だ。でも全然プログラミングとか習熟している気がしない(笑)。そもそも仕事内でプログラミングをがっつりやっているわけでもないしねぇ。まぁ、プログラミングに限って言えば、まだまだ2,000時間もやってないと思う。

一応SE業みたいなものとしてはプロフェッショナルと言えるだけのことはやってきたのかな。外資系だから並みの組織でもないしね。割と濃い密度で働かなければいけないときもあったので。でもまだまだかな。

プログラマーとして成功者になるには、あと8,000時間は積まないといけないかな。仕事でそこまでガリガリとコーディングしているわけではないから、仕事外でもやらなければいけない。

では、他のことはどうだろうか。例えば読書。今まで読んできた本の総数を大体2,000冊と仮定して、1冊平均3時間読んだとすると、約6,000時間か。まだまだかな。

さらに、ブログ更新で見てみると、現在この記事を含めて587冊分の記事量となり、1冊あたり平均90分記事を書くのに時間がかかっているとすると、約880時間となる。5年かかってこのペースなので、1万時間まで大体50年くらいかかる計算になるwwさすがに無理だわww

今から0から初めて1万時間を目指すなら毎日3時間やって10年はやらなければいけない。それは現実的じゃない気がする。なので、今までやってきたことの中で、かつ将来好機に恵まれそうなもので修練を積むべきということになる。

そしたらIT技術の習得か読書の二つしかないなぁ。まぁ、ここはもうちょっといろいろ調査してみて、結局この二つしかないのだったら、どちらかに絞りつつ、さらに修練を積むことにしようと思う。

TOEIC900点突破プロセスで、1,300時間のペース配分が実体験としてあるので、1万時間と言われてもあまり尻込みしない。去年ずっとやっていたペースを10年やればいいだけなんだからね!!しかも、今までそれなりに蓄積のある分野でやれば1万時間など楽勝でしょ!?

1万時間積み上げるのに一番近道なのは、訓練に必要なことを仕事にすればいいんだよね。なので、もっとプログラミングとかできることころを探すといったことも一つの選択してありえる。今までの仕事の稼働時間だけなら1万時間目前だけど、どうもいろいろと分散しすぎているようだしねぇ。

次の課題は、何に1万時間投下するべきかをちゃんと選択肢を洗い出し、その上で絞るということかな。そういう感じで課題解決のためのリレー形式でしばらく本が選択されると思う。合間にTOEIC本レビューとかたまたま読了した本を含めながら。



天才!  成功する人々の法則
天才! 成功する人々の法則
著者:マルコム・グラッドウェル
講談社(2009-05-13)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 成功者になりたいと思っている人
  • モチベーション3.0でドライブし続けられる人
  • 成功に必要なのは努力だけだと思っている人
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May 09, 2011

モチベーション3.0

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

キーワード:
 ダニエル・ピンク、やる気、内発的動機、マスタリー、ドライブ!
内発的動機に焦点が当てられている本。目次は長いので、Amazonのページを参照していただきたい。代わりに、第3部で著者自身によって本書の概要が示されているので、それを引用することにする。ツイッター向けのまとめとして以下のように示されている。
 アメとムチは前世紀の遺物。「モチベーション3.0」によると、二一世紀の職場では、「自律性」「マスタリー」「目的」へとアップグレードが必要。
(pp.277)
このように71文字で示されている。これだけではちょっと物足りないと思われるので、同じく著者によってカクテルパーティー向きのまとめが以下のように示されている。
 モチベーションの話となると、科学の知識とビジネスの現場にはギャップがある。ビジネスにおける現在の基本ソフト(OS)は、外部から与えられるアメとムチ式の動機づけを中心に構築されている。これはうまくいかないし、有害な場合も多い。アップグレードが必要なんだ。科学者たちの研究成果がその方法を示している。この新しいアプローチには三つの重要な要素がある。一つは「自立性」―自分の人生を自ら導きたいという欲求のこと。二番目は「マスタリー(熟達)」―自分にとって意味のあることを上達させたいという衝動のこと。三番目は「目的」―自分よりも大きいこと、自分の利益を超えたことのために活動したい、という切なる思いのことだ。
(pp.277-278)
モチベーション1.0が生存を目的とした原始的なもので、モチベーション2.0が従来ビジネスで有効と考えられてきた報酬によって引き起こされる動機付け(外発的動機づけ)、そしてモチベーション3.0が自分の内面から湧き出る(内発的動機づけ)によるやる気と示されている。

本書では心理学者などが研究調査してきた内容から、従来有効と考えられていたモチベーション2.0では、ビジネスなどにおいてかならずしもパフォーマンスを発揮できておらず、アメとムチではなく、内発的動機づけのほうがパフォーマンスを発揮しやすいと示されている。それらの研究内容を根拠として、今後モチベーション3.0にシフトさせながら個人、組織が大いに成果を出せるようにしていくべきだと示されている。

本書の内容についてはここまでにして、なぜこの本を読んだかといったことを示しておきたいと思う。

僕は2009年の夏から1年半、1,300時間かけてTOEIC500点台から955点まで上げることができた。常時モチベーションを保ってTOEICトレーニングを続けるのは本当にしんどかったけど、何とかやり遂げることができた。自分自身のモチベーションの源泉は何によるものだったのか、そして成功の秘訣は何だったのかを確認したくて本書を紐解いてみた。

もちろん、最初から本書に示すようなモチベーション3.0でドライブし続けられたわけではない。モチベーション2.0としてのアメとムチ、自分自身に関して言えば、昇進とキャリアの閉塞感といったことかがそもそものきっかけだった。分かりやすくいえば、英語ができればキャリアの幅が広がって転職に有利とかいったことや、社内である程度の点数がないと出世できないということでもあったりする。

まぁ、そこまでムチみたいなものはなかったけど、アメとしてモテと金といった外発的動機づけからスタートしたことは確かだったと思う。しかし、1年近くトレーニングを続け、800点前半で停滞してきてからはそういった外発的動機づけ以上のものを自分の中に見出していたと思う。それがモチベーション3.0(内発的動機づけ)になり、そして860点、900点、さらには950点の壁も一気に超えられて自分のパフォーマンスを発揮できたのだと思う。(試験統計データとして、毎回900点以上は受験者の上位約3%と算出されており、950点以上はたぶん上位1%のはず。)

では、TOEIC900点突破トレーニングにおける、自分にとってのモチベーション3.0の3要素、「自律性」「マスタリー」「目的」とはそれぞれ何であったのかを振り返っておきたいと思う。

まずは「自律性」。本書では仕事に当てはめると、自分で意思決定し、自由に好きなように仕事をできることとある。そして自律性を構成する4つの要素として、課題、時間、手法、チームが挙げられている。

自分自身に関して言えば、課題は、英語力不足がキャリアの閉塞感を引き起こすこととなり、時間は仕事以外のプライベート時間を費やし、手法はTOEIC勉強本を基本に自分なりに工夫することができた。チームに関しては基本一人でやっていたから特に何もないけど、誰かに強制させられて課題設定をしたわけではないし、時間を費やしたわけでもない。割と「自律性」を発揮できたと思う。

「マスタリー」(Mastery)、「熟達」を意味するキーワードで、何か価値あることを上達させたい欲求を示す。そして、これが何かに没頭できるようなフロー状態になるために必要な要素となる。そしてこのマスタリーにもマインドセットである、苦痛でもある、漸近線でもあるという3つの法則がある。

特にマスタリーは苦痛でもあるというのは、長期目標を達成するための忍耐力と情熱、言い換えれば根性が必要で、一流のプロアスリートが日々修練、トレーニングをこなすように努力する必要があると示されている。そして、それにはやはり長期的な努力が苦痛をもたらすという側面もあることを示している。

これはもうTOEICトレーニングでもかなり実感した。1年半の1,300時間トレーニングはかなりしんどい。本当にスポーツ選手、武道家などの修行のような境地になってくる。月平均120時間、1日平均4時間のトレーニングだった。食事、風呂、トイレ、睡眠、仕事、ほんのちょっとのネット時間以外はすべてTOEIC対策に費やした。これが、苦痛なわけがない。しかし、自分のハンドルネームは期せずしてMasterなのでね。マスタリーくらい体得できて当然でしょう!?

最後に「目的」。これは以下の引用が端的に示している。
 タイプIを支える三脚のうち、二本の脚である「自律性」と「マスタリー」はきわめて重要だ。ただし、バランスを保つためには、三番目の脚も必要になる。それにあたるのが「目的」で、最初の二つに背景を与える役割を果たす。マスタリーを目指す自律的な人々は、非常に高い成果を上げる。だが、高邁な「目的」のためにそれを実行する人々は、さらに多くを達成できる。きわめて強く動機づけられた人々―当然ながら、生産性が非常に高く満足度も高い人々―は、自らの欲求を、自分以外のより「大きな目的」に結びつけるものだ。
(pp.191)
これが一番重要な気がする。中長期的な工数を必要とする目標は、最初は外発的動機づけから始めて、そして次第に内発的動機に目的をシフトできるかどうかにかかっていると思う。自分自身の場合は、単純に「社内での昇進のため」から「自分の能力全体の底上げ」という目的を見出せるようになった。そこまで最低でも半年くらいは継続しなければ見いだせなかったと思う。

以上に示したように、TOEIC900点突破までのトレーニングで習得できたものは、聞く、読むといった程度の英語力だけではなく、本書に示されているモチベーション3.0なのだと確信した。そして、この能力を習得できるかどうかでハイパフォーマンスを発揮できる人材になれるかどうかの分かれ道になるのだと思う。この部分については、いずれこれは別の機会にまとめておきたいと思う。

あと、巻末に本書読了後に友人、知人とディスカッションするための20の質問が示されている。その中で一つだけピックアップ。
  1. 仕事、家庭生活、ボランティア活動などにおいて、あなたは目的へ向かって進んでいるだろうか?その目的とは? 
    (pp.286)
これが一番の課題かもしれない。TOEIC900点突破トレーニングでモチベーション3.0の基礎を体得した。しかし、まだまだ使いこなせているわけでもない。特に仕事面で同じように没頭しているようなフロー状態を経験しているかというと、そこまでではない。

仕事でも同じようにモチベーション3.0の状態を再現できるようにすること、これが直近の課題となる。そのためには、今の仕事で目的を見出さなければならないし、その目的が妥当かどうかも考慮する必要がある。これを30歳までにできるかどうかでその後のキャリアの到達可能領域が変わってくるのだと直感的に思っている。

本書全体を読んで思ったことは、普通になんとなく仕事をしたり生活をしていたのでは、このモチベーション3.0という境地はなかなか得られないかもしれない。また、本書を読んだだけで、すぐに自分をドライブし続けられるようなことが書いてあるわけでもない。もちろん、アドバイス的にツールキットというものが示されているが、即効性はないだろう。

20代後半にさしかかり、転職とかキャリアについて考え出すころなのだけど、単純な金銭的な報酬だけで仕事を選ぶのはよそうと思った。自分はどう考えても、アメとムチだけではパフォーマンスを発揮できないタイプだ。それは5年以上継続してきたこの読書ブログの運営にも当てはまる。1記事1000円とか報酬として受け取っていたら何も自由に書けずに半年ももたなかっただろう。だから献本とかも基本的に受け付けたくない。

最後に本書で気になったところを引用しておく。
 人間は単に、目の前のニンジンを追いかけて走るだけの馬とは違うとわたしたちは知っている。子どもたちと一緒に時間を過ごしたり、自分が最高に輝いている姿を思い起こせば、受身で命令に従うだけの従順な姿勢が人間の本来の姿ではないとわかる。人間は本来、活発に積極的に活動するようにできている。人生でもっとも豊かな体験は、他人からの承認を声高に求めているときではない。自分の内なる声に耳を傾けて、意義あることに取り組んでいるとき、それに没頭(フロー)しているとき、大きな目的のためその活動に従事しているときだ、とわたしたちは知っている。
(pp.207)
今、内なる声に耳を傾けるということが重要なのだと思う。

モチベーション3.0でドライブし続けたい人はぜひ本書を読んでみたほうがよい。



モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
著者:ダニエル・ピンク
講談社(2010-07-07)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 内面から湧き上がってくるやる気がほしい人
  • 仕事などに対して常時熱い気持ちで取り組みたい人
  • モチベーション3.0習得のための修行をしたい人
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April 03, 2011

20代で人生の年収は9割決まる

20代で人生の年収は9割決まる
20代で人生の年収は9割決まる

キーワード:
 土井英司、キャリア、年収、精神論、仕事論
元Amazonカリスマバイヤー、現ビジネス書評のエキスパートである著者によって示されている仕事論。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 三〇歳までに「仕込み」は終わらせる
  2. 第2章 二三歳までに 高い評価で入社する
  3. 第3章 入社〜二五歳 体を使って会社に尽くす
  4. 第4章 二六〜二八歳 自分のナンバーワンをつくる
  5. 第5章 二九〜三〇歳 会社の外に出てみる
  6. 第6章 三一〜三五歳 組織を切り盛りする
(目次から抜粋)
著者によれば、22歳で就職した場合、30歳までの8年間は、自分を磨きぬくビジネスパーソンとしての「仕込みの8年間」で、本書は20代のうちにビジネスの考え方とセンスが身につけられるように、と書かれている。

今回は本書の客観的な書評や網羅的な内容の紹介はしないで、自分の年齢が現在27歳であることを考慮し、主に第4章の内容をベースに自分の今後のキャリアについての考えを示しておきたいと思う。4月に入って、実質6年目突入という時期的なものもあるので。

第4章の内容は、以下のようなことが示されている。
 二六歳から二八歳までの三年間は、自分のナンバーワンをつくる時期。
「自分の手柄」とはっきりわかるものを、一つは手に入れましょう。本腰を入れてホームランを狙う時期です。
(pp.21)
著者によれば、28歳までにホームランを打てた人は、その後のキャリアがぐんと楽になるようだ。この場合のホームランとは、社内での手柄より、業界内で評判になるようなものが理想らしい。ホームランを打てると、リアルな話、転職時にヘッドハンターや同業他社からも声がかかるらしい。

正直、自分の場合は、まだまだホームランとは程遠い現状だと思う。せいぜい内野安打で2塁までいけるかどうか・・・。社内での評価もまだそこまで際立って高くないし、業界に対してインパクトを与えられているものが何もない。まだまだこれからだということになる。

著者によれば、最初の三年は丁稚期間で、それ以降は自分の強みを意識しながら自発的に働けるようにならなければいけないようだ。そこで、著者なりに自分らしさや強みを見つけるためのポイントが以下のように3つ示されている。
  1. 何に時間とお金を使ってきたか
  2. 納得できないことは何か
  3. プライベートでとんなことをしているか
これらを自分なりに考えてこう。

まずは、何に時間とお金を使ってきたかでは、これまでの人生で、1000万円費やしたものは何かを考えるとよいとある。著者の場合は、やはり本だったようだ。人からもらったものでもよいとある。何か考えてみるけど、これまでの人生という範囲だと分からないなぁ。

人によってはこれまでの学費とかになるのだろうけど、自分は小学校から大学まで全部公立だから1000万円には届かない。そもそも自分で学費払ってないし。自分もやはり本なのかもしれない。本だけは小学校から読んでいたし、大学生のときからかなり買っていたと思う。漫画、ゲームよりは確実に多く費やしてきたと思う。

それでも1000万円超えているかと言われると、よく分からないな。そもそもこれを考える人の年齢によって1000万円は高くも安くもなるし。まぁ、気持ち1000万円くらいは費やしてきたことにしよう。少なくとも多くの時間を費やしてきたことは確か。

これら欲望的なものが、その人の人間くさくていとおしい部分らしい。自分は知ること、よりよく生きることをずっと求めて時間とお金を費やしてきたと思う。これが自分の根源的欲求なのかもしれない。

納得できないことは何かでは、他の人が気づかないようなことに気づくことが、才能と示されている。そして、納得できないこと、気になってたまらないこと、許せないこと、こだわってしまうことがその人の才能になるようだ。

自分は何にこだわっているのだろうか?なんかこだわりなんかあったっけ?普段身につけるものかな?普段着もそれなりにこだわるけど、特にこだわるのはスーツスタイルかな。もっと言えば、ネクタイの締め方やシャツのフィット具合、靴の履き心地のよさ、スーツ全体像の調和とかそういう部分にかなりこだわっていると思う。いつも通勤時間にすれ違う人のスーツスタイルをチェックしているし。

つまり全体像のバランスとか、調和がとれているかとか、美しいかどうか?に実はこだわっているのではないかと。さらに言えば、それは人からよく見られたい、もっと言えば、人よりも優れていたいという願望があるのかもしれない。

まぁ、部屋の中は汚すぎてほんとうかどうか自分でもよく分からない部分があるけど(笑)。それでも、IT技術者、プログラマとして美的センスがあるかどうかが結構重要だと思うから、これはこれで自分の強み、才能なのかもしれない。

プライベートでとんなことをしているかは、人と差がつくのは、できることではなく、プラスαの部分で、それが自分の得意分野となるようだ。そして、そのプラスαとなるものは、すでにプライベートで費やしていることで、プライベートからしか二十代で花開く得意分野は生まれないとある。

自分がプライベートで費やしていることは、漫画を読んだり、映画を見たり、写真を撮り歩いたり、カフェに行ったり、勉強会に参加したり、本を読んだりとある。しかし、これらではなくて、自信をもってこれだといえるのが一つある。それは『書くこと』だと断言できる。

もうずっと何かしら書いてきたと思う。高校3年生の受験期から、大学、そして社会人になって書き続けてきたと思う。はじめはノートに日記を書いたり、思索を書いたり、その後大学生になってから、2004年の11月ごろからlivedoorでブログをやっていたし、社会人になってから日記ブログとこのブログを続けてきた。

さらには2009年8月2日からこれを書いている時点で、Twitterで1,086,582字は書いているし(Satoshi(@MasterLibrarian) Stats - Twilog)、このブログも1記事あたり平均4000字で、560記事以上はあるから軽く200万字は超える。そんで最近はfacebookでも書き始めた。

このように何かしら書きたい衝動を内在しており、書いてきたのは、『ハイパーグラフィア』という特殊な要因が影響しているのも確か。これだけ書き続けてきて、これが得意分野ではないわけがない。こればかりはそうそう誰にも負けない分野なのではないかと思う。まだまだ書き足りないし。

そして、第4章の最後に『終わりがない目標を持つ』と示されている。本書で一番重要だと思った部分を以下に抜粋。
 筋金入りのリアリストとして僕は、二〇代のうちに目に見える成果を出すことは、これからのキャリアに不可欠だと断言します。ほしい結果から逆算し、やりたいことではなくやるべき仕事をし、着実に実績を出すこと。これはなにがなんでも達成すべきです。
 同時に終わりなきゴールを持つこと。これも二〇代の若き日でなければできない、何があっても忘れてはならない大切なことです。一生かけても満足しない何か、やってもやっても「自分なんてまだまだだ」と努力が続けられる何か。それを持っている人といない人とでは、「幸福」という観点で決定的に道が分かれていくはずです。
(pp.150-151)
これはいろいろと考えてしまう。まずは30歳まであと3年間、必死でホームラン級の実績を出すことを意識しなければと思う。まだこれといって納得のいく実績が何も出せていない。そして、30歳ごろにはヘッドハンティングが来るくらいの実力を身につけようと思う。そのための基礎として、TOEIC900点突破を必死でやったというのもあるし。

あとは、自分の本業であるIT技術領域で、社内外で評価されるようになる必要がある。何かサービスを作って大々的に発表するというのが理想だが、まだまだアイディアも技術も乏しい。これは今後の課題としておこう。

さきほどの自分の強み分析を一旦まとめておこう。
  • 一番多く時間とお金を費やしてきたことは、何かを知りたい、よりよく生きたいという願望による読書
  • 自分がこだわっていることは、見た目や調和、整合性がとれているかどうかなどの美的な部分
  • プライベートにやっていることから導かれる得意分野は、長期に継続しつつ圧倒的な量を書けること
これが統合されたとき、自分のランクが一つ上がるのだと思う。読んで、美的に書くこと、これが自分の将来を決定付けるのかもしれない。プログラミングだったり、もしくは本を書いたりも現実的な可能性として十分あるはず。

そして、終わりなきゴール、これはなんだろうね?読み続けて世界を知ることかな。そしてそれをちゃんと他の人に伝えられること。その走りとしてこの読書ブログが存在しているのかもしれない。

自分のキャリアを考えるのはここまでにしよう。考えるよいきっかけになった。

あとは、簡単に本書の内容に関する補足的な雑感を。

タイトルにある二〇代で決まるというのは、まぁ、例外もあるからなんとも言えない部分で、このような本はどうしても著者の経験則や見聞したことによる精神論になってしまう。だからといって、精神論が意味がないかと言うと、仕事なんて半分以上精神論だろうと自分も思いつつあるので、それはそれでよいのだと思う。完全な客観性などありえないし、要は読んでどれだけ自分に活かせたかどうかかと思う。

著者は二〇代を必死にがんばれば大丈夫と示しているが、自分なりの極論を言えば、社会人ライフの最初の1年目でもう勝負が決まると思っていて間違いない。1年目に勝ちあがれるかどうかで、その人の成長の余地が決まってくるのだと思っている。詳しくは2年前の今頃に書いた記事を参照。働き始めて丸5年経ち、今振り返ってみても、この考えで間違いないと思う。まぁ、もちろん例外もあるけどね。なので、この記事を読んでいる新社会人の人がいたら、1年目に全精力を費やして仕事しろ!! と言いたい。

あと、本書では自分が主催者の一人である83年会のメンバーである督促OLさんが取り上げられております。会社の看板よりも効果的なキャッチフレーズ持つべきということで、『年間2000億円回収する督促OL』と異名を持っておられます。そんな督促OLさんのブログは以下です。督促業界がよく分かり、さらに4コマが面白いので、ぜひチェックです!!

