資産運用

February 05, 2016

ウォール街のランダム・ウォーカー

キーワード:
 バートマン・マルキール、株式投資、インデックス・ファンド、サル、ランダム・ウォーカー
経済学者によって株式投資のさまざまな手法をデータで分析し、その成果のよしあしが示されている本。よくネット記事で株式投資で参考になる本として必ず挙がるほどの株式投資についての名著らしい。8年くらい前に買ってずっと積んでいたのだけど、株で資産形成を図ろうと数年前から実際に株式投資を始めたので、時間をかけて読了。

約500ページほどあり、いろいろとグラフや表など学術的な記載もあって、難しそうなイメージなのだけど、本書の核になるメッセージは単純である。まずタイトルになっているランダム・ウォークについて以下のように示されている。
 ランダム・ウォークというのは、「物事の過去の動きからは、将来の動きや方向性を予測することは不可能である」ということを意味する言葉である。これを株式市場に当てはめると、株価が短期的にどの方向に変化するかを予測するのは、難しいということだ。言い換えれば、専門の投資顧問サービスや証券アナリストの収益予測、複雑なチャートのパターン分析などを用いても、無駄ということである。
(pp.19)
そして本書の一番のメッセージは冒頭で以下のように示されている。
個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、プロのファンドマネジャーが運用する投資信託に投資するよりも、ただインデックス・ファンドを買ってじっと持っているほうが、はるかによい成果を生む
(pp.1)
これを裏付けるために、テクニカル、ファンダメンタルなどの手法、プロのファンドマネジャーの運用成績データやインデックス・ファンドの運用成績などを分析した結果、そのような結論に至ったと示されている。

まず、株価のチャートの過去の動きから将来を予測しようとするテクニカル分析に関しては、過去の株価から未来の株価を予測などできるわけがないので、占いに過ぎないと示されている。チャート(テクニカル)分析の問題点の一つとしては、みなが同じチャートのシグナルに対して同じ行動をとるとしたら、どんなシグナルに基づいて売買したところで何の利益も得られないとある。

また、対象企業の財務諸表や現状の株価が割高か割安かなどのいろいろなデータ見るファンダメンタル分析についてもうまくはいかないと示されている。その理由の一つには、証券アナリストなどが得る情報や分析が必ずしも正しいとは限らないかららしい。さらにたとえ情報が正しく、将来の成長率も適切に予想されるとしても、アナリストがそれに基づく株価評価を誤る可能性があるらしい。

なので個人投資家にとっては、証券アナリストなどやプロのファンドマネージャーの勧める金融商品や個別銘柄を買って短期で売買して手数料を証券会社に儲けさせ、長期的には損失を出すのではなく、安定的に市場平均リターンを得られるインデックス・ファンドを買っておくべきと示されている。また、どうしても自分で有望銘柄で売買したい人は、ポートフォリオの中心部はインデックス・ファンドで運用し、残りを個別銘柄に賭けるという混合スタイルを強く勧めている。

全体を通してとても勉強になった。しかし、テクニカル分析的なものは確かに当てにならないなと実感しつつもファンダメンタル分析についてはもう少し自分なりにやって本当にそうか?を確認したいところかな。

今は個別銘柄にしか投資していないので、インデックス・ファンドもポートフォリオに組み込みたいと思うのだけど、種銭がそんなに多くなく、インデックス・ファンドを中心にしてもあまりリターンが望めないので、どうしてもギャンブルじみた個別銘柄に投資したくなる。数年前にソシャゲ銘柄などが数十倍になったのを目の当たりにしているとついね。ちなみに、保有銘柄の一つは4564で、2年前ほどから注目しているけど絶賛塩漬け中だ!!w

株式投資の本はビジネス書コーナーの近くに行くとたくさんあって、どれから読めばいいかわからないということがあると思う。どれももっともらしいことが書いてあるけど、たまたまうまくいった手法が再現性があるように書かれており、著者を儲けさせるだけの本が多い。株の本をたくさん読んでも株でうまくいっている人はあまりいないらしいので、読むべき本は名著と呼ばれる鉄板のものだけをまず押さえておけばいいのではないかと思う。

読了したのは第9版なので、書影には9版を取り上げているが、最新版は10版なので、買うならそちらをどうぞ。本書は2,484円と高めな値段設定だが、株式投資で売買を繰り返してすぐに損失が数万円以上になってしまうのに比べたらはるかに安く、読めば無駄に損失を出すことも少なくなり、また長期的にリターンをもたらしてくれるかもしれないので、株式投資を本格的にやろうと思う人は、先行投資として最初のほうに読んでおくのをお勧めする。読了まではちょっと面倒だけどね。



ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理
バートン マルキール
日本経済新聞出版社
2007-05-25

読むべき人:
  • 株式投資をやっている人
  • 株価は予想できる!!と思っている人
  • 年始から日経ヘイキンズにやられている人
Amazon.co.jpで『バートン・マルキール』の他の本を見る

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November 02, 2015

投資バカの思考法

キーワード:
 藤野英人、投資、お金、未来、人間
ファンドマネジャーによるお金と投資の本。著者は投資のプロとしての25年間の経験と知識を1冊に凝縮し、予測不可能な未来に対してどのように捉えて決断していくべきかを以下の7つの力として示されている。
  1. 洞察力…主観を排除し、情熱をフラットにとらえる力
  2. 決断力…やらないことを捨てる力
  3. リスクマネジメント…変化を受け入れる力
  4. 損切り…過去にとらわれず、今を評価する力
  5. 時間…時間を味方につける力
  6. 増やす力…経済とお金の本質を知る力
  7. 選択力…未来の希望を最大化する力
すべての力について詳細に紹介はできないので、一部だけ紹介していこう。

まずなるほどと思ったのは、日経平均株価の予測は誰にもわからないのだから、日経平均株価だけを判断するのはギャンブルに他ならないと。なので、個別に会社が伸びるか伸びないかを判断する必要があり、そのときに長期的に「営業利益と株価は、ほぼ一致する」と示されている。あまり営業利益を見ずに銘柄をチェックしていたので、これは注視していきたい。

また、会社の価値は、会社を取り巻くすべての人たちの思惑と行動で成り立っているので、安定した投資家として勝つためには「人間に対する理解」が不可欠とある。これはなるほど!!と思うと同時に、なんとなく僕も同じようにそんなことをぼんやりと考えていた。

そして人間観察のセンスは「読書」、特に著者の読書経験から文学作品から磨かれたとある。これはやはりそうだよねと思った。Amazonで何かの投資本のレビューで、投資で勝つにはドストエフスキーを読むのがよいと書いている人がいて、マジか!?と思ったことがあったけど、今ではそうかもしれないなと思ったりする。結局は会社といえど、社長、従業員、その会社の顧客もすべては人だから、著者の示すように、人に対する理解が重要なんだと思う。