30歳が迫っているので、自分のキャリアについていろいろと考えなければいけない時期になっているので、本書を通して一つの考えるきっかけになってよかった。少なくとも、自分はIT技術者として腹をくくって生きていくと決断しなければいけない時期だと思う。



20代で人生の年収は9割決まる
20代で人生の年収は9割決まる
著者:土井 英司
販売元:大和書房
(2010-12-18)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 20代のビジネスパーソンの人
  • 就職活動中の大学生の人
  • 自分のキャリアについて考えてみたい人
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April 01, 2011

15分あれば喫茶店に入りなさい。

15分あれば喫茶店に入りなさい。
15分あれば喫茶店に入りなさい。

キーワード:
 齋藤孝、カフェ、勉強術、仕事術、タクティクス
利用歴30年の著者によって喫茶店活用術が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 1章 「喫茶店タクティクス」入門
  2. 2章 みんな喫茶店で勉強して賢くなった
  3. 3章 タイプ別「喫茶店」利用法
(目次から抜粋)
著者は大学生のときに上京してきてからずっと勉強や仕事などに喫茶店(カフェ)を利用してきており、その道30年のベテランらしい。そんな著者によって、喫茶店での仕事術や勉強術が『喫茶店タクティクス』としてまとめられている。

タイトルにある15分あれば、というのは、15分の短い時間でもカフェに入って勉強なり仕事に使えばよいということを示している。それほど現代社会の日本では、純粋にコーヒーを楽しむという目的以外に、カフェが勉強や仕事、商談の場として使われつつあることも示している。

以下、特に参考になった部分を列強しておく。
  • 喫茶店で「考える」内容は、ポジティブで生産的
  • 仕事や勉強をする際に、スポーツの時間感覚を取り入れるべきで、そのように仕事や勉強に取り組めるのが喫茶店
  • 喫茶店にわざわざ何百円ものお金をを払うのは、コーヒーではなくて空間を買っている
  • 喫茶店は自分のメンタルを整えて、もう一度フラットにする場
  • 出先で本を買ったら、そのまま喫茶店に持ち込めば、喫茶店で過ごす時間が、身につく読書の時間になる
  • マンガ喫茶は「ダラける場」と心得よ
  • 喫茶店に誰かと一緒に入った場合、そこでは人の対話力が露わになる
まぁ、主な内容はこんなところか。仕事術の細かい部分や、喫茶店でどのように道具をそろえておくかといったことや、必ずコーナー席を狙えとかいろいろと著者流のカフェの使い方が示されていて勉強になる。

特に自分もやっているなぁと思う内容がたくさんあって、自分のカフェの使いこなし方は間違ってなかったと思えてよかった。

例えば、以下の記述に関して。
 喫茶店によって空いている時間、盛り上がっている時間は違うので、自分の行きつけの喫茶店を五軒ぐらい作っておいて、「この時間はこっちが空いている」「この時間帯はこっち」と判断できるようにしておきましょう。
 よく行く街では、「この街ならこの喫茶店」という、定宿のような店を決めておく
のがいいと思います。
(pp.144-145)
ずっとTOEICの勉強をしているときは、まさにこのタクティクスを実践していた。平日は週2,3回行きつけのエクセルシオールに通って勉強し、休日はスタバとタリーズを梯子したりした。休日で8時間以上勉強したときは、午前中エクセルシオール、午後からタリーズ、夜スターバックスと3件くらいまわったことも結構あった(笑)。

おかげでどの時間帯に混雑して、笑顔がすばらしい定員さんがいついるかまで大体わかるようになってしまったwwwまぁ、定員さん目当てだけが目的でカフェで勉強していたわけではないけどね。やはり家で勉強するとついついネットしたりして集中できないし、カフェ代を投資と考えて、その時間はきっちり集中しようというのもあったし。

もちろん、笑顔がすばらしい定員さんがいるカフェはもうやる気120%で勉強できるというボーナスがあるので、やはりその分勉強がはかどったのは間違いなかった。家での1時間の問題集の進捗状況と、カフェでの進捗状況はあきらかに違ったし。これをモテ勉強法として、秘かに自分なりのHackにしているwww

週4,5でカフェに通っていたことになるから、家計簿を振り返ってみると、カフェ代だけで軽く月1万円は超えていた。その投資額はTOEIC900点突破というリターンで充分ペイできたと思う。

自分が今でも毎週土日のどちらかに通っているのは、スターバックスで、著者曰く、スターバックスは以下のような特徴があるようだ。
 スタイリッシュで、リラックスしていて、なおかつビジネスの香りがする。この三つの輪が重なっているのが、スターバックスの魅力です。
(pp.129)
なるほどと思った。スターバックスに限らず、シアトル系のチェーン店カフェはどこも勉強している人が多いと思う。スタバは特に外人が多く訪れる印象。あと綺麗な人も多いwww

カフェはどこも午後から混雑するので、休日ならねらい目は開店直後から午前中に行くのがよいと思う。午前中は駅の近くとかでなければ、基本的に空いているので。休日の朝にスターバックスで読書したり、勉強するのがもう習慣になっている。

ちなみに、自分が毎週通っているスターバックスは、新宿三井ビル店。

stab

土日のどちらかに必ず自分がいるはず(笑)。もう1年半は通っていて、確実に店員さんに顔を覚えられている。

あと、以下の本もあわせて読みたい本。いつもよりも濃い記事なので、ぜひ参考に。
もちろんスタバで勉強するとき、今でもグランデで居座っている。ちなみに、スタバはクレジットカードが使えるから、いつもカードで払っている。小銭増えるのやだし、カードだと明細にスタバ利用履歴が残るし。

スタバだとタンブラー持参だとちょっと安くなるのだけど、タンブラー持って行けば月のカフェ代押さえられたんじゃないかとあとになって思った。しかし、持ち運んだり、洗ったりするの面倒だなぁと思うし、結局そこにコストがかかるじゃないかと思ってやらなかった。

自分がチェーン店で一番好きなコーヒーはエクセルシオールの本日のコーヒーかな。あと、1回ネタで3000円のコーヒー飲んだことある。味はぜんぜん分からなかったけど・・・。以下のお店にある。だいぶ本書の内容から脱線してしまったけど、本書はとても読みやすい内容となっている。また、何よりも装丁や紙、そしてページ内のフォントまでがコーヒー色となっているのが喫茶店っぽくてよい。

自分は、喫茶店、カフェで毎週エネルギーを充電している感じかな。勉強したり読書したり、雑談したり、カフェの店員さんの笑顔に癒されたりと使い方は無限大。そんな喫茶店ライフを送りたい人はぜひ本書を読んでみるとよい。

本当は仕事なんか辞めて毎日行きつけのスタバで読書したいと思っている。むしろそこに住みたいとか(笑)。いつかカフェBar、サロンみたいな本がたくさんあるお店を経営して、ずっとそこで本を読んでいたいとか夢想している。



15分あれば喫茶店に入りなさい。
15分あれば喫茶店に入りなさい。
著者:齋藤 孝
販売元:幻冬舎
(2010-09)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • カフェが好きな人
  • 家で勉強に集中できない人
  • 喫茶店マスター!?になりたい人
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January 16, 2011

ライフログ入門

ライフログ入門
ライフログ入門

キーワード:
 美崎薫、ログ、記録、自動化、人生
編集者によるライフログについて書かれた本。以下のような目次となっている。
  1. Chapter1 イントロダクション
  2. Chapter2 ライフログの可能性
  3. Chapter3 ライフログのある生活
  4. Chapter4 さまざまなライフログシステム
  5. Chapter5 ライフログで人生は変わる
(目次から抜粋)
著者は、今から27年前の1984年ごろから客観的な記録となる日誌を書き続けたりしながらログを残してきたようだ。そしてそれらをデジタル化し、今では1000項目以上のことをシステマチックに管理しているようだ。それらがライフログとして示されている。以下、本書でのライフログの定義を抜粋。
 ライフログとは、ログをとれるセンサー機器と蓄積できるストレージの発達によって生まれたさまざまな人生の断片を組み合わせて活用する作業であり、活用可能な状態のログをいう。
(pp.25)
本書では著者なりのライフログの事例が多く示されている。いくつか列挙してみる。
  • Amazonでの購入履歴
  • フォルダ単位の読書履歴とデジタル書籍
  • 執筆支援の自動化
  • 編集支援の自動化
  • スーパーの特売日、投薬のタイミング、通院の予定などの予定の自動登録
  • イチローの活躍記録
他にもたくさんあるが、驚くべきことに、本業がプログラマではない著者がC#で毎日8時間の2年間のプログラミングで『ライフログシステム』を自作していることだ。これは純粋にすごいと思った。自動化できる部分はほぼ自動化されつくしている印象を受けた。

ただ、『ライフログ入門』と示されているが、何をどこまでどのようにログとして残すか?といった一般的な部分はほとんど示されていない。あくまで著者のライフログのサンプル事例集という本であるので、自分なりにライフログをどうとろうか?と考えている人にはあまり参考にならないかもしれない。

以下、唯一なるほど、と思った部分を抜粋。
 ライフログ記録がなにを記録するのかは、まだ自明ではないと、くり返し書いてきたのだが、重要なことは、最終的にそれをどう使うか、というところまで視野に入れてログをするかをデザインすることなのだ。
 そうでない記録のための記録は、記録としては楽しくて、それはそれで充分気分が満たされるものだが、活用という点ではすこし劣る。
(pp.136)
何のために記録をするか?ということを考える必要があるようだ。

自分自身は分析タイプなので、さまつな記録を残して後で分析するのが楽しかったりする。しかし、ログの範囲と取り方がどうしてもボトルネックになる。手書きだけだと入力が煩雑すぎる。かといって、システム的にある程度自動化するにしても、ある程度は自分でプログラミングが必要で、メンテナンスと作成に工数が取られる。なので、本当に必要な範囲で、ログを残せばいいのだと思う。

まぁ、本業でも同じようなことを考える日々で。セキュリティ環境の構築のためにWebの閲覧履歴、外部媒体の使用ログ、ウイルススキャンログ、イベントログ、ファイルの使用ログといったものをどこまで、どのように取得するか?とかね。こけたバッチのエラーログとか分析するのは嫌だけどwww

ということで、今年の目標の一つとして、ライフログを残す、と決めたので、自分なりのサンプルを示しておく。

log_sample

記録している項目は、日付単位でウォーキング、ランニング距離、起床時間、朝の血圧、夜の血圧、体重、体脂肪、就寝時間、睡眠時間、1日の摂取エネルギー、たんぱく質、塩分となる。もともと腎臓病を患っているから、食事や血圧にも気をつけなくてはいけないので。これらはリアルに自分の寿命に関わるので、去年までは面倒であまりやらなかったけど、今年はきっちりやることにした。

あとは、日々の英語トレーニングの記録も残している。もうすぐトレーニング合計時間が1000時間突破する。

日々の記録は、普通にExcelで手入力なのでまだまだ自動化とはいえないけど、VBAでプログラミングできるので、そのうち自動化して入力の手間を半減しようかと思う。

本当はもっといろいろとログを残して、企業のビジネスインテリジェンスのようなものを構築できたら面白いと思ったり。そんで、将来の自分の行動予測とかできたらねぇ。

これからライフログをとろうと思っている人には本書は手放しでおススメできないが、著者のように自分自身もプログラミングでいろいろツール作りをしていこうと思えたので、結果的に良かったと思う。

この読書ブログも、読書履歴と読了後の雑感を残しているという観点から、ライフログともいえるんだろうね。



ライフログ入門
ライフログ入門
著者:美崎 薫
販売元:東洋経済新報社
(2010-12-24)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • ライフログについて考えてみたい人
  • 何でも自動で記録を残したい人
  • システムのエラーログばかり分析している人(笑)
Amazon.co.jpで『ライフログ』の他の本を見る

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April 29, 2010

TOEIC TEST 3カ月で高得点を出す人の共通点

TOEIC TEST 3カ月で高得点を出す人の共通点
TOEIC TEST 3カ月で高得点を出す人の共通点

キーワード:
 中村澄子、TOEIC、勉強方法、ビジネス、事例集
TOEIC講師によってTOEIC高得点者の共通点がまとめられた本。以下のような目次となっている。
  1. 1章 英語嫌いでも高得点を出せる
  2. 2章 時間のない人ほど高得点を出せる
  3. 3章 高得点を出せる人は、勉強法に一工夫している
  4. 4章 高得点を出すための参考書の選び方
  5. 5章 仕事のできる人ほど高得点を出せる
  6. 6章 情報収集の上手な人ほど高得点を出せる
(目次から抜粋)
著者は、エール大学でMBAを取得し、現在TOEIC TEST教室を主宰されているようだ。著者によれば、TOEICで高得点を出す人には時間の使い方、ノートの取り方、集中力、考え方、さらには英語そのものがそれほど好きではないというような共通点があることに気付かれたようだ。そして著者なりのTOEIC勉強論とそれらの共通点がまとめられたのが本書となる。

なんとなく本屋のTOEICコーナーに行ったらこの本があったので、買って読んでみたが、かなり勉強なることが多く書いてあった。以下とくになるほどと思った項目について列挙しておく。
  • 英語に興味がなかったり、英語が苦手だったりする人が先に900点突破を達成する
  • TOEICでは、英語好きな人がこれまで勉強してきた英語とは少し異なる英語力が求められる
  • なかなかスコアが伸びない人は「やり方が間違っている」か、「手抜き」をしているか「時間をかけていない」場合が多い
  • 時間管理能力の高い人ほど早く高スコアを出せる
  • TOEICの勉強期間の目安は3ヶ月で、3ヶ月で目標達成するためにはかなり集中して勉強する必要がある
  • 勉強時間は平日で3時間、土日各3時間がギリギリの最低ライン
  • リスニングで可能なかぎり高得点を出し、残りの必要点をリーディングで取得するのが、高スコア達成の早道
  • 点数が出せない人は「時間がない」理由を探すが、点数を出せる人は、時間を強引に作り出す
  • 勉強の中心は新公式問題集で、これを一通り解いて出題傾向をつかむことが基本
  • 860点以上を目指す場合は、「ファイナンシャルタイムズ」(World business, finance and political news from the Financial Times– FT.com Asia)や「ウォールストリートジャーナル」(Asia Edition - Wall Street Journal - Latest News, Breaking Stories, Top Headlines - WSJ.com)などを読んで語彙を学んでいく必要がある
  • 「モチベーションを高いレベルでとどめる」ことに優れている人がやはり強い
  • よほど英語力がある人を別として、最近のTOEICでは独習だけでは900点を突破するのはかなり難しい道のり
  • TOEICは正しく勉強すれば仕事で使える英語力がある程度身につくし、正しく努力すればその努力が報われる試験
  • インターネットで得られる情報は多種多様、玉石混合で、必ずしもその人にとって適切な情報とは限らない
  • TOEICが求めるビジネスシーンでの英語力は、単純な英語力ではなく、英語を使った情報処理能力も含まれる
まぁ、こんなところか。実際に現在進行形でTOEIC試験を受け続けている身としては、なるほど!!と思う部分が多かった。新公式問題集を解くとよいとか。TOEIC対策中にまだ1回もやってないので、これはぜひやりたい。

また、一番なるほどというか、やはりそうだよね!!と思ったのが『仕事のできる人はTOEICで早く結果を出す』という内容。以下その部分を抜粋。
 仕事ができる人は、目標なりプロジェクトなりをデッドラインに合わせて仕上げていくことに慣れています。一つのことだけをじっくりやって、最高レベルに仕上げるのではなく、数多くのやるべきことに優先順位をつけつつ、時間をやりくりしながら作業を進め、あるレベル以上の質で仕上げていく・・・・・・といったことを長年こなしてきています。
 これはTOEICで高スコアを達成する際に求められることと同じです。じっくりすべてを理解する力ではなく、短時間に要点だけを理解する力が求められるTOEICの要求水準は、仕事での要求水準と似ています。そして要求水準を超えるためにすべきことも仕事と似ています。どんな勉強をする必要があるのか、何を優先すべきかを把握し、デッドラインまでに目標を達成するスケジュールを組める人が、高スコアを早く出します。
 だから英語に関係した仕事をしていなくても、あるいはずっと英語から遠ざかっていた人でも、仕事のできる人は、TOEICの勉強を始めたら高スコアを取るのはとても早いです。
(pp.163-164)
これはもう、ものすごく実感する!!自分の回りを見ても、この人はかなり仕事ができる!!と思う人はTOEICの点数が余裕で800点後半近く取っていたりするし、何よりも自分自身、TOEIC対策を続けてきた経験から、仕事で必要な能力とTOEIC高得点達成までに必要な能力は共通する点が多いと思う。

TOEICの本質は、英語力そのものを計る試験ではなくて(そもそもリスニングとリーディング能力しか測定できないし)、英語を媒体としたビジネススキルを計るテストである、といえるのではないかと思う。そして、TOEIC高得点達成までのプロセスで一番鍛え上げられるのは、モチベーションとスケジュール管理能力である!! と自信を持って断言できる。だから、仕事ができる人になりたかったら、TOEICで高得点を目指せ!! ということになる。この部分については、いずれ自分が900点超えをしてから記事にまとめたいと思う。

著者の勉強論に関する本は初めて読んだが、かなり有効な部分が多かったと思った。また、著者の対策本では、以下のリスニングの対策本がかなり役立った。この本でPart3とPart4の先読みのテクニックを身につけることができ、一気にリスニングが100点以上あがった。

TOEIC TEST リスニングの鉄則TOEIC TEST リスニングの鉄則
著者:中村澄子
販売元:講談社インターナショナル
発売日:2009-07-08
おすすめ度:5.0

リーディングの鉄則もとても役立つので、両方やるとよい。



ここからおまけで、自分の現在のTOEICの点数を示しておく。今年の目標は7月末までにTOEIC900点を超えると立てたので、今もTOEICを受け続けている。以下が昨年から受け始めた点数の推移のグラフとなる。

TOEIC点数推移グラフ

点数内訳と取得日は以下の表のようになる。

TOEIC点数表

割と得点上昇スピードは早いほうかなぁと思う。順調に上昇しているのに、3月の回で急下降しているは、ちょっとわけありで、というのも、3月に食あたり(感染性胃腸炎)で死に掛けて1週間入院するという事件がおこり、なんとか無事退院した次の日がTOEICの日で、体力気力が完全じゃない状態で受けた結果となる・・・('A`)。

まぁ、TOEICは受けたことがある人なら実感すると思うけど、本当に気力、体力、集中力が完全じゃないと最後までもたない試験なので、散々たる結果となった・・・。逆に言えば、不調時でも最低650点くらいの実力は発揮できるということだろう(笑)

また、最高点は1月の815点で、900点まであと85点なので、リーディングで100点近く上げればよいので、楽勝でしょ

現在はひたすらファイナンシャルタイムズなどの難しめの英文を読んだり、単語、熟語を覚えて、文法などもチェックしてリーディング対策を行っている。リーディングはここしばらく350点近くで停滞しているので、そろそろ上昇するころかと思うんだけどねぇ。

7月末まで、約3ヶ月なので、本に示されている勉強法を取り入れつつ集中して取り組みたいと思う(`・ω・´) シャキーン

ちなみに、トレーニング状況などは随時Twitterでつぶやいているので、気になる人はフォローどうぞ〜毎朝6時から90分トレーニング中〜。



TOEIC TEST 3カ月で高得点を出す人の共通点
TOEIC TEST 3カ月で高得点を出す人の共通点
著者:中村 澄子
販売元:祥伝社
発売日:2010-01-30
おすすめ度:3.0

読むべき人:
  • TOEICで高得点取る必要がある人
  • 点数が伸び悩んでいる人
  • 仕事ができるようになりたい人
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April 20, 2010

STUDY HACKS!

STUDY HACKS!
STUDY HACKS!