さらに勉強になるのは、決算書などの情報はワンテンポ遅れた情報で、リアルタイムで実情を知るには街を歩いて情報収集するのがよいとある。そのときのポイントとして以下が示されている。
  • 大手家電量販店を定点観測する
  • 話題の店に行ってみる
  • 電車やバスの車内で、乗客を観察する
  • 聞き耳を立てる
  • 写真を撮る
聞き耳を立てる、以外はなんとなくやっていたけど、もっと意識的にやってみよう。特に電車内で観察するのはお勧め。例えば、スマフォ片手にゲームをしている人が多いけど、男性はだいたいパズドラをやっているけど、女性はどちらかというとディズニー ツムツムをやっている人が多いという印象がある。そういうのを観察しながら次に来るソシャゲ銘柄はどこか?と考えたりするのは面白いと思う。

著者の示す投資方法は最低でも3~5年は期間を見ましょうという感じなので、ファンダメンタルよりでもあるし、ファンダメンタルのようにPER、PBR、ROEなどの各種表面的な数値の指標だけに頼っていない、もっと人間的な部分に注目しているのが特徴だった。デイトレやテクニカル分析をメインとしたスイングトレードなどの短期のトレードにはチャートや気配値、出来高などをチェックしていくので、人に対する理解などと悠長なことは言ってられないだろうけど、各自好きな投資スタイルに合わせて適宜取り入れていくのがいいと思う。

僕としては、著者の考え方と似ているというか、人間的な部分に注目して投資し、中長期でやっていくのがあっていると思うので、この本の内容は結構勉強になるし、実践してみようと思った。

また、著者の以下の本もお勧め。実際に株式投資を2年前くらいから少額で始めているけど、投資を始める前はそんなリスクは負えないと思っていた。しかし、やってみると信用取引とかやるのではない限りそこまでリスクではないし、著者も示すように資産を貯金だけで保有していることの方がリスクだと分かってきた。また、世の中に対する理解とか関心とか、見え方も少しずつ変わってきて、面白くなった気がする。何よりも金儲けと考えるよりも、ゲームだと思ってやるとさらに面白い。

かといって、常勝できるわけでもなく、今年の6月ごろにボーナスを某ソシャゲ株に突っ込んで3倍になってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!!!と思ってしばらく静観してたら、突然下がりまくって売り時を逃して結局マイナスになって泣く泣く損切りもしたけどね・・・。買い時はなんとなくわかってきたけど、損切り、利確タイミングはいまだによく分からい。

そもそも投資をしようと思ったのは、持病もあるのでいつまでまともに自分の労働だけで収入を確保できるかわからないという危機意識があるから、早めに対策を立てておきたいというのもある。ということで、株式投資を初めていろいろと試行錯誤している状態。個人的には今年の相場は年末までまた一波乱ありそうかなと思う。11月4日に郵政銘柄各種が上場するしね。

本書は読みやすいし、難しい株式の知識などは特に不要で気軽に読める。株式投資だけの話でもなく、お金や生き方などの考え方全般を変えるきっかけになるような本だと思う。



投資バカの思考法
藤野 英人
SBクリエイティブ
2015-09-11

読むべき人:
  • 投資について気軽に学習したい人
  • 資産を貯金でしか保持していない人
  • ライフプランを見直ししたい人
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October 25, 2014

投資家が「お金」よりも大切にしていること

キーワード:
 藤野英人、投資、企業、世の中、未来
ファンドマネージャーによるお金について考えている本、以下のような目次となっている。
  1. 第1章 日本人は、お金が大好きで、ハゲタカで、不真面目
  2. 第2章 日本をダメにする「清貧の思想」
  3. 第3章 人は、ただ生きているだけで価値がある
  4. 第4章 世の中に「虚業」なんてひとつもない
  5. 第5章 あなたは、自分の人生をかけて社会に投資している、ひとりの「投資家」だ
(目次から抜粋)
最近は小説ばかりだったので、少し違ったジャンルで軽めに読めるものをと思っていた。また、書店でずっと本書が気になっていたし、帯に『インベスターZ』のお勧め本として紹介されていたので買った。『インベスターZ』はドラゴン桜の著者による株式投資漫画で、チェックしている漫画だ。株式投資の概念などが学べるのでお勧め。

さて、本書の著者は野村證券、JPモルガン、ゴールドマン・サックス系の資産運用会社を経て、レオス・キャピタルワークスを創業して23年間で5700人の社長に取材を重ねて着た投資のプロである。そんな著者によって、一般的なお金の概念や経済、投資の本質、世の中の企業のあり方についてわかりやすく示されている。前半部分は日本人一般のお金に対する考え方が示されている。曰く、大半は金儲けは悪だと思っており、アメリカでは収入の多寡にかかわらず寄付する人が76%なのに対して日本人は36%(そのうち家計に占める寄付額は0.08%、2500円)ほどでしかなく、自分のお金や現金を守ることしか考えておらず、さらに他人を全く信用せず、新興国に対して短期でしか投資しないので日本人こそハゲタカであると。

結局日本人はお金しか信じておらず、何もお金について考えていないとバッサリ切り捨てている。

前半はふーんって感じで読んでいたけど、後半になるにつれてなるほど、勉強になるなと思うことが多かった。4章の『世の中に「虚業」なんてひとつもない』では、ITや金融、コンサルティング会社のビジネスは「虚業」であると言い切る人は「無知」をさらけ出していると言い切っている。つまり、提供する商品なりサービスがあり、それを受け入れてるお客さんがいる限りその仕事や会社に価値があるのだと。それに関わる血の通った人間のいることを想像できず、社会や経済のことも何も理解できていないのだと。

僕は(コンサルよりの)IT業界に身を置いているので、さすがに自分の仕事が虚業だなんて思っていないが、金融業界に対しては偏った先入観などがあったことは認めざるを得ない。特にリーマンショックのからくりを解説する映画『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実 [DVD]』を見た後は、某GSなどの投資銀行などはみん自分たちが儲けることしか考えておらず、世の中に不景気をもたらした諸悪の根源じゃないか!!と思っていたのだが。まぁ、いろんな側面があるんだなということが分かってよかった。

著者の考える投資の目的は「世の中を良くして、明るい未来をつくること」とある。そして、投資について以下のように言及されている。
 少し青臭く聞こえるかもしれませんが、明るい未来をつくること以外に、投資の目的はありません。
 会社やビジネスに投資(株式投資・不動産投資など)することは「直接的に、世の中を良くすること」であるし、自己投資も「間接的に、自分を通して世の中を良くすること」だと考えています。
 当然、消費をすることも投資であれば、選挙で一票を入れることも投資です。
(pp.202)
なるほどと思った。