キーワード:
 小山龍介、勉強、ハック、習慣、楽しみ
HACKS!シリーズの勉強本。以下のような目次となっている。
  1. Chapter 1 ツールハック 機能と形態
  2. Chapter 2 環境ハック 身体と環境
  3. Chapter 3 時間ハック すきまとながら
  4. Chapter 4 習慣ハック 愛着と定着
  5. Chapter 5 試験ハック 選択と集中
  6. Chapter 6 語学ハック リズムとゆらぎ
  7. Chapter 7 キャリアハック STUDYとSTUDIOUS
(目次から抜粋)
この本自体は去年の2月中旬くらいに読了していたのだけど、ついつい取り上げるタイミングを見失っていた。しかし、応用情報技術者試験の勉強やTOEICの勉強を通して何度か読み返していたこともあり、このタイミングで取り上げることにする。

本書の全体像を簡単に説明すると、勉強をストレスフリーのライフハックまで昇華しましょう、そしてそのやり方に沿えば、勉強そのものが楽しくなってくるものだと示されている。そして、理論なども交えて、かなり具体的かつ実践的なSTUDY HACKが89個も示されている。

実際に自分がいくつか試してみたものから恣意的に選んだものの結果、所感を示すことにする。

STUDY HACKS! 04 ヘッドホンで「別荘」を手に入れる

これは騒音が激しい電車の中でも勉強できるようにと、ノイズキャンセリング機能のヘッドホンを利用しろ、というものだが、自分の場合、普通のヘッドホンを利用していた。まぁ、カフェとかで勉強するとき、隣の人たちの会話が気になって勉強できないということが多いから、ヘッドホン(正確にはiPodのイヤホン)で音楽を聞きながら騒音を遮断するというのはかなり効果があったと思う。

STUDY HACKS! 10 はてなブックマークをRSS購読する

はてなブックマークなどのソーシャルブックマークサービスは、ほかの人が選別した優良コンテンツだけが届けられるものだと示されており、この部分を読んで実際に自分もRSSリーダーに登録するようになった。おかげで新聞を読まず、テレビもまったく見ない生活でも、なんとか世間の情勢を追えているなぁと実感している。もちろんネタっぽいものも多くて毎日追うと、無駄に時間を浪費してしまうので注意が必要だが。でも、面白いからいいんだけどね。これをRSSリーダーに登録しておくとよい。

STUDY HACKS! 17 お気に入りの喫茶店を勉強部屋にする

これは去年一年を通して実践したかもしれない。本書によれば、いつも知らない人が出入りしているという場所に自分を放り込んで、危機感を抱きながらやるとよいとある。これはなんとなくわかる。家だとネットとしてしまうし、誰の目にもふれられないから、さぼりがちになる。しかし、カフェだと常に人目にさらされるので、勉強しようという気がわいてくる。

あとは、自分の場合、お気に入りのカフェに行くと、店員さんや他のお客さんでやたらと綺麗な人がいたりして、モテを意識してかなり気合が入ったりという副次的な効果もあるwww

自分がよく行くのは、新宿三丁目のタリーズと西新宿のスタバ。どちらも土日だと混雑していない開店直後が狙い目。

このハックはかなり効果があったと思う。

STUDY HACKS! 18 自習室を借りて勉強する

緊張感を持つには、同じように必死で勉強している人たちといっしょに勉強するのも効果的と示されている。著者は六本木ヒルズのアカデミーヒルズ六本木ライブラリーをよく利用されているようだ。自分も一回だけここに体験講座みたいなので行ってみたことがあったが、ここはかなりよい環境だと思った。あとはアクセスや料金がネックになるかな。コンスタントに通えるかどうかとか。よい環境はかなり勉強によい効果をもたらすと思う。お金をかけて勉強をしているという意識も出てくるし。

他には、勉強カフェなんていいかもしれない。知り合いに教えてもらっただけで、実際に行ったことはないけど。

STUDY HACKS! 32 長時間勉強しない
STUDY HACKS! 33 すきま時間を活用する

時間に関して二つのハックがあり、社会人は長時間勉強することが難しいので、短時間で集中し、通勤時間、待ち合わせの時間などすきま時間を効果的に使うべきとある。これはかなり実感した。そもそも普通にフルタイムで働いていると、平日は特に90分以上連続で勉強することができない。なので、1回最長90分を限度とし、1日の中ですきま時間を把握し、そのすき間時間に合わせた勉強をするべきだなぁと思った。

具体的には、時間が取れる早朝は込み入ったものを、通勤時間は単語を覚えたり要点整理されたものなど頭を使わずにかついつでも始められたりやめられるものを、夜は30分くらい勉強するとして、簡単に参考書を復習するといったことがかなり効果的だった。

STUDY HACKS! 36 長時間眠る

社会人だと、本業への影響も考えなければならず、勉強のために睡眠時間を削って仕事のパフォーマンスが発揮できず残業するといったことになると、悪循環だし、睡眠時間を減らすと効率が悪くなるので、しっかり睡眠を取ったほうがよいとある。これはもうその通りだなぁということを実感した。

体質的に短時間睡眠ができず、最低6時間は眠らないと本当に日中の集中力が落ちて、本業のパフォーマンスが著しく低下する。本業を犠牲にしては本末転倒なので、これはかなり意識的に生活改善した。つまり、睡眠時間を確保しつつ、寝る時間、起きる時間をなるべく一定に保つようにした。今もずれは多少あるけど、あまり疲れなくなったし、朝しっかり起きれるし、しっかり寝たほうが集中力が増し、単位時間当たりの勉強効率が全然違う。

STUDY HACKS! 39 年間計画を立てて「積立預金」する
STUDY HACKS! 40 勉強カレンダーをつける

合格不合格を左右する要素の大部分は頭の良さの問題ではなく、時間のやりくりの問題であるとあり、さらに大きな年目標を月、週、1日とブレイクダウンしてやるべき勉強を洗い出し、それらをカレンダーに載せておくというものが示されていた。

これも今年は結構厳密にやってみたが、かなり効果があるのを実感した。試験予定日から逆算して何をどこまでやるかを洗い出し、月、週、日単位でスケジュールや時間割を立ててやるとかなり効果があった。

具体的には、今年の年始に取得する資格と試験日を洗い出し、大雑把に勉強スケジュールを立て、該当月に入ったら合格までに必要な参考書と勉強量を見積もって勉強を実践していった。

最初は予定と実績がずれてしまうが、それらを記録しつつ補正することで、無理のないスケジュール管理ができ、確実に成果が出ると思う。これがうまくできるようになると、タイムマネジメントが格段にうまくなると思う。

STUDY HACKS! 42 早朝をアウトプット学習に充てる

朝勉強したほうが能率がよいということは、この本に限らずいろんなところで示されている。そこで、すきま時間だけでは対応できないようなアウトプット学習を早朝に実践するべきとある。これは問題演習などを中心としたもので、朝の一番リフレッシュな頭を使うべきとある。

これは実践してみたが、まったくその通りだと思った。例えば、同じ問題集を解いていても、朝の進捗度合いと夜の進捗度合いでは、明らかに朝のほうが進むし、理解も速く、凡ミスも少ない。そういうことを体感してから、毎日6時から90分は勉強している。

STUDY HACKS! 50 ブログやSNSで進捗を報告する

他の人に勉強内容や進捗を公開しておくと、実行への強制力が働き、また他人へ報告することで自分自身へのフィードバック効果があると示されている。これもかなり効果的であると実感している。自分の場合はブログにまとまった進捗を報告するのではなく、Twitterでこまめに勉強過程をつぶやきながら進捗を記録していった。

勉強前につぶやくことで自分自身のスイッチを入れられるし、週単位で自分のつぶやきを振り返り、どの時間に何をどれだけやっているかがよく分かる。また、Twitterは気軽にできるし、何よりもフォロワーの方から応援メッセージをいただけたりして、モチベーション維持もできるのでかなりおススメ。自分のTwitterアカウントは上記なので、もしよかったらフォローどうぞ。最近はTOEICトレーニングのつぶやきがメイン。

STUDY HACKS! 72 ペーパーバックを多読する

これは、英語の勉強に関してで、リーディング力を鍛えるには英語の多読、特にペーパーバックがよいと示されている。辞書を使わなくても読めるような易しい内容から初めて、完全理解を求めず、つまらなくなったら別の本に移るとよいらしい。

現在実践中で、今後このブログでペーパーバックを多めに更新予定。

STUDY HACKS! 86 勉強の費用対効果

若いうちの投資は回収期間が長いので、どんな投資であっても回収可能で、回収期間の長い若いうちは、お金のある限り、どんどん勉強していくほうが得するとあった。これはまだ実感できないが、信じてやるしかないまた、以下特になるほどと思った部分をそのまま抜粋しておく。
 一番よくないのは、現状に流されて何もしないまま日常を過ごしてしまうこと。現代のように変化の激しい時代には、何もしないでいることのリスクが非常に高い。何もしないでいる人は、環境の変化に耐えられず絶滅していった恐竜と同じ運命をたどることになります。「若いうちの投資は(ほぼ)必ず回収できる!」ということをいい聞かせて、さらなる勉強へと自分自身を動機付けていきましょう!
(pp.255)
ということで、(`・ω・´) シャキーンな気持ちでがんばりたいと思う

思えば、著者の小山さんにお会いしたのは去年のバレンタインデーだったなぁ。あれから1年ちょっとすぎたけど、この本のおかげで確実に自分の勉強レベルが上がったと思う。

ハック本は実際に実践してみないと善し悪しが分からないので、勉強していこうと思う人はぜひこの本を読んで、自分ができそうなハックを試してみてほしいと思う。



STUDY HACKS!
STUDY HACKS!
著者:小山 龍介
販売元:東洋経済新報社
発売日:2008-02-28
おすすめ度:4.0

読むべき人:
  • 資格試験など激しく勉強していきたい人
  • ライフハック系のネタが好きな人
  • 楽しく学習しながら成果を出したい人
Amazon.co.jpで『小山龍介』の他の本を見る

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December 23, 2009

英語嫌いの東大卒が教える私の英語学習法

英語嫌いの東大卒が教える私の英語学習法 (アスカカルチャー)
英語嫌いの東大卒が教える私の英語学習法 (アスカカルチャー)

キーワード:
 小川慶一、英語、TOEIC、勉強法、900点
半年でTOEICを900点まで上げるための勉強法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 序章 TOEICテストで900点を取ろう!
  2. 第1章 英語の勉強法
  3. 第2章 時間の使い方
  4. 第3章  TOEICテスト900点突破のための本番対策
    おわりに
(目次から抜粋)
TOEIC935点の著者によって、20代の人を対象に、半年で900点に獲得するまでの勉強法が示されている。

この本の内容を7割がた実践すれば、500点台から半年で900点は取れると示されている。また、もう少し目標を落として860点くらいであれば、さらに確実と示されている。

この本は、シゴタノ!経由で知って、買ってある程度実践してみた。本書の詳しい内容は以下が参考になる。本記事では、本書の概要を紹介しておく。

TOEICで900点取るのに必要なことは、8割が英語の基本とスピードで、残りの2割はTOEICの試験形式に慣れることと示されている。英語の基本は、以下のように示されている。
  • 英単語7,000〜8,000語レベルのボキャブラリ
  • 基本文法の知識
  • 文脈を大きく取り違えずに読みきれる読解力
  • 「英語の音に慣れた」といえる程度のリスニング力
上記を半年という短期決戦でみっちり学習すると、900点に到達可能らしい。まぁ、学習というより、本書では語学はスポーツとしてとらえて、みっちりトレーニングをするべきとある。

TOEICでは、『聴く』、『読む』という能力と文法知識だけが問われるので、以下の2点を重点的にやるとよいらしい。
  1. 浅くても広い文法知識をつけること
  2. 浅くても広いボキャブラリをつけること
TOEIC500点未満は、ボキャブラリが重要で、600点台に到達するにはどちらかというと文法の割合のほうが重要で、さらに高得点となると、完全にボキャブラリの勝負になってくるらしい。7,000語レベルで大体900点くらいをカバーできるみたいだ。

あと細かい勉強法、考え方で、特に重要なものを以下に列挙しておく。
  • 読み物は音読して覚える
  • 感情を伴ったエピソードの一部として覚えてしまうと、単語の意味なども比較的簡単に覚えることができる
  • 普段の勉強に使うテキストも、自分が面白いと思えるもの、印象が強く残るものを意識して選んで使うようにする
  • 英語の勉強は短期決戦に限る
  • 語学学習は、密度を高めれば高めるほど、かけたエネルギーあたりの効果が高まっていく
  • 効率を高めたければ、1日1時間半よりも3時間、3時間では満足せず、週末には4時間、5時間と勉強すること
  • 乱読する書物は基本的に何でもいいが、TOEIC対策なので、英字新聞から経済・政治・社会関係の記事を読んでいく
  • リスニングをするときは、ムリヤリ日本語に直そうとはせず、聴いたとおりのリズム、音で、素直にそのまま聴くようにすること
  • 日々の生活で、英語の優先順位は最低でも3番目にする
  • 英語の勉強は、朝、会社に行く前のほうが、夜の時間よりも圧倒的に価値が大きい
  • トレーニングメニューをA,B,C,Dのランクに分けて決まりごととし、ランクごとに実践する
  • 成果 = 環境 × 集中 × 時間 勉強の成果は、式のように3つの軸からなる立体となる
他のTOEIC対策本と大きく違うのは、勉強のスケジュール立てがしっかり示されていることと、どういう教材がお薦めで、どういう勉強をすればよいのか?が細かく示されていることである。

普通のTOEIC勉強本は、お薦め教材について示されていることはあるが、その使い方までは細かく示されていない。また、朝勉強したほうがよい理由や得点別勉強メニューといったことなども、あまり他の書籍では見受けられない内容だと思った。

お薦め参考書はいろいろあるけど、全部示せないので、またまたシゴタノ!の記事を参考にされたい。自分も新たに買ったのは、『決定版 やさしいビジネス英語Vol.3』。

決定版やさしいビジネス英語 (Vol.3) (NHK CD‐extra book)決定版やさしいビジネス英語 (Vol.3) (NHK CD‐extra book)
著者:杉田 敏
販売元:日本放送出版協会
発売日:2003-03
おすすめ度:5.0

お薦めされているのは、ベスト・セレクション版なんだけど、それは絶版で、マーケットプレイスでしか売られていない。新宿のブックファースト、紀伊国屋、ジュンク堂と回ってみたけど、やはりVol.3しか置いてなかった。なので、今Vol.3を実践している。結構難しいけど・・・。

この『英語嫌いの東大卒が教える私の英語学習法』が出版されたのは2005年なので、新TOEICには完全に対応していない。しかし、英語学習の核はそんなに変わらないので、英語力をつけるという観点では、この本に示されていることで十分対応できると思う。ただ、示されている参考書が旧TOEICのものもあるので、新TOEICバージョンがあるのであれば、そっちを購入したほうがよい。

さてさて、今年の目標はTOEICで860点を獲得する!!ということだったので、一応今年は英語の勉強に励んでいた(夏くらいからだけど・・・)。ということで、一応合計5回(本当は6回で、11月末に受けた社内TOEICの結果がまだ不明)受験した結果の点数推移を以下に示しておく。(クリックで拡大)

2009年TOEIC点数推移グラフ


旧TOEICで最高705点を取ったことがあった。しかし、新TOEICになってから、今年初めて受けた。それから半年の点数推移となる。まぁ、順調に点数アップしていっているグラフかな また、TOEICの点数×1万円が自分の年収だったらいいなぁとか思ってしまったwww

一応11月末の公開テストで過去最高点を取れてよかった。目標点には100点足りないけど・・・。どうもリーディングが伸び悩んでいる。まだボキャブラリが貧弱だし、英文読み込み絶対量が少ないからだろう。

さらに言うと、リスニングは3ヶ月ほど停滞していたあと、100点アップしているので、リーディングもたぶん次回受験で大幅アップを見込めるはず。ちゃんと、リーディング対策をすれば。

この本を実際に買ったのは10月くらいで、この本の勉強法は2ヶ月くらいしか試していないので、半年で900点!!の真偽はまだ判定できない。しかし、この通りにやればたぶん860点くらいは取れそうだと思う。

特にTOEICの勉強法がわからなかったり、自己流でやっていて、なかなか点数が上がらない人はぜひ参考にしたほうがいい。この本のトレーニングメニューを実践するだけでいいんだから。

他にも、TOEIC勉強本では以下がお薦め。一応来年1月30日にまた受験予定で、そのときは860点は超えたいと思う。(`・ω・´) シャキーン(そのため、更新頻度が著しく落ちるかもです・・・。)



追記

ちなみに、著者のtwitterアカウントは以下らしい。自分のアカウントは、左のサイドバーからどうぞ

さらに、著者のサイトは以下らしい。お薦め書籍の細かいコメントが載っているので、参考になる。

英語嫌いの東大卒が教える私の英語学習法 (アスカカルチャー)
英語嫌いの東大卒が教える私の英語学習法 (アスカカルチャー)
著者:小川 慶一
販売元:明日香出版社
発売日:2005-04
おすすめ度:4.0

読むべき人:
  • TOEICで高得点を取りたい人
  • 短期間で得点アップが必要な人
  • 900点とってモテたい人(笑)
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December 17, 2009

なぜ、ビジネス書を読んでも「仕事ができる人」になれないのか?

なぜ、ビジネス書を読んでも「仕事ができる人」になれないのか?―逆転発想で効率的に成果を上げる勉強術
なぜ、ビジネス書を読んでも「仕事ができる人」になれないのか?―逆転発想で効率的に成果を上げる勉強術

キーワード:
 夏川賀央、勉強術、成果、好奇心、遊び
元編集者によって、「目的創造型の勉強法」が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 勉強の成果が仕事の結果につながらない?
  2. 第2章 自分を成長させるための「ワクワクする勉強欲」を取り戻す
  3. 第3章 ステップ1「発見」―“ワクワクした瞬間に気づく”インプット術
  4. 第4章 ステップ2「吸収」―発見を“自分の思考”に結びつける
  5. 第5章 ステップ3「成長」―確実に「勉強」を「成果」にしていくアウトプット術
  6. 第6章 勉強して成果が上がる人と上がらない人
(目次から抜粋)
この本を買うときに、チラッと読んでみたら良書のにおいがした。そして、しばらく積読していて、今年一年を「勉強」というテーマで振り返っておこうかなと思って読んでみたら、この本はやはり良書だと思った。なんとなく、自分が今年一年ぼんやり考えていたことが明確に示されているような気がした。

この本で示されていることは、効率的に勉強をする技術といったものではなく、「将来のための勉強」ではなく、「いまの自分に生きる勉強」をして、仕事で成果を出していくための方法が示されている。

この本を読み解く上で重要なキーワードが「結果」と「成果」となる。以下に簡単に説明。
  • 結果
    • 「それによって何が起こったか」という、状態的な変化
    • 「資格がとれた・取れなかった」ということ
  • 成果
    • 自分が体験を通して培った総体のこと
    • 例えば、国際経済を勉強したことで買い物をするときに「いまは円高だから輸入品がお買い特だ」と考えるようになったといったこと
本書では「成果」ベースで考えることがとても重要であると示されている。なぜなら、勉強によって自分の未来に何らかの変化を起こすには、必ず「成果」で考えることが必要になるから、らしい。

具体例として資格試験について示されており、それによると、身につく資格と意味のない資格があるようだ。例として、簿記の資格取得を通して、より大きな会社へ転職することになった人について、以下のように示されている。
 だからといって入社条件に資格の有無があったわけではなく、あくまで「勉強したことで、もっと飛躍しよう」と考えたから、このレベルアップはなされたのだと思います。資格があるか云々の問題ではなく、「資格のための勉強をして、その結果、自分が何を考えるようになったか」にずっと大きな意義があるわけです。
(中略)
 つまり、「資格を取る」という「結果」のみで勉強を考えてしまった人は、勉強したことは全部”その資格を持っています”という肩書きに集約されてしまっているのです。
 一方で「資格を取る」ための勉強プロセス、すべてから”成果”を出した人は、その過程の中から何か新しい自分の成長をうながしている。
 この違いはとても大きいと思います。
(pp.24-25)
11月末まで必死でTOEICで高得点を取ることを目標としてやってきたが、どうやら自分はしっかり「成果」として考えられていたようだ。どう考えたか?はまた別の機会にまとめたいと思う。

他にも細かいところをいろいろと列挙しておく。
  • 一番、仕事のための勉強ができる時間は、ほかならぬ「日常で仕事をしている時間」
  • 問題は、「何かを学ぼう」ということを、普段の仕事の中でどれくらい意識しているか
  • 「方向性が決まる」という意味で、最初の仕事を通して得た経験には、非常に重要な意味がある
  • 「知らないことを知る」「できないことを、できるようにする」という行為こそ、純粋な意味で「勉強」
  • 仕事も楽しくやる方向に、その楽しさを増すための勉強も、できるだけ楽しくやったほうがいいに決まっている
  • 「勉強する」目的は、あくまであなた自身が望むものを実現するためにある
  • 何かを知ったり、興味を引いたことがあったら、とことんそれについて考えてみることが大事
  • そもそも勉強の「成果」は見つけようとしなければ見つからない。「何が成果だったのだろうか」と、「考える時間」を経なければ得られないもの
  • 勉強するために重要なことは、自分が「面白い」と思うものを選んでいくこと
  • 考えて本を読むことで、勉強の可能性は広がっていく
  • 目の前のことだけにとらわれずに、幅広い勉強テーマを身につけていくことが必要
本当はもっとあるけど、特に重要なのは上記となる。

この本が他の勉強本と大きく違うのは、勉強に対する考え方である。普通の勉強本は勉強の目的設定について、スケジュール管理とかモチベーション管理とか、問題集は3回は繰り返せ、といったことが示されるが、この本では、勉強に対する意識そのものに焦点が当てられている。特に、『今の自分を成長させるには』ということに主眼が置かれている。
 人一倍たくさんの仕事量をこなし、人一倍たくさんの仕事を経験して、人一倍あくせくと活動し続ける人がいる。けれども、その状態が延々と続くだけで、まったく変化が起きないことがあります。いったい、なぜだと思いますか?
 それは「どうすれば自分に変化が起こせるのか」ということを、まるで考えていないから。目の前の仕事を黙々と実行するだけで、「何をすれば自分が変わるのか」ということを意識していないのです。
 勉強にも同じことが言えます。人の話を聞き、本を読み、人一倍知識を詰め込んだって、「それを生かして何ができるのか」と考えなければ、自分には何の変化も起こりようがありません。
 「吸収する」というのは、勉強したこと、得た知識を、「自分を成長させる効果」に変換していくことなのです。
(pp.108)
なので、ただセミナーや勉強会に参加したり、本を読むだけでダメで、しっかり考えることが重要と示されている。これは今年一年を通して、特に実感している。