他にも真面目な会社しか長期的に利益を上げられないなどの著者独自の視点があるので、とても勉強になる。その辺は実際に株式投資をやっていくうえでかなり参考になる視点だと思う。そこは読んで確認してほしい。

本書はこれからの日本を担う10代、20代の人に読んでほしいとあるので、かなり読みやすい。あとは本書執筆のきっかけになったのは、著者が講師をしている明治大学の「ベンチャーファイナンス論」によって、ある学生が新たな視点を得られたことによるらしい。へーっと思った。そのような講義が受けられる学生が羨ましいとも思った。

就職活動中の人や社会人になりたての人にはとても良い内容だと思う。特に学生時代なんかは、世の中にある企業などは完全にイメージ先行で判断を下しがちであるし、それぞれの企業のビジネスの本質的な部分に対する視座が確立されていないようなものだからね。読んでおいて損はない一冊かなと。あとは実際に株式投資する人なども読んだらいいと思う。




読むべき人:
  • 就職活動中の学生の人
  • 株式投資をやっている人
  • 世の中を良くしていきたいと思っている人
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June 24, 2014

臆病者のための億万長者入門

キーワード:
 橘玲、資産運用、株、不動産、金融リテラシー
作家による保守的な資産運用指南書。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 資産運用を始める前に知っておきたい大切なこと
  2. 第2章 「金融の常識」にダマされないために
  3. 第3章 臆病者のための株式投資法
  4. 第4章 為替の不思議を理解する
  5. 第5章 「マイホーム」という不動産投資
  6. 第6章 アベノミクスと日本の未来
  7. 終章 ゆっくり考えることのできるひとだけが資産運用に成功する
(目次から抜粋)
国勢調査によると日本では全世帯の約5%(20世帯に1世帯)が資産1億円を保有するミリオネアらしく、そんな日本にいるのだから、「誰でも億万長者になれる」可能性がある。ただし、アクティブに投資して短気で収益を上げるのではなく、かなり保守的に20年以上の年月をかけて保有する資産を増やすようなやり方で。その基本的な考え方が、株、不動産、保険、為替などの観点から、さらにアベノミクスまでに広げられて分かりやすく解説されている。

本書は以下の本の続編的な位置づけらしい。こっちは株式投資に焦点があてられている。これを読んだのが大体6年前で、そのときは結局株をやらないという結論に至った。それから6年たって、そろそろ金融的な知識もある程度ついたし、真面目に資産運用を考えようと思っていて、株も始めたちょうど良いタイミングで本書が売られていたので買った。買って読んでよかった。これから大きく損をするようなことは回避できたはずなので。

まずはお金持ちになるための方法が以下の3つとして示されている。
  1. 収入を増やす
  2. 支出を減らす
  3. 資産を上手に運用する
これらを「お金持ちの方程式」としてあらわすと以下のようになるらしい。

総資産 = 収入 – 支出 + (資産 × 運用利回り)

そして以下のように示されている。
 収入を増やすもっとも確実な方法は「勤労」だ。支出を減らすには「倹約」をこころがければいい。上手な資産運用とはいたずらに浮利を追うことではなく、いかがわしい金融商品にだまされず、将来の経済的な変動に備えてリスクを管理した確実な運用をする「賢い投資家」になることだ。
(pp.22)
つまり金融リテラシーをちゃんと身に付けるということが重要であるようだ。なので、宝くじを買うような人は金融リテラシーがないと言っていい。なぜなら、期待値(確率)の計算ができず、他人を儲けさせるためにお金を出しているのだから。つまり、宝くじというのは『愚か者に課せられた税金』と呼ばれるようだ。まぁ、賢者と名乗っているくらいだから宝くじなんか買ったことありませんよとwwそれでも本書のあとがきでは、宝くじを買ってくれる愚か者がもたらす収益によって、公共事業や社会保障に使われてみんなに還元されているから感謝しようと示されていて、なるほどと思った。

さらに保険は宝くじより割の悪いギャンブルであるとあり、加入者は生命保険から「安心」を手に入れる代償として、高い経費を負担している。そのため、別の方法で安心が確保できれば、無駄な保険は真っ先に解約すべきとある。詳細は本書でご確認を。これを機会に自分の毎月払っている年金積立型の保険の見直しも検討しよう。

最近株を始めたこともあって、3章がとても勉強になった。経済学的には「株価は確率的にしか予想できない」ので、絶対上がる株価など特定不可能であるので、個別銘柄を選択するよりも世界の株式市場をまるごと買ってしまうのが合理的と。つまり、世界株ETF、具体的には東証の「上場インデックスファンド世界株式(1554)」を買うのがよいと。これは実践してみようと思う。

あとは不動産投資の部分がとても勉強になった。『「マイホームと賃貸、どちらが得か」に決着をつける』という節タイトルが示されている。結論だけ簡単に示すと、ローンを組んで得られる住居は、同じだけ借金して株式に投資して得た利回りを賃貸に当てはめれば、同じような家に住める可能性があるということ。つまり、家計のバランスシートから考えると、マイホームの購入というのはレバレッジをかけた不動産投資で、それは株式の信用取引やFXと変わらないらしい。そして所有の場合は、震災や隣人がカルト団体だったり、地価が暴落したりするというリスクをすべて自分で負わなければならないということになる。ここも詳細は本書を一読することをお勧めする。

ということで、僕は、マイホームはローンを組んで買うという選択肢を完全に捨てることにした。(そもそも持病のせいでローン審査に必要な団体信用生命保険に入れないかもしれず、ローン組めない可能性大だし・・・)まぁ、賃貸でいいよ。気軽に転々とできるほうがいいし、ローン払い続けられるほど働き続けられるかもわからないのだし、個人的にはマイホーム購入というのは株よりもギャンブルじみた話だなと。

最後に資産運用の4つの原則を引用しておこう。
  • 1. 確実に儲かる話はあなたのところには絶対来ない
  • 2. 誰も他人のお金のことを真剣に考えたりしない
  • 3. 誰も本当のことを教えてはくれない
  • 4. 自分の資産は自分で守るしかない
なので、うまい話、つまり「金融機関が熱心に勧誘するウマそうな話」などはすべて無視するべきとあった。『臆病者』とタイトルについているのは、このように保守的になって時間をかけて資産を築いていこうという意図が込められているようだ。

著者の本をたくさん読んでいるなら読む必要がなさそうだけど、あまり読んだことない人、資産運用を真面目に考えている人は絶対読んだほうがいい。どこまで本当かは自分で考えなくてはいけないのだけどね。




読むべき人:
  • 資産運用を考えている人
  • マイホーム購入を検討している人
  • 金融リテラシーを身に付けたい人
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June 12, 2014

スタバ株は1月に買え!

キーワード:
 夕凪、株、イベント投資、スタバ、資産運用
株によるイベント投資の入門書。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 30万円で始めた株で1億円を達成!
  2. 第2章 株で儲ける仕組みは花屋に学べ!―イベント投資のキホン
  3. 第3章 スタバ株は1月に買え!―実践株主優待投資
  4. 第4章 株を始める前に知っておきたいこと―数字が示す儲けのヒント
  5. 第5章 プロの土俵にあがるな!―個人投資家9つの心得
  6. 第6章 専業投資家への道―千里の道も一歩から
(目次から抜粋)
なんとなく本屋で目に留まったので買った。普段週2でスターバックスに通い詰めているし、一応スタバの株をほんの少しだけ持っており、気になったので買って読んでみた。

本書ではイベント投資というものが分かりやすく解説されている。イベント投資というのは、株主優待の権利確定日付近とかある銘柄が東証2部から1部に移るとき、または株主総会時期、機関投資家が買うタイミングなどあるイベント(出来事)に影響されて、株式市場の需給動向への影響によって株価が上下する時期を狙うことと示されている。

本書のタイトルにあるように、スタバ株を1月に買え!というのは、1月最初の営業日の寄り付きに購入し、そのまま保有して3月23日を経過した最初の営業日の大引けに売却する条件を2014年も含めて過去10年実践したところ、過去1度も負けたことがないらしい。この3月23日というのは株主優待の優待券利付最終日の大体3営業日前で、この時期までに株価が上がるので、そこを狙って事前に買って売れ!ということらしい。

株主優待狙いで株価上昇を見込むのは、そこまで目新しい方法ではないのだけど、ほとんど株素人な自分には参考になった。このイベント投資を確立することで、30万円くらいから大体年利40%以上で10年で1億円近くまで資産を増やせたらしい。

ほかにもいろいろとねらい目が分からいやすく示されているが、株経験があまりない自分にとって一番参考になったのは、過去10年の日経平均の推移のグラフが示されている部分。大体3ヵ月ごとに変動の特徴があるようだ。ちょうど今6月は株主総会時期と年度末決算が経過して安堵感が出てくるのもあって、6月後半にかけては株価が上がる傾向にあるようだ。元ネタが少ない自分にとっては、いつごろまでに元ネタを準備して勝負をかければよいかが分かってよかった。

あとは個人投資家9つの心得が載っていたので、引用しておく。
  • 心得1 プロと勝負したら確実に負ける!
  • 心得2 株式は少数派が勝つ!
  • 心得3 プロの予想の逆を行け!
  • 心得4 アナリストの推奨株は買うな!
  • 心得5 相場に「絶対」はありえない!
  • 心得6 バブルを怖がるな、一緒に踊れ!
  • 心得7 普通ほど怖いものはない!
  • 心得8 損切りを褒めろ!
  • 心得9 チャンスは何度もやってくる!
それぞれの詳細については買って読んでみることをお勧めする。

株の本は入門書からファンダメンタル分析とかテクニカル分析とか専門的なものも含めてたくさんあるし、それらをそこまで読んでいるわけでもましてや株経験も浅いので、本書がどれほど正確で役に立つかは正直よく分からない。しかし、これなら自分も真似できそうだなと思ったので、読んでみてよかったかな。

余談だけど、30歳を迎えるにあたって真面目に資産運用を考えようと思っていたところで。そして今年からNISA開始なので、昨年末から勢いで申し込んで株デビューした。でも実際にNISAには冒頭で示したスタバ株をS株で2株だけ突っ込んで放置している。NISAは損益通算ができないし、そもそも元手がそんなにない状態なのであんまりメリットがないなと思って今は10万円くらいから(無駄遣いが多いから余剰金ないし!!w)特定口座で相場を見ながら売買の経験値を積んでいる状況。来年は本書の通りに上がるか試してみたいな。あとは株主優待でいつかスタバでドヤ顔して会計したいw

あとドラゴン桜の著者の人の株漫画も面白いのでお勧め。ということで、しばらく資産運用のお勉強をする予定と。




読むべき人:
  • スターバックスが好きな人
  • 株で資産運用をしたい人
  • 南の島で悠々自適に過ごしたい人
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October 21, 2008

お金の教養

お金の教養ーみんなが知らないお金の「仕組み」
お金の教養ーみんなが知らないお金の「仕組み」

キーワード:
 泉正人、お金、教養、資産運用、自己投資
金融の専門家によってお金全般に対する考え方が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 お金についての考え方
  2. 第2章 お金の貯め方
  3. 第3章 お金の使い方“小さなお金編”
  4. 第3章 お金の使い方“大きなお金編”
  5. 第4章 お金の稼ぎ方
  6. 第5章 お金の増やし方
  7. 第6章 お金の維持管理
  8. 第7章 お金を与えること
(目次から抜粋)
お金の本質的な使い方は、両親から「貯金しなさい」とか言われるだけで、学校などで学ぶ機会がまったくない。そのため、収入以上のお金を使ったりして、毎月お金がないということになりかねない。そのようなお金の生活習慣病から抜け出すには、正しいお金の知識、『お金の教養』を身につける必要があると示されている。そして、この本の目的は、『豊かで不安のないライフスタイルを送るための、正しいお金の知識を身につける』と示されている。

特に勉強になった部分を列挙。
  • お金を稼ぐ能力と、お金を維持管理する能力は、全く別の能力
  • お金がしっかり貯まっていく人と、貯まらない人の最大の違いは「習慣化」である
  • 収入の2割を貯金、6割を生活費、残りの2割を自己投資に当てると5年後には年収分の貯蓄ができる
  • 買ったものが、払った額以上の価値がある=『投資』、同じ価値=『消費』、以下の価値=『浪費』
  • 欲しいと思ったものは1週間待ってみると、衝動買いが抑えられる
  • 「使途不明金」が増えると、徐々にお金の生活習慣病になってしまう
  • お金を稼ぐというのは「階段を1段ずつ上がること」、お金を使うというのは「一気に飛び降りること」で、この2つの連続が経済活動になる
  • 本当に豊かな人は、貸借対照表での純資産が大きな人のことを指す
  • ビジネスでのお金の流れを知ることで、お金を稼ぐ能力はもっと高められる
  • 最もリターンの高い投資は自己投資で、徹底した『ローリスク・ハイリターン型の投資』である
  • 一番簡単にお金を維持する力をつけるには、まずは「収入以上のお金を使わない」というルールを徹底させること
このように、お金に対することが網羅的に示されている。また、お金を増やすステップが以下のように示されている。
  1. 収入以上のお金を使わない
  2. 収入の2割を貯金する
  3. 収入の2割を自己投資にあてる
  4. 収入を増やす(キャリアステップなど)
  5. 運用でお金に働いてもらう
  6. お金を正しく維持管理する
なるほどと思った。