今年はあえてセミナー参加回数や読む本の量を意図的に減らした。そのかわり、普段の3倍近くは考える時間に費やしたと思う。その結果、インプットの量はあまり重要ではなく、どれだけ考えたか?のほうが重要であるということを見出せたと思う。これは今年の大きな成果だと思う。それを本書を通して確認できたのはよかった。

あと本を読むことで、勉強の可能性が広がるということに関して、本の読み方が言及されている。以下にその部分を抜粋。
 けれども現在本書を読んでいる方は、そういう境遇にいるわけではない。少なくとも「本を読む勉強によって自分を高めたい」という意欲があるのですから、あまり必要性にこだわらずに、自分が「読みたいな」と思った本を読めばいい。それが結局のところ結論になります。
 読むものは、別に小説だろうが、ノンフィクションだろうが何でもいいのです。私はもともと読書が好きですから、ホラー小説だろうが、芸人さんのエッセイだろうが、科学の本だろうが、歴史の専門書だろうが、「面白そう」と思ったら片端から読みます。
 「役に立つ本を読む」というスタンスではなく、「本を自分に役立てる」というスタンスで考えながら読めば、不思議と役立つ部分は出てくるものです。
 「知るための読書」「役に立ちそうな読書」でなく、もっと面白そうな本を読み、その内容について考え、能動的に「役に立てる読書」をしていきましょう。
(pp.131-132)
自分の今の読書スタンスで間違いなかった、ということがわかってよかった。目的志向の読書も重要ではあるが、あまりにも目的重視である必要もなく、今の読み方でいいのだと思った。

他にも、自分の専門分野だけを学んでいてはダメなので、学ぶ幅を広げるべきというのもその通りだなと思った。さらに、勉強することは自分が面白いと思うものをやるとか、仕事を「遊び」と考えるとよいというのも、とても重要な考えで、なるほどと思った。この辺りももっと紹介したいが、それは本書を読んでのお楽しみということで。

今年一年なんとなく考えていたことと、本書を読んで考えたことから、以下のことを導き出した
  • 自分の専門分野やビジネス書だけを読んでいても、21世紀型のビジネスにおいて、イノベーターにはなれない
  • インプットの量はそこまで重要ではなく、インプットは考えるきっかけに過ぎず、考えた絶対量が大きな差になってくる
  • 努力しているだけの人には、楽しんでいる人が到達している領域にはたどり着けない壁がある
もちろん異論は認める(笑)まぁ、なんとなく感覚的に思っていることなので、客観的に証明しようがないけどね。

この本は、勉強するということはどういうことか?ということを考えさせてくれるとてもよい本だった。セミナーに参加したり、ビジネス書を多く読んでいるけど、なんかあまり変わったことがないなぁ〜とか思ったりした人はぜひ読んだほうがよい。



なぜ、ビジネス書を読んでも「仕事ができる人」になれないのか?―逆転発想で効率的に成果を上げる勉強術
なぜ、ビジネス書を読んでも「仕事ができる人」になれないのか?―逆転発想で効率的に成果を上げる勉強術
著者:夏川 賀央
販売元:アスペクト
発売日:2009-02
おすすめ度:5.0

読むべき人:
  • 勉強している割に、仕事で成果があまり出ていない人
  • ストイックに努力しがちな人
  • 面白いこと、楽しいことを増やして生きたい人
Amazon.co.jpで『夏川賀央』の他の本を見る

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December 12, 2009

ロジカルシンキング・リーディング

ロジカルシンキング・リーディング
ロジカルシンキング・リーディング

キーワード:
 大石哲之、ロジカルシンキング、読書法、コンサルタント、選択と集中
戦略コンサルタントによって、最短の時間で最大の成果をあげる読書法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 1冊の本からは多くを学ばない
  2. 第2章 読むべき本はこうして選ぶ
  3. 第3章 「ロジカルシンキング」で本を読む
  4. 第4章 読書を確実な成果につなげる
(目次から抜粋)
本書は、著者の大石さんより献本いただいた。基本的に献本は受け付けないが、この本は例外。なぜなら、自分の先輩に当たる方だからだ。ありがとうございます。ということで、読ませていただいた。率直な感想は、入社1年目くらいのときに読みたかったと思った。

この本は、戦略コンサルタントの仕事の経験をベースに、著者が10年かけて、「仕事で成果を生み出すため」の読書法が示されている。

他の書評ブログにも多く取り上げられている本でもあるし、メモを取るときに全体像を要約しても意味がないと示されていたこともあり、自分が特に勉強になった部分、自分ができていない部分を取り上げることにする。

まず自分が全然できていないなぁというのが、『選択と集中』で一点突破で読み込むということだと思った。コンサルタントの仕事は、以下の方法で、短時間に実効性のある問題解決を行っているようだ。
  • 枠組みにそって全体を俯瞰し、重要だと思った点に思い切ってポイントを絞って、そのポイントを仮説思考で掘り下げていく。
そして、それを読書に応用すると、以下のようになるらしい。
  • 「自分が習得したい知識・スキルについて俯瞰して考察して、そこから狙いを1点に絞って、そのあとは集中読書」
  • 読書は仮説検証をしながら読み、すぐに実践に結びつける
仕事に直結する本を読もうとするとき、ついつい目的をブレイクダウンしないまま漫然と読み進めてしまっていて、さらに全体像を把握しようと風呂敷を広げすぎて、なかなか本質までたどり着かずに学習に時間がかかっていたなぁと思った。

しかし、本書では、自分の目的を漫然としたまま読むのではなく、自分が困っていることをより明確にしてからその1点についての本を読むとよいとある。例えば、営業方法の改善というテーマであれば、漫然とした「営業」というくくりで読むのではなく、営業のプロセスを分解し、その中の例えばアポイントメントの取り方、といったより具体的なテーマまで絞り、それに関する本を多く読んだほうがよいと示されている。
 大きなスキルを網羅的に学ぼうとするより、小さいスキルを1つひとつ習得し、それを50個、100個、200個と積み上げていくうちに、実は大きなスキル全体を身につけているという結果になるのです。
(pp.38)
これは、今もあんまりできていないなぁと思った。こういう読み方ができていれば、入社1,2年目のころ、技術も業務知識も両方速習が求められる環境で、もっとパフォーマンスを発揮できていただろうに・・・と思った。

自分の読書傾向を振り返ってみると、ついつい網羅的、総花的に本を読み込んでしまい、選択と集中がなかなかうまくできていないと思った。これは今後改善したい。

あと、いまいちできていないなと思うのは、PDCAサイクルで読書をすることだと思った。PDCAサイクルを読書に当てはめると、以下のようになるらしい。
  1. Plan―なんのために読むか、目的を絞る
  2. Do―本を読む
  3. Check―考える
  4. Action―実践してみる
一応本を買うときになんとなく、Planの部分は考えている。そして実際にDo(読む)こともしている。しかし、Check、Actionがまだまだ弱いなぁと思う。著者によれば、読んだ時間と同じだけその読書について考える時間が必要らしい。
 読書してもしっぱなしで、身につかないという声をよく聞きます。これはあたり前です。多くの人は、ただ読んだだけなのです。
 速く読んだ、たくさん読んだという声は多く聞きますが、たくさん考えた、という話はまったく聞きません。
 本を読んで身につけるためには「考える」ということが不可欠なのです。
 理想を言えば、本を読むのに使った時間と同じだけの時間を、その本に書かれていることについて「考える」ことに使うべきです。
(pp.136)
これはその通りだよなぁと思う。このような読書ブログを運営していると特にそう感じる。読書ブログを始める前は、読みっぱなしで全然考えていなかった。アウトプットし始めるようになって、考える時間が増えたと思う。しかし、本の内容をそのまま要約しているだけでは、本の内容をなぞっているだけで、考えたことにはならない。だから、本書に示されているように、その本の内容に対して自分が考えて、自分なりの言葉でまとめなおしたものがよいとある。

だから、書評ブログ、読書ブログで毎日更新することは、考える、というプロセスをおろそかにすることだよなぁと思って、無理に毎日更新することはやめた。

他にもできていないことは、本を全部読んでしまうことか。特にビジネス書は全部読む必要がないのだから、著者によれば、理解度が高くなくても(Dirty)でもどんどん実践して先に進めていったほうがよいらしい。そのときに本代に1500円も払ってしまったのだからと考えるのではなく、1500円の紙を買ったと思って、買う行為と読書の行為を分断しておけばよいらしい。なるほど。そう思い込んでみるか。

ビジネス書1冊に過剰に期待しすぎているから、ついつい精読してしまうんだよね。少なくともビジネス書を読むときは、理解度25%で十分と考えるようにしよう。

大体できていたものは、本の選び方と本の内容のメモの取り方かな。さすがによい本かどうかの目利きは、何百冊も読んでこれば、行き着くところは同じかなぁと思った。メモに関しては、この読書ブログかな。ただ、あまり要約にこだわりすぎず、自分が重要だと思ったところをメモすればよいとあったので、その通りだと思った。

コンサルタントらしい論理的な内容で、図解もそれなりに載っており、わかりやすいと思う。ロジカルシンキング、とタイトルに入っているけど、難しい印象はまったくなかった。

また、戦略系の人はこうやって仕事しているんだなぁということがよくわかった。こういう読み方を、社会人の早いうちにできるようになれば、成長スピードは早いだろうなぁと思った。それだけにもっと早く読みたかったなぁと思った(笑)まぁ、それはしょうがない。これからだね。

さて、来年はもうちょっと選択と集中を意識し、本の内容を全部読まないということを意識しようかな。そして、読みっぱなしにせず、実践できるようになるまで何度もこの本は読み返そう。



ロジカルシンキング・リーディング
ロジカルシンキング・リーディング
著者:大石 哲之
販売元:ベストセラーズ
発売日:2009-08-26
おすすめ度:4.0

読むべき人:
  • 仕事で成果を出したい人
  • コンサルタント志望の人
  • 本を読みっぱなしで終わっている人
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December 06, 2009

自分をもっと評価させる!技術

自分をもっと評価させる!技術
自分をもっと評価させる!技術

キーワード:
 内藤誼人、心理学、ブランド化、ノウハウ、テクニック
心理学者によって、自分をブランド化するノウハウが多く示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 評価される人と、安っぽく見られる人はここが違う!―てっとり早くありがたがらせるテクニック
  2. 第2章 その他大勢から抜きん出る“ちょっとした仕掛け”―労せずに知名度を上げるテクニック
  3. 第3章 短時間で「できる!」と思わせる心理操作術―さりげなく自己アピールするテクニック
  4. 第4章 どんな相手にもウケがよくなる禁断のノウハウ―黙ったままで好感度を高めるテクニック
  5. 第5章 仕事も人生もうまくいく最強の“ブランド人”になる!―さらに評価をアップさせるテクニック
(目次から抜粋)
本書の内容をまえがきから抜粋。
「ホンモノの仕事力を磨くのは、面倒くさいよ。もっと手軽に、あまり努力しないで、何とかしたいんだよ」
(中略)
本書は、そういう面倒くさがり屋の読者のために、今すぐにでも役立つ論理的かつ方法論的な裏づけを提供するものだからである。
 現代のビジネスシーンでは、「自分がいかにあるべきか」などという問題は、さして大きな意味を持たない。重要なのは、「他人からどう見られるか」である。
 自分の進むべき道を見極め、あとはなりふりかまわず、ひたすら己の信じる道をつき進んで努力する、などというシビアな生き方は、おバカさんのやり方である。
 マジメに、こつこつと、地道に実力を高めようとするのは、まったく時間と労力のムダでしかない。
(中略)
 ホンモノの実力を磨く必要などはない。仕事を覚えるときに、基礎からみっちりと勉強する必要などはない。うわべだけを上手に取り繕いながら、逞しく世の中を生き抜いていけば、それで十分なのだ。そのためのノウハウを、本書の中からつかみ取ってほしい。
(pp.3-4)
このように、割り切って過激な!?見せ掛けだけのテクニックが満載の内容となっている。一応すべてのテクニックに心理学的な根拠も示されているが、どこまで信頼性があるかは自分では判断しようがない。しかし、これらのテクニック、侮るなかれ。きっと日々の生活で役立つこと間違いなし!?

いくつかなるほどと思ったものや、やってみようと思ったもののタイトルを以下に列挙しておく。
  • 他人の評価は”見た目”が9割だ
  • 「高いものほど質がいい」と思われる不思議
  • だれもが持っている資格やスキルは役に立たない
  • 「露出頻度」を増やすだけで知名度は上げられる
  • メールや電話より、直接足を運ぶほうが効果的
  • ニックネームを使って、親しみを感じさせる
  • 世界に一人しかない「肩書き」を作れ
  • 何げない会話で、自分に都合のいいイメージを植えつける
  • 「知識の転用テク」で、頭のいい人を演出する
  • ウソでも「寝てない」ことをアピールせよ
  • 仕事の見込みに対しては、下にサバを読め
  • 会話ベタは事前準備をして不安をなくせ
  • 人は、心より顔で選ばれる
  • 小物を使って「威光効果」を与える
  • 実力主義の国でも、じつは学歴がモノを言う
  • 余計なブランド拡張はするな
どれもやってみようかなと思えるものばかり。例えば、『ウソでも「寝てない」ことをアピールせよ』とか(笑)これは、タフな人間を演出できるらしい。しかし、これはうざい自慢として認知されやすいので、諸刃の剣wwwまた、こいつを思い出したwww他にも、自分が無意識にやっているのは、『仕事の見込みに対しては、下にサバを読め』とか。これは、目標値をやや下に設定しておけば、いつでもラクラクとその目標をクリアすることができ、「結果の出せる人間」であると思ってもらえるようだ。

これを自分の日々の仕事でどう使っているかというと、ある仕事を界王拳3倍くらいで((笑))取り組めば2日ほどで終わるものでも、あえて長めに4日、5日ほどと見積もっておき、事前に上司に報告しておく。そして、普通に4日目くらいに終わらせておけば、締め切りを守れなかったという評価は回避できる。もちろん、それなりの質を担保しつつもね。こういうのは結構地味にやっているなぁ。

あと、他にも『小物を使って「威光効果」を与える』とか。自分のステータスを高めたいのなら、それなりのブランド品を一つか二つはもっておけというもので、ブランド品が自分を一流の人間であると代弁してくれるというもの。これも地味に実践している。自分はそれなりにブランド品しか身につけないようにしている。そうすれば、違いがわかる人には、自分を高く見せることができるからね。

そして、小物効果は『会話ベタは事前準備をして不安をなくせ』にも通じることで。あらかじめ会話の練習をしておけば、気の利いた会話ができたり、珍しい携帯のストラップなどをおいておけば、相手は必ずそれについての質問をしてきてくれるので、会話の糸口になるというもの。これはもう合コンでは必須テクニック!!www。先日行った合コンでも、かなりシミュレーションして行ったし、自分の携帯電話が007のロゴマーク入り携帯なので、番号交換のときに、007ケータイだとちゃんと相手が気づいてくれたりして話がちょっと弾んだり(笑)このようなテクニック、実はかなり使えたりする。

このように、自分自身は著者の示すノウハウを結構実践したりしているけど、それなりに効果があると思う。著者は、自分の実力を磨く必要がないとまで言い切っているが、もちろん、自分の実力を磨くことも大切で。ただ、せっかく実力があっても、自分の見せ方で損をしていてはもったいないので、表面的な自分をよく見せる方法をたくさん知っておいて損はない。というか、自分はかなり見た目にこだわるほうで、それは他人の評価が病的に気になるからに他ならない・・・。

まぁ、半分ネタとして読めばおもしろいし、実際に実践してその効果を体感してみるのも良いと思う。ただまぁ、著者の本を多く読んでいる人にとっては、新鮮味はほとんどないけどね。

他にも著者の本は以下のようなものを過去に取り上げたので、関心がある人はどうぞ。

自分をもっと評価させる!技術
自分をもっと評価させる!技術
著者:内藤 誼人
販売元:青春出版社
発売日:2009-09-10
おすすめ度:3.5

読むべき人:
  • 自分をブランド化したい人
  • めんどくさがり屋の人
  • モテてかつ仕事でも評価されたい人
Amazon.co.jpで『内藤誼人』の他の本を見る

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October 18, 2009

25歳までにしなければならない59のこと

25歳までにしなければならない59のこと
25歳までにしなければならない59のこと

キーワード:
 中谷彰宏、25歳、仕事論、習慣、基礎固め
多数の著作のある中谷氏によって、25歳までの若手向けの仕事論が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第一章 25歳までに身につけておきたい仕事の習慣
  2. 第二章 20代でチャンスをつかむ人チャンスをつかめない人
  3. 第三章 25歳までになにをしなければいけないか
(目次から抜粋)
現在25歳なので、タイトルに惹かれて買った。そして、最近重厚な本ばかり読んでいたので、たまにはさくっと読める軽めの本を読みたくて読んだ。しかし、表面的な情報量は薄いが、本質はとても濃い本だと思った。

25歳という年齢は、学部4年ストレートで就職していたら、大体入社4年目くらいの時期で、いろいろと仕事に思い悩んだりする。大抵成果が思うように出せていなかったり、周りと比べて焦ったり、隣の芝生が青く見えたり、仕事の基礎ができていると思い込んでいても、上からみたら全然できていなかったりする。そんな状況の時期に、仕事でどういう習慣を身につけていけばよいか?が分かりやすく示されている。

59のしなければならないことを全部示すことはできないので、これは!!と思ったものだけを3つ示しておくことにする。3つ以上だとどうしても紹介しきれないので。

会社からしてもらうのが研修ではない。自腹でしたことだけが、身につく。』では、社会人の勉強というものは、自分でやらなければならないもので、会社のお金で研修に参加している人よりも、自腹で参加している人のほうがモチベーションが高いものだと示されている。また、会社の研修費は自分の給料から引かれているという金銭感覚が必要であると示されている。
 せっかくこれだけの時間を使うのだったら、この時間単位の中で、多くのものを持って帰ろうというのが金銭感覚なのです。
 お金の感覚で最も大事なことは、自腹でやっていくことが最も多くのものを得ることができるということなのです。
(pp.47)
これはなんとなく実感することで。自腹でセミナーに参加するのと、無料のセミナーに参加するのとでは、やはり全然違う。自腹セミナーに参加するときは、もう必死でメモっている。

また、これは自分の読書ポリシーにも言えることで、献本を受け付けない理由や、本は古本で買わずに必ず新品で買う理由がこれに該当する。結局意識の違いで得るものが全然違うからだ。献本や古本だとどうしても必死で読めなくなり、得るものが少ない。だから本は絶対新品で適切な対価を払って読むようにしている。

遊びも真剣にやれる人が、仕事を広げられる。』では、遊びのやり方と仕事のやり方はリンクしているので、遊びを一生懸命やれる人は、仕事も一生懸命であると示されている。そして、遊びには目的がなく、そいういう目的のないことを一生懸命できることが重要であると示されていた。
 人から強制されるものでもない。これをやったから何になるというものでもない。
 何のためでもないけれど、やってしまう。
 これが、遊びで学ぶべき一番大切なことです。
 これが好きということなのです。
 「それをやったら、こういうメリットがある。だからやっている」ということは、好きなこと、遊びではありません。

 他人からは理解されない。
 そんなことやって何が楽しいのかと言われてしまうようなことが大切です。
 誰もほめてくれないことに熱中できるものを持っていることは、必ず仕事をやるときにも役に立っていく。
(pp.59-60)
自分が読書をするのも、このような読書ブログを更新しているのも、結局は遊びなんだなぁと思った。自分は読書をするのにいちいち高尚な理由、意味づけ、動機なんかいらない派だ。役に立つとか金儲けになるとか、そういう理由だけで読んでいるわけではない。そして、この読書ブログを書いているのも、同じ。

読書をしたり、ブログを書いたりするときに、最初に目的をしっかり設定しろ、とよく言われる。もちろん、目的を設定したほうが良いと思うが、そんなものなくてもいいとも思う。なぜなら、やはりそれが楽しいことで、好きなことなんだから。楽しいこと、好きなことをするのにいちいち理由なんかいらない。だからこの読書ブログは、読者が自分以外まったくいなくなっても、10年後も余裕で続けている自信がある。

最後、3つ目は、『自分の才能は、人のために使う。』から。自分の才能を人のためにどう使うかと考えたら、おのずと才能は見つかると示されている。
 「才能」という言葉に惑わされてはいけません。
 才能は、チャンスの神様から与えられた「役割」です。
 才能があるから、命を与えられているのです。
 役割がなかったら、とっくにあの世に連れ戻されています。