お金全般の網羅性や基本的なことは他の本にも書いてあることかなと思った。では、それを自分がしっかり実践できているかというと、全くダメで・・・。改めてこのような本を読んでみると、まだお金の使い方がうまくないと思った。特に、毎月の収支を全く把握しておらず、ほとんどザル勘定なので、何とかしなければと思った。

また、この本も、『最強の投資は自己投資』ということが示されている。これはありとあらゆる成功本、ビジネス書、金融リテラシー本に書いてあるので、これはもう成功者の共通認識なのだと思って、このまま自分も継続してやっていこうと思う。ただ、問題になるのが、自己投資額をどれくらいに設定するべきかということ。この本で示されているように、現在の収入の2割にするのか、それとも他の本のように将来欲しい年収の3割にするべきかといったところの設定が難しい。また、『すべての支出は投資と考える』という考え方もあって、どれを信じるかということが重要な気がした。

最後に特になるほどと思ったのは、『お金は天下の回りもの』という部分。資産を築き上げたれた人は、決して一人の力だけで得られたものではないので、著者は豊かさを人に与えられるような人間になりたいと示している。その後の部分を抜粋。
 与えるものはお金だけではありません。
 お金をチャリティするのも良いのですが、あなたが得た知識や経験を人に教えてあげることも、とても貴重なチャリティになるでしょう。

 与えれば与えるほど、その人には多くの情報が集まってきます。そして人間としての器が大きくなり、周りに大きな良い人たちが集まってくるのです。
 これが、お金の教養を超えた、人としての教養のある人間になれる醍醐味だと思います。
(pp.209)
自分も真の教養人になりたいと思った。また、この書評ブログは、チャリティとも言えるのではないかと思った。

お金全般に対して分かりやすくまとまっている本で、がんばれば30分ほどで読める内容となっている。

読むべき人:
  • お金の教養を身につけたい人
  • 毎月銀行口座の残高を気にしている人
  • 真の教養人になりたい人
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September 20, 2008

33歳で資産3億円をつくった私の方法


33歳で資産3億円をつくった私の方法

キーワード:
 午堂登紀雄、資産、運用、成功、億万長者プロジェクト
著者の資産形成方法を基に、億万長者のなり方が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 1章 サラリーマンの僕が「金持ちになる!」と決意した日
  2. 2章 これが金持ちの「常識」だ!
  3. 3章 “節約・節税・レバレッジ”こそ、金持ちへの近道
  4. 4章 不動産投資でアーリーリタイアも夢ではない!
  5. 5章 株、投信、為替…この「儲けの絶対法則」に学べ
  6. 6章 サラリーマンが“ローリスク&ローコスト”で起業する賢い方法
(目次から抜粋)
著者は、戦略系コンサルティングファームに勤務しており、年収は千万円は軽く超えていて、夫婦ともに働いていたが、貯金は70万円という生活だったようだ。そのような生活を振り返り、自分のライフプランを見直した結果、自動的にお金が入ってくる仕組みを作ればそんなにストレスフルな仕事をしなくてもいいじゃないかという結論に至り、お金を生み出すようにするために『億万長者プロジェクト』を自分で発足させ、それを実践して3億円の資産を形成したようだ。

投資方法や具体的な資産形成方法が多く示されているが、とくになるほどと勉強になった考え方を示しておく。
  • お金持ちになるプロセスは、とっても楽しくわくわくするもの
  • お金儲けとは、どれだけ価値を生み出し、どれだけお客様に喜んでもらえたかという結果
  • 投資とはギャンブルではなく、高度に知的な思考と行動
  • お金持ちになるために必要なことは、「お金持ちになる!」とあなたが決断し、そうなることを強く想うこと
  • 目標は、どうせなら「使い切れないくらいのお金がある」ことを目指す
  • お金持ちネットワークの仲間入りをするために必要なのは、「情報を集める力」と「読み取る力」
  • リスク(risk)は不確実性や利益や損失の大きさのことであって、危険(danger)という意味ではない
  • お金が貯まってから投資の勉強を始めたのでは遅く、またお金が貯まってから投資をしていたのでは遅い
  • 著者が短期間で3億円以上の資産形成に成功し、毎月の不労所得を100万円以上も得られるようになった秘訣は不動産投資
  • 不動産投資とは、大家さんになるということ
  • 不動産投資とは、他の投資対象よりはるかに楽に、そして安定的に収入を得られる手段
  • 副業としての株で儲けるコツの一つとして、勉強しすぎないことと、のめり込みすぎないことを挙げておく
  • 億万長者になるためには、事業を興し発展させることが最も早く確率が高い方法
  • 起業に必要な最大の資質は、「情熱」と「行動力」
  • 「自分がやればもっと面白くできるはず」「自分だからこそ成功させられる」という自信や思い込みこそ、ビジネスを立ち上げ大きく育てる時のエネルギーになる
  • いくらたくさんの”金持ち本”を読んだとしても、実際に行動しなければ、金持ちになることはない
細かい実践的な内容は割愛。自分にとって、細かい実践的な部分よりも、億万長者になるために必要な思想的な部分のほうが大事だから。特に最後の、読んだだけで実践しないと意味がないというのはやはり耳が痛い。なので、小額でもいいからそろそろ本気で投資を始めようかなと思う。そこで著者が示すように不動産投資が挙げられる。

不動産投資は一度買ってしまえば、あとは株を売り買いしたりするような手間をかける労力が少ないようだ。これは特に忙しい人向けのものらしい。寝ていてもお金が入ってくる仕組みを作ればいいんだから、めんどくさがり屋の自分にはぴったりの投資かもしれない。株式投資も始めようかなと思っていたが、株の勉強はすごく大変そうだし、リスクが高そうだからあまりやらなかった。しかし、不動産投資なら自分にもわかりやすいそうだし、いい部屋とは何か?ということを考えれば空室が少ない物件を押さえられるのではないかと思う。要は、自分は株よりもマンションの物件のほうが興味関心があるのかもしれない。最終的には億ションみたいなところに住みたいと思っているので、その辺の勉強にもなるかなと思う。

色々と勉強になるところが多かった。また、巻末の「お金持ちプロジェクト」ノートというものがあり、そこにはお金持ちになるために必要な目標設定や現在の負債状況、資産状況を一度紙に書いてみるというワークシートになっている。これは絶対に後でやろう。後でやるのではくて今すぐやるのでないとはダメかもしれないけど・・・。

読んだだけで行動しないと意味がないということなので、この本の本当のところを実際に著者に会っていろいろと話を聞いてみようと思う。ということで、今から著者のセミナーに参加してくる。

『聞くが価値』vol.03 with 午堂登紀雄 &鹿田尚樹

また、今回も参加者が豪華な顔ぶれ。

【ビジネス書評】鹿田尚樹の「読むが価値!」【ビジネスブック・ミシュラン】: 今回も豪華です!:『聞くが価値』vol.03参加者の方々#more

詳細レポートは本日未明アップ予定!!
お楽しみに!!

自分の作った個人名刺の効果の検証も兼ねて楽しんできます☆

読むべき人:
  • 億万長者になりたい人
  • 不動産投資に関心がある人
  • 起業家になりたい人
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June 26, 2008

なぜ株式投資はもうからないのか


なぜ株式投資はもうからないのか

キーワード:
 保田隆明、株式投資、一般投資家、金持ち優遇、Web2.0
株式投資で簡単に儲けられない理由が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 そもそも株式投資とは何か
  2. 第2章 株式投資の理想と現実、そしてワナ
  3. 第3章 機関投資家と証券会社の生態を知る
  4. 第4章 日本の新興市場における問題点
  5. 第5章 今後の株式投資を考える
(目次から抜粋)
正直、前に読んだ株本『臆病者のための株入門』のインパクトが強かったので、これはそれほどでもないなと思った。もちろん株式投資の基本的なことが多く示されていて、勉強になった。しかし、一般投資家が儲けられない理由をもっと示してほしかったなと思う。

そもそもこの本は何が書いてあるかと言うと、あとがきには以下のように示されている。
 本書ではまず、株式投資ではどれくらいの儲けを期待するのが妥当なのかを見てみた。平均期間の取り方によってリターンは変わってくるが、大体年率平均で5%〜10%ぐらいであり、これは、国債の利回りなどと比べてみても、魅力的な数字だ。しかし、一般的に儲かるかという概念、特に「株で儲かった」というときのイメージは、投資資金が50%、100%ぐらい増えたようなイメージだと思う。それに対しては、そんなイメージどおりには儲かりませんよ、ということを伝えたいのが本書の趣旨のうちの一つであった。
(pp.219-220)
ということらしい。以下、自分が納得した部分を列挙。
  • 一般投資家は年率5%というリターンを享受できていない
  • 株式投資の世界も、お金持ちにとって有利なようにできている
  • 株式投資の場合は、誰かが負けたお金がそのまま誰かの儲けにつながっている
  • 株式投資は、普通のギャンブルよりも、勉強不足な一般人たちにとっては負ける可能性が高いと考えるべき
  • 株式投資をするために勉強している自分の姿に満足してしまう傾向も見受けられる
  • 株式投資では過信は禁物
  • 証券会社、大口投資家、アナリストは蜜月の関係にあり、一般投資家は蚊帳の外なので当然不利
  • 証券会社をはじめとした業界関係者は、一般投資家に株式投資は大して儲からないものだと見破られることが実は一番怖い
  • しょせん一般投資家はアリであり、機関投資家はゾウであるので、アリがゾウと対等に戦える武器が提供されているわけではない
大体こんなところ。

株式投資の本を読んで、株について知った気になれるけど、実際に投資してみないことには、示されていることの本質が分からない。

一個人が小額で投資を始めても儲けられないということがよく分かった。株式投資にはまり込んでお金を失うよりももっと損失なのが、時間を失うことかなと思った。その時間を自分は読書に費やして、自己投資をしておこうと思った。

この本は、株式投資の基本的なことを知りたい場合にはよいかもしれない。おもしろいかは別だが。

読むべき人:
  • 株で儲けたいと思っている人
  • 株式投資の基礎知識を身につけたい人
  • 新興市場に関心がある人
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June 11, 2008

臆病者のための株入門


臆病者のための株入門

キーワード:
 橘玲、株式投資、ギャンブル、金融リテラシー、入門書
株全般についてわかりやすく解説されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 株で100万円が100億円になるのはなぜか?
  2. 第2章 ホリエモンに学ぶ株式市場
  3. 第3章 デイトレードはライフスタイル
  4. 第4章 株式投資はどういうゲームか?
  5. 第5章 株で富を創造する方法
  6. 第6章 経済学的にもっとも正しい投資法
  7. 第7章 金融リテラシーが不自由なひとたち
  8. 第8章 ど素人のための投資法
(目次から抜粋)
株について詳しくなろうと思って、Amazonで検索をかけてみると、この本がヒットした。レビューの評価がかなり高かったので買って読んでみたが、かなりわかりやすく、株とはそういうことだったんだ!!と納得して読めた本。

この本はどういうことが書かれているかが示されている部分があるので、その部分を抜粋。
 本書は、これから株式市場という大海原に船を漕ぎ出そうとする個人投資家が、証券会社の無料セミナーに参加したり、巷にあふれる株入門書や株雑誌を読む前に知っておくべき基礎的な知識をまとめたもの
(pp.194)
利子の複利計算や株の割引率などの計算に関しては、簡単な例で示されているので、読んでいて難しいことはない。ファイナンス理論といった専門用語も出てくるが、その本質はかなり噛み砕いて説明されているので、なるほどなと思う部分が多かった。

例のごとく、自分が特になるほど!!と思った部分を列挙してみると、以下のようになる。
  • 株式投資は世界でもっとも魅力的なギャンブル
  • 資本主義は差異から利潤を生み出す原理
  • 株式投資は、宝くじ、競馬よりも有利なギャンブル
  • 株式投資は、心理的な駆け引きで勝負の決まるポーカーのようなゲーム
  • トレーディングはゼロサムゲーム
  • チャートで儲ける方法が無料の株式セミナーで教えられていたり、近所の書店で売っている株の入門書に書いてあることはぜったいにない
  • 株式市場とは、損を薄く広く分散させるためのシステム
  • 株式投資は1株利益を予想するゲーム
  • 金融リテラシーとは、「おいしい話」の背後に潜む罠を、常識と合理的な推論によって読み解く技術
  • 自分自身が投資家としての適性があるかどうかは、期待値の計算ができるかどうかで判断
どれもなるほどと思った。また、株式市場で富を創造するには、以下の3つの代表的な方法があるようだ。
  • トレーディング(デイトレードを含む)
  • 個別株長期投資(バフェット流投資法)
  • インデックスファンド(経済学的にもっとも正しい投資法)
なぜ上記のような方法が有効かというと、株式投資が次のようなゲームの性質を持つからだとある。
  1. 株式投資は確率のゲームである(「ぜったい儲かる方法」はぜったいにない)。
  2. 株式市場はおおむね効率的であるが、わずかな歪みが生じている(その歪みは、有能な投資家によってすぐに発見され、消滅してしまう)。
  3. 資本主義は自己増殖のシステムなので、長期的には市場拡大し、株価は上昇する(それがいつになるかはわからないが)。
    (pp.167)
なるほどなと思った。金融アナリストや証券マンなどのいうことはあてにならないということらしい。これは気をつけておこうと思った。