 まず、「自分の役割」に気づくことです。
 その役割を自分のために使うのではなく、誰かのために使うのです。
 世の中の人すべてのために使おうと、頑張りすぎなくても大丈夫です。
 好きな人のために、自分にできる自分のやりたいことをやれば、おのずと自分の役割が見つかります。
 それを人は「才能」と呼びます。
(pp.78-79)
役割』という考えは、かなり共感できる。自分の果たすべき役割に目覚めたときに、成功者になれるというようなことが他の本でも示されている。そして、自分もまた、自分にしかできない役割に目覚めるときが来るんだろうな、という予感がある。

自分にしかできないことってある。今日、またコーチングを受けたが、そこでも自分が腎臓病をわずらっているからこそできること、支援できることがあるという考えが導き出された。他にも、この読書ブログの存在意義も、一つの役割を反映しているのだと思う。

読書ブログを続けている理由は、先ほどの『遊び』もあるが、それと同時に『役割』を果たすため、という側面もある。自分と同じようにどこかで生きにくさを感じていたり、自分の生き方に迷っている人のためになればいいなぁ、という想いがある。そういうものが自分の仕事になっていくのが理想だと思う。

この本は本当にいろんなことを考えさせられた。表面的な内容ははっきり言って薄いと感じられるかもしれない。しかし、この本は、どこまで自分の体験と比較して考えられるか?でその人のレベルが推し量られる内容だと思う。そのときに、エンゼルバンクで示されているように、この本を読んで、『へえ』ではなく、『そうそう』と、どれだけ共感できるかが重要なのだと思う。自分もまだまだ『へえ』と思ってしまうので、もっと『そうそう』と思えるようになっていたい。少なくとも、30歳になるころにもう一度この本を読み返したときに、この本の内容は『そうだったよね』と振り返られるようになっていたい。

25歳っていろんなことを考えるときなので、同じ年代の人は是非読んだほうがよい。



25歳までにしなければならない59のこと
25歳までにしなければならない59のこと
著者:中谷 彰宏
販売元:ダイヤモンド社
発売日:2009-09-18

読むべき人:
  • やりたくない仕事ばかりで、やる気が出ない25歳までの人。
  • もう25歳をすぎているけど、やり直したい人。
  • 25歳までの部下をどう育てればいいか、迷っている人。
(pp.2)
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September 26, 2009

自分らしいキャリアのつくり方

自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)
自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)

キーワード:
 
高橋俊介、キャリア、仕事論、自律、習慣
人生やキャリアの節目に直面したときに、有用なメッセージや発想法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. Capter1 ワークライフ
  2. Capter2 能力開発
  3. Capter3 キャリア形成
  4. Capter4 ジョブデザイン
  5. Capter5 ネットワーク形成
  6. Capter6 組織のなかでの成長
  7. Capter7 組織の見極め方
(目次から抜粋)
著者は、JR、マッキンゼー、ワトソンワイアットを経て、独立されている方で、慶応のSFCで教鞭をとられている。SFCで多くのビジネスパーソンにインタビューしたり、専門家との意見交換をすることで、これからのビジネスパーソンに真に有用な44のキャリアメッセージを抽出し、解説しているのが本書となる。

入社4年目ともなると、いろいろと自分の仕事、つまりキャリアに悩むもので、何かヒントを得られないか読んでみた。結論から示すと、この本はかなり有用なメッセージが多く含まれている。そして、自分のキャリアに関しては、特に大きな変化を起こすことなく、今のままでよいということが分かった。それはなぜか?少しずつ紐解いてみよう。

この本のキャリアに対する考え方は、大体以下のようになる。『17 キャリアは目標ではなく習慣でつくられる』から。
 多くの人がそうするが、最初に目標を立て、そこから逆算するキャリアデザインの仕方は、じつはまったく現実的ではない。なぜなら、キャリアは人との出会いや世界経済の動向など、さまざまな要素が複雑に影響し合いながらできあがっていくものだからだ。これから起こるそれらのことを事前にすべて予見し織り込んだシナリオを描くなど、できるはずがない。とくにいまのような変化の激しい時代はなおさらだ。
(中略)
 キャリア形成においても、モチベーションを上げるためと考えるなら、達成動機や上昇志向の強い人に限っては中長期の目標は有効だといえよう。だが、目標に縛られて身動きできなくなってしまっては、かえって充実したキャリアをつくる妨げになってしまう。目標は絶対的なものではなく、むしろ状況の変化に応じて柔軟に変化させるものというくらいに考えておいたほうがいいだろう。
(pp.84-85)
そして、自分らしいキャリアをつくるには、目標よりも仕事の習慣が大事だと示されている。ここを読んだだけで、この本の元は取れたと思った。

入社して3年がたったが、これはもう実感することで。入社前は、キャリアの階段を駆け上がるぜ!!と意気込んでいたけど、入社直後にいきなり腎臓病発覚で入院したりし、長時間労働ができなくなった。キャリアのスタートから予期せぬ事象に遭遇し、そして今にいたるまで、本当にさまざまな要素が影響し合っているのだと実感している。昇進だってそうだと思う。今のリーマンショックとかもね・・・。

そいうこともあり、自分は計画的にキャリアを築いていくことができなくなっていたが、この本に示されているように、状況の変化に応じて柔軟に対応すればよいということがわかってよかった。もちろん、目標はあったほうがいいけど、それに縛られすぎるのもどうかと思っていたので、自分は柔軟に偶然の要素を受け入れていけばいいのだと思う。

他にも引用したいところはいっぱいある。

20 好きなことと向いていることは違う』では、好きな女性のタイプと結婚してもかならずしもうまくいくとはかぎらないとある。そして、好きなタイプではない人と付き合ってみたら、意外に相性がよくて結婚相手だと確信することもあるとあり、仕事も同じことが言えると示されている。
 ところが、もし自分はこういうタイプの女性が好きだから、それ以外のタイプの女性とはつきあわないと決めたらどうだろう。一見、効率的なようであっても、その人が幸せな結婚生活を送れる可能性はきわめて低いにちがいない。
 仕事もまったく同じである。自分はこれがやりたいと早くから決めて、そこにいたる最短の道を行くことが、理想のキャリアデザインではないのだ。
 天職とは何か。あえて定義するなら、自分の強い動機が能力として発揮でき、なおかつ、やっていることに意味ややりがいを感じられる仕事のことである。つまり、そこで問われているのはラベリングされた職務ではなく、仕事のプロセスなのだ。
(pp.95)
仕事も恋愛もえり好みしすぎるなということか(笑)まぁ、さすがにこれはない!!というものはあるけど(笑)それ以外は、とりあえず挑戦してみればいいんだなということが分かってよかった。

今自分は必ずしもやりたいことをやっているわけではないが、やりがいをまったく感じられないわけではない。よく好きな仕事などはじめからなくて、やっていくうちに好きになるものだといわれるように、そのうち好きになることを期待してやっている。まぁ、何かの拍子でやりたいことがすっとできるような状況にめぐり合うこともありえるのだから、今は焦ってもしょうがないのだと思う。

他にも『22 二番目に得意なことをする』では、得意なこと1つでトップに立てるのは全体の5%にすぎず、その激しい競争で勝負しなければならないが、得意なことを2つを組み合わせると差別化できるとある。これは、なんだか合体魔法とかドラクエの上級職みたいなイメージだと思う。自分の場合は、賢者になれるようにIT+αとなるものを何か究めようと思う。要は、専門バカでは視野が狭くなるので、経営者の目線で問題解決できないということが示されている。これもその通りだなと思う。

さらに、『23 いまの仕事と関係なくても、テーマを追いつづけることでいつかそれが仕事になる』では、キャリアに直接関係ないことでもライフワークとして突き詰めていくと、それが後で役に立つと示されている。著者は、「人はなぜ働くのか」「人間にとって働くことの意味は何か」を問い続けてきたようだ。
 当時は、それを将来の仕事にしようと考えていたわけではない。それが、気がつけばいまこうして研究テーマになっているのである。ずいぶんまわり道をしてきたといえなくもないが、もし最初からキャリアの研究者をめざしていたら、キャリアに直接関係あることしか勉強しなかっただろうから、非常に見方が狭く、またその狭い見方からなかなか抜けられないでいただろう。あるいは、とっくに飽きてしまっていたかもしれない。だから、いまふりかえれば、まわり道したことが私のキャリアにとっては結果的によかったと思える。
 そのようにライフテーマがあって、それを継続的にフォローしていると、キャリアの後半でそこに帰結することが往々にして起こる。だから、現在の仕事とは関係のないようなことであっても、自分がずっと興味をもっていることは、細々とでもいいからやめずに勉強や情報収集を続けたほうがいいのである。また、仕事でも自分のテーマが活かせないか、つねに検証を忘れないことだ。
(pp.105-106)
これはなるほど!!と思うと同時に、やはり今の自分のやっていることで問題ないのだと思った。

例えばこの読書ブログは、仕事には直接関係ないことである。しかし、これが必ず活きてくると思う。なぜ自分は、仕事に関係するIT系やビジネス書だけに絞って読書をしないかというと、視野が狭くなりすぎるからである。上を目指そうと思うと、物事を体系的に把握する能力が必要になってくるはず。だから、仕事に直接関係ない思想書や文学作品、エッセイ、学術的なもの、漫画まで読んでいる。言い換えれば、それらが教養の礎となって、自分を高い位置に導いてくれるはず。まぁ、単に好きだから読んでいるというのが一番の理由だけど。

他にも、この読書ブログを通じて自分のテーマをほんの少しずつ勉強している。自分のテーマは、『よりよく生きるにはどうすればよいか?』に尽きる。これも、キャリアの後半できっと活きてくると信じて、地道に自分のペースで読書ブログを続けていこうと思う。かといって、自分の専門分野をおろそかにしてはダメだけどね・・・。

本当はもっと紹介したいが、自重。

この本を読むと、かならず何かヒントを得られると思う。特に世の中が不況で、今後、従来の常識的なキャリア形成を築いていくのが困難な時代にあるときには、きっと役に立つ。

シルバーウィーク最終日に、誠実コーチの苅谷さん(誠実コーチ・苅谷高宏の成長ストーリー)のコーチングを受けていた。コーチング内容はずばり自分のキャリアだった。コーチングの結果、自分のやりたいこととやっていることに大きなギャップがあることが分かった。他にも、苅谷さんから自分を象徴する言葉をいただいた。僧侶とか職人気質世界観とか。コーチングを受けた感想は以下に示してもらった。自分のキャリアは、焦ってもしょうがない。とりあえず今のままで行く。かといって何も考えていないのもダメなので、これからももっといろいろと考えておきたい。もちろん、行動もしなければね。

また、キャリア本は以下もお薦め。一番下のものが、同じ著者の本となる。



自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)
自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)
著者:高橋 俊介
販売元:PHP研究所
発売日:2009-08-18
おすすめ度:4.5

読むべき人:
  • 自分のキャリアについて考えたい人
  • 入社4年目くらいの人
  • 人生の節目に立っている人
Amazon.co.jpで『高橋俊介』の他の本を見る

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August 16, 2009

コンテキスト思考

コンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術
コンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術

キーワード:
 杉野幹人 / 内藤 純、思考法、コンテキスト、フレームワーク、教養
戦略系コンサルティングファーム、A.T. カーニーのマネージャー2人によって、「コンテキスト」に着目した思考法が提案されている本。以下のような目次となっている。
  1. まえがき
  2. 【第1章】 コンテキスト思考の全体像
  3. 【第2章】 コンテキスト思考の3Sフレームワーク
  4. 【第3章】 「Surroundings(環境)=関係性」のコンテキスト思考
  5. 【第4章】 「Soil(土壌)=価値観」のコンテキスト思考
  6. 【第5章】 「Sun(太陽)=目的」のコンテキスト思考
  7. 【第6章】 コンテキスト思考の土台となる基礎能力
  8. あとがき
(目次から抜粋)
この本は、『@IT自分戦略研究所ブックシェルフ』で紹介されていたもので、なんとなく面白そうな内容だと思って、久しぶりにビジネス書である本書を本屋で買って読んでみた。読んでみたら、これはかなりの当たり本!!自分の中で、だぶん今年一番ヒットのビジネス書!!かなりの良書だと断言できる。そして、自分がなんとなく漠然と考えていたことが体系的に示されていた。

コンサルっぽいフレームワーク本なので、本書に載っている図解を多く示したいと思う。まずは、簡単に本書の内容を要約する。

昨今は文字や数字の「コンテンツ」が氾濫していてるが、ビジネスにおいて、それら「コンテンツ」を欧米流に分析しただけでは思うような成果が出にくくなってきている。そこで、「コンテンツ」の真の理解のために、「コンテンツ」の裏側にある背景や前後関係や文脈といった「コンテキスト」の理解が重要になってきている。そして、「コンテキスト」を把握することによって、周りとは違う「おもしろい効果」が期待でき、本書では、「コンテキスト」を読む思考を「コンテキスト思考」と定義し、それらを実践する方法が示されている。

まず、本書のキーワードである、「コンテンツ」と「コンテキスト」の対比を以下に示す。

コンテンツとコンテキストの比較

本書では、「コンテンツ」の背後や裏にある背景、前後関係、文脈などの認識できないものを「コンテキスト」と定義しており、私たちは「コンテンツ」だけではなく「コンテキスト」までをも理解することで、モノゴトをより正確に理解しているようだ。

そして、本書ではこの「コンテキスト」の重要性が高まると示されている。それは、「コンテンツ」は客観的であるがゆえに、既存のフレームワークなどで分析しても、導出される結果は必然的に似たようなものになってくるからとある。そして、そういう状況になると、生み出される成果がどの企業でも似たり寄ったりになり、差別化できなくなるので、「コンテンツ」傾倒の経営の限界に陥るからとあった。

そのような状況を打破するために、本書では「コンテキスト思考法」が提案されている。「コンテキスト思考」の定義を以下に抜粋。
 「コンテキスト思考」とは、「モノゴトの裏にある物理的に認識できない"コンテキスト"(背景、前後関係、文脈など)を能動的に洞察する思考法」と本書では定義する。これに対して「音声、文字、数字などの物理的に認識できるものに論理や分析などを加える"コンテンツ"ベースの思考法」を「コンテンツ思考」と定義する。
 それでは、「コンテキスト思考」を行うことによって、どのようなメリットがあるのだろうか。私たちは、「コンテキスト思考」のメリットは「おもしろい効果」を生み出せるようになることであると考えている。「おもしろい効果」とは、周りとは異なる、一歩先を行く結果と定義できる。
(pp.26-27)
そして、コンテキスト思考を身につけることが周りの企業や人とは異なる「おもしろい成果」を生み出すための鍵であると示されている。これはなるほどなぁと思った。また、従来のロジカルシンキングなどのフレームワークなどは、義務教育的な内容であるので、それらが不要になるわけではないと示されている。既存フレームワークを体得した後、コンテキスト思考法を身につけるべきとあった。

コンテキスト思考は、3つの要素からなる3Sのフレームワークを構成しているようだ。以下その部分の図を抜粋。

3Sのコンテキスト思考のまとめ

上記の図の『環境』が単数形になっているが、そのまま抜粋。たぶん間違いだと思われる。

また、それぞれ3Sの定義を抜粋。
  1. Surroundings―私たちの周りにある「関係性」のコンテキストを能動的に洞察し、「おもしろい成果」を生み出す上で不可欠な「ユニークな視点」を手に入れる思考法 (pp.74)
  2. Soil―私たちの中にある「価値観」のコンテキストを能動的に洞察し、「おもしろい効果」を生み出す上で不可欠な「ぶれない自分軸」を手に入れる思考法 (pp.120)
  3. Sun―私たちの前にある「目的」のコンテキストを能動的に洞察しそれを共有し、「おもしろい成果」を生み出す上で不可欠な「共感」を手に入れる思考法 (pp.155)
それぞれの具体例が示されているが、そこまで示すと、1記事に収まりきらなくなるので割愛。

また、それぞれの関係がわかるイメージ図を以下に抜粋。

コンテキスト思考の全体像

コンテキスト思考法の3Sのフレームワークの土台となる基礎能力として、「教養」と「楽観」が示されている。「楽観」はモノゴトを楽観的に考えて、行動することと示されていた。そして、もう一つの「教養」の考え方が、自分の考えとよく似ていて、その通り!!と思わずうなってしまった。

本書では、教養とは『多様な知識を理解し、それらを統合的に捉えることによって「全体像を想像する資質」と定義する (pp.182)』とある。なぜこれが必要になるかというと、たとえば、エネルギー問題を解決しようと考えたときに、工学、心理学、文化人類学、マクロ経済、国際経済学などあらゆる知識を総動員しなければならないからである。以下、その部分について詳細が示されている部分を抜粋。
 いずれにせよ、このエネルギー問題のように、これからの時代に世界が対面する現象は複雑で大きなものであり、「コンテンツ」として数多流通するようになった知識をバラバラなまま用いては解決していけない。これからの時代に必要なのは、知識を幅広く、そして深く理解し、その上でそれらを統合して捉えて全体像を理解することである。その全体像の理解によって、問題の再定義や、その問題に対する既存の処方箋の選択ができることである。あるいは現在処方箋が存在しないことを自覚して新たな解決策の創造活動を始める力である。それが、「全体像を想像する資質」である「教養」なのである。
 「コンテキスト思考」とは、「おもしろい成果」を生み出すだめの思考であり、そのためには、まだ周りが解決できていないこのような複雑で全体像が定義されていない大きな現象と立ち向かわなくてはならない。また、問題解決のための打ち手も、さまざまな領域の知識を総動員する必要がある。このため、「コンテキスト思考」を用いて「おもしろい成果」を生み出すためには、「全体像を想像する資質」である「教養」がその土台となる基礎能力として不可欠なのである。
(pp.184-185)
ここは、自分が考えていた教養観とまったく一緒で、激しく同意!!と線を引きまくった。

そう、現在の世の中は複雑系なので、一つの専門領域を究めただけでは、解決できないような問題が多く存在する。旧世紀では、一人ひとりが1点特化して、それぞれの専門性を発揮していけばよかったが、もうそういう時代ではなくなっている。だから、著者の示すような教養観を身に着けて、それぞれの問題解決に努める必要がある。

個人が会社で働く場合などは、上記のような大局的な視点を持つ教養など関係ないと思われるかもしれない。しかし、企業で抱える課題も、ブレイクダウンしていくとさまざまな要素が絡み合っていると思われる。そういうときに、大きな成果を得るには、やはり上記のような全体像を想像する資質である教養が必要になってくると思う。

本書では、教養はコンサルティングの世界でも不可欠な素養である、とも示されているが、その通りであると思った。事実、自分の組織のエグゼクティブクラスの人の話を飲み会などで聞くと、専門分野以外の知識、全体像を把握するような考え方を身につけている人が多いと思った。

そして、本書で示されているような教養観の獲得こそ、自分が読書ブログを続けている主要な目的の1つになる。なぜ、自分がある分野に特化して読む本を絞らないかというと、世界を体系的に把握するためでもある。そう、すべては教養の獲得という側面も大いにある。それが自分が目指しているものとなる。

教養の獲得には、「周りのモノ知りとのディスカッション」が必要であるとあった。周りとディスカッションすることで、まだ腑に落ちていない知識同士がつながって、モノゴトを総合的に捉えるきっかけになるとある。

これは、自分自身、かなり実感している。ディスカッションできる場がほしいと思って、自分未来塾の『自分学』を受講している。そこでは、結構ディスカッションが繰り広げられ、自分の持っていた理解と他の知識がつながって腑に落ちることが多い。自分自身は、知識を習得するためのただの勉強会よりも、ディスカッションできる場を求めている。自分未来塾は、その欲求を満たしていると思う。

また散漫で長い内容となってしまった・・・。しかし、自分の読書傾向や教養の考え方は、間違っていないということがわかってよかった。これからの時代は、教養がないと思うような成果が出せないようになってきている。そして、突き抜けて成功するには、やはり教養がものをいうのだと思う。

やはり、ビジネス書や自己啓発書だけを読んで成功できる時代ではないと思う。だから、古典文学作品や経済学や心理学、エッセイ、思想書、IT技術本など自分の興味関心にしたがって幅広く読んでいけばいいのだと思う。ただ、一点特化して対象を絞って学習するよりも、どうしても成長スピードは遅くなるが、それはしょうがない。

この本は殿堂入りなので、コンテキスト思考法が実践できるようになるまで何度も読み返そうと思った。

新世紀型の思考法がわかりやすく示されているので、これから「おもしろい成果」をあげていきいたい人は絶対読んだほうがいい。



コンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術
コンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術

読むべき人:
  • 既存フレームワークなどに限界を感じている人
  • 大きな成果を出したいコンサルタントの人
  • 世の中を大きく変えたい人
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July 30, 2009

3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい

3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい
3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい

キーワード:
 寺田和正、サマンサタバサ、成長、勝利の方程式、弁証法
サマンサタバサジャパンリミテッド代表取締役社長によって成功の方程式が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. CHAPTER1 感じて、考えて、行動する
  2. CHAPTER2 好き嫌いをはっきりさせる
  3. CHAPTER3 どんなときも高い目標を持ち続ける
  4. CHAPTER4 運のいい人とつきあい、自分の運を信じる
  5. CHAPTER5 自分を否定し勝利の方程式を変える
  6. CHAPTER6 誰でもできると信じる
(目次から抜粋)
この本は、中学時代からの友人で83年会の同士でもある、サンマーク出版の編集者、綿谷氏からいただいたもの。とはいえ、なるべく客観的に自分の視点を示すことにしておく。

著者は25歳のときにサマンサタバサの前身となる企業を立ち上げるが、経営がうまくいかずに借金を4億5千万円ほどかかえたりもする。しかし、倒産間際という苦しい状況からヒット商品を出し、最終的にはヒルトン姉妹、ビヨンセなどの世界的なセレブ、アーティストに商品であるバッグが使われるまで企業を成長させてきた。そんな著者によって、企業や人が成長するために必要なことが、著者の実体験を通して示されている。

以下、なるほどと思った部分を簡単に列挙。
  • 「行動」できないのは、きちんと「考え」られていないから
  • なぜできないのかと「できない理由」を問うのではなく、どうすればできるのかと、「できる方法」を問う
  • 自分の感性に背いたとき、必ず仕事はダメになる
  • 運のいい人はポジティブな言葉を使い、運の悪い人はネガティブな言葉を使っている
  • 社員たちの成長を見ていても「三年」という長さは、成長のひとつの節目となっているように感じる
  • 成長する人というのは、自分のダメな部分を知っている人
  • がんばらない人が多いということは、裏を返せば自分一人が必死でがんばれば絶対に勝てるということでもある
こんなところか。

著者は徹底的にポジティブシンキングなタイプらしい。以下その部分を抜粋。
 私たちは無意識のうちにそうした発信しているものを感性で受けとっています。そして、ポジティブな言葉を発信している人に出会うと、自然とその人を「助けたい」「応援したい」と思うようになるのです。
 ですからどんな言葉を使うか、そして、どんな思いを発しているかがその人の運命の善し悪しを決定づけるのです。
 運のいい人はこのことを知っています。
 だからこそ彼らは、常にポジティブな言葉を使います。そして、それが言葉のうえだけのものにならないように努力を惜しまず、また、周囲の人たちへの感謝の気持ちを忘れないように心がけているのです。
 そういった運のよい人とつきあうことで、自分の運も確実に向上していくのです。
(pp.115)
無理なポジティブシンキングは精神的によくないといった側面は少なからずあるが、この様な考え方はとても共感できる。不平不満、愚痴ばかりを垂れ流している人とは一緒にいたくはない。こちらまで伝染してネガティブ思考に陥ってしまうし。

だから自分は、家から一歩でも出たときは、なるべく不平、不満、批判、悪口などを言わないように心がけている。飲み会の時でさえもなるべく・・・。ついつい、あまりにも辛いときはダメだとか愚痴ったりするときも無きにしも非ず・・・。でも、なるべく語らないようにしたい。

そして、一番なるほどと思ったのは、『三年ごとの自己否定が人生の転機となる』という節の部分。以下その部分を抜粋。
 いま、世界は百年に一度の不況と言われ、多くの企業、個人が苦しんでいます。
 苦しむことがいいことだとは言いませんが、「苦しい状態に追い込まれるということはある意味ラッキーなことだ」ということは言えると思います。
 なぜラッキーなのか。
 それは、「勝利の方程式」を含め、さまざまなことの変革を迫られるからです。
 人は変化より安定を求める傾向が強いので、いまが何とかなっていると、あえて変化を作り出すことがなかなかできません。もしかしたら……、と不安を感じていても、それを実際の行動に移すことができないのです。だから多くの人は、どうにもならないところまで追い込まれることによって初めて考え、行動することになるのだと思います。
 そういう意味で、行動を迫られるような苦しい状況は「変化するチャンス」だと言えます。
(pp.158-159)
ということは、自分も社会人になってからの死ぬのほど苦しかった3年間は、ある意味大きなチャンスであったと捉えることができる。生活が激変したから、本当に大変だった。だから必死で毎日毎日苦悩しながらも考えて、少しずつ行動をしてきたと思う。でも、過去の「勝利の方程式」からどう変革させてきたのか?は、まだはっきりとわかっていない。とはいえ、ある程度乗り越えられたからこそ、もしかしたらラッキーだったのかな?とほんの少しポジティブに受け止められるようになったのだと思う。

この本は、サマンサタバサのブランドやファッション性についてはあまり示されていない。どちらかというと、著者のこれまでの人生、企業のどん底状態からの復活の過程から得られた知見を示す本となっている。そのような著者の実体験が多く示されていたので、参考になる部分が多かった。

特に著者がいかに事業で失敗してきて、そこからその失敗を乗り越えてきたか?が示されているのがいい。安易な成功本よりも、著者の実体験、とくに失敗経験のほうが読んでいて面白いし、勉強になると思う。

また、著者の人柄がよくわかるような内容だった。社員のみんなにはサプライズで旅行をプレゼントしたり、新年会パーティーをしたり、中学2年生のときに兄に馬鹿にされて一念発起で勉強に取り組むようになったり、お客様、社員を大切にしている姿勢など、さまざまなエピソードが載っている。

以下、サマンサタバサのリンク。よく新宿の丸井に行くと、1階にサマンサタバサのカラフルなバッグが目に入ってきて、これがはやってるんだなぁと思ったりもしていた。この本を読んで、以下の課題が浮き上がってきた。
  • 成長するとはどういうことか?
  • なぜ自分は成長を目指すのか?
3ヶ月ぶりくらいにこのようなビジネス書系の本を読むと、いろいろと新鮮だった。また、著者は25歳でサマンサの前身を立ち上げている。自分も今25歳。この差はなんだろうなぁ?と思った。

いろいろと気づきが多かった本だと思った。いかに過去の自分の成功体験を否定し、そこから新たに考えるかが重要なのだとわかってよかった。



3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい
3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい

読むべき人:
  • サマンサタバサの歴史を知りたい人
  • 成長を目指している人
  • 運が悪いと思える体験をしたことがある人
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April 19, 2009

がんばらないで成果を出す37の法則

がんばらないで成果を出す37の法則ーアライアンス人間関係術ー
がんばらないで成果を出す37の法則ーアライアンス人間関係術ー

キーワード:
 平野敦士カール、アライアンス、人脈、がんばらない、オススメ書評
ミスターオサイフケータイの異名を持つ著者によって、若い人向けのがんばらないで成果を出す方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 1章 21世紀はアライアンスビジネスパーソンの時代
  2. 2章 誰でもできるアライアンス・コミュニケーション術
  3. 3章 誰も教えてくれなかったアライアンス人脈術
  4. 4章 ワンランク上のアライアンス人間関係術
  5. 5章 ワンランク上のアライアンス仕事術
(目次から抜粋)
まず、この本は確実に殿堂入り!!なぜなら、巻末のオ『ススメ書評メルマガ&書評ブログ』にこのオンライン書評図書館 -Blue Sky Horizon-が取り上げられているからだ それだけに書評として取り上げるのが遅くなり、大変申し訳なく思う気持ちでいっぱい・・・。発売直後にセミナーで平野さんからサインまで頂いていたのに・・・。その分濃い記事でリカバリしておこう。

もういろいろなところで取り上げられているので、概要は省略。内容についてまとまって示されている部分が『おわりに』に示されているので、その部分を抜粋。
  若い人が必死になってがんばっている姿を見ていると、昔の自分を見ているような気になります。がんばればがんばるほどまわりに壁をつくってしまい、まわりからの評価と自分の努力が反比例していくことへの焦りが増幅されていったのです。
 そんなにひとりでがんばらないでも、「今置かれている自分の環境の中でちょっとした行動を変えてみる」「気持ちをチェンジしてみる」ことによって驚くほどまわりの目が変化していくはずです。

 本書はそうした若手の方を含めて、すべての方が今すぐにでも「助けてもらえる人になり、できると評価してもらえる人になるための」実践的な方法をご紹介したいと考えて書いたものです。
(pp.135)
この部分の通り、かなり具体的なことが示されていて、すぐに実践してみようと思うものばかりである。

今回はちょっと多めに引用をし、それに対して自分の意見も織り交ぜてみる。

まずは、『4 助けてもらえる人になる=ネオ・ビジネスパーソンを目指そう』から。
 所詮ひとりでできることなど、どんな天才でもたかが知られています。むしろこれからの人材は、「自分がどこまでできて、どこからがわからないのか?自分の強みはこれで、逆にこれは欠けている」ということを自らが自覚していること、そしてそれを勇気を持ってまわりに発信することができるような人材ではないでしょうか。
(pp.18)
入社3年が経って、いろいろとプロジェクトを経験してみると、これはその通りだなと思う。企業がプロジェクト単位でチームを組んで仕事をしたりするのは、1人でできることに限界があるから。だからそれぞれの専門分野を持ち寄って、大きな仕事をやっていくのだ、ということをようやく感覚的に分かるようになってきた。そのため、チームメンバーはそれぞれが専門性を持っていなくてはダメで、自分もそろそろ専門性を何か確立しなければいけないときである。

そして、この自分のできることを発信していくことの重要性は、ブログなどの出現によってますます重要性が増していくのだと思う。これだけ情報発信できる場、言い換えれば、本書で言えばプラットフォームが発展しているのだから、これを活かさない手はないと思う。

次は『5 何があっても生きていける人になる』から。
 私は自分の成長戦略を立てて正しい勉強を行い、自らの力を蓄え、そしてそれをまわりに評価してもらうことによって初めて幸せな成功をつかむことができると考えています。
(pp.23)
これはなるほどと思った。自分自身の価値が周りの人に評価されないとダメなようだ。そして、この自分の成長戦略が、以下の新刊につながるのだと思われる。

アライアンス「自分成長」戦略アライアンス「自分成長」戦略
著者:平野敦士カール
販売元:日本実業出版社
発売日:2009-04-09
おすすめ度:5.0


これはまだ未チェックなので、なるべく早めに取り上げることができたらと思う。

次は『17 人材のベンチャー投資をする20代・絞り込んでいく30代』から。
 20代は、ビジネス上のメリットなどの損得は考えないで、とにかく広く浅くいろいろな人と付き合うことが大切です。自分と気が合う人、好きな人ばかりでなく、この人はすごいなあと思う人や少しでも興味を持てる人なら、自分の心の赴くままに誰とでも会ってみるべきでしょう。
 20代で同世代の人と付き合うとき、その時点で「誰が将来どうなるか」なんてわかりません。「将来、出世しそうだから、○○さんと付き合っておこう」とか「○○さんは年下だから別にいいか」ではなく、わからないからこそ、いろいろな人と付き合うのです。20代の人脈づくりは、いわば人材のベンチャー投資をしているようなものだと考えてください。
(pp.58)
20代は30代と違って、人脈を絞る必要はなく、いろんな人と出会えばよい、という部分にとても勇気付けられた気がした。というのも、最近思うことは、ただ集まるだけの異業種交流会に参加する意味はあるのか?と疑問に思っていたときだったので。基本的には志が同じような人が集まるセミナーなどの懇親会はいい出逢いが多いが、そうではない場合は、ちょっと微妙かなと思っていたので。しかし、まだまだ自分が人脈とか出会いを意識し始めたのは最近のことなので、絞るには時期的には早すぎるということだろう。似たような主張は、以下の本の『ハズレの人に出会うことで、「アタリの出会い」の貴重さがわかる』という節タイトルにも示されていた。

20代で出会わなければならない50人
20代で出会わなければならない50人
もっとアウェイ感漂うような異業種交流会、パーティーにも積極的に参加していこうと思った。ということで、以下のパーティーにも参加してみよう今月28日(火)、原宿で20時からスタートらしい。先月もあったのだけど、日程と金銭的な事情から参加を見送った。今回は行ってみる。一緒に行く人はぜひ

これからは、プラットフォームを提供できる人が成功するというようなことが示されており、これもなんとなく実感してきている。小さくても勉強会などの主催者になってみれば、人脈も効率よく作れるとあり、そうだよね!!と思う。83年会とかは特にそうだなと思う。また、リアルな場ではなくても、自分のブログなどバーチャルな場でもいいとあったので、なるほど、と思った。このブログを場として、何か交流会とか主催したらどんな人が集まるのかな〜とふと思った(そもそも人が集まるんかい!?という懸念もあるが・・・)。自分もそろそろ主催者として(小規模だが)何か会を定期的に運営していこうかなと思う。

ページ数が130ほどしかないので、物理的には薄いが、内容的にはそうだよね!!とかなるほど!!と思うことが多く示されている。そして、このようなページ数であるのは、読みやすくし、内容をちゃんと行動に移しやすいようにという配慮だと思われる。こういう本は繰り返し読まないと、決して行動が伴わないので。その時に分厚すぎる本だと、読む気が失せるので。

これはもう殿堂入り本棚に入れておき、何度も何度も読み返して行動できているかチェックしよう。あと、個人的にアライアンス・ランチのお店も実際に行ってみたいと思う。

巻末にオススメ書評メルマガ&書評ブログが示されている。自分のこの書評ブログも載せていただいている。これらの一覧をググレばよいと示されているが、案外こういうのは面倒くささから、自分で検索してみないもの。各ブログの説明が載っているわけではないので、なおさら。ということで、この本のテーマがアライアンス(同盟)なので、まずはできることからアライアンスを実践しようということで、以下全リストをリンク付で示しておく。

まずは、オススメ書評メルマガから。
  1. 2nd-stage.jp|平成・進化論
  2. ビジネス選書&サマリー
  3. エンジニアがビジネス書を斬る!〜経営・営業・自己啓発なら〜
  4. 毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン - まぐまぐ!
  5. ビジネス書の書評:知識をチカラに!ビジネス誌・テレビ メルマガブログ
次は、オススメ書評ブログから。
  1. シゴタノ! - 仕事を楽しくする研究日誌
  2. 404 Blog Not Found
  3. 俺と100冊の成功本
  4. 鹿田尚樹の「読むが価値」【ビジネスブック・ミシュラン】
  5. Makeup Life! メイクアップ・ライフ!
  6. ほぼ日blog〜25歳経理マンの読書とグルメ日記〜
  7. Business Bible Readers
  8. オンライン書評図書館 -Blue Sky Horizon-
  9. そろそろ本気になって勉強してみようか。
  10. 自己投資のための書評サイト
  11. ☆1日1歩☆ 〜1年経てば365歩前へ〜
  12. 「継続は力なり」を実践している書評
  13. あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
  14. 【自己研磨ブログ】大森陽介の「成功へのアウトプット!」
  15. 蟻の目 鳥の目 俺の目 輝く時
  16. 佐倉ごるふの「あくまで前向き 2009」
  17. 山といえば川
  18. 早起きサラリーマンのワクワク読書日記
  19. 大志は現実化する!
  20. なんでも経理的『効率化』読書と仕事術
  21. 読書ノススメ〜読書とは「読んだら書く」〜
  22. joshiben(女子勉)-働く女性のためのビジネス書の書評ブログ
  23. さむらいコピーライティング道
  24. ★まいにち楽読(らくどく)★ 〜TMstarの読書ブログ〜
  25. マインドマップ的読書感想文
  26. 活かす読書
以上のように、合計31リンクが巻末に示されている。(13番のブログ名は、書籍では、『悩める25歳平凡会社員の「多読」成功術』となっているが、最近ブログ主であるhiroさんが、250冊書評達成につき、ブログタイトルが変更になっている。また、早川ノブさんの『Business Bible Readers』は、残念ながら更新が停止されている。)

こうしてみると、31人中19人とお会いしているので、リストの約60%の方と面識があることになるついこないだまでまったく考えられなかったことだよなぁ。そもそも自分のブログが本に取り上げられるということも。

そうそう、忘れてはいけない、著者の平野さんのブログは以下。こちらも要チェック

平野さん、本当にありがとうございました本を読みながら、セミナーでの爆笑トークっプリの平野さんの声を脳内で再生しながら読みました(笑)セミナーでお会いしたことのある著者の本は、やはり声が脳内再生され、そして絶対書かれていることを実践してみようと思えてきます



【たまには編集後記】

たまには編集後記なるものを示してみる。

応用情報技術者試験の勉強のため、書評をなかなか更新できず、約17日ぶりに書評を更新したが、日々自分の中にある読書をしたい、書きたいという衝動が募っていくのが分かった。読み書きするということは、日常生活から切り離せないものとなっているようだ。ということで、今回は自分のブログも取り上げられた殿堂入り本なので、かなり濃く示した。いつもの3倍は工数がかかっている。

そうそう、今日は応用情報技術者試験だったが、手ごたえはそれなりにあった。書評を一時凍結した甲斐があったというもの。過去問とまったく同じ問題もいくつか出て、もらった天下一武道会で天津飯が四身の拳を使って、上空に飛び上がった孫悟空を狙い打つときの境地)という感じだった(笑)。しかし、まったく数値、答えも同じ問題を見事間違えた・・・。まぁ、そんなこともある・・・。

この本で495冊目。500冊まであと5冊。後5冊は本当に濃い本を取り上げる予定なので、次の更新はいつになるか分からない。それでも、さすがにゴールデンウィーク中には500冊達成の見込み。



がんばらないで成果を出す37の法則ーアライアンス人間関係術ー
がんばらないで成果を出す37の法則ーアライアンス人間関係術ー

読むべき人:
  • 20代、30代の成功したい人
  • がんばりすぎて疲弊気味の人
  • オススメメルマガ、書評が気になる人
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March 23, 2009

年収が2倍にも3倍にもなる勉強法

年収が2倍にも3倍にもなる勉強法
年収が2倍にも3倍にもなる勉強法

キーワード:
 堀紘一、勉強法、省エネ、読書論、極意
BCG社長を経て、現ドリームインキュベータ会長によって勉強法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 序章 人はなぜ勉強するのか
  2. 第1章 目標を定める
  3. 第2章 堀流・省エネ勉強法の極意
  4. 第3章 最も費用対効果の高い勉強法
  5. 第4章 学習効果をアップする九つの鉄則
  6. 第5章 人からしか学べない能力もある
  7. 終章 学び続ける人には運も味方する
(目次から抜粋)
この本は、著者の『会社が放り出したい人 1億積んでもほしい人 (PHP文庫)』の続編にあたり、著者なりの「少ない勉強時間で最大の効果を上げる」方法や根本的な考え方が示されている。この本で493冊目となる。

新刊は基本的に取り上げないが、これだけはこのタイミングで取り上げたほうがいいと思ったので、例外的に取り上げる。なぜなら、この本は、自分の仮説を裏付ける内容が多く示されているからだ。そのため、これはもう殿堂入り確定!!