今までなんとなく株で儲けている人の情報ばかりを手に入れていたので、自分も簡単に儲けられるのかなと思っていたが、それは幻想に過ぎないということがよくわかった。デイトレーダーで多く儲けている人は、たまたま運がよかっただけで、その裏には、デイトレーダーが儲けた分負けた人が多くいるというゼロサムゲームだということがよくわかってよかった。

著者は、実際にトレーディングをやっていたとこがあるようだが、そのときは精神的に持たなくなって続かなかったようだ。その過程が生々しく、自分には絶対ムリだと思った。

いきなり株を始めて、やりながら学習すると、たぶん相当損失を出していたなと思った。その損失をこの新書の値段だけで防げたのだし、さらに有益な株の基礎知識を得られたので、かなり得をしたんだと思う。

自分に必要なのは、もっと金融リテラシーを身につけることだろう。もっと株や資産運用のことを勉強しようと思った。それから実際に投資してもそう遅くはないと思った。けれど、なるべく早めに勉強して、早めに投資を始めたほうが有利というのはある。

著者の文体も読者を引き込むような感じで、難しいことをわかりやすく説明しているだけでなく、面白くも読める。なので、株ってなんだ?というような入門書を求めている人には絶対よい内容だと思う。

読むべき人:
  • 株式投資の基礎知識を身につけたい人
  • 金融のプロがいうことは正しいと思っている人
  • 宝くじ、競馬などのギャンブルが好きな人
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June 06, 2008

プロ相場師の思考術


プロ相場師の思考術

キーワード:
 高田智也、相場師、プロ、自己責任、学習
プロ相場師の生活や考え方が示された本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 相場師はよい仕事か
  2. 第2章 相場師になれる人、なれない人
  3. 第3章 相場の“常識”を疑え
  4. 第4章 強い相場師になるコツ
  5. 第5章 自分だけの戦略をもつ
(目次から抜粋)
相場だけで収入を得ている著者の相場に対する考え方が多く示されている。そもそも相場師とは何かということは、かかれてなかった。それくらいのことを知っている人、つまり相場に参入することに多少は興味がある人が読む本だからだろう。なので、相場師とは何かはググってもらいたい。

著者は、相場師として弟子を持っているほどの人で、本当に相場だけでご飯を食べているようだ。そして相場師をしている理由が、「自分ができる仕事のなかで、人からの評価が一番高い」からとある。さらに、相場師をしていて得られるものは、お金以外には少しの自由で、地位や名誉とは無縁らしい。しかし、その自由を確保し、著者の子供と一緒に過ごせる時間を多く取れることが、相場師になれて本当によかったこととあった。

相場師で食べるのは、やはり厳しい世界らしい。以下、この本の著者の主張をポイントを絞って示しておく。
  • 相場師のほうが負けたときに金がマイナスになるので、プロ棋士よりもキツイ仕事
  • 相場師の最低条件は、生活費を除いた余剰資金があること
  • 相場の世界では、頭の良し悪しは関係ない
  • 相場師に向いているのは、将棋、囲碁などのゲームが好きかどうか
  • 真の意味で自己責任を理解していないと、破産する
  • 相場での強さと学習した時間は比例する
  • 相場師になるためには、難しい資格試験を受けるのと同じくらい学習が必要
  • 強くなってからでないと、投機に参加してはいけない
  • 『ラクして○○円稼ぐ』というような本はインチキ
  • 相場の本は、くだらない本でも読む必要がある
  • プロかアマかは、負けたときに、その差が出る
著者はものすごく現実的で合理的な考えをしていると思った。まず、相場感とかそういうものを信用してはダメだし、どこかの相場師の話を鵜呑みにするのもだめだとある。そのため、必要最低限な情報を自分で判断し、相場で儲けるらしい。

何度も著者が繰り返して主張していることは、相場で儲けることを気楽に考えてはいけないということだった。明らかに向いている人と向いていない人というのがいて、向いていない人は、別の仕事をしたほうがよいとあった。また、著者は相当勉強しているから相場師として食べていけるというようなことが示されていた。つまり、学習した時間が長い人ほど、この世界で生きていける可能性が高いらしい。なので、学習があやふやな状態で、絶対にお金をかけてはいけないとあった。これはとても勉強になった。相場師というと、楽して儲けているイメージがあるが、きっと儲けが出るまで相当勉強されたのだろうなということが伝わってきた。

ネット情報を頼りに、相場で負けてしまった人が、その情報提供者に責任を求めるような人は、自分の実力のなさを棚上げしているので、常識のなさ、さらには投資をする資格などないと示されていた。以下、その部分に続くところを抜粋。
 社会的にこのような人と一番近いのは、「不満屋さん」です。不満屋さんとは、不満ばかりが先に立って、自分以外の人間を口撃する。それでも決して満足することがない人のことです。
 人マネで実力以上が出たときは本人の力と捉え、うまくいかなかったときはすべて自分以外のものに責任を転換する。
 負けを実力不足と受け入れられなければ、次のステップには上がれないし、上達も望めません。
 負けは素直に認め、実力がつくように学習する必要があります。しかし、このような力がない人は、最初から相場に参加してはいけないと思われます。
(pp.65)
これはなるほどと思った。よって、相場の負けや成功している人の違いを運とか才能に求める人はダメだらしい。負けを認めて、さらに実力がつくように努力するというのは、相場に限ったことでもなく、プロとして普通に仕事をするうえでもとても重要な姿勢だと思った。なので、自分自身もプロジェクトでうまくロールを果たせなかったときは、環境のせいにせず、自分自身の力不足と捉え、必死にレベルアップするしかないと思った。

客観的に自分は相場師に向いていないと思う人は、ものすごく優秀だと示されていたので、自分は優秀だと思っておこう。そもそも、将棋とか囲碁とかのゲームがあまり好きではない。

自分は相場師にはなれないなと思ったし、相場で稼げるとも思えなくなった。仮に今から必死に勉強して相場師を目指すより、今の仕事を極めたり起業したりしたほうがリターンが多い気がした。資産運用に関しては、地道に投資信託を始めよう。

デリバティブとかファンダメンタルズ、FX、オプションなどの金融用語は、注釈で説明があるが、具体的な著者の相場の儲け方についてはほとんど示されてない。それは別の本に示されているようだ。