些細な部分や全体像を示すのは、今回は省略。基本思想は、『会社が放り出したい人 1億積んでもほしい人』と同じで、その実践的な勉強法がより詳しく示されている。なので、こっちを先に読んでおいたほうがよいかもしれない。重複するような部分も結構あるが、それだけ繰り返して強調しておきたいことなのだろう。

さて、自分の仮説を裏付ける内容が示されているが、自分の仮説とは何かを一度整理しておこう。前回書評した『移りゆく教養』で以下のように示した。
突き抜けて成功している人、革新的な発明やビジネスでの業績を上げている人ほど、教養に溢れているのではないか?というのが自分の仮説。その人たちは、専門分野を持ちつつも、確実にそれ以外の分野への興味関心を幅広く持ちながら、実に多様な本を読まれていると思う。
(中略)
突き抜けて成功していたり、業績をあげている人、大企業の経営者クラスの人ほど専門分野以外の本を多く読んでいるのはなぜか?と疑問に思っていたが、なんとなくその答えが、この本に示されている教養の重要性にたどり着くのではないかと思った。
堀紘一氏のこの勉強本にも、読書や教養について示されている部分がある。それが自分の考えを裏付けるものとなっている。以下、その部分についての詳細を示しておこう。

まず節タイトル『読書は最良の勉強法』から。以下その部分を抜粋。
 小説家か脚本家になりたかっただけに、私はもともと読書が好きである。かつ乱読派というか、読書領域が広い。ハウツーもの、スポーツ選手やタレント、芸能人の本以外は、基本的にターゲットに入っている。
 そうすると、意外なことに、経営学と生物学、戦記物と組織論と、本来無関係と思われているジャンル間に共通性、類似性が発見できる。私はよくたとえ話がうまいといわれるが、何かにたとえようと思って話すことはまずない。たとえの対象となる話が勝手に瞬間的に思い浮かんでくる。
(中略)
 人体の六〇〜七〇%が水分であるように、私も経営学が主要成分であるが、哲学、歴史、心理学、小説などが微量元素として機能しているのだと思う。この雑学というのはバカにできたものではなく、奥行きを深めるのに欠かせない要素だ。 
 やはり読書は、最良の勉強法だと私は思う。
(pp.116-117)
よく雑誌のプレジデントに読書特集が組まれるときがあるが、そこで取り上げられている本は、こてこてのビジネス書だけでなく、古典や哲学書や小説、歴史書も多く取り上げられている。それはなぜなんだろう?と思っていたが、その答えが、著者の示していることになると思う。一見関係ない本にこそ、学べることが多く、かつビジネスの現場でも役に立つのだと分かった。

そして、その無関係なものに思える本が役立つ理由が、『哲学書がビジネスに役立つ理由』に詳しく示されている。その部分を若干長いが抜粋。
 営業や会計学などのビジネススキルを身につけるために本を読むのもよいが、私としてはむしろ純粋な意味での読書をお勧めしたい。
 たとえば哲学書である。哲学書を読んでも具体的なスキルが身につくわけではないが、たとえばあなたがリーダーの立場になったときには、これが大いに役に立つ。
(中略)
 わからないことを決めるときに最も役立つのが、何だかわけがわからない学問なのだ。こういうとき、哲学の出番がくる。
 なにしろ、哲学は漠としてわけがわからない学問の最たるものだからである。
 漠として何をいっているのかわからないことを自分なりに考え、何が問題なのか、どうすればいいか、自分なりの答えを導き出す。それが哲学だ。答えを導き出すためには、創造性、つまり洞察力や発想力をフルに働かせる頭脳活動をしなければならない。
 哲学書を読むと、こうした言葉では説明しがたい(しかし、絶対的に必要な)能力が鍛えられる。ここが大きなポイントなのである。
 導き出された答えが(方向性)には、当然、リーダー自身の経験に基づく独自の人生観や価値観、世界観が色濃く反映されることになる。こうして、論理的に一〇〇%正しいとは証明のしようがない将来ビジョンに説得力を持たせ、部下たちをその気にさせることができないと、リーダーの仕事は務まらない。
 このときに、哲学書を読んでいる人といない人とでは、リーダーとしての言葉の重み、説得力がだんぜん違ってくるのである。
(pp.130-132)
ここに激しく線を引き、なるほど!!と思いつつも、そうだよね!!と共感した。そして、著者はエーリッヒ・フロムとジャン=ポール・サルトルの2人の哲学者が好きなようだ。さらに、進化論のダーウィンを加えて、人生の「偉大なる三人の師」と示されている。

ここを読んでかなりニヤニヤした。自分もまた、サルトルの実存主義哲学に傾倒してかなり影響を受けたからだ。これは、著者と自分の共通点を見出せてかなりよかったと思う。

まだ自分はリーダーシップを発揮するような立場にはいないけど、好きな哲学書を読み続けていってよいのだとわかってよかった。

また、教養について言及されている部分がある。『教養人の定義とは?』では、教養がある人というのは、日常的に使用するボキャブラリーが圧倒的に豊富であると示されている。そして、身につけている教養の度合いは、ボキャブラリーの量によって測られるようだ。そして、それには本を読むことがよいと以下のように示されている。
 しかし、この違いはどう取り繕おうが絶対に隠せるものではないのである。
 本を読むと、ボキャブラリーが広がるのはもちろん、いろいろな異なった思考様式に触れられるのがいい。
 小説であれ、歴史書であれ、そこには必ず著者独自の哲学が反映されている。視野を広げる、さまざまな角度からの視点を身につける―人生にもビジネスにも欠かせない実に大切なことだ。自分と異なった思考様式は、運がよければ直接体験からも学べるが、通常は間接体験である読書から学んでいくケースが一般的である。
 だから、本を読まないと、なかなか視野が広がらない。
(中略)
読書によって、自分の中になるべくたくさんの引き出しをつくっておくことが、余計な摩擦を起こさずに人と人との間を生きていく最大のコツである。
 本を読むと、ボキャブラリーが広がり、視野もまた広がる。さらには、ある程度のところまで、論理展開の先が読めるようになる。
(pp.139-140)
ここもそうそう!!と思って読んだ。引き出しが多いと、人間関係を円滑に進められるというのは、なんとなく自分も実感している。

あと2箇所だけ引用しておく。「学習効果をアップする九つの鉄則」のうち、『鉄則Α崛呂詢習」を怠るべからず』と『鉄則Г垢阿北鯲つものは効用が小さい』から。まずは鉄則Δら。鉄則Δ任倭呂詢習には文章を書くのがよいと示されており、そのときに、ストーリー構成(力)が大きなポイントになると示されている。以下その部分を引用
 構成力というのは、ビジネスではものすごく大きな力を発揮することが多い。
(中略)
 たとえば、私たち経営コンサルタントは、コンサルティングの最後にプレゼンテーションをやる。プレゼンテーションは最終提案である。クライアントの経営者や担当者の前で、つくってきたスライドのパッケージを見せながら、経営をこう変えていけばよいのではないかという提案を、口頭で三時間くらいかけて行なう。
 三時間の話をクライアントに聞かせるには、ストーリー構成力がないと話にならない。
(中略)
 ストーリー創りは、ビジネスばかりでなく人生全般に関わってくる能力なのだ。小説家や経営コンサルタントだけがストーリーを創るのではなく、花屋さんをやるにも、レストランを開くのにも、ストーリー構成力が問われることになる。
(中略)
 このストーリー構成力というのは、実は総合力なのである。
 「構成力」と漢字三文字で書いてしまうと、書く力に必要な要素のうち一つにすぎないと思われてしまうが、決してそうではない。むしろ構成力のほうが書く力を包含している。構成力をつけるには、基礎教養が必要だし、問題意識もなくてはいけない。
 また、ストーリーを読んだり理解したりするのは、創った本人ではなく他人だから、他人の気持ち、感じ方、考え方がわかる人間性のようなものが必要になる。
 構成力をつけるには、書く訓練(創る練習)をするだけでなく、読書をはじめとする勉強が欠かせないし、人間性を磨いていかないといけないわけだ。まさに総合力なのである。
(pp.161-164)
これもそうだよね!!と思った。特に『また、ストーリーを読んだり理解したりするのは、創った本人ではなく他人だから、他人の気持ち、感じ方、考え方がわかる人間性のようなものが必要になる。』という部分は、自分が小説や文学作品を読む理由になると思った。結局はビジネスにおいても日常生活においても、人間関係がとても重要であるので、それを円滑にし、より良い関係を築くには物語、ストーリーがとても役に立つのではないかと思う。この部分は、村上春樹のエルサレム賞のスピーチにも通じると思う。もう物語を読むことに迷いはない。

最後に『鉄則Г垢阿北鯲つものは効用が小さい』の部分を引用。
理想は誰だって、労少なくして益多し、である。だからつい、お手軽なハウツー本に手を伸ばしたくなる。しかし、すぐに役立つものは効用が少ない、という原則も知っておいたほうがいい。
 逆もまた真なりで、すぐに役立たないものほど効用が大きい、ともいえる。
 ハウツー本を読めばすぐに役立つかもしれないが、役立つ範囲が狭いから大きなリターンは得られない。その点、哲学書を読んでもすぐには役立たないかもしれないが、時に人生が大きく変わるなど、計り知れないリターンを得られる可能性がある。
(pp.164-165)
これは、自分が日ごろなんとなく考えていたことと同じようなことが示されていたので、やはりそうか!!と思った。何か別の本で、『簡単に手に入れたものはすぐに失い、苦労して手に入れたものはなかなか失わない』と示されていたことにも通じると思った。

自分もハウツー本、つまり読みやすい自己啓発書、成功本、テクニック本を多く読んでしまう傾向が強かった。著者の示している通りなら、ハウツー本1冊からリターンが得られるものが少ないということは、大きなリターンを得ようと思ったらぼう大な量を読まなければならないことになる。それが昨今主張されている多読派の意見につながるのだと思う。一方、哲学書などの本の場合は、すぐには役立たないけど、将来いつか大きく役に立つことになる。そして哲学書などは簡単に読みこなせないので、どうがんばっても1ヶ月に数冊という読書量になってしまう。しかし、それでもハウツー本を多読した場合よりも、将来的に大きなリターンを得られるのかもしれない。問題はそれがいつリターンになるか分からないということだが。

この部分は、ハウツー本や読みやすい自己啓発本、成功本、ハック系の本の多読は意味があるのか?と考えていたところなので、とても参考になった。

今回はちょっと多めに引用しすぎたが、それだけ自分の考えと共通する部分が多かった。肝心の勉強法については、あまり触れていないが、著者によれば、勉強法も自分の頭で考えて工夫し、勉強を継続していくとよいと示されていた。その通りだなと思うと同時に、勉強本の多読も控えようと思った。

どちらかというと、テクニック系のことはあまり示されていない。著者の受験勉強時代の勉強法、ハーバードMBA留学時代の勉強法、読書法など、著者の経験則が多く示されている。しかし、その経験則がとても勉強になる。

この本を読んで受けた影響をまとめると、以下のようになる。
  • 小説、歴史書、哲学書など自分の専門分野とは関係ない本も役に立つのだから、これからも多様性を維持しながらそれらの本を読み込んでいく
  • 多様性を意識しつつも、自分の専門分野の本も読み込み、専門性を高める
  • 安易なハウツー本や成功本、自己啓発本を読むのを控える
この3つをこれからの読書の基本方針にしようと思う。

この本で493冊目のレビューとなるが、500冊目前にしてものすごく多くの気づきを得られた。500冊近くレビューしてきたが、ずっと自分の本の読み方、読む傾向に迷いがあったが、それが解消された。もう自分の読書に迷わない。今までの自分の読書傾向でよいのだと肯定された感じがした。それだけに、この本は確実に殿堂入りで、とてもよい本だと思った。



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読むべき人:
  • 勉強論が好きな人
  • 自分の読書傾向に迷いがある人
  • 読みやすいハウツー本ばかり多読している人
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March 06, 2009

「ここ一番」に強くなれ!

「ここ一番」に強くなれ!
「ここ一番」に強くなれ!

キーワード:
 三田紀房、ドラゴン桜、桜木建二、勝負強さ、普通
ビジネス突破塾塾長、桜木建二によって仕事での勝負強さについて示されている本。以下のような目次となっている。
  1. STEP1 なぜ「ここ一番」で失敗するのか?
  2. STEP2 アウェイで勝負しようとするな!
  3. STEP3 応用するな!基礎を極めろ!
  4. STEP4 積極的に公私混同しろ!
  5. STEP5 「逆転思考」を身につけろ!
  6. STEP6  胸を張って臆病者になれ!
(目次から抜粋)
今回のテーマは、『勝負強さ』で、ビジネスでは常に毎日が本番であるので、日々の仕事で成果を出さなければならない。そのためには、応用などに走るのではなく、遅刻をしないとか、ほうれん草を実行するなど基本的なこと、普通なことを徹底してやっていけば仕事などたやすいと示されている。

今回も著者がドラゴン桜の桜木建二になりきって結構鋭い主張が示されている。特に『そうそう』と思った部分を列挙。
  • 本番力とは「いつか実現したい夢をかなえる魔法の力」などではなく、ただただ「目の前の問題を解決する力」のこと
  • 「結果の出ない努力なんて、努力とは呼べない」
  • 「普通」ができないから、あなたは成功しないのだ
  • ほんとうに仕事ができるヤツは社内でも人気があり、プライベートでもたくさんの友達がいる
  • 王道の中には先人たちが築き上げた原理原則が詰まっている
  • 「論評するな、行動せよ」
本当はもっと多く示したいが、この辺で。

特に『そうそう』と思ったのは、桜木の成功本に対する主張。その部分をいくつか抜粋。まずは『人の「気質」は死ぬまで変わらない』から。自分を変えたいと思って自己啓発書、成功本を読んでいるが、本当の意味で変わりたいと思っているのか?というくだり。
 そして変わりたくないからこそ、毎週のように成功本を買って、いつまでも「答え」を探し続けるのではないか。「探してる」という現状に満足しているのではないか。
 そもそも、本を読んだくらいで自分が変わると思ったら大間違いだ。それで変わるような「自分」なんて、しょせんその程度の薄っぺらいものでしかない。
(pp.96)
これはそうそう!!と思った。過去、成功本、自己啓発書ばかりを読んでいたときに、このような状況に陥っていたと思う。成功本を読んでも自分は変わらない、と自分も思う。

次は、『ベストセラーに流されるな!』から。
 まず、成功本を読んで「なるほど!」と感激している時点で、もう救いようがない。ベストセラーになるような成功本には「当たり前のこと」しか書かれていない。当たり前で、みんなに受け入れられるような話だからこそ、ベストセラーになるのだ。
 だからベストセラーの成功本を読んだときの正しい感想は、せいぜい「そうそう、その通りだよね」である。
 新しい知識を得て感激しているんだから、それでいい?
 いや、こんなものを「新しい知識」だとして感激しているということは、普段から自分の頭でモノを考えていない証拠だ。
(pp.139)
このくだりは、エンゼルバンク4巻にも出てくる。ベストセラーには読む価値がないとは思わないけど、桜木の言うような視点で読まなければいけないということだろう。また、次のような主張が示されている。
 ベストセラーのついでに、もうひとつ「逆」の話をしよう。
もしあなたが「ビジネス書を読んだら頭が良くなる」とか「ビジネス書でビジネススキルが向上する」と思っているとしたら、それはとんだ大間違いだ。
 多少の助けになることはあっても、極めて効率が悪い。 
 それよりも何倍も役に立つのが、漫画だ。
 もし、現在なんらかの漫画雑誌を定期購読しているというビジネスマンがいたら、彼は大きなチャンスを手に入れている。
(pp.142)
これもそうそう!!と思った。成功本とかビジネス書を濫読する意味ってあんまりないような気がしている。本当に必要な核になるものを何度も繰り返して読み込んでおけばいいのだと思う。もちろん、仕事で使うような本は読んでおかなければいけないけど。また、漫画が役に立つというのは、「仕事以前の基礎」があらゆる漫画に詰まっているからということらしい。自分は毎週、週刊少年ジャンプをいまだに買っている。ということは、自分もチャンスを得ているということだろう。特に最近は、『バクマン』とか『トリコ』が面白いし、『バクマン』はとても勉強になる。ちなみに、最近読んだ単行本の漫画は、『プルート』と『社長島耕作』。どちらも面白い。

自分自身に限って言えば、成功本、自己啓発本の多読、濫読はあまり価値がないと思うようになってきた。同じような主張の本ばかりだし、それで自分の根本的な部分が変わるわけではないし。成功本、自己啓発本だけ読んで成功できるほど、世の中は単純じゃないだろと思うし。それよりも、他の分野の本を読んだほうがよくて、一見仕事に関係ない分野の本でも、読んでいると知らないところで仕事に役に立っている、というのが自分の仮説。完全に証明はできないけど、自分はそれを信じてあまり人が読まなさそうな本を読むことにしている。

この本で『ツッコミ力を磨け!』と示されていた。桜木曰く、数学的思考の入口であり、自分の頭でモノを考えるための習慣になるからだとある。この本を読むときも、ツッコミながら読まないといけないと思った。確実に示されている部分で、それはそうとは言えないだろ!?と思う部分が多く出てくるので。

社会人版ドラゴン桜、このビジネス突破塾シリーズの本は、読みやすいが、いろいろと考えさせられる内容である。

次の本から、もっと濃い本を取り上げていくと思う。



「ここ一番」に強くなれ!
「ここ一番」に強くなれ!

読むべき人:
  • ドラゴン桜、エンゼルバンクが好きな人
  • 仕事ができるようになりたい人
  • 成功本、自己啓発本ばかり読んでいる人
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March 01, 2009

知っているようで知らない 法則のトリセツ

知っているようで知らない 法則のトリセツ
知っているようで知らない 法則のトリセツ

キーワード:
 水野俊哉、法則、トリセツ、成功本、要するに
さまざまな書物で言及されている『法則』の集大成が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. PART1 職場の法則
  2. PART2 仕事の法則
  3. PART3 ビジネスの法則
  4. PART4 勉強の法則
  5. PART5 心の法則
  6. PART6 成功本の成功法則
(目次から抜粋)
この書評ブログの右のサイドバーにある、『ビジネス書、自己啓発』のカテゴリの区切りである200冊目をどの本にするべきか?としばらく思索していた。また、今年はなるべく新刊の後追いは基本的にしないというポリシーを策定していたが、記念すべき200冊目は、新刊のこの『知っているようで知らない 法則のトリセツ』に決定。その理由は、この書評ブログがこの本に示されているからだそれについては、後ほど言及しよう。

まずは、この本の概要を簡単に紹介しておこう。

著者は、さまざまな成功本やビジネス書、心理学の本などを多数読みながら、それぞれに示されている『法則』を学ばれたようだ。そして、それらの『法則』を学んでいくうちに、人生がよいほうに好転して行ったようだ。その経験から、『法則』を正しく使うことによって、人生をショートカットでき、「最小の労力で最大の結果」が望めるようになることを見出されたようだ。そして、世の中に普及されているさまざまな学問的な法則から、社会通念的な法則の集大成がこの本に示されている。

この本の書評については、以下の3人の記事が参考になる。この3記事と同じようなことをこのブログで言及してもしょうがないので、自分なりの視点を示しておく。

まず、自分のようなストレングスファインダー(さあ、才能(じぶん)に目覚めよう)に『収集心』、『分析思考』がある身としては、働きアリの法則とか、メラビアンの法則(メラビアンの法則 - Wikipedia)とか、ハインリッヒの法則(ハインリッヒの法則 - Wikipedia)とか、『〜の法則』というものにものすごく惹かれる。そして、さらにそれらが職場、仕事、ビジネス、勉強、心、成功本と幅広い分野で多数集められ、体系化されている。これが面白くないわけがない。しかも、どれも実践で使えるものばかり。そのため、線引きまくりになった。

また、各法則を様々な本から引用しつつ、それらについての著者の見解も示されており、その見解がユーモアに富んでいて面白かったり、なるほどと思ったりする。いくつか自分が惹かれた部分を引用しておく。仕事の法則の節タイトル『02 限られた時間を有効活用する法則』の最後の部分。
デキる男女は自己投資しているから、恋愛にしろ仕事にしろ生産能力が高く、モテるのだ。
 ムカついたとしても事実だからしょうがない。
 1日のほとんどを会社での仕事や上司や同僚、後輩とのつきあいで終えている人は極端に言えば「自分の人生」ではなく「他人の人生」を生きているようなものだ。
 もしあなたが「他人の人生」を生きているのならば、自分のことを考える時間がないのだから、洗脳されたまま生きているようなものである。
 一刻でも早く、「1日30分」でもいいから、「自分のことを考えるため」(=第2領域の時間)に投資すべきだ。
 あなたも時間をリバランスして、自分の時間を有効活用しよう!
(pp.83)
これはなるほどなぁと思った。要は、モテたければ自分のことを考えてしっかり自己投資をしろということだろう(笑)自分は、毎週スタバで週次レビューをして1週間を振り返ってみたり、このように書評ブログで自己投資をしている。まだモテないけどね・・・。

自己投資』というキーワードに関連して、ここで、自分のブログがこの本で取り上げられている件について言及しておこう。流れ的には、勉強の法則の節タイトル『03 情報収集・整理に関する法則』で、著者は、情報収集には、有名な書評やビジネス系MLやブログもチェックして、話題の本をチェックしているというくだり。そこでブロガーマトリックスが示されており、その『次世代青田買いゾーン』の『自己投資ゾーン』にこのブログが載っているブロガーマトリックスについては、以下の記事を参照。ブロガーマトリックスのくだりは以下のように示されている。
あるいは、それほど有名でなくても若い人の書評メインのブログを探してチェックするのも面白い。 
 たとえば私のブログ「水野俊哉の日記」(http://d.hatena.ne.jp/toshii2008/20081231)にも、「ブロガーマトリックス」という代表的な書評ブロガー50人の紹介があるのでぜひ見てほしい(上図)。
(pp.177)
自分が『代表的な書評ブロガー』であるかは微妙だが、自分のブログが『それほど有名でなくても若い人の書評メインのブログ』であることは間違いない!!現在自分は25歳なので、たぶんこの50人の中で自分が一番若い!!はず・・・。

さて、話題を自分が惹かれた著者の見解に戻す。

心の法則の節タイトル『03 幸福感に関する法則』の最後で幸せについて言及されている部分。
 話を戻すが、自分ばかり不幸に思えるなんて人は、本当に不幸なわけではなく、「不幸になってしまうかもしれない」という恐怖心に捉われているだけではないだろうか。
 もしも、本当に不幸の真っ只中にいれば、そんな悠長な悩みを感じているヒマはないと思うのだが。
 幸せか不幸かは、本人の気持ち次第なのである。
 あなたは多分、幸せだと思う。
(pp.206)
どうやら自分は幸せなようだ。この言葉は、著者が3億円の負債を背負ったことがあるから言えることだろうと思った。なるほどなぁと思った。

最後に、成功本の成功法則の「01 成功本、自己啓発本に関する法則」の成功本のまとめについて。
 以上、多くの成功本が共通して説く「成功法則」について記述してきたが、まとめれば、「夢や目標を定めて、自己管理しながら周囲の人への感謝を忘れずにポジティブに行動し続ける。そしてメンターやソウルメイトに出会い、やがて成功へと至る」。これが夢を実現し、成功するための法則だということになる。
 これを「あたり前」と考えるか、「そんな簡単なはずがない」と考えるか、はたまた「なるほど」と考えて実行してみるか、結局のところ、そこが成功するかどうかの分かれ道のようだ。
(pp.252)
この部分も『なるほど』と思ったが、それだけではダメで、実際にやってみて行動することが重要なようだ。この本も例外ではなく、これらの内容をひとつでもやってみようと思った。まずは『好意の互恵性』と『ピークエンドの法則』を物にしよう!!

参考文献が158冊と豊富に示されており、本文中に出てくる本とあわせてチェックしてみるとよいと思う。そう考えると、法則を深く知りたい人にとっては、本書は法則案内書とも言える。結構気になる本が多く示されていたので、次に何を読めばいいか迷わなくていいと思った。

この本は、成功法則の集大成という読み物として面白いだけでなく、実際に役立てられるようなものであるし、著者の見解もとても参考になる。自分の書評ブログも載っているし、それだけが主な理由ではないが、この本は間違いなく殿堂入り確定!!もう永久保存決定(笑)

自分のブログが本に載って、3年近く書評(書評もどき?)ブログを続けてきてよかったと思った。

水野さん、どうもありがとうございました



知っているようで知らない 法則のトリセツ
知っているようで知らない 法則のトリセツ

読むべき人:
  • 法則が好きな人
  • 体系的に分類するのが好きな人
  • 成功したい人で、読むべき本に迷っている人
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January 10, 2009

ワークライフ“アンバランス”の仕事力

ワークライフ“アンバランス”の仕事力
ワークライフ“アンバランス”の仕事力

キーワード:
 田島弓子、アンバランス、仕事力、キャリア論、ハマり
マイクロソフトで営業部長を勤め、その後独立された著者によってアンバランスな仕事術が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. PART1 「アン」バランスのススメ
  2. PART2 アドレナリン出っぱなしの「アンバランス働き術」3つのルール
  3. PART3 キツイ仕事にハマる!
  4. PART4 もっと仕事が面白くなる!「超・アンバランス働き術」さらに本気編
  5. PART5 キャリアアップもアンバランスに!
(目次から抜粋)
著者である田島さんのセミナーに参加し、実際にお会いしてお話を聞いた。よって、このエントリはセミナー時の内容も混ぜることとなる。

【セミナーレポート】『ワークライフ“アンバランス”の仕事力』出版記念&パーソナルキャリア塾 開講記念 セミナー!

まずは、ワークライフアンバランスの定義を示しておこう。
アドレナリンが噴き出るくらい、本気でハマることで、
仕事を、面白くやりがいのあるものにすること。
(pp.3)
なので、仕事一辺倒で私生活を犠牲にして健康も害するというようなものではない。それは以下のようなところにも示されている。
 つまり、ワークライフ・バランスとは、社会で定義されるものでもなく、人から与えられるものでもなく、自分自身で見つけるもの。
(pp.45)
つまり、人によってワーク8割、ライフ2割がバランスの良いものであったり、ワーク4割、ライフ6割が良い人だっているということになる。そして、この本では、20代、30代のある一定期間にワークにとことん没頭してもいいのではないか?ということが示されている。

アンバランスな仕事をすることで、以下の3つの成長が得られるようだ。
  1. 経験と実績に裏づけられた「本物の仕事力」が身につく
  2. 苦労や失敗をくぐり続けることで「しぶとさ、粘り強さ」が得られる
  3. 経験や実績を積み上げながら、ぶれない「キャリアの軸」がつくられる
(pp.9)
これらに関して、セミナーで田島さんのマイクロソフト時代の営業の話を聞けた。それはとても参考になった。

セミナー前は、アンバランスの負の側面ばかりを気にしていて、素直にこの本の内容を受け止められていなかった。しかし、本にも、アンバランスといっても、時間当たりの中身をどれだけ濃いものにできるかといったことや、ワーカホリックになりすぎないように自分の心身の状態を常に冷静に把握できるようにしておくべきと示されている。セミナーでも、そのことを強調されており、アンバランスに仕事をするには、健全に仕事にハマることが重要だとお話されていた。自分のアンバランスに対する先入観をぬぐってくれたと思う。セミナーに参加してよかったと思った。

そして、「ハマる」ということはどういうことかが以下のように示されている。
  1. 自分が納得していること
  2. アドレナリンが噴出しているような興奮状態であること
  3. 体は熱くのめりこんでいるが頭はクールであること
(pp.102)
これが健全にハマるために必要なようだ。自分の今までの仕事を振り返ってみると、このような状況になったことはあまりないのではないかと思った。単に長時間労働になり、本当に心身ともに苦しくて、不健全なアンバランスであったと思う。

さらに、アンバランス働き術3つのルールというものが示されている。
  1. ルール1 学ぶべきことはすべて現場から学ぶ
  2. ルール2 まずは目の前の仕事を完璧にこなす
  3. ルール3 仕事は「ハマって」やる
(pp.117)
セミナーでは、現場主義ということで、現場で失敗しないと多くは学べないと話されていた。そして、失敗経験は本を読んだだけではできない学びであるということが示され、なるほど!!と思った。

この本を読んだり、セミナーでお話を聞いて、今まで仕事にハマりきれていなかったということが分かった。だからどうしても仕事中に、家に早く帰ることや、土日はまだこないのかなぁとかいったことばかりを考えていた。しかし、入社3年目に突入し、3年目までが勝負であるとよく言われるので、今のままの状況ではまずい!!と思って、今年はとことん仕事にはまってみようと思った。そのはしりとして、今年は技術本を100冊は読破すると目標を立てた。

やはり突き抜けて仕事で成功している人は、若いときにかなりアンバランスに仕事にハマッているのだなということが分かった。そういうハマりの期間がないと、仕事で成功できないのではないかと思える。この本と似たような仕事術に関しては、以下のような本がある。これらの本で示されていることは、ただの長時間労働ではなく、本当に中身の濃い仕事を多くするべきということである。特に戦略コンサルタントである波頭亮氏の『プロフェッショナル言論』は、アンバランス仕事力の究極系であると思う。

自分自身に関して言えば、健康体ではないので、医者に残業制限を言われている。なので、時間的なアンバランスはなかなかできない。しかし、それでアンバランスを実現できないと考えるのではなく、ではどうやったらアンバランスで仕事にハマれるか?を考えなければならない。単純に思いつくのは、単位時間当たりの仕事の密度を徹底的に上げることだと思う。これは今年1年の課題になる。がんばりたいと思う。

今年1年を仕事にハマって見たい人は、ぜひ読んだほうがいい本だと思った。



ワークライフ“アンバランス”の仕事力
ワークライフ“アンバランス”の仕事力

読むべき人:
  • ワークライフバランスに関心がある人
  • 入社3年目でいまいち仕事に没頭しきれていない人
  • 仕事したなぁ〜と思って死にたい人
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January 04, 2009

ターニングポイントに立つ君に

ターニングポイントに立つ君に―転機でステップアップする50の具体例
ターニングポイントに立つ君に―転機でステップアップする50の具体例

キーワード:
 中谷彰宏、ターニングポイント、転機、逆境、曲がり角
転機でステップアップする考え方示されている本。50の具体例が示されているので、目次を全て列挙すると長くなりすぎなので、これはと思ったもののみを以下に列挙。
  • 「曲がり角」に差しかかると、あらゆることが終わる。
  • 身の回りのものが壊れるのも、「曲がり角」の前兆。
  • 今の仕事をきちんと終えると、次のチャンスが来る。
  • 1歩踏み出すと、景色が変わって、道が見つかる。
  • どんな小さい仕事でも、誰かが見ている。
  • 紹介してもらったのに、すぐ連絡しないと、チャンスをなくす。
  • 転機では、「好き・嫌い」で決めていい。
  • チャンスは、トラブルという形で訪れる。
  • 「変わりたい」と望まなければ、変われない。
  • 本棚は、「好きな言葉集」だ。
  • 「将来やりたいこと」と「今やりたいこと」の両方持とう。
  • うまくいかない時期に修業することが、転機での武器になる。
  • 007の魅力は、余裕をなくさないこと。
この本では、毎日の些細な転機、人生の転機での考え方が示されている。著者は転機を『曲がり角』と表現している。また、転機というと、大掛かりな変革のような感じがするが、著者によれば、転機とは毎日のことで、遠いところにあるのではなく、身近なところに存在するとある。なので、現在進行形の今が常に転機であると考えられているようだ。これはなるほどと思った。要は、いつでも転機になるのだから、自分しだいであらゆることが転機にできるということだろう。

特になるほどと思ったものを抜粋。『チャンスは、トラブルという形で訪れる。』というものから。
 当事者にとっては、トラブルと感じるような状況が転機です。
 あとから振りかえるようになって、「あの時はワクワク・ドキドキでハッピーだった」と感じるのです。

 もし今あなたが転機に差しかかっていたら、ワクワク・ドキドキどころか、あまりにも悲惨だと感じるでしょう。
 それが本当の転機です。
 転機をうまく乗り切るためには、そこでニコニコ笑っていることです。
(pp.56-57)
本当に悲惨な状況のときは、転機どころじゃなく、とても笑っていられない。でもそこでニコニコ笑っているとよいというのは、ポジティブな考え方だなと思った。自分もいつか、「あの時はワクワク・ドキドキでハッピーだった」と思えるのだろうか?それはまだわからない。ただ言えることは、悲惨な状況ほど転機である、というのは真理かもしれない。

もう一箇所なるほどと思った部分がある。『うまくいかない時期に修業することが、転機での武器になる。』というタイトルのもの。
 成功している人を見ると、10代20代の若いうちにとてつもなく運が悪くて、何をやってもうまくいかなかった人が圧倒的に多い。
 そういう人は、10代20代のうまくいかなかった時代に修業をしています。
 そして、ある転機をキッカケに、修業して蓄積してきたことを開花させています。
 (中略)
 アンハッピーなことでも、体験してきたことはすべて人生においての財産になります。
 それが転機での武器になるのです。
(pp.104-105)
そして、転機力を高めるヒントとして、『うまくいかない時期を、大切にしよう。』とある。これはなるほどなぁと思った。自分も割りと10代20代でうまくいったことよりもうまくいかなかったことのほうがあまりにも多いので、成功者になる確率が高いのかもしれない。そして、今は自分にとって修業時代なのだと思う。その修業がいつまで続くかは分からないけど、このように考えられるのであれば、がんばろうと思える。こういう考え方が好きで、著者の本をよく読む。

大学時代の学園祭に、手相占い師が来ていて、手相を見てもらったことがある。そしたら、25歳くらいで人生が大きく変わると言われた。そして、それは良いほうか悪いほうかは分からないと・・・。悪いほうはもうそれ以前に散々経験してきたから、もう良い方向性しかないのだと思っているんだけど、どうなのだろうか。そういう転機を意識する時期にさしかかっているので、この本を読んでみたが、とても共感できる部分が多く、勇気付けられた気がする。

転機、ターニングポイントは、人任せではなく、自分で起こすものかなとも思った。手相占い師の予言を自分で実現してみせる。

これから何か変わっていきそうな予感を持っている人は、ぜひ読んだほうがいいと思う。



ターニングポイントに立つ君に―転機でステップアップする50の具体例
ターニングポイントに立つ君に―転機でステップアップする50の具体例

読むべき人:
  • ターニングポイントにいる人。
  • ターニングポイントを見つけた人。
  • ターニングポイントをつくりたい人。
(pp.2)
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December 20, 2008

人脈より人望のある人が成功する

人脈より人望のある人が成功する―15秒で心を動かす50の具体例

キーワード:
 中谷彰宏、人脈、人望、具体例、モテ
中谷彰宏氏の人望論。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 人望を得るチャンスは、どこにでもある
  2. 第2章 すべての人と人との関係には、人望が存在する
  3. 第3章 いい握手から、人望が生まれる
  4. 第4章 人望のある人は、アイデアを生かす
  5. 第5章 「一緒に働きたい」と思わせるのが、人望だ
(目次から抜粋)
残念ながら書影なし。写真アップも面倒なので省略。

今年は人脈本が多数発売されて、人脈本Yearだったのではないかと思う。ということで、今年の人間関係のフィードバックとして、誰も読んでなさそうなこの本を読んでみた。ちなみに、この本の出版は2004年となっている。

この本のエッセンスは最初のまえがきに示されている。一部抜粋。
 人脈を一生懸命つくろうとしても、人望がなかったら、なんの役にも立ちません。
 人脈があると自慢している人の大半は、それはただ「人を知っているだけ」です。
 人望があって初めて人脈が生きるのです。
 人望ができれば、人脈は結果としてついてきます。
 人脈ができても、人望はついてきません。
 人望がない人は、たしかにその人は知っていても、「何かのときには助けてあげよう」とか、「協力したい」、「会いたい」と思えないのです。
 人脈は、どれだけたくさんの人を知っているか、たくさん名刺交換しているかだけのことです。
 それは人望のスタートラインにはなっても、人望にはつながらないのです。
 「名刺交換命」になると、人脈とともに人望がついたような錯覚に陥ります。
(中略)
 キャバクラへ行って女性の電話番号がたくさん手に入っても、モテていることにはならないのです。
 キャバクラの女性は間単に電話番号を教えます。
 それを「モテている」と錯覚してしまうと、逆に大切な友達や人脈をなくします。
 女性の知り合いがたくさんいると自慢する前に、まずモテるようになることです。
(pp.6-7)
ということで、モテを来年は目指す!!

まえがきにある通り、重要なのは人脈よりも人望であるということが全編を通して示されている。タイトルに『50の具体例』とあるので、いくつか具体例を列挙しておく。
  • 人望のある人は、オシャレで元気の出る応援をします。
  • ガードマンさんに協力する姿勢を提案してくれる人が、人望のある人です。
  • 優秀な人と一緒に仕事ができるかどうかは、その人の人望にかかっています。
  • 志が高いことが、人望があるということです。
  • 本業で一生懸命やっている人には人望が集まります。
  • 人望のある人は、サービス精神があります。
  • 言葉づかいで人望に大きな差が生まれるのです。
  • 「ありがとう」の言い方がうまくなると、人望が生まれます。
  • 一番かわいくない女性に、「僕はあの子がいい」と言う人は人望が生まれます。
  • 100人のうち、つき合いたいと思える、たった一人にモテることが、本当にモテることです。
他にもたくさんあるが、この辺で。具体例といっても、最近出版されている人脈本ほど具体的ではない。しかし、それらはすべて著者の実体験から語られるエッセンスが詰まっている。

著者の本を読んでいて、特になるほどと思うのは、たいてい仕事や組織、企業に対する考え方の部分。『待遇をよくするだけでは、人は定着しない。』という節タイトルのもの。これは、会社などでよい人材が集まるのは、会社の魅力ではなく、そこにいる人間の魅力が要因であり、優秀な人材が会社に残り続ける理由は、ハッピーであるから、というもの。そして、そのハッピーであることはどういうことかが、以下のように示されている。
 でも、優秀な人材が求めているのは、「自分が成長すること」です。
 確実に成長できる会社からは、人材は逃げません。
 給料が高いだけで会社にいる人は、もっと高いところを探します。
 これは、恋愛も同じです。
 「この人とつき合っていると、私は成長できる」と思える人からは離れません。
 でも、プレゼントを買ってくれるだけの人からは離れます。
 プレゼントを買ってあげる間違った採用の仕方をしていると、人は離れます。
 待遇競争は、成長にはかないません。
 プレゼントを買うことは、成長させることに比べれば、安いものなのです。
(pp.199)
就活や転職活動で会社を選ぶとき、『自分が成長すること』という意識はとても重要だと思う。自分もそのような考えで、今の組織を選んだ。こういう組織、仕事論的な内容は、最近になってようやく体感的に分かってくるようになった。

この本で示されている人望像は、一言で言うと、『他者に気配りや思いやりがあり、高い志を持って常に自身を成長させていく人』ということになると思う。自分もがんばろうと思った。

著者の人脈本なら以下がお薦め。今年はたくさん人脈本が出たが、しばらくは人脈系の本はいいかなと思う。そもそも、『人脈』という言葉があまり好きではない。『人脈を築く』とか。人脈よりも、『同志、仲間』というほうがしっくりくる。

この本は、どちらかというと、人脈を築いていこうと思っている人よりも、会社の人事担当者や人望を集めて組織で出世していきたい人に良いと思う。



人脈より人望のある人が成功する―15秒で心を動かす50の具体例

読むべき人:
  • 人脈本に飽きている人
  • 組織で出世していきたい人
  • モテるということはどういうことかを考えたい人
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December 17, 2008

投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術

投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術
投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術

キーワード:
 藤井孝一、ビジネス書、読書術、投資、プレゼント
人気メルマガを発行してきた著者によって読書術について示された本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 読書がもたらす大きな力
  2. 第1章 本の洪水で漂流しない達人選書術
  3. 第2章 1日1冊読める! 読書術
  4. 第3章 読むだけじゃもったいない! ビジネス書活用法
  5. 第4章 読書活用の究極のゴール! 読書で人脈を作る
  6. 第5章 10万人を魅了するノウハウ公開! 読書レポートの作り方
(目次から抜粋)
著者の藤井さんとは、以前に参加したセミナーでお会いしており、毎度のことサインまで頂いている。ということで、今回もアフターセミナー効果を狙って示しておく。

【セミナーレポート】最強コラボセミナー『聞くが価値』 vol.05

この本の趣旨は、一言で示せば、『読書にはマイナス要素がほとんどないのだから、ビジネスマンはもっとビジネス書を読みましょう』ということになる。以下、特になるほどと思った部分を列挙。
  • 本をきっかけに知り合うことが、効率の良い人脈構築につながるのは、事実で、「本人脈は、宝の人脈」
  • 世の中で「できる」とされている人が読書家である確率は100%
  • 表紙のデザインに力を入れている本は、少なくとも出版社は力を入れている一押しの本と考えて間違いない
  • 本を活かす方法として一番簡単なことは、書いてあることのうち、何かひとつでいいから実際にやってみること
  • 本は心のこもった最高の贈り物
本当はもっと多いけど、挙げすぎると散漫になるので、この辺で。

特にその通りだな、と思ったのは、『本人脈は、宝の人脈』という部分。これはもう今年後半は特に実感した。つまり、さまざまなセミナーに書評ブロガーとして参加してみると、非常に刺激になる人と多く出逢えた。これは、今まで行動していなかったらまったく見過ごす部分だったと思う。実際に行動してみると、世界が広がったし、何よりも本当に仲間ができた。とはいえ、その宝の人脈と相手に認めてもらうには、それなりのインプット、アウトプットがないとだめなので、これは常に意識しておこうと思った。

また、表紙についてもなるほどと思った。表紙がいいものはついつい手にとって見たくなるし、案外はずれが少ない気がする。そのため、自分は、内容は無視して、装丁がよかったというだけで本を買うこともある(笑)ハムレット (新潮文庫)そういうのは、小説、エッセイなどの文庫の表新のイラストがいいものかな。最近だと、シェイクスピアのものをいくつかジャケ買いした(笑)いつ読むか分からないけど・・・。(ハムレット (新潮文庫))

また、『本は心のこもった最高の贈り物』というところでは、読んでいる本で、人にお薦めしたくなるものがある場合、それをプレゼントするとよいとあった。本当に相手の問題解になるものや、要望にピッタリ合致する内容の本だと、大変感謝されるので、このようなプレゼントは、究極のカスタマイズされたサービスなり、相手は感動してくれるとあった。これは、自分も実際に実践してみると、割と喜んでもらっている。

そして、そのときに一番いいのは、自分の本を貸すのではなく、本人のために本を買ってプレゼントしてしまうこととあった。自分は、読み終えてもう読まない本をあげることはあるが、新品をプレゼントするまでにいたっていない。これはもっと実践しておこうと思った。

また、このような本のプレゼントや、情報の提供は、よほど相手のことを理解し、気にかけていないとできないと示されている。以下その部分について長めに抜粋。
 まず、相手の求めている情報が引っかかってきません。いつも相手が「何を欲しているか」「何を提供すれば喜ぶか」を考えていなければなりません。
 本を読むときも、絶えずいつもそのことを念頭に置きながら読まなければなりません。「相手に貸しを作ろう」などという、邪な気持ちだけでは、とても続けられる芸当ではありません。 
 心底、相手のことを思う気持ちが大切です。ただ、この方法には、相手を感動させる以外にも副産物があります。まず、いつも相手が「何を欲しているか」「何を提供すれば喜ぶか」を考えるクセがつきます。いわゆる行間を読む力がつくのです。
 この力は、コンサルタントの仕事には不可欠です。クライアントが「本当は何を求めているのか」という本音を知ることがとても重要だからです。他の仕事にも大いに活かせると思います。
 また、相手のために選書することで、問題解決能力が高まります。選書とは、相手の本質を見極め、その解決に効くものをズバリ選定し、提示することです。これが問題解決力を高めます。
(pp.156-157)
これは激しく同意する。実際に自分も本をプレゼントするときは、相当気を使っている。もちろん本棚のスペースを空けるためだけのどうでもいい本をあげるときもあるけど、本当にその人のために、ということを考えると、脳内データベースの今までの読書履歴を総アクセスしてあげる本を確認する必要がある(笑)。そして、この本はありえる、ありえないといったことや、どういう意図でこれを贈るか?もしっかり考えなければならないので、本当に問題解決力がつくと思う。このようにプレゼントを実践し続けることで、相手の求めているものを提供する能力が身につくと思う。これは最近特に実感している。

そして、究極的には、この『オンライン書評図書館』が、読者の抱える問題の解決のためのヒントになればいいと思っている。そのため、いつも書評記事の最後に『読むべき人』というものを示している。まぁ、図書館の館長!?っぽく本のソムリエっぽいこともやろうと思えばできる。それだけの蓄積の自信もあるし。

他にも書評の書き方が特に参考になる。書評ブロガーなら、一度は目を通しておいたほうがいいと思う。

読書の効用、本の選び方などは他の本にも書いてあるが、この本は特に本を贈ることについて多く示されていて、他の本とは違うと思った。また、書評の書き方なども他の本には載っておらず、この本ではしっかり示されているのは、メルマガを8年やってきた著者だから示せることだと思った。

今年はもう読書本はこれ以上いいかなぁ。もちろん、この本はまとまっていて、お薦め。



投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術
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読むべき人:
  • 普段あまり読書しないビジネスマン
  • 書評ブログをやっている人
  • 誰かのために本を贈りたいと思っている人
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