自分は相場のことはあまり知らないが、著者の考え方は、普通に仕事をする上でも勉強になることが多かった。読む価値はあるので、お薦め。

読むべき人:
  • 楽して儲けたいと思っている人
  • プロの相場師の考え方を知りたい人
  • 囲碁や将棋などのボードゲームが好きな人
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May 18, 2008

お金は銀行に預けるな


お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践

キーワード:
 勝間和代、投資、金融リテラシー、投資信託、ワークライフバランス
金融が専門の著者による金融リテラシーを身に付けるための啓蒙本。以下のような内容となっている。
  1. 金融リテラシーの必要性
  2. 金融商品別の視点
  3. 実践
  4. 金融を通じた社会責任の遂行
学歴も高く優秀な人でさえお金をそのまま銀行に預けっぱなしにしており、お金に働いてもらうということを知らないために機会損失になっているだけでなく、人生設計上のリスクになりえてしまう。それは、日本では大学や専門職について専門的な勉強をしない限り金融の勉強をしない人が大半であり、そして今の時代は自分自身で資産を管理していかないといけない時代になってきている。よって金融に疎かった人が、金融の基礎知識や商品知識をだいたい理解し、自分の意思で資産構成を決められ、おおまかなリスクとリターンを管理できることを目標にこの本が書かれている。そして最終的には、労働からの収入と金融からの収入のバランスをうまくとることができ、労働時間の短時間をめざすようなワークライフバランスをもっと実現できるようになるとある。なるほどなと思った。

金融リテラシーとは何かが示されている部分があるのでその部分を抜粋。
 すなわち、金融リテラシーとは、金融に関する情報や知識を単に学ぶだけではなく、そこで与えられたものを批判的に見ながら自己の金融に対する学習を経験として重ねていくことで、金融の情報や知識を主体的に読み解くことができるようになることを指します。したがって、本書は、読者が金融を主体的に判断できるようになる視点の素地となる材料を提供することを目的とします。
(pp.18-19)
ということらしい。自分はあんまり金融リテラシーが無いに等しいので、この本に示されていることの良し悪しは客観的には判断がつかないので、自分なりに勉強になった部分を示しておく。

金融リテラシーの具体的な能力は以下のように示されている。
  • 金融の役割について、直感的に理解できる力
  • 金融の基本的な理論、特にリスクとリターンの関係を理解する力
  • 個別の金融商品について、情報を正しく入手する力
  • 入手した情報の中から、コストを見抜く力
  • 入手した情報の中から、リスクを見抜く力
  • 入手した情報の中から、期待リターンを計量する力
  • 上記を組み合わせて、自分に合った資産ポートフォリオを力
    (pp.34)
このような金融リテラシーがあれば、リスク資産からリターンを得ることは可能らしい。そして日本人がこのような金融リテラシーをあまり身に付けていない理由として学校や家庭で金融リテラシーが軽視されてきたということと、社会人になると長時間労働で忙しく、金融リテラシーを磨く暇がないからだとある。確かにそうだよなと思った。

金融リテラシーの獲得にはやはりある程度の時間をかけて努力することが必要らしい。そして、金融リテラシーが身につくほど、世の中に「ラクなお金儲けの方法」などはない、ということがよくわかるらしい。

また、金融でしっかり儲ける方法の基本5原則というもうものが示されていた。以下に抜粋。
  1. 分散投資、分散投資、分散投資
  2. 年間のリターンの目安として、10%はものすごく高い、5%で上出来
  3. タダ飯はない
  4. 投資にはコストと時間が必要
  5. 管理できるのはリスクのみ、リターンは管理できない
    (pp.159-160)
なるほどなと思った。特にリターン率に関しては、高リターンであるほど、下がり幅も大きいということだと示されていた。さらに、金融リテラシーを身につけるための10ステップが示されていた。
  1. リスク資産への投資の意思を固める
  2. リスク資産に投資をする予算とゴールを決める
  3. 証券会社に口座を開く
  4. インデックス型の投資信託の積み立て投資を始める
  5. 数ヶ月から半年、「ながら勉強」で基礎を固める
  6. ボーナスが入ったら、アクティブ型の投資信託にチャレンジ
  7. リスクマネジメントを学ぶ
  8. リターンが安定したら、投資信託以外の商品にチャレンジ
  9. 応用的な勉強に少しチャレンジ
  10. 金融資産構成のリバランスの習慣をつける
    (pp.162-163)
ステップ1の『リスク資産への投資の意思を固める』に関して、印象に残った部分があるので、その部分を抜粋。
 これまでリスク資産に投資をしてこなかった人の二大理由は、「仕事で忙しくて、そんなことを勉強している時間はない」「自分の少ない資金では運用してもどうせほとんど利益が出ないから、定期預金にしても、他の資産にしたとしてもそれほど変わらない」というものだったと思います。
 しかし、それは違うのです。「金融の勉強をしないから、いつまでも労働でしか対価を得られないために忙しい」のであって、かつ、「運用をしてないから、いつまでも資金が少ないまま」なのです。鶏と卵の関係です。金融の運用については、実際に行ってみて初めて「ああ、このような稼ぎ方があったのだ」と感じると思います。まずは、投資してみてください。
(pp.165)
自分も投資を始めて資産運用をしようと思っていたけど、勉強しているヒマが無いなぁと思っていた。それにデイトレーダーみたいに大きく稼げないなと。しかしそうではないということがわかった。ということで、自分は著者の示すとおりに、投資してみようかなと思う。万人にオススメの金融商品として投資信託が示されていたので、投資信託を始めることにしよう。

著者の年収10倍アップシリーズと違って、万人向けのわかりやすさというのはあまり考慮されていないなと思った。もちろん、著者にとっては、こっちの金融が専門なのだから、しょうがないのだろうけど。どちらかというと、ある程度金融知識がある人というか、金融に少なからず関心がある人向けかな。なので、自分は細かい金融商品の説明は全て詳細に読んでない。

デイトレードやFXをいきなり始めるのは、市場にお金をばら撒くだけだと示されていて、そう簡単に儲からないんだなということがわかった。あと、楽して儲ける系の株、FXの運用本は8〜9割型が論理的に間違いの内容が多いと示されていた。買うときは気をつけよう。

老後の貯えを年金や貯蓄だけでは厳しいので、普通に生きていくだけでも資産運用をしていかないといけないのだなと思った。特に自分は持病もあり、ワークライフバランスを実現しないと働けなくなるリスクが高いので、早めに資産運用をしなければならないので、金融リテラシーの獲得は必須になる。なので、示されていることはとても勉強になった。まずは投資してみようと思った。よって、この書評ブログで『資産運用』カテゴリを新たに追加し、もっと金融リテラシーを磨こうと思った。

読むべき人:
  • 金融リテラシーを身につけたい人
  • ワークライフバランスを実現したい人
  • 投資信託は買うべきではないと思っている人
